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建国王夢ムラ氏の小説!

( ^ω^)がFHの世界に飛び込むようです


この話はフィクションです。実際の人物、および団体などには関係ありません。
なお、実際のプレイヤーのキャラとは違う性格になったりもしますが、ご了承下さい。

第一話 始まり

幼い頃、あこがれた戦士。
魔術師、剣士、弓兵、忍者。その他もろもろ。人を殺す者とはそのころは思ってなかった
が、とにかくかっこいい、なれるのならなりたいと思っただけだった。
だが、そんなものは幼い頃の空想にすぎない。年をとればみなそんな馬鹿げたものにはな
れないと薄々感付いて気付けば違う夢を抱いていた。

だが、この世界にはあったのだ───。
その、ただかっこいいものになれる世界が───。


どこまでも続く青空である。その中を永遠に治りそうもないニヤニヤ顔で歩く男がいた。

(;^ω^)「暑すぎるお・・・」

と男は一人ごちた。彼の名は内藤ホライゾン。通称ブーンである。

(;^ω^)「もうすぐ噂に聞くロザリアとか言うところだお・・・」

彼は戦士になれる、というある国を目指していた。その中心がロザリア。この国は金と名
声があるものに領土を貸し、国民を募集し、それを駒にするいわば戦争ゲームを楽しむは
たから見ればイカれた国であった。
ブーンはまず修行してからどこかの国民になろうと考えていた。お荷物になりたくないか
らである。

( ^ω^)「まずはいい装備品を買うお・・・金貯めて」

そんなことを考えてるうちにロザリアの国境近くまでたどり着いた。どうやら門番がいる
ようである。
ブーンはパスポートも持ってるし、なにか言われない限りはスルーして通り過ぎようと
思った。
国境を渡ろうとしたその時───。

門番「おい。君、ちょっと来い。」

ビクッとしたブーンであった。

(;^ω^)「な、なんですかお パスポートならありますお」

門番「パスポートなんかじゃなくって、君の名前は?」

(;^ω^)「な、内藤ホライゾンですお」

門番「内藤ホライゾン・・・?うーん・・・・」

手に持ったクリップボードとしばしにらめっこしたのち、「君は新規参入者かい?」と聞
いてきた。

( ^ω^)「はいですお!」

門番「ああ、それならこの街の酒場に行って、そこのオヤジに頼んで参入の手続きをして
くれ。」

(;^ω^)「えっ・・あっはい、わかりましたお。」

門番「初々しいねぇwまぁ頑張りなよ。マナーとかルールは酒場にいる優しそうで一人の
人に聞きなよ。」

( ^ω^)「わかりましたお!ご親切にどうもありがとうだお!」

ブーンがお礼を言うと門番は軽く顔を伏せた。
そしてブーンに聞こえない程度の声で言った。

「ようこそ始まりの街、ロザリアへ───。」

ブーンは門番に言われたとおり酒場に行きオヤジに頼んで参入の手続きをした。これで国
に入ったり出来るようになるらしい。
酒場のオヤジにはいくらか脅しとセクハラを受けた。

(;^ω^)「ふう・・・。これで戦士の仲間入りだお・・・」

と言いながらオヤジに貰ったビールを飲んでいた。参入祝いらしい。
すると突然横から「ずいぶん美味そうに飲むのだな君は」と声が聞こえた。横を見ると浅
黒い肌に白の髪、心の強そうな眼をした赤い外套を羽織った騎士がいた。

