第四話 転職と恋心
('A`)「いや、だからさ、何の為にここに来たんだ?」
(;^ω^)「あ・・・いや、」
そうだ。行動を起こすには理由が必要だ。そんな当たり前のこと、なのに。
視界がザラついていく。灰色の教室。誰もいない、いるのはただ一人───
( ^ω^)「僕は────」
( #´Д`)「口裂けッ!」
ブーンの発言は、無粋な闖入者によって阻まれた。
('A`)「またお前か」
( *´Д`)「口裂けぇ~なんで構ってくれないんだよぉ~」
('A`)「うっせーんだよイミフそんな気分じゃねーんだよ氏ねよ」
(;´Д`)「・・・」
しょぼしょぼと帰っていく男。案外素直である・・・
(;^ω^)「い、今のお方は?」
('A`)「ああ、あいつはイミフだ。」
('A`)「ああ見えて実は結構可愛いんだぜ・・・」
(;^ω^)「・・・」
少し気まずくなった時、オヤジがタイミング良く、
オヤジ「ビールとスタミナお待ちッ!」
と景気よく置いてくれたので無理に会話を続ける必要もなく助かった、と思ったブーン。
( ^ω^)「よーし、いただきますおー!」
( ^ω^)「ハムハムッ!ガツガツッ!ムシャムシャッ!」
('A`)「きめぇwwww」
( ^ω^)「ちょwww」
ブーンが飯を食っていると「ちょっといいかな?」と横に人が座る。
( ^ω^)「あ、はい・・・」
( @益@)「すまないね」
ブーンは思わず、吹きそうになったがすんでのところで踏み止どまった。なぜ吹きそうに
なったかというと・・・
あまりにも顔が・・・悪いからである。
( ^ω^)「(これなら勝ったおwwwww)」
('A`)「お、下痢、おいすー」
( @益@)「おいすー」
ブーンはちょっと待て、今名前なんていった・・・?下痢?あるあr・・・ねーよwww
と思った。そして、
( ゜ω゜)「ブッwwwww」
食っていた飯を完全に吹いた。
('A`)「きめぇwwww」
( ^ω^)「すまんおw思いだし笑いですおwww」
ブーンは落ち着いた。だが・・・
( @益@) (;^ω^)
横にいる、と思うと落ち着けない。結局、変な形の顔に慣れるまで15分ほどかかった。
( ^ω^)「ふぅ・・・やっと慣れたお・・・」
( @益@)「何にだい?」
(;^ω^)「い、いや・・・なんでもないですお」
( @益@)「そうかい」
飯を食い終わるブーン。スタミナってボリュームあるな、と思いながら、
( ^ω^)「うぃーっ、食ったお」
とおかわりしたビールを飲み干した。横から口裂けが、
('A`)「ブーン。お前国に入るつもりはないか?」
と言ってきた。
( ^ω^)「いや、でも僕まだまだ見習いですし・・・」
('A`)「いやいや見習いでも全然いいよ俺たちが訓練してやるよ」
( ^ω^)「でも・・・やっぱいいですお、もう師匠おりますし」
('A`)「あ、そうなの?まぁ無理にとは言わないよ。気が向いたら来な」
( ^ω^)「はいですお!あ・・・ちなみに国名はなんですかお?」
('A`)「ああ。幻想郷国だ。国王は月夜の巫女さ。」
( ^ω^)「わかりましたお!検討しますお」
('A`)「あ、あとな、敬語は別にいいぞ。ほぼ同年代だしタメでいいよ。」
( ^ω^)「・・・把握!」
順応力があるところがブーンのいいところでもある。飲み込み早く敬語を捨て、
( ^ω^)「それじゃあここらへんで帰るお、乙っしたー」
('A`)「おう。乙。」
と、帰っていった。
翌朝───。
ブーンは朝早くから師、リップルのところに来ていた。
インターホンを押し、リップルと会い、昨日と同じ様に広場に向かう。
ブーンは傷が治っていない、と思っていたが事実、治っているのである。魔法で治療効果
を増進したらしい。
ブーンはそんな魔法早く使えるようになりたいなぁ・・・と思いながら広場へ歩く。
そういえば昨日口裂けさんから幻想郷国に来いって言われたな───と思っていると、
( *゜ー゜)「あと一週間もしたら幻想郷国につこうと思うの」
とリップルが言った。
