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( ^ω^)がFHの世界に飛び込むようです 第五話

 第五話 荒修行


( ^ω^)「・・・」

目の前に揃えられた武器の類。クナイ、ドス、手裏剣やワイヤー、その他もろもろ。
どれも忍者が使うのではないか、と思うものである。

( *゜ー゜)「ブーン君あのね?」

おのが師、リップルが呼び掛ける。
今日はブーンがここに来て六日目であり朝である。ブーンはかなりこの短期間で成長し
た。
忍術職になったものの剣術ばかりやっていたが。
さすがに忍術の修行がしたいと思っていたブーンだったが・・・

こんなのを買ってくれと頼んだ覚えもないし、頼むわけもない。

(;^ω^)「やっぱり・・・受け取れませんお」

( *゜ー゜)「・・・」

リップルが不満そうな目を向ける。そして、

( #゜ー゜)「ブーン君人の話聞いてた?」

なぜか分からないが相当キテるらしい。

(;^ω^)「聞いてましたお!だけど・・・」

そう。話の内容は「今日は忍術の特別講師を呼んでるから、これを持っていくがいいの」
という簡潔なものだった。
だがブーン。素直に飲み込めない。いい加減自らの師に頼りっぱなしな自分に飽き飽きし
てたところだったので、これくらいは自分で用意したかった。

(;^ω^)「その・・・じゃあお金は僕が払いますお」

( *゜ー゜)「あらそう?2000万になりまーす」

( ^ω^)「ちょwwww高過ぎだおww」

( *゜ー゜)「当たり前なの、ここでは武器の物価は異様に高いの」

(;^ω^)「・・・ (足りん!)」

しばし沈黙が続いた後、

(;^ω^)「・・・じゃ、じゃあ貸し一つってことで・・・」

( *゜ー゜)「うんうん、おおいに結構なの」

持ってくる様に指示されたウエストポーチに武器をいれていく・・・
ふと、爆弾のようなものに目が止まった。

(;^ω^)「こっ・・・これは・・・ッ!紛れもないボム!」

( *゜ー゜)「それは閃光弾なのw目くらましに使うの」

( ^ω^)「なるほどねぇ・・・このピンを抜いて三秒後くらいにピカー!ですかお」

( *゜ー゜)「まぁ多分そのくらいなの」

そしてそれもポーチに詰め、あとはドス・・・

( ^ω^)「これは入らんお・・・」

何気に二丁あるところが怖い。

( *゜ー゜)「それについては専用のケースがあるの」

( ^ω^)「なるほどだお・・・」

( *゜ー゜)「おそらくベルトにセットするのね、これは」

( ^ω^)「なるなる・・・よーし、セットしましたお!」

なかなかサマになっているなぁーと思うブーン。

( ^ω^)「そもそもドスはヤクザのものだお・・・」

(;*゜ー゜)「そ、そんなことないの、それより早く行きましょうなの!」

( ^ω^)「・・・」



いつもの広場に向かう。広場の近くまで来ながら「特別講師ってどんな人なんだろう・・・」
と考えるブーン。怖かったらやだな、と淡い期待を胸に広場に近付いていく。途端、