(代用→)(=゜ω゜)「君の名は?」

(;^ω^)「あっ・・えっと、内藤ホライゾンですお。ブーンと呼んでくださいお。」

(=゜ω゜)「ブーン、だな。新規参入者か」

(;^ω^)「そ、そうですお。右も左もわからない新人ですお。よろしくお願いします
お」

(=゜ω゜)「はははwとても初々しいねぇ君はw」

(;^ω^)「よく言われますお・・・」

(=゜ω゜)「そうだなぁ・・・細かいルールとかマナーは君自身で判断してくれ。パンフ
レットとか配付してるとこあるから」

(;^ω^)「わ、わかりましたお」

(=゜ω゜)「よーし、じゃあ俺がとりあえずここの酒場にいまいるメンバーの名前だけで
も密かに教えてやろう」

(!^ω^)「お、お願いしますお!」

(=゜ω゜)「あの席に座って二人で仲良さそうにしゃべってるのが右がヒカリ、左がマリ
ワリだ。いつ見ても本当に仲がいいな・・・」

確かに親友、という感じだ。

(=゜ω゜)「そしてあれが・・・」
指差した席には男女のカップルが一組。

(*^ω^)「あの女の子・・・可愛いお・・・」

(;゜ω゜)「悪いことは言わない。やめとけ。彼らの会話を耳をすまして聞いてみろ」
と言われたのでブーンは耳をすまして聞いてみた・・・

女「ねぇ~TODOROKI~指輪買ってよぉ~」
男「はっはっは。いいともマイハニー。どのくらいの値段だい?」
女「ん~・・・一億円くらい?かなっ♪」
男「・・・ちょっとそれは」
女「えぇ~・・・買ってくれないのぉ~?フンだ!もうキライ!」
男「そそそそのくらい買ってやるさ!」
女「ホント?やったーやっぱり大好きぃ~!今夜泊まってっていい?」
男「もちろんいいに決まってるじゃないかハッハッハッ・・・」


(;゜ω゜)(;^ω^)「恐ろしい・・・」

(;^ω^)「魔性の女だお絶対に手出さんお」

(;゜ω゜)「だろう?女の方はシャナ。強豪たちの求愛を一身に受ける魔性の女だ。彼女
自身もかなりの実力がある。男のほうはTODOROKI。人間要塞とまで恐れられた火属性の燃
える男だ」

(=゜ω゜)「そしてあっちで一人寂しく飲むのが・・・にゃんちゅう。まぁ実力は中堅っ
てところか。」

( ^ω^)「親しみ易そうな人ですお!」

(=゜ω゜)「ああ。話しかけてみればいいよ。」

(=゜ω゜)「お、今入ってきたのが・・・」
扉の方にはなにか棒状のものを入れる袋を担いだ女がいた。

(=゜ω゜)「リップルラップルだ。飲みに誘ってみるか。おーい、リップルー!飲もう
ぜ!」

とグラスを掲げ誘う男。リップルという人が怖かったらどうしようとブーンは思ってい
た。
と、ブーンはここにきてやっと気付いた。この騎士の名前を聞いていなかった。

( ^ω^)「そういえば名前なんですかお?」

(=゜ω゜)「ああ俺?俺の名前はアーチャーだ。以後よろしく。」
アーチャーさんか、覚えておこうとブーンは思った。

そしてアーチャーが呼んだリップルとやらがこちらへ来る。アーチャーの横の席にどっか
りと座り「マスター、バーボンをお一つなの」と言った。

(=゜ω゜)「今日はどうだったよ」

( *゜ー゜)「いたって普通だったの。特になにもなし。」

といってマスター・・・オヤジが出したバーボンを一口飲んだ。ブーンはその様子をみて
いたが、ふとリップルと目が合った。

( *゜ー゜)「アーチャー、そちらの方は誰なの?」

(=゜ω゜)「ああ、新規参入者だよ。挨拶しなよ」

(;^ω^)「あ、ブーンですお、よろしくお願いしまふ」

( *゜ー゜)「初々しいのw」

(;^ω^)「それ今日で言われたの三回目ですおw」

(=゜ω゜)「そんなに言われてたのかw」

( *゜ー゜)「初々しすぎてちょっと応援したくなるのw」ブーンは良かった、と思った。
リップルさんがとても気の良さそうな人だったからである。やっぱり付き合うならこうい
う気立てのいい人がいいなぁ、とおぼろげに思った。

それからは、ブーンがここに来るまでの身の回りとかいろんな人の武勇伝を聞いたりして
少し三人で盛り上がった。
いいころになってきた頃、

( ^ω^)「それじゃあ僕はそろそろおいとましますお 」

と言った。それを聞いたアーチャーが景気良く

(=゜ω゜)「おうw宿屋は自分で探せよw新規って言ったらどこの宿屋も無料で泊めてく
れるぞ」

( *゜ー゜)「あっ、ちょっと待って欲しいの」

とリップルが言い、紙を取り出しなにか書いている・・・そしてそれをブーンに差し出し
た。これは・・・住所?

( *゜ー゜)「明日の朝方ここを訪ねてきてほしいの」

(*^ω^)「わ、わかりましたお!すぐ行きますお!」

ブーンはいきなりフラグktkrと思ったのだった。だが、そんな彼の淡い期待も次の一言で
砕け散る。・・・はずだった。

( *゜ー゜)「ビシバシ鍛えていくからねw」

(*^ω^)「はいですお!(これはッ・・・SM!ウホッwww)」

底抜けに馬鹿なブーンだった。

(=゜ω゜)「んじゃあな。また会うことがあったら敵だろうと飲もうや」

( ^ω^)「わかりましたお!楽しみにしてますお!」

そしてブーンは酒場を出た。

それからブーンはパンフレットを配付してる場所に行き、いろいろな街と国のパンフレッ
トを荷物に詰め込んだ。そのうちの一つのロザリアのパンフレットに書いてあった宿屋に
行って休もうとしてブーンは歩いていた。