( *゜ー゜)「あと一週間もすればSOS団と幻想郷国の激突は免れないの。」
ブーンは国の事情がわからないので言うことがなく、黙っていた。わざとではなく、純粋
な沈黙である。
(;*゜ー゜)「・・・あ・・・来たばっかりのブーン君には分からないか。ごめんね」
( ^ω^)「いえ・・・いいですお!僕はリップルさんに付いていきますお!」
( *゜ー゜)「そう・・・まぁあなたの勝手なの、でもこれからもよろしくね!」
手が差し出される。 女の子の手───ブーンは多少どぎまぎしながら、
( ^ω^)「はいですお!」
ガッチリと、その手を掴んだ。
その後は昼まで稽古である。いろいろな形態の練習もして、ブーンは自分でも結構強く
なった、と思えるくらいになった。
だけど───
この手で、いつか人を殺すことになるとは、まだ信じられなくて。
だが戦争とはそういうものだ、かならず死が付き纏う。
やらなきゃ、やられる。
そう自分に言い聞かせる。
でも・・・不安だ。ここに自ら望んで来たというのに。何をあまっちょろいことを───
( *゜ー゜)「人を殺すのが───怖い?」
(;^ω^)「!?」
突然心の中を言い当てられ、びっくりするブーン。
( *゜ー゜)「なに、未熟者の心の中くらい覗けなきゃ私、神の力を操るものとして失格な
のwww」
ブーンはさらにドキッとした。じゃあこの前初めて来た時も───
( *゜ー゜)「嘘よ嘘wwwあなたの顔を見てそう思っただけなのwww」
ブーンは心底ほっとした。そして───
( ^ω^)「怖いですお・・・人を殺すのは。」
と意を決したように言った。
( *゜ー゜)「そう・・・私だって最初怖かったの。そして今も怖いわ。命を奪うのは好ま
ないの」
ブーンはリップルが轟を見逃したことを思い出した。
( *゜ー゜)「戦争があれば私死ぬかもしれない・・・だからふりかかる火の粉は払った
の。その結果───人殺しをしたこともあったの」
( ^ω^)「・・・」
( *゜ー゜)「永遠に許されることではないと思うの。だから───」
リップルは自分の武器を掲げ、
( *゜ー゜)「あえてこれを私の武器にしたの。もう簡単に人を殺さないようにって。」
確かにバットが当たっても身が切れるわけでもない。首が切れるわけでもない。頭部に当
たれば即死もありうるが・・・
( *゜ー゜)「だからねブーン君・・・」
リップルはブーンの手を取り、力いっぱい握り締めて、
( *゜ー゜)「人殺しにだけは慣れちゃダメ。死に慣れちゃダメ。」
( *゜ー゜)「あたしの一生のお願い。あなたにだけでもこれを守って欲しいの。」
ブーンは潤ませた瞳を向け懇願するリップルの目を見て、
( ^ω^)「・・・はいですお!」
満面の笑みで答え、師匠の言葉を胸に刻んだ。
リップルと昼飯を挟む。リップルが言うに「午後は狩りしとけばいいの」なのでブーンも
狩りをしようと思っていた。
師匠の顔を見ながらさっきの言葉を思い出す。
にしてもどうすればいいのか。人を殺さず戦場で生き残れるのか。
ここはやっぱり師匠に聞こうと思い、
( ^ω^)「リップルさん、人を殺さずって言ったけどその・・・どうすれば戦場で生き
残れるお?」
( *゜ー゜)「んーやっぱり私みたいな鈍器を持つのはおすすめ出来ないの、致命傷を避け
る訓練をすればどう?」
( ^ω^)「致命傷を避ける・・・?」
( *゜ー゜)「そう。腕狙ったり足狙ったり。とにかく体の中心を避ければ致命傷はまずな
いの。まぁ出血多量はあるかもしれないけど・・・」
( ^ω^)「なるほどですお・・・」
しばらくして運ばれて来たチャーハンを食うブーン。
リップルはラーメンである。
( ^ω^)「ガツガツッ!モシャモシャッ!」
( *゜ー゜)「そういえばさぁ、ブーン君、あなたもだいぶレベル上がったし、~術とか極
めてみないの?」
( ^ω^)「ガツガツ・・・ほほう・・・どんな種類があるんですかお?」
( *゜ー゜)「うん。体術、忍術、神術、剣術、魔術、弓術の6つなの。それぞれに魅力が
