第二十八話 「ありがとうのごめんなさい」
平原を、ショタ兵と論破兵の大勢が進んでいた。
先頭を切るのは巫女。
魔王のおぞましい感じを感じ取った兵たちは誰からとなく休戦状態に入り、
巫女の指示の元、論破王国領土”ルイン”へ向かっていた。
ここから一番近い町はショタコン国領土”セントポーラ”だが、
物資の充実、新たな戦力の存在、といった点から結果目的地は”ルイン”に決定した。
最初はロザリアという案も出たが、あそこは昔居たと言われている神的存在が居なくなってから
基本非戦闘主義になってしまったのでダメ。
ちなみに情報提供はのうぇである。
大勢の中にはカクンテ、彼に担がれる気絶中のでっていう、
同じく傘棚に担がれる今だ意識を取り戻さないカバ。
天使隊の三人、論破王国のステイ、ルナ、そしてぬこ姫kskと夢ムラもいた。
(´・ω・`)「さっき感じた気配。ルインの地下であの紙に触れた時の感覚。魔王、か…」
( ,,゚Д゚)「地下で感じたそれと、さっきのは一緒だったのか?」
(´・ω・`)「ああ、魔王とやらは本当に出ちゃったようだね」
( ,,゚Д゚)「……おい巫女。ご無沙汰だが12年前の話はキッチリとしてもらうぞ」
.*(;‘ ‘)*「すべてが無事に終わったらね。無事に…」
巫女は、はぁはぁと息を切らしながら険しい顔つきで夢ムラに言った。
爪;゚ー゚)「魔王っすか。とんでもなく強そうっすけど、どうしてか闘志がわいてこないっス…」
('A`)「あー…、俺がぶっ飛ばしたやつ。…だよな?」
(* - )「……ステイ……なんで」
爪*゚ー゚)「なんか気が付いたら壁にめり込んでて、更に嫌な気配がして、それで論破とショタが逃げてるのを見てついて来たっス」
('A`)「ほぉー。まぁなんだ、ぶっ飛ばして悪かったな」
爪*゚ー゚)「その件はその件っス。今は世界の危機っス、協力して魔王とやらを倒すっス」
(*^∀^)「私もムーンライトセレナーデで、遠くから援護するわ☆」
……
('A`)「えーと、誰?」
(シ ひ )(あんたが言うなよ…)
そんなこんなで数分後。
( ^-^)「う…!」
不意にカクンテが声を上げる。
近くにいたキニがそれに気付きカクンテに問うた。
( ^ー^)「魔王と…、たまうささんの魔力が消ました」
(;^w^)「えっ!? …あ、本当です。言われてみれば、魔王の気配が消えている。VIP先生の魔力も」
( ^ー^)「VIP先生の魔力は少し前に消えていました。魔王か、たまうささんの手によって。
しかし、まさか魔王……たまうささんは…?」
横目で、担いでいるでっていうを見る。
するとそれをキニに押し付けるように預け、振り返り走り出した。
( ^ー^)「様子を見てきます。皆さんは、そのままルインへ向かってください。確信はありませんので、まだこの事は他の人には知らせないように」
そう言ってカクンテは唇の所で人差し指を立てる。
キニは小さく頷くと、小さくなっていくカクンテの後姿を見守った。
セレスに着いて、カクンテはすぐに気付く。
( ^ー^)「魔王の気配がする……生きていた?」
やはり、完全に消えうせているVIP先生とたまうさの魔力。
かすかに感じる魔王の存在。
考えられる仮説は、
まずVIP先生が国王…うめしそさんを殺め。
復活してしまった魔王にVIP先生は交戦したが敗れ。
そこに、VIP先生の討伐に向かったたまうささんが現れ、魔王と交戦。
結果、善戦はしたが、魔王を完全に倒すことは出来ず、たまうささんも敗れる…?