(;^ω^)「今日はいろんなところで気を使ったお・・・」

(*^ω^)「でも明日からいきなりリップルさんとビシバシ・・・うはwwwあんなこと
やこんなことだおwwww」

そんな明日になれば無残に砕け散る妄想をしながらしばらく歩いていると前から酔っ払い
がくだをまきながらこっちにきている・・・
うわ、やだなぁ、避けて通ろう、とブーンは思ったのだが「おい!ちょっとそこの小
僧!」と声をかけられてしまった。

(;^ω^)「な、なんですかお・・・(ヒエエ・・・)」

酔「あ?なにが『お』だぁ?てめぇみたいなふざけた野郎が俺は一番嫌いなんだ!クズ
が!」

バキッ!腹部を蹴られ少し飛ぶ。

(;^ω^)「い、いたいお・・・」

まだ酔っ払いは向かって来る。こうなったら逃げようか・・・とブーンが思ったそのと
き、上から声が聞こえた。

「───王の財宝(ゲートオブバビロン)。」

瞬間、武器の雨。酔っ払いは・・・串刺しである。

「ふざけたやつはお前だろうが・・・。」

ブーンが上を見上げても近くに人がいるのは分かるのだが顔が確認できない。
そして優しい声で問い掛けられた・・・

「大丈夫かい?」

と。


第一話 始まり 完




第二話 勘違い


「大丈夫かい?」
と言われたブーンだったが、

(;^ω^)「え、いやその・・・」

とまごついてしまった。暗くて顔が見えない・・・。
そうしてブーンがじっと顔がある場所を見ていると・・・

「───もしかして僕、いらないお世話だった?」

ブーンはここにきて自分が恥ずかしくなった。自分を親切心で助けてくれた人をいらない
お世話だったかな・・・と心配させてしまったなんて。ブーンは即答した。

(!^ω^)「いらないお世話だなんてとんでもないですお!すっごく助かりましたお!」

「そうかい。そりゃあ、良かった。」

(;^ω^)「あ、でも酔っ払いのおっさんが・・・」

「ああ、あれは酔っ払いに見せかけたヴァンパイアさ。」

と───その一瞬。顔が見えたのだ。・・女?
ブーンは焦った。まさか、大の男である自分が女の子に助けられてるなんて・・・と、い
らない自尊心が顔を出して来る。

( ^ω^)「あの、じゃあよろしいですお。ありがとうございましたお」

その場を去ろうとする。その時───

「──やっぱり女の子に助けられたらイヤだよね。でも僕は君より強いよ。」

バッ、と振り向く。なにか──なんでもいい、言い返さないと。でも───

もうすでに女の人はいなかったのだ。



適当な宿屋を見つけて入る。良い時間なのかロビーには多少の人影がある。
ブーンはとりあえずカウンターに行きオヤジに、

(;^ω^)「あ、あの泊めて欲しいんですが新参なので・・お金全くないんですお」

オヤジ「おう?新参?んー・・・もしやこのブーンってやつか?お前さんは」

(!^ω^)「そうですお!」

オヤジ「まぁお前みたいなヒヨッコから金分捕ってもねぇwwつえー奴からうちら金貰っ
てるからww」

オヤジ「んー・・・よし、204号室を使え!一泊、朝飯ついてタダだぁ!参入祝いだ!」

( ^ω^)「ありがとうございますお!」

景気の良いオヤジからルームキーをもらい、部屋にたどり着く。
途端、今日の疲れが一気にでたらしく、荷物を投げ出し、ベッドに倒れこんでしまった。
飲んでたせいもあるのか、すぐにブーンは寝息をたてて寝てしまった。



──そのころ、酒場では。

(=゜ω゜)「しっかし、あの新参をどうするのよ。明らかにヒヨッコじゃねぇか。」

( *゜ー゜)「まぁちょっとしたノリなの。弟子の一人くらい持ったっていいでしょう
ww」

(=゜ω゜)「まぁお前の弟子、というだけで胸は張れるだろうが・・・くみしやすそうだ
な奴は・・・奴が敵の罠にかかったらお前の首が狩られるかもしれないぞ」

( *゜ー゜)「私はそんな簡単にやられないの」

(=゜ω゜)「まぁそうだろうけどよwww」

まだリップルとアーチャーが飲んでいた。二人は酔いが回ってきたのか頬が赤く、目が酔
い独特の色に濁っている。
ブーンを酒のネタにしてるらしい。

(=゜ω゜)「まぁ新参は十分に気をつけておくかwwぬかれないようにwww」

( *゜ー゜)「わたしが稽古つけてあげればアーチャーくらいすぐにボコボコにできるよう
になるのww」

(=゜ω゜)「ちょwwwやめてww」

二人の話のタネは尽きなさそうである・・・



───早朝。
ブーンはなにやら張り切っていた。
まずシャワーを浴び、朝食を優雅に食べ、髪をセットし、口を入念に磨き・・・などなど
である。
極め付けはオナニーである。男の身嗜みにしてはいいレベルである。