あって・・・」
リップルは職業についての説明をし始めた。かなり的を得たものであり、ブーンでも理解
できるものだった。
( *゜ー゜)「とまぁこんなところなの。ブーン君なにか自慢ある?力あるとか頭いいとか
ブーンは即で思い当たる事があった。
( ^ω^)「足速いの自慢ですお、50㍍五秒台ですお!」
( *゜ー゜)「めちゃ速いじゃないのwwwそれを聞くと忍術かな?」
( ^ω^)「ほほう・・・忍術ですかお・・・利点はなんですかお?」
( *゜ー゜)「まず速いの。あとは毒とか、感知能力とか。戦争ではなかなかに重宝する職
なの。」
( ^ω^)「なるほどですお・・・それじゃあそれに決めましたお!」
( *゜ー゜)「決まりね。食べ終わったら転職の神殿に行きましょう。」
( ^ω^)「そんなのがあるのかお・・・」
そして飯を食い終わり、街中を歩くこと10分後。
( *゜ー゜)「ここなの。」
教会というかまた微妙なものである、その建物。
( ^ω^)「教会だお・・・」
( *゜ー゜)「作者が神殿の設定をめんどくさがっただけなの、ともかくブーンが転職出来
ればいいの」
( ^ω^)「ちょwwwww」
ギイィィ・・・と教会の扉を開け中に入るブーンとリップル。「神父さーん」とリップル
が呼び掛けると、
神父「やぁ、転職かね君達。」
と神父が奥から現れた。無駄にガタイがいい男である。
( *゜ー゜)「転職はブーン君だけなの。」
(;^ω^)「よろしくですお・・・」
神父「ふむ・・・忍者とその下級職、パラディンとその下級職、あとは各職業の最下職に
なれるが・・・どれかね?」
( *゜ー゜)「忍術職飛び級なのwww」
こいつ・・・みただけで転職できる職を・・・出来る!とブーンは思いながら、
( ^ω^)「忍者でお願いしますお!」
と言った。
神父「分かった。あそこで忍者になるようお祈りすればいい。」
指差した方向にはなにやら有り難そうな彫像が。
( ^ω^)「わかりましたお!」
そこに行きお祈りを済ます・・・
( ^ω^)「忍者になりたいです・・・っと」
その瞬間、
彫像「(そなたの望み叶えよう)」
(;゜ω゜)「彫像がしゃべっ」
最後の『た』を言い終えることもなくブーンの体を転職のショックが襲う。
(;゜ω゜)「うああああああああああ!!!!!」
( *゜ー゜)「あ、転職の瞬間痛いって言うの忘れてたのwww」
特に体などには変わりがないが小刻みに震えるブーン。
(;゜ω゜)「うあああくぁwせdrftgyふじこlp;@:」
そして・・・転職が終わる。
(;^ω^)「はぁはぁ・・・お?」
(!^ω^)「体が・・・軽い?」
( *゜ー゜)「良かったわね!ブーン君!」
( ^ω^)「おっおっwww軽いおwwww」
⊂ニニニ( ^ω^)ニ⊃ブーン
お約束である。
そしてその後また狩りに行くブーンとリップル。今回ブーンは完全に沼通いである。
( ^ω^)「今日は昨日より稼げたおwおっおっww忍者サイコーww」
ブーンは狩りを純粋に楽しんでるようだ、実は昼から狩り始め、時刻は7時である。
楽しみが疲れを相殺してるようである。
( ^ω^)「フヒヒwww600万もあるおwww」
ノリノリである。
( ^ω^)「さてもうすぐリップルさんが来るお・・・」
噂をすればなんとやら、リップルがこっちに来る。
( *゜ー゜)「待っててくれたの?」
( ^ω^)「(なんか・・・恋人っぽいお・・・) はいですお!」
改めて己の師匠を見るブーン。なんだかんだで子供っぽい可愛い色気を放つリップルラッ
プル。
( ^ω^)「(いや・・・師匠とはダメだろ・・・常考 そもそもこんな方向に持って行く
とこじゃないお)」
( *゜ー゜)「じゃあご飯食べに行くの、ブーン君まだまだ教えることあるから付いてきて
なの」
( ^ω^)「はいですお!」
でもまぁ憧れるくらいいいだろ、と思うブーンだった。
第四話 完
最終更新:2007年12月13日 16:11