この仮説は概ね間違えてはいないと思う。
ただ、どっちにしても今ここにいる私が行うべき行動は一つ。
( ^ー^)「虫の息の魔王に……止めを刺す」
決意を定め、覚悟を決めると
背中に掛けてある弓を手に取り、腰から取り出した矢を握り締めカクンテはゲートをくぐった。
城の大階段を駆け上がり、二階へ到着する。
電撃のように体中を駆け回る旋律。
探索なしでもわかる、この先に魔王がいる。
しかしなんだろう、この魔力。なんていうか、巨大とかそういうのじゃない。
先へ進むと、壁が大破している場所を発見する。元は王室だった場所だ。
ならば、この先に。
カクンテは唾をゴクンと飲み込み、サッと壁に背をつけた。
高鳴る心音。体が熱い。
冷静になれ、と自分に言い聞かせながらカクンテはそっと王室の中をのぞいた。
瞬間
カクンテは
今取った己の行動を後悔することになる
(;゜-゜)「こ……あ……」
言葉が出なかった。
そこにあったのは、何処か、少なくともこの世界にはない、
生の終わり。その先にあるはずの地獄だった。
部屋は丸ごと赤黒いスライム状の何かに包まれており、
その何かは、ゆっくりと人の形に変わりつつあった。
すでに完成してしまっている者も居る。
そして、王の椅子がある場所。
部屋の中心で、恐らく魔王であろう人物の上半身のみが倒れこんでいた。
( ФωФ)「─────────」
何か呟いているが聞こえない。
痛々しく丸見えになった体の断面はぐちゅぐちゅと音を立てて動いていた。
すぐに、それが再生しているのだと気付く。
(;゜-゜)「……ゴクリ」
ここから、一刻も早く離れたい。
なのにどういうわけか足が動いてくれない。
人間が持ち合わせている好奇心というやつだろうか。
さわるな、と言われたら触ってみたくなってしまうそれだ。
もう少し、後もう少しだけ。
( ФωФ)「─────────ッ」
(;゜-゜)「───え?」
不意に、魔王と視線が重なった。
気が付いたら、弓と矢を思いっきり放り投げ
私の足はすごい勢いで地を蹴りその場から逃走していた。
( ;-;)「う……ひっく……」
涙さえ流していた。
それほどに怖かったんだ。
だって
あいつ目が合った時、確かに笑っていたんだ。
───論破王国領土、ルイン。
ここには居ない
人なら、小うるさいほど居る
居ないのは、大切な人
( ^ω^)「……」
頭がぐらぐらする。此処はどこ? 何が起こった?
知るか。どうでもいいからどうぞ勝手に話を進めてくれ。
ここは酒場。
比較的広い部屋の中で、所々に兵達がポーション片手にだらける。
部屋の奥では、のうぇと天武が話していた。
( ` ′)「なるほど、それで俺に力を貸して欲しい、と」
从;゚∀从「ああ、これは国の事情とかは一切無しの相談だ、どうか…」
( ` ′)「フッ、無論だな。世界が危機に陥っているのなら、俺とお前らが仲間になるのは必然だ」
从;゚∀从「たすかる…、今は一人でも多く戦力が欲しい、なんせ……」
ドアがバンと開き、のうぇの言葉を遮った。
(;^-^)「た…! はぁ、はぁ。大変です!!」
入ってきたのは、息を切らし、額から汗をダラダラとたらしおまけに目の周りが真っ赤なカクンテだった。
満杯の酒場。視線が一箇所に集まる。
从;゚∀从「お、落ち着けよ。お前ともあろう奴が」
(;^-^)「すい・・・ません」
呼吸を整え話を続ける。
( ^-^)「セレスへ、行ってきました」
ざわめきが起こる、段々と静寂が戻るとカクンテは話を続けた。
( ^-^)「最初にお尋ねしたいことがあります、巫女様。魔王の容姿の特徴を教えてください」
酒場のカウンターに通突っ伏していた巫女は、
なぜか息を切らしながら口を開く。
.*(;‘ ‘)*「極普通の、青年の姿のはずよ」
(;^-^)「…率直に言います。魔王は、それよりももっと禍々しい姿に変化を遂げ、さらに分身の様なものを作り出していました」
.*(;‘ ‘)*「なっ!?」
巫女は当然のこと、酒場全体がざわめきだした。
.*(;‘ ‘)*「それで、あなたはどうしたの」
(;^-^)「魔王は負傷していて、死にかけでした。なので……逃げてきました」
(#'A`)「てっめぇ! 逃げてきましたじゃねーぞ糞指揮官。死にかけだったんなら───」