今から舞踏会ですか?と聞きたくなるスーツに身を包み、宿屋を出るブーン。
もはや馬鹿のレベルを越えるアホっぷりを見せるブーンだった。
しかも何故かブーンの顔には自信と余裕があふれている。底抜けにアホである。

昨日リップルに貰った紙とにらめっこしながらうろつき回ったのち、

( ^ω^)「ここだお!」

と何でもない一軒家の前で止まる。ブーンは何故かバックの中身をたしかめた。

( ^ω^)「・・・よぉーし!避妊グッズと大人の玩具はバッチリだお!」

そして三回深呼吸をし、インターフォンをまるで神聖なものを扱うかのような手つきで押
す。
ピン、ポーン。

音が鳴り響く。ブーンは緊張した。

( ^ω^)「(まさかこんなところで童貞を捨てれるなんて!おお神よ!)」

しかし、人の夢と書いて儚いと読む───。

はいはーい、と声がした。
途端ガチャリと扉が開く・・・ブーンは余裕たっぷりに「どうも」といった。

( ;゜ー゜)「・・・」

唖然としているのはリップルである。

( ^ω^)「約束通り来ましたお!」

( ;゜ー゜)「そ、そう・・・」

リップルは自分に言い聞かせた。きっと、あれは戦闘服なんだ、と。自分もメイド服付け
てたこともあったし・・・と。

でも───武器は?剣は?と疑問が駆け巡る。
いいえ、きっと武術の達人かなんかで素手で戦うのでしょう───と自分に言い聞かせ
た。疑うことを知らないこの人の方がつけいりやすそうである。

( *゜ー゜)「ま、まぁいいの、とにかく中に入ってなの」

( ^ω^)「おじゃましますお!」

ドタバタと玄関から居間に行く。椅子をブーンに勧め、

( *゜ー゜)「じゃあちょっと待っててなの。着替えるから。」

(;^ω^)「な・・・わ、わかりましたお!(着替えるだとぉ・・・!一体何が・・・)」

そして5分ほど後───

( *゜ー゜)「お待たせなの」

といい扉から入ってくるリップル。棒状のものを入れる袋のようなものを担ぎ、着用に及
んでいるのは・・・袴である。血塗り袴。

(;^ω^)「は、はぁ・・・」

まぁ確かに訓練するのにも変、性交をするのにも変である。ブーンは考えた。

( ^ω^)「(なんだおあの禍々しいオーラを放つ袴・・・いや!きっとリップルさんなり
の正装なんだお、下着もさぞかし勝負服に違いない)」

( ^ω^)「(でも問題はあの入れ物だお・・・そうか!ビシバシって言ってたしきっと
SMなんだお!きっと中には僕をいじめるためのものが入ってるんだお!)」

( *゜ー゜)「さーて、行きましょうなの」

(?^ω^)「へ?行くってどこへですかお?」

( *゜ー゜)「外に決まってるじゃないのwwここでするつもりなの?」

(;^ω^)「えっ・・・?ここですると思ってたんですけど・・・(野外かお!)」

( *゜ー゜)「そんなわけないじゃないのwwwブーン君の実力見せて貰うのww」

(;^ω^)「そのことなんですが・・・実は僕初めてなんですお・・・」

( *゜ー゜)「あら、それなら一から叩き込んであげるのww」

( ^ω^)「よ、よろしくお願いしますお!」

リップルの家を去り、街の中を歩く。ブーンにはどこに向かって歩いているのかわからな
い・・・。
明るいときに見てみると街も違う一面を見せている。とても賑やかな所だ。
と、そんなことをブーンが考えているとリップルが、

