この世界には、いろいろな“術”を操るものがいる。
それぞれの道を極めたものは達人とまで言われ・・・そしてその類の者はかならず誇りと
信条を持つ者達だった。
ゆえに、達人同士のぶつかり合いは激しい、それだけで戦火を伴えるものに匹敵すること
もあった・・・
彼らは自らの誇りと命を懸けて戦うのだから。
第三話 激闘
( *゜ー゜)「討伐・・・ねぇ」
( ゜Д゜)「ああ、そうだ。お前にはここで死んでもらう・・・が、一つ提案がある」
( *゜ー゜)「なんなの?」
( ゜Д゜)「俺だってわけなしで討伐するんじゃねぇ。ただお前がSOS団の敵に付かれ
ちゃあ困るって訳だ。」
( *゜ー゜)「・・・」
( ゜Д゜)「無所属のうちにくすぶって死ぬか、それかSOS団に入るか・・・どちらかを
選んでもらおう」
( *゜ー゜)「馬鹿ね、あんたが私に勝てる訳ないの」
(;^ω^)「(リップルさんすごい自信だお!)」
赤髪の男は目を見開き、リップルをまざまざと見た。そして・・・
( *゜Д゜)「あっはっはっは!誰が勝てないってぇ・・・?」
赤髪の男から目に見えるほどの気迫と、オーラ、としか呼び様のないものが立ち上がる。
殺気。言い様のしれない禍々しい殺気を帯びて。
( *゜ー゜)「あなたよ。轟。」
ブーンは思い出した。酒場にいたあの・・・女に連れ回されていた人を。
( ^ω^)「(そうだ・・・あの人だお!)」
( ゜Д゜)「ククク・・・そうかぁ・・・ならば交渉決裂って訳だなぁ?」
( *゜ー゜)「ええ。そうなの。」
( #゜Д゜)「じゃあ死んでもらおう。」
轟は刀を取り出し・・・そして・・・
( #゜Д゜)「先手必勝!」
突撃した。ほぼ一足で完全に間合いを詰め、ブーンには考えられない威力の剣戟を繰り出
した。
それをこともなげに防御するリップル。リップルは体を華麗に滑り込ませ───、
いきなり一撃を当てた。
(;゜Д゜)「グッ・・」
例のごとく脇腹の一撃、そして止めとばかりにこめかみへの一撃を繰り出した。
だが、それは防がれてしまった。
( ゜Д゜)「あんな一撃じゃあ蚊が止まったかと思ったぜ!」
均衡する二人の刀とバット。
( ゜Д゜)「しかしお前さんの能力が上がることを忘れてたぜ、度肝抜かれちまった」
( *゜ー゜)「・・・じゃあそのうち死んだかと思う一撃をあなたの脳天にお見舞いして、
その赤い髪をもっと赤くしてあげるの」
( ゜Д゜)「ククク・・・やれるもんならやってみろってんだぁ!」
弾かれるバット。確実に今までと違う、轟がそこにいた。
限界を超えている───ブーンにはそう見えた。
だがそこまでしても轟はなおリップルに押される。繰り出された刀は威力こそ超一流、さ
きほどの限界を超えていたが、ならばリップルの動きは超一流、華麗で圧倒的だった。
何発もバットが轟に当たるが───轟は怯まず、攻撃を続ける。
( *゜ー゜)「グダグダと・・・しつこい!」
バットでの突き。絶妙のタイミングで出されたそれを轟はモロにくらう。
(;゜Д゜)「グ・・・」
そして───怯んだ轟に今度こそ止めの一撃が襲いかかる。
こめかみへの、圧倒的な一撃。避けれない。と、轟は考えた。ならば───。
無我夢中で刀をリップルへ突き刺す。ああ、当たっ───
次の瞬間、視界が吹っ飛んだ。
ああ───吹っ飛ばされたのか俺。もしかしたら首だけかもしんねぇ───。
地面に当たる。体がめちゃくちゃに転げ回る───ああ、体付いてるのか。ならまだ戦え
る。起き上がったら、精一杯虚勢を張ってやろう。
(;^ω^)「あ・・・あれでは死んでしまうお!」
(;*゜ー゜)「当然なの、会心の一撃なの。」
だが───立ち上がる。強い意思で。不屈の精神が生み出した、不死身の体で。
頭から血を流しながら。体を擦りむきながら。そして声を出す。
( #゜Д゜)「痛く・・・ねぇなぁ・・・リップルよぉ、止めさしきれねぇってことはお前
の魔力切れたんじゃねえのか?」
(;*゜ー゜)「な───!」
(;^ω^)「ふ、不死身かお!」