傘棚に怒鳴られ、カクンテは俯く。
いい訳はせず、涙を流しながら何度も何度も謝罪した。
傘棚も、それ以上責めることが出来なかった。
それからカクンテは色々と話した。
VIP先生の死や、たまうさの行動。そして、魔王の詳細。
「どーでもいいお」
ざわめきの中、その言葉だけがハッキリと聞こえ、場がしんと静まる。
皆の視線の先にいたのは、
( ^ω^)「……」
誰もが数秒の間言葉を失った。
ブーンもそれ以上は何も言わなかった。
そもそも今の言葉は主張ではなく、単に心境がそのまま外に出てしまっただけである。
冷たい目を向けられても、ブーンは冷めた目で椅子にだらけていた。
.*(‘ ‘)*「どうでもいい、と言ったの? 君」
ブーンは答えない。
別にさっきの台詞は誰に言ったわけでもなかったから。
個々で勝手に解釈してくれればいい。
続いて、傘棚が国民を押しのけ前に出た
(#'A`)「どーでもいいってのは、にいちゃん。どう言う事だよ?」
切れ気味に、眉にしわを寄せ言う。
またしてもブーンは答えない、理由は同上。
(#'A`)「聞いてんだよ!! おい」
バッ、とブーンの胸倉を掴み、怒鳴る。
それでも彼は冷めた目で傘棚を見下すと、やれやれと言った感じで言い放った。
( ^ω^)「こんな世界、もうどーでもいいってったんだお」
(#'A`)「てめぇッ!!」
傘棚が振りかざした手を、巫女が止める。
チッと舌打ちすると傘棚はブーンを椅子にたたきつけるように掴んでいた手を離す。
巫女が静かに前に出る。
.*(‘ ‘)*「梅しそは死ぬ間際に、あなたにこの世界を頼むって言ったのよ?」
( ^ω^)「その梅しそさんが居ねぇんだお。こんな世界、知ったこっちゃねーお」
出てくる言葉がなぜか刺々しくなる。
そんな自分に微かな疑問を抱きつつも、ブーンは言った。
( ^ω^)「それだけだお、僕はもう何も…したくないお。邪魔はしないからさっさと魔王とか言うやつを倒せばいいお」
それだけ言って、全身の力を抜いたように椅子にだらける。
静寂。
何も言わず、国民たちはただ目の前のこの男を睨む。
その目には殺気さえ篭っていた。
突如、それを押しのけて一人の影がブーンへと向かう。
次の瞬間、ブーンの視界に拳が現れ、それを認識した時には
椅子やテーブルを吹き飛ばし後ろへぶっ飛ばされていた。
口から流れる一筋の血。
ブーンの冷めた目の先に居たのは、誰もが予想だにしなかった人物だった。
( ^д^)「よぉみんな、おはよう。夢ん中で聞いてたから大体の事情は知ってるわ」
( ^ω^)「でっていう…」
ツカツカとブーンに迫ると胸倉をグッと持ち上げた。
(#^д^)「てめぇは帰ってきたと思ったら何ふざけたこと言ってんだ!!」
冷めた目で、冷めた言葉で返す。
( ^ω^)「ふざけてないお。僕の気持ちなんて、大切な人を失った人の気持ちなんてお前にはわからないお」
( ^ー^)「ブーンさん! それは」
( ^д^)「いーいよ、カクンテ。全部知ってる」
思わず声を上げたカクンテを静め、でっていうはブーンを放すと話を続けた。
( ^д^)「俺もさっき大切な人を失った」
( ^ω^)「!」
( ^д^)「けどな、もう全てがどうでもいいとは思わない。姉ちゃんは…俺の大切な人は世界を守ろうとして、散った。
その成し遂げられなかった思いを俺が受け継ごうと思う」
( ^ω^)「……」
(#^д^)「梅しそは死ぬ間際にお前に世界を託したんだろ!? だったらお前もそれを成し遂げろよ、そうしようと努力しろよ。
天国の梅しそがどうとかそんなことは言わねぇ。ただ、誰かが喜んでくれるからとかそういう事じゃねえんだよ!!」
沈黙。
何か言いたいけど、言葉が出てこない。
(#^д^)「梅しそは言ってたぞ!? あいつはどうしてるかって。お前が逃げた後だ。
あれだけ情けない姿をさらしてもまだ、梅しそはお前の事を心配していたんだ。
おまえは梅しそがいなくなった途端もうどうでもいいです、か!?」
色々突っ込みたいところもあるけど、言わない。
でっていうの言葉の一つ一つが今の僕には深く響いて、眩しすぎた。
両頬を、何かが伝う。
( ;ω;)「あ……」
涙だった。
何の涙だ?