( *゜ー゜)「初めて、って言ってたけどブーン君って武術や体術かなんかの達人じゃない
の?剣持って来てないし。」

(?^ω^)「へ・・・?いいえ、僕はある程度は修練積みましたが達人なんかではないで
すお?しかも剣技を扱いますお。」

(?*゜ー゜)「へ・・・?じゃあなんで剣持って来てないの?訓練するのに・・・」

リップルが立ち止まる・・・

ブーンしばし考え、そして気付いた・・・。
己の重大な過ちに・・・。
そうか、ビシバシって訓練のことだったのか・・・と。ブーンは思わず、

(;゜ω゜)「ああああああああああああ!!!!!!」

(;゜ω゜)「い、いやっ、その、忘れたんですお!」

( *゜ー゜)「そうなの?それで、そのスーツは戦闘服?」

(;゜ω゜)「い、いやっこれは・・忘れましたお!」

なにをだ。

(?*゜ー゜)「忘れた・・?まぁいいの、それならあそこで剣と防具でも買ってあげるの」

(;^ω^)「そ、そうですね、買って下さいですお!」

動揺しつつリップルが指差した武器屋に入る・・・。

(中略)

結局ブーンは初心者に優しそうな軽くて丈夫そうな剣と服を買った。服はある程度の魔法
がかかっているらしく、耐熱だとかその他もろもろらしい。
剣はあまり大剣でないものを買った。

( ^ω^)「ありがとうございましたお!」

( *゜ー゜)「礼には及ばないの。それよりもうすぐ平野に出るから、訓練しようなの。」

なるほど、さっきからどんどんと道がボコボコになっていき、家も徐々になくなり、気付
けばいい感じの広場、といった感じのところに出た。

( *゜ー゜)「それじゃあ始めようなの」

と言って担いでた袋を下ろし、中から取り出したるは・・・はたして、バットだった。

( ^ω^)「バット・・・ですかお?」

( *゜ー゜)「バットでは不満?なに、あなたが振るう剣より遥かに強いの」

バットは重く、振り回すには向いていない。その上、剣のように鋭利なものでもなく戦い
に持ち込むとなれば殴打、これしかないだろう。

( *゜ー゜)「かかってこいなの」

ブーンは実は多少は自分強い、と思っていた。なので憶することなく、

( ^ω^)「それじゃあ行かせてもらいますお!」

戦いは初撃が肝心である。一太刀で切り伏せられればそれに越したことはない。

ブーンの初撃は、会心のものであった。
ブーンにとっては。

縦一閃、頭部を狙う剣。ブーンもかなりの力で行ったし、実際にかなりのスピードだっ
た。
それに答えるようにバットが動く。バットが剣を弾く。
ブーンは怯み、そしてリップルは・・・

とどめの一撃を容赦なく当てた。
脇腹への一撃。だが、押すように繰り出されたのでブーンは吹っ飛ばされただけで骨折な
どはなかった。

(;^ω^)「ぐあ・あ・・・」

( *゜ー゜)「うん、いい威力なの。新参にしては筋がいいの。」

あまり痛み慣れしていないブーンはしばし呆然としていた。痛い。

( *゜ー゜)「あれ?もしかして骨折とかしてしまったの?」

ブーンはたしかめた・・・が、骨折はしていない。打撲程度だ。

(;^ω^)「骨折は・・・ないですお・・・」

( *゜ー゜)「そう、良かった。これで私との実力差がわかった?」

(;^ω^)「痛いぐらいに」

( *゜ー゜)「なら次からは実力差が同じなのを想定してやることにするの。負けないよう
に頑張ってね。」

(!^ω^)「はいですお!」


それからはほぼ互角の攻防である。受けては返し、受けては返す。リップルのアドバイス
も受けながらブーンは剣を繰り出し続けた。

( *゜ー゜)「そうなの。ブーン君、相手の足を見て間合いを取って、互角の場合は隙を見
つけるか、一回後手に回ってカウンターなの」

(;^ω^)「クッ・・・わっ、わかりましたお!」

( *゜ー゜)「じゃあ隙を見つけてみてね、わざと造るから」

(;^ω^)「グッ・・・」


そうして二時間ほど切り結んだ後、

( *゜ー゜)「ちょっと休憩にしましょうなの」

の一言で休憩に入った。

(;^ω^)「ハァハァ・・・しんどすぎですお・・・」

( *゜ー゜)「そうねwwブーン君には少しきt・・・」

( ^ω^)「?」

途中で言葉が止まったリップルに疑問を感じるブーン・・・その横でどんどんと表情が険
しくなるリップル。
途端、リップルが声を出した。

( *゜ー゜)「出てこいなの。相手してあげるの。」

(?^ω^)「出て・・・来い?」

近くにある茂みから誰かが出て来る・・・顔がはっきりと、見える。

( ゜Д゜)「バレちゃしゃあねぇな」

燃え盛るような髪を持つ人だった。

( *゜ー゜)「こそこそ覗いてたわけをお聞かせ願いたいの」

赤い髪の男は唾を吐いた後、

( #゜Д゜)「理由は簡単だ。貴様を討伐しに来た。」


第二話  完





この世界には、いろいろな“術”を操るものがいる。
それぞれの道を極めたものは達人とまで言われ・・・そしてその類の者はかならず誇りと
信条を持つ者達だった。
ゆえに、達人同士のぶつかり合いは激しい、それだけで戦火を伴えるものに匹敵すること
もあった・・・
彼らは自らの誇りと命を懸けて戦うのだから。