( #゜Д゜)「それと、俺の一撃は痛かったかぁ・・?」
一撃・・・?ブーンはリップルの方を向く。
───見ると、腹に刀が突き刺さってるではないか。
(;^ω^)「リップルさん!腹、腹!」
(;*゜ー゜)「え、ええ。分かってるの。こんなの大したことな───グッ!」
乱暴に刀を引っこ抜く。自分の体をいたわってるとは思えない行動である。
(;*゜ー゜)「忘れ物なの、轟。」
虚勢を張ってるのはリップルも同じであった。引っこ抜いた刀を轟に投げ返す。
( #゜Д゜)「ありがと・・・さんよッ!」
刀を受けとると共に突撃する轟。頭に一撃をくらったとは到底思えない動きだった。
(;*゜ー゜)「クソッ───!」
突然の攻撃に慌て───リップルは体勢を崩してしまった。一撃は防いだものの──
( ゜Д゜)「遅い!」
(;*゜ー゜)「クッ・・・!」
縦に、浅かったが刀をくらう。とっさの後退が正解だった。
間合いをとり、遠ざかるリップル。
( ゜Д゜)「魔法が切れたのは本当のようだなぁ!鳳凰の舞いとやらもお終いかぁ?」
ブーンは思った。ダメだ、リップルさんは負ける。なんとかして止めなければ───
でも、自分に何ができる?
出て行っても斬り殺されるのがオチだ。
───そう思うと、本当に何も出来なくなってしまった。
( ゜Д゜)「じゃあ死んでもらおうかぁ!」
轟が突っ込む。今のリップルさんでは───勝てない。斬り殺されてしまう───!
だが、リップルは余裕であった。
( *゜ー゜)「突っ込むことしか知らないのね。轟───。」
リップルは何かを投げた。これは・・・・血?
( ゜Д゜)「うおっ?」
その血を顔に、そして特に目にモロに浴びる。ヌルリとした血。視界が───見えない。
ヤバい、ととっさに轟は思ったが───
次の瞬間には吹っ飛んでいた。
バットを軸にした、ただの蹴り。それが轟の腹部に思い切り当たった。
リップルはバットでは殺らなかった。衝撃で転げ回る轟。
そして、回転が止まる。轟は起き上がらない。
だが───
( ゜Д゜)「どうしてバットで殺らなかった。」
大地に寝転がったままそれを言った。
(;*゜ー゜)「あなたみたいな人がいなくなると───寂しくなるの。」
( ゜Д゜)「ク・・ククク・・・はははは、ハーハッハッハッ!」
( ゜Д゜)「めでてえなぁ、命一つ助けられたってか。」
( *゜ー゜)「・・・冗談なの。バットじゃあ間に合わなかっただけなの。」
( ゜Д゜)「まぁなんにしろ俺にはもうなーんも残っちゃいねぇ。」
( *゜ー゜)「そう、じゃあこれでお開きね。見逃してあげる。楽しかったわ。私の勝ちなの」
( ゜Д゜)「おう。・・あーあ、無理はするもんじゃねぇなぁ・・・」
( *゜ー゜)「それじゃあ、さようならなの。」
( ゜Д゜)「おう。また今度楽しくやろうや。」
去って行く音を聞きながら轟は起き上がろうともせずに、
( ゜Д゜)「あーあ、燃え尽きたわ・・・」
と独り言を言った。
その後、ブーンはリップルに昼飯代を貰い(とても申し訳なさそうだった)リップルは「自
宅療養なの。疲れたの」と言い、家にすっこんでしまった。
昼飯を適当にすませたブーンは、行き場をなくし、噴水のある広場で座り込んでしまっ
た。
(;^ω^)「まだここの仕組みがよくわからんお・・・金とかどうするんだお」
( ^ω^)「しかし───さっきの戦いすごかったお!」
「さっきの戦いとはなんだ?」
突然、そう言葉を掛けられ、ブーンはびっくりして顔をあげた。
そこには──
(=゜ω゜)「やぁブーン君。」
( ^ω^)「アーチャーさん!」
(=゜ω゜)「で、さっきの戦いってなんだい?」
( ^ω^)「それはですね・・・かくかくしかじかギシギシアンアン」
(=゜ω゜)「なるほど・・・リップルと轟が・・・」
( ^ω^)「聞きたいんですけど・・・鳳凰の舞ってなんですかお?」
(=゜ω゜)「ああ、鳳凰の舞はリップル特有の術だよ。なんというか・・・心技体におい
てすべてが1ランク上がるって感じかな。特に身のこなしは相当に軽くなる。」