うれし涙?ちがう
哀しい涙?ちがう
悔し涙だ。
僕は今、悔しくてたまらないんだ。
( ;ω;)「僕は……」
大切な人が逝って、それを理由に現実から逃げた自分自身が悔しくて仕方が無いんだ。
そして、自暴自棄になって馬鹿な事を言った自分が惨めで仕方が無いんだ。
( ^д^)「……」
でっていうはそれ以上は何も言わなかった。
僕はこれからどうすればいいんだろう。
決まってる、託された思いを受け継ぐんだ。
ただその前に、したいことがある
( ^ω^)「巫女様、梅しそさんはどこですかお」
.*(‘ ‘)*「……上の階よ」
ごめんなさいと小さな声で言うと静かに階段をあがった。
ベットの上に、梅しそさんはいた。
居た、と言うのはおかしいか。あった? いや居たでいいだろう。
顔にかけてあった白い布をそっと取る。
( ;ω;)「……!」
思わす涙が溢れ出した。
梅しそさんは、まだ笑っていた。
こんなに血が流れても、僕があんなに惨めな姿をさらしても。
その笑顔が眩しすぎて、ぼくは膝から崩れ落ちた。
( ;ω;)「う…うぁああああああああ……!!」
何で笑っていられるんですか?
僕は必死に語りかける、届くはずはないのに。
死。
僕には想像も出きないような痛みなのだろう。
それでも梅しそさんは笑って死んでいった。
それは何故だ?
今なら分かる気がする。
僕に世界を託したからだ。
僕が世界を守ってくれると信じていたからだ。
( ;ω;)「なのに゙…ぼくは…」
梅しそさんを守れなかったという事実から逃げ、
逃げて、逃げて、挙句の果てにはさっきの暴言。
どうすれば償えるんだろう。
成し遂げるんだ、梅しそさんの思いを、今度こそ。
何度目の決意だ、説得力に欠ける。
証明しよう、魔王を倒して───
( ^ω^)「……」
気付けば涙は止まっていた。
梅しそさんの顔に白い布を被せ、僕は何度も呟いた。
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい──────
( ω )「──────ありがとう」
僕の体は、段々と温かい光に包まれていた。
(;^д^)「ブ、ブーン!?」
(;'A`)「ど、どうなって」
(;,゚Д゚)「この感じは…」
上の階の異変を感じ、駆けつけた四人は思わず後ずさりをした。
それほどにブーンは巨大な魔力を放っていた。
狭い部屋などあっという間に埋め尽くすほどの。なのに、なぜか妙に安心する。
「よくぞ、真の力に気が付いたな」
( ω )「……?」
前触れも無しにブーンの脳内に流れる男性の声。
「その力はアビリティ”クオリティ”と言う。感情を魔力に変換することができる。
正の感情が極限まで高まったときにのみ発動される、君の世界の人間にのみ現れるアビリティだ。
発動中は他のアビリティを一切使えない。使う必要がないといっても過言ではない」
( ^ω^)「アビリティ…クオリティ」
ぼそっと、声を漏らす。
(´・ω・`)「クオリティ…だって?」
(;'A`)「んなアビリティ聞いたことねーよ」
騒ぐ四人を置き去りにするように、ブーンの脳内で話はつづく。
「さぁ、外に出て剣を抜いてみせよ。その剣もまた、君の感情に比例して変化する」
声が流れ終わるとプツンと脳内で何かが弾け、頭がスッキリした。
話が終わったのだろう、と僕は扉のほうへ歩き出した。
無言で通路を空けた四人はブーンが外に出たのを扉の音で確認すると、すぐに後を追った。
( ^ω^)「……」
酒場の前。
剣に手を掛け、目を閉じるブーン。
(;^д^)「ブーン、一体何を……!?」
ブーンを追いかけてきた4人と、他にも何人かの国民がぞろぞろと扉から出てくる。
同時に、ブーンはゆっくりと剣を引き抜いた。
そこにいた、ブーン以外の皆が目を丸くした。
剣を抜き終えた瞬間、眩しすぎるほどの暖かい光が剣から噴出した。