第三話 激闘

( *゜ー゜)「討伐・・・ねぇ」

( ゜Д゜)「ああ、そうだ。お前にはここで死んでもらう・・・が、一つ提案がある」

( *゜ー゜)「なんなの?」

( ゜Д゜)「俺だってわけなしで討伐するんじゃねぇ。ただお前がSOS団の敵に付かれ
ちゃあ困るって訳だ。」

( *゜ー゜)「・・・」

( ゜Д゜)「無所属のうちにくすぶって死ぬか、それかSOS団に入るか・・・どちらかを
選んでもらおう」

( *゜ー゜)「馬鹿ね、あんたが私に勝てる訳ないの」

(;^ω^)「(リップルさんすごい自信だお!)」

赤髪の男は目を見開き、リップルをまざまざと見た。そして・・・

( *゜Д゜)「あっはっはっは!誰が勝てないってぇ・・・?」

赤髪の男から目に見えるほどの気迫と、オーラ、としか呼び様のないものが立ち上がる。
殺気。言い様のしれない禍々しい殺気を帯びて。

( *゜ー゜)「あなたよ。轟。」

ブーンは思い出した。酒場にいたあの・・・女に連れ回されていた人を。

( ^ω^)「(そうだ・・・あの人だお!)」

( ゜Д゜)「ククク・・・そうかぁ・・・ならば交渉決裂って訳だなぁ?」

( *゜ー゜)「ええ。そうなの。」

( #゜Д゜)「じゃあ死んでもらおう。」

轟は刀を取り出し・・・そして・・・

( #゜Д゜)「先手必勝!」

突撃した。ほぼ一足で完全に間合いを詰め、ブーンには考えられない威力の剣戟を繰り出
した。
それをこともなげに防御するリップル。リップルは体を華麗に滑り込ませ───、
いきなり一撃を当てた。

(;゜Д゜)「グッ・・」

例のごとく脇腹の一撃、そして止めとばかりにこめかみへの一撃を繰り出した。
だが、それは防がれてしまった。

( ゜Д゜)「あんな一撃じゃあ蚊が止まったかと思ったぜ!」

均衡する二人の刀とバット。

( ゜Д゜)「しかしお前さんの能力が上がることを忘れてたぜ、度肝抜かれちまった」

( *゜ー゜)「・・・じゃあそのうち死んだかと思う一撃をあなたの脳天にお見舞いして、
その赤い髪をもっと赤くしてあげるの」

( ゜Д゜)「ククク・・・やれるもんならやってみろってんだぁ!」

弾かれるバット。確実に今までと違う、轟がそこにいた。
限界を超えている───ブーンにはそう見えた。
だがそこまでしても轟はなおリップルに押される。繰り出された刀は威力こそ超一流、さ
きほどの限界を超えていたが、ならばリップルの動きは超一流、華麗で圧倒的だった。
何発もバットが轟に当たるが───轟は怯まず、攻撃を続ける。

( *゜ー゜)「グダグダと・・・しつこい!」

バットでの突き。絶妙のタイミングで出されたそれを轟はモロにくらう。

(;゜Д゜)「グ・・・」

そして───怯んだ轟に今度こそ止めの一撃が襲いかかる。



こめかみへの、圧倒的な一撃。避けれない。と、轟は考えた。ならば───。

無我夢中で刀をリップルへ突き刺す。ああ、当たっ───

次の瞬間、視界が吹っ飛んだ。

ああ───吹っ飛ばされたのか俺。もしかしたら首だけかもしんねぇ───。
地面に当たる。体がめちゃくちゃに転げ回る───ああ、体付いてるのか。ならまだ戦え
る。起き上がったら、精一杯虚勢を張ってやろう。