( ^ω^)「なるほどですお・・・後、轟さんもなにかそういう技あるんですかお?」
(=゜ω゜)「お、君は見破ったのかい?そうだ、轟にもオーバードライブという技があ
る。気分が悪くなるぐらい攻撃力が上がる技さ。」
(=゜ω゜)「ちなみにああいう技は魔力を体内からオーラとして纏うことで発動させているよ。
轟のに関しては魔力で自分の能力を無理やり上げている。」
( ^ω^)「ほほう・・・なるほどですお・・・アーチャーさんにもそういう技あるんで
すかお?」
(=゜ω゜)「いや、俺にはまだないよwww修行中だし」
( ^ω^)「そうですかお・・・」
( ^ω^)「あ、そういえばどこでお金稼ぐんですかお!」
(=゜ω゜)「ああ、それならこの国指定の狩り場に行けばいいさ。あっちを左にまが
(ry」
( ^ω^)「わかりましたお!ありがとうですお!」
(=゜ω゜)「ああ。君くらいならまず平野に行くといい。モンスターは比較的弱めだ」
( ^ω^)「わかりましたお!」
そしてしばらく歩き続けて・・・
( ^ω^)「ここだお!」
(これから設定上苦しくなります。狩り場設定については無理が生じますので勘弁してく
ださい。)
(;^ω^)「でけぇ・・・」
たどり着いた狩り場とやらは左に塔があり、それを囲むように森、それでもまだスペース
が余るようなところだった。
で、なにやら遊園地のようなゲートがある。
(;^ω^)「ほ、本当にシステムが分からんお・・・」
とりあえずゲートの横に掲載してある『初めに』という注意書きを読んだ。
( ^ω^)「えーと・・・なになに、『この狩り場はこの国が飼っているモンスターだら
けです。モンスターはそれぞれ適当な金を持っています。(以下略)』」
( ^ω^)「とにかく、僕くらいだったら平野で狩れ、ということなのかお、把握した
お」
( ^ω^)「えーと、『狩りをする際には係員に頼んで同意書にサインをしてからにして
ください。以上です。』」
( ^ω^)「入るためには同意書かお・・・」
( ^ω^)Φカキカキ
( ^ω^)「よーし、同意書も書いたし、いざ平野へ!」
───三時間後。時刻3:30ほど。
(#^ω^)「死神うぜええええええええええ!!!!!」
(#^ω^)「マメにATM行かないとすぐ金なくなるお!」
( ^ω^)「でも結構金貯まったし、強くなった気がするお!次は沼地だお!」
───さらに三時間後。6:30頃。
(;^ω^)「疲れたお・・・でもなかなか稼げたお!100万も・・・ニョホホホwww」
( ^ω^)「さーて、晩飯食うかお」
そして、昨日の酒場───。
( ^ω^)「おじゃましますおー」
店内はかなり賑わっている。探したがアーチャーさんの姿もリップルさんの姿も見えな
い。仕方ない。カウンターでオヤジと喋ろう。
オヤジ「おうッ!ブーン君!ここにはもう慣れたか!?」
(;^ω^)「あ、あんまりですお・・・みんな凄すぎて・・・」
オヤジ「なぁに、ブーン君だってすぐに追いつける!注文はなんだい?」
( ^ω^)「じゃあこのスタミナ定食とビール中ジョッキを」
オヤジ「あいよ!スタミナとビールだね!」
オヤジは厨房に消える。
ブーンはイスに深く座り込み、本当に疲れた、と呟いた。
「目が回るだろう?えてしてそんな場所さ。」
突然話しかけられる。横には───
なにやら親しみやすそうで、なおかつしんどそうな顔をした人がいた。
('A`)「ああ、俺は口裂けってんだ。びっくりさせたならすまん。」
( ^ω^)「口裂けさんですか・・・よろしくですお!ブーンと言いますお!」
('A`)「ああ、よろしく。どうだ?目が回るだろう?」
(;^ω^)「え、ええ。訳が分かりませんお・・・」
('A`)「ははは、どうせ強い奴に出会ったんだろ?化け物ばかりさ、ここはね。」
といって、焼酎だろうか。それを飲む。そして───
彼は言った。
('A`)「で、君は何の為にここに来たんだい?」
( ^ω^)「・・・へ?」
第三話 完
最終更新:2007年12月13日 16:11