剣と無言でにらめっこするブーン。光で、もはや剣の刃さえ見えない。
( ^ー^)「アビリティ”集中”発動」
そう呟き、カクンテの目が赤く染まり、見開かれる。
数秒たった後、彼は震えた声で言った。
(;゜ー^)「なんという……あのあふれ出す光がすべて、あの剣の刃だ」
(雅 ひ )(シ ひ )(レ ひ )「な、なんだって―――!!」
他から見れば不思議な光景。
だが、なぜかブーンはこの状況が不思議だとは思わなかった。
生きているから呼吸するように、当たり前の事実だと感じていた。
光が、ゆっくりと剣の柄の方へ凝縮していく。
やがて全ての光が集まり、出来上がったのは神々しい大剣。
その剣を掲げ、ブーンは高らかに言った。
( ^ω^)「魔王を…倒すお!!」
前を見据えたまま、ブーンは走り出した。
国民たちは呆気に取られていた。
(;'A`)「な、なんなんだ。あいつは」
( ^д^)「まぁー、やる気んなったみたいだし。いいんじゃねーのー?」
でっていうと傘棚が笑い出す。
カクンテがハッとした様に声を上げた。
(;^ー^)「まずいです…みなさん、ブーンさんの魔力で気付きませんでしたが、もう魔王はすぐそこまで来ています」
当然、騒ぎ出す兵達。
だがでっていうは笑いながら言った。
( ^д^)「丁度いいじゃん。ブーンも向かったんだし、ここらで決着といこうや」
そう言い、指をボキボキと鳴らすでっていう。
('A`)「ふひひ…! 燃える展開だな」
ガラになく、本当に嬉しそうな笑顔を見せる傘棚。
(´・ω・`)「客観的に見ればね」
対照的に、苦笑いを浮かべるぬこ姫ksk。
(,,゚Д゚)「もう体力は回復してるぜ、さっさと魔王の野郎をぶっ殺すぞゴルァ!!」
キーブレードを、周りの兵達が避けるほどにブンブン振り回す夢ムラ。
( ` ′)「フッ、魔王とやらの影を奪いつくしてやろうか」
壁に寄りかかり、静かに笑う天武。
爪*゚ー゚)「ようやく燃えてきたっス! 私も参戦っス! あ、でもルナ先輩は酒場で待ってた方がいいっス」
溢れるほどに炎の魔力を煮えたぎらせるステイ。
(;^∀^)「馬鹿言うんじゃないわよ!☆ まぁどうしてもって言うなら…やぶさかでは……☆」
と、言ってのそのそと酒場の中に入っていくルナ。
J(◔ิ∀◔ิ)し「やっと僕の活躍の時だね! 厳しい戦いになる…主力以外は置いていこう」
なにやら奇妙な機械の塊を両手で持つマジカ。
(雅 ひ )(シ ひ )(レ ひ )「その意見には禿同だがそうなると俺達もお前も留守番になるわけだが」
腕を組み、同じポーズで同じ言葉を言うシュガー、雅元、レーヴェ。
(*^w^)「とりあえず戦意のある方だけで……」
と、呟くキニ。
「ちょ―――っと待ったぁぁあああああ!!」
突如、扉のほうから聞こえてきた声。
皆が扉のほうへ振り向くと、声の主は高らかに舞い、空中で回転しながら兵達の先頭に着地した。
( ゚∀゚)「僕を忘れてどうすんのさ!!」
(* - )「……カバさん!」
( ^д^)「おお、おはよー。忘れてたわ」
( ゚∀゚)「ふ、そんなことだろうと思ったよ。けどもうバッチリ快調だ!! モロモロの事情も大体夢の中で聞いてた、僕も戦いに参加するよ」
('A`)「カバの坊やがぁ? 無理無理。言ってもお前、実力は嫁は蒼星石と同じくらいだろ?」
( ゚∀゚)「ナメて貰っちゃ困るなあ、僕には”無限の可能性”がある。それを今から見せてやるよ。
……あ、今からちょっと変身的なことするけどその後の僕にはなるべく話かけないでね? 危険だから」
そう言ってカバは国民達から少し離れた。
( ゚∀゚)「アビリティ”地形”発動!!」
手を地面に翳し、それに答えるように出てきた四本の緑色のツタ。
それはカバの両手両足に痛々しく突き刺さる。
血が噴出し、カバは生気をなくし倒れた。