(;^ω^)「あ・・・あれでは死んでしまうお!」

(;*゜ー゜)「当然なの、会心の一撃なの。」

だが───立ち上がる。強い意思で。不屈の精神が生み出した、不死身の体で。
頭から血を流しながら。体を擦りむきながら。そして声を出す。

( #゜Д゜)「痛く・・・ねぇなぁ・・・リップルよぉ、止めさしきれねぇってことはお前
の魔力切れたんじゃねえのか?」

(;*゜ー゜)「な───!」

(;^ω^)「ふ、不死身かお!」

( #゜Д゜)「それと、俺の一撃は痛かったかぁ・・?」

一撃・・・?ブーンはリップルの方を向く。
───見ると、腹に刀が突き刺さってるではないか。

(;^ω^)「リップルさん!腹、腹!」

(;*゜ー゜)「え、ええ。分かってるの。こんなの大したことな───グッ!」

乱暴に刀を引っこ抜く。自分の体をいたわってるとは思えない行動である。

(;*゜ー゜)「忘れ物なの、轟。」

虚勢を張ってるのはリップルも同じであった。引っこ抜いた刀を轟に投げ返す。

( #゜Д゜)「ありがと・・・さんよッ!」

刀を受けとると共に突撃する轟。頭に一撃をくらったとは到底思えない動きだった。

(;*゜ー゜)「クソッ───!」

突然の攻撃に慌て───リップルは体勢を崩してしまった。一撃は防いだものの──

( ゜Д゜)「遅い!」

(;*゜ー゜)「クッ・・・!」

縦に、浅かったが刀をくらう。とっさの後退が正解だった。
間合いをとり、遠ざかるリップル。

( ゜Д゜)「魔法が切れたのは本当のようだなぁ!鳳凰の舞いとやらもお終いかぁ?」

ブーンは思った。ダメだ、リップルさんは負ける。なんとかして止めなければ───

でも、自分に何ができる?
出て行っても斬り殺されるのがオチだ。
───そう思うと、本当に何も出来なくなってしまった。

( ゜Д゜)「じゃあ死んでもらおうかぁ!」

轟が突っ込む。今のリップルさんでは───勝てない。斬り殺されてしまう───!

だが、リップルは余裕であった。

( *゜ー゜)「突っ込むことしか知らないのね。轟───。」

リップルは何かを投げた。これは・・・・血?

( ゜Д゜)「うおっ?」

その血を顔に、そして特に目にモロに浴びる。ヌルリとした血。視界が───見えない。

ヤバい、ととっさに轟は思ったが───
次の瞬間には吹っ飛んでいた。

バットを軸にした、ただの蹴り。それが轟の腹部に思い切り当たった。
リップルはバットでは殺らなかった。衝撃で転げ回る轟。
そして、回転が止まる。轟は起き上がらない。
だが───

( ゜Д゜)「どうしてバットで殺らなかった。」

大地に寝転がったままそれを言った。

(;*゜ー゜)「あなたみたいな人がいなくなると───寂しくなるの。」

( ゜Д゜)「ク・・ククク・・・はははは、ハーハッハッハッ!」

( ゜Д゜)「めでてえなぁ、命一つ助けられたってか。」

( *゜ー゜)「・・・冗談なの。バットじゃあ間に合わなかっただけなの。」

( ゜Д゜)「まぁなんにしろ俺にはもうなーんも残っちゃいねぇ。」

( *゜ー゜)「そう、じゃあこれでお開きね。見逃してあげる。楽しかったわ。私の勝ちなの」

( ゜Д゜)「おう。・・あーあ、無理はするもんじゃねぇなぁ・・・」

( *゜ー゜)「それじゃあ、さようならなの。」

( ゜Д゜)「おう。また今度楽しくやろうや。」

去って行く音を聞きながら轟は起き上がろうともせずに、

( ゜Д゜)「あーあ、燃え尽きたわ・・・」

と独り言を言った。


その後、ブーンはリップルに昼飯代を貰い(とても申し訳なさそうだった)リップルは「自
宅療養なの。疲れたの」と言い、家にすっこんでしまった。
昼飯を適当にすませたブーンは、行き場をなくし、噴水のある広場で座り込んでしまっ
た。

(;^ω^)「まだここの仕組みがよくわからんお・・・金とかどうするんだお」

( ^ω^)「しかし───さっきの戦いすごかったお!」

「さっきの戦いとはなんだ?」

突然、そう言葉を掛けられ、ブーンはびっくりして顔をあげた。
そこには──

(=゜ω゜)「やぁブーン君。」

( ^ω^)「アーチャーさん!」

(=゜ω゜)「で、さっきの戦いってなんだい?」

( ^ω^)「それはですね・・・かくかくしかじかギシギシアンアン」

(=゜ω゜)「なるほど・・・リップルと轟が・・・」

( ^ω^)「聞きたいんですけど・・・鳳凰の舞ってなんですかお?」

(=゜ω゜)「ああ、鳳凰の舞はリップル特有の術だよ。なんというか・・・心技体におい
てすべてが1ランク上がるって感じかな。特に身のこなしは相当に軽くなる。」

( ^ω^)「なるほどですお・・・後、轟さんもなにかそういう技あるんですかお?」

(=゜ω゜)「お、君は見破ったのかい?そうだ、轟にもオーバードライブという技があ
る。気分が悪くなるぐらい攻撃力が上がる技さ。」

(=゜ω゜)「ちなみにああいう技は魔力を体内からオーラとして纏うことで発動させているよ。
轟のに関しては魔力で自分の能力を無理やり上げている。」

( ^ω^)「ほほう・・・なるほどですお・・・アーチャーさんにもそういう技あるんで
すかお?」

(=゜ω゜)「いや、俺にはまだないよwww修行中だし」

( ^ω^)「そうですかお・・・」

( ^ω^)「あ、そういえばどこでお金稼ぐんですかお!」

(=゜ω゜)「ああ、それならこの国指定の狩り場に行けばいいさ。あっちを左にまが
(ry」

( ^ω^)「わかりましたお!ありがとうですお!」

(=゜ω゜)「ああ。君くらいならまず平野に行くといい。モンスターは比較的弱めだ」

( ^ω^)「わかりましたお!」


そしてしばらく歩き続けて・・・

( ^ω^)「ここだお!」

(これから設定上苦しくなります。狩り場設定については無理が生じますので勘弁してく
ださい。)

(;^ω^)「でけぇ・・・」

たどり着いた狩り場とやらは左に塔があり、それを囲むように森、それでもまだスペース
が余るようなところだった。
で、なにやら遊園地のようなゲートがある。

(;^ω^)「ほ、本当にシステムが分からんお・・・」

とりあえずゲートの横に掲載してある『初めに』という注意書きを読んだ。

( ^ω^)「えーと・・・なになに、『この狩り場はこの国が飼っているモンスターだら
けです。モンスターはそれぞれ適当な金を持っています。(以下略)』」

( ^ω^)「とにかく、僕くらいだったら平野で狩れ、ということなのかお、把握した
お」

( ^ω^)「えーと、『狩りをする際には係員に頼んで同意書にサインをしてからにして
ください。以上です。』」

( ^ω^)「入るためには同意書かお・・・」

( ^ω^)Φカキカキ

( ^ω^)「よーし、同意書も書いたし、いざ平野へ!」


───三時間後。時刻3:30ほど。

(#^ω^)「死神うぜええええええええええ!!!!!」

(#^ω^)「マメにATM行かないとすぐ金なくなるお!」

( ^ω^)「でも結構金貯まったし、強くなった気がするお!次は沼地だお!」


───さらに三時間後。6:30頃。

(;^ω^)「疲れたお・・・でもなかなか稼げたお!100万も・・・ニョホホホwww」

( ^ω^)「さーて、晩飯食うかお」


そして、昨日の酒場───。

( ^ω^)「おじゃましますおー」

店内はかなり賑わっている。探したがアーチャーさんの姿もリップルさんの姿も見えな
い。仕方ない。カウンターでオヤジと喋ろう。

オヤジ「おうッ!ブーン君!ここにはもう慣れたか!?」

(;^ω^)「あ、あんまりですお・・・みんな凄すぎて・・・」

オヤジ「なぁに、ブーン君だってすぐに追いつける!注文はなんだい?」

( ^ω^)「じゃあこのスタミナ定食とビール中ジョッキを」

オヤジ「あいよ!スタミナとビールだね!」

オヤジは厨房に消える。
ブーンはイスに深く座り込み、本当に疲れた、と呟いた。

「目が回るだろう?えてしてそんな場所さ。」

突然話しかけられる。横には───
なにやら親しみやすそうで、なおかつしんどそうな顔をした人がいた。

('A`)「ああ、俺は口裂けってんだ。びっくりさせたならすまん。」

( ^ω^)「口裂けさんですか・・・よろしくですお!ブーンと言いますお!」

('A`)「ああ、よろしく。どうだ?目が回るだろう?」

(;^ω^)「え、ええ。訳が分かりませんお・・・」

('A`)「ははは、どうせ強い奴に出会ったんだろ?化け物ばかりさ、ここはね。」

といって、焼酎だろうか。それを飲む。そして───
彼は言った。

('A`)「で、君は何の為にここに来たんだい?」

( ^ω^)「・・・へ?」



第三話  完

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最終更新:2007年08月29日 10:38
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