ウワァァアアアア、と兵達の叫び声が上がる。
( ^д^)「グロ注意って言えよな、ホモ野郎」
(;^ー^)「なななにふざけた事言ってんですか、まさか魔王が!?」
その時、
「魔王……? 俺様に相応しい名だなあ…?」
どこからか声が聞こえた。
カクンテが警戒するように構えを取る。同時に、血だまりスケッチ状態のカバがムクリと立ち上がった。
_
( ゚∀゚)「ふぉぉぉぉおおおおおおおオオオオオオオオオオオオオ!! おっぱい!おっぱい!」
(;^ー^)「……は?」
(* - )「………カバ…さん」
…恐らくカバであろう人物は、かつての幼さは微塵も感じさせなかった。
発達した肉体、りりしい眉毛そして、なぜか右手を上下に振り名がら卑猥な言葉を連呼している。
場がしーんと静まり変えった。
( ^д^)「あちゃー、また醜く出来上がっちゃったなー」
_
( ゚∀゚)「ふん、美しい地形とおっぱい分が少なすぎんのよ。まぁいい、んな事よりみなぎって来たァァアアアア!!!」
奇声を発っすると、カバの爪が野獣の様にシャキンと鋭く伸る。
そして先ほどブーンが走っていった方へ駆け出した。
全員ではないが、他の兵達もまたそれに続いて走り出した。
ふと、嫁は蒼星石が酒場の中で俯くのうぇと巫女に声をかけた。
(* - )「……あの」
巫女は顔を下げたまま、口を開く。
.*(; )*「ごめんなさい、私は…とてもじゃないけど魔王に立ち向かうことができない。行っても足手まといになるだけだわ、だから…」
そこまで言って、苦しそうに頭を抱える。
のうぇは俯いたまま何も言わなかった。
要するに恐怖で戦えなくなってしまったのだ。
けど、嫁は蒼星石は何も言わなかった。
彼女たちを縛る”恐怖”が、どれほどのものなのか彼女には分からないから。
平原。
少し冷たい風が吹く中、ブーンは50メートルほど先にある地獄と対峙する。
予想外なのが、魔王は一人ではなく、複数だった。
ただ親玉はすぐに分かった。四体の人の形をした赤黒いスライムの様な者に囲まれて、
ぞっと鳥肌が立つような低い唸り声を上げる化け物。
顔だけが普通の青年なのに対して、体はまさに異形。
肌は赤黒く、肉体はありえない位に発達していて、所々に血管が浮き出ている。
身長は軽ブーンの3倍を超える。
( ^ω^)「どこのTウィルス感染者だお」
こんな時はいつも心臓がバクバクと高鳴っていた。
けど今は違う。心臓は何の反応も見せずいつも通りゆっくりと脈打っている。
不意に、親玉を囲んでいる四体のうちの一体が手を此方に翳すと、
眩い虹色の光、星の波動を僕に放った。
なんでだろう?
この時は一瞬のはずなのに、今この攻撃が向かってくるまでの時間が永遠にさえ感じる。
死ぬ前にありがちな、あのスローモーションになるってやつだろうか?
けど、死ぬ気はまったくしないし、
( ^ω^)「血華………」
負ける気も、微塵もしない。
(#^ω^)「繚乱!!!!」
神々しく変化を遂げた”文”の切っ先から放たれた、太い直線の風。
それは星の波動を貫くと、そのまま波動を放った者の右腕を消し去った。
星の波動には丁度ブーンに当たらないだけの隙間ができ、
案の定、紙一重で当たらずブーンの後ろで地に落ち、爆発する。
あれほどの魔力を放ったのに。
まだまだ魔力は心の底からわきあがってくる。
底しれず溢れ出す魔力は強さへと変わり、強さは自信へ繋がり、自信は勝利へと導かれる。
( ^ω^)「見ててください梅しそさん。世界を、守りますお」
己の言葉を合図に、ブーンは文を正眼に構えた。
今回は真面目に細かい指摘がおおい鴨
新FHできるまでには終わらせたいんだよなぁ。
今月中になんとなぁと、思う。
複線ってなんだろう?
一話一話タイトルつけとけば良かったよ
未だに「次へ」付けてくれてる人、ありがとう
最終更新:2008年06月25日 02:14