「喧嘩なら買うぞぉ!!」

と罵声が聞こえて来た。何事と思い広場の方にをよく見ると、

二人が対峙してたのだ。

( *゜ー゜)「また喧嘩なの・・・あの人喧嘩が多いの」

(;^ω^)「あの人って・・・もしかして講師のお方ですかお!?」

( *゜ー゜)「ええそうなの。まぁ並のやつには勝てないけどね。狙われちゃいけないタイ
プなの」

と言いながら広場にどんどん近付く二人。喧嘩の方は、一人が一方的にけなしている。

「テメエみてえなスカしたヤローはキライなんだよぉ!このばよえーん様がぶっ飛ばして
やるよぉ!」

一人の方が剣を抜く。このままエスカレートすると・・・やばい。そしてまずい。

(;^ω^)「ちょまっ・・・」

駆け出そうとするブーンをリップルが制す。

(;^ω^)「リップルさん!あのままエスカレートすると・・・」

( *゜ー゜)「大丈夫なの。黙って見とくがいいの。あの人は無意味に人を殺さないし、簡
単に殺されるような人でもないわ。」

(;^ω^)「・・・」

言われたとおりに落ち着いて広場の方を見る。相変わらず一方的にけなされている。そし
て、剣を引き抜いた方が突進していった。

(´・ω・`)「やれやれだね・・・」

と素手の男がつぶやいた後、

突進してたはずの男が止まり、

素手の男は敵の背後に回りクナイを敵の首筋に当てていた。


「クッ・・・この・・・」

(´・ω・`)「無駄だよ。君の体は縛られている すでに会ったときに仕込んでおいた」

(´・ω・`)「それに動いたら殺しちゃうしね」

「・・・・」

(´・ω・`)「いい子だ。降参する?」

「も、もちろんです・・・」

サッと男が飛び退いた瞬間、縛られていた男は地面にドッと倒れた。

「く、くそー!覚えてやがれー」

男は去っていく。全容を見ていたブーンは信じられなかった。
あの男は間違いなく音もなく高速で動いていた。

(;^ω^)「す、すごすぎるお・・・」

( *゜ー゜)「あー怖いの。おーい名無しさーん!約束通り来たの」

名無しと言われた男は振り返り、

(´・ω・`)「やぁ。そいで君かい。僕が講師をするとかいう子は。」

ブーンは多少萎縮しながら、

(;^ω^)「ぶ、ブーンですお!よろしくお願いしますお!」

(´・ω・`)「ブーン君ね。僕は名無しだ。よろしく。」

( *゜ー゜)「さぁて、私はまたお昼に来るの。よろしくなの」

(´・ω・`)「ああ。たっぷりしごいておくよ。」

(;^ω^)「・・・」

( *゜ー゜)「じゃあ・・・」

と言葉を残してリップルは去って行く。途端・・・

リップルが、フッと消えたのだ。

(;^ω^)「あれ?今そこで・・・」

(´・ω・`)「ああ、あれはリップルのテレポートだよ。さぁ修行を始めようか」

(;^ω^)「な、なにをするんですかお!」

(´・ω・`)「じゃあまず聞こう。忍者の基本はなんだと思う?」

( ^ω^)「え・・・やっぱりクナイとか投げることですかお?」

(´・ω・`)「・・・残念だがはずれだ。君はかなりずれてるね。」

(;^ω^)「すんませんお・・・」

(´・ω・`)「忍者の基本はね・・・隠密行動、すなわち気配を消すことに限る。」

( ^ω^)「なるほどですお・・・」

(´・ω・`)「日本版のスパイだからね。そして、一撃で敵を殺す殺傷力だ。獲物を仕留
め損ねた場合、たいてい死が待っている。とくに暗殺はそうだね。」

( ^ω^)「でも一撃は・・・」

(´・ω・`)「そこで質問だ。敵を確実、かつ迅速に殺すにはどこを狙えばいいと思
う?」

( ^ω^)「やっぱり・・・首ですかお」

(´・ω・`)「当たりだ。首はシンプルかつ手っ取り早い方法だ。後ろからこっそり狙え
ればなおね。」

名無しの体が一瞬沈む。それもかすかで、速い一瞬なのでブーンは見切れなかった。

(´・ω・`)「こんなふうに・・・ね」

(;^ω^)「お・・・」

ブーンの背後に名無しが立ち、首にクナイを当てられている。
それは全くの無音、かつ高速で行われていた。

(´・ω・`)「これが僕の『無音殺』だよ。派手じゃないけど、確実だろ?」

(;^ω^)「と、とりあえずどいてくださいお・・・」

(´・ω・`)「おっと、すまない。」

名無しがクナイをしまい、少し離れる。ブーンはその動作が完全に終わるまで生きた心地
がしなかった。

(;^ω^)「でっでも・・・僕にそんなことが・・・」

(´・ω・`)「できるよ。そのための講習だ。君は思ったより筋が良さそうだしね。」

(;^ω^)「そ、そうですかお・・・」

(´・ω・`)「それじゃあまず、座禅でもしようか」

( ^ω^)「え?そんなので修行ですかお?」

(´・ω・`)「ああ。まずは精神を鍛えなければね。」

言われたとおりにブーンは座禅をそこで組む。微妙な草むらなので全然痛くない。ブーン
はそこそこ体もやわらかいので苦痛ではなかった。

(´・ω・`)「いいかい?基本は、『無想』だ。何も考えず、精神を高ぶらせるんだ。」

( ^ω^)「はいですお・・・」

(´・ω・`)「なお、心の乱れがあったら、遠慮なく喝をいれていくからね」

( ^ω^)「マジですかお・・・」

だが、根が結構真面目なブーンは、無想とやらを上手くやっていた。

が、それも20分ほどであった。

( ^ω^)「(無想無想・・・まだ終わらんのかお・・・)」

その時、

(;゜ω゜)「うぎゃあああああ!!!」

ブーンの体を電流が襲う。

(´・ω・`)「無想と言っただろう。ぶち殺すぞ」

( ;ω;)「すいませんお・・・」





(;゜ω゜)「あぎゃ!」

(;。ω。)「おおお!」

(; ω )「うわああああああ!!!」

二時間後には黒コゲのブーン。あれから何度も彼の体に電流が走った。

(;^ω^)「(これで12回目だお・・・)」

(´・ω・`)「よし、まぁ精神集中はもういいだろう」

(!^ω^)「ほんとですかお!」

(´・ω・`)「ああ。次は・・・これを飲むだけだ」

と言って名無しが取り出したのは、二つの丸薬。

(!^ω^)「それを飲むだけですかお!」

(´・ω・`)「ああ。これは『覚潜丸』と言ってね。飲んだものの潜在力をある程度引き
出すものだ」

(;^ω^)「そんな反則じみたものが・・・」

(´・ω・`)「あるんだよこれが。それに今の君は精神が高ぶっていて、なおかつ疲れて
いる。多大な効果が望めるだろう」

と言って二つある丸薬をブーンは受け取る。

それを一息に飲み込む。
      • 何も起こらない。

(?^ω^)「何も・・・起こらないですお?」

(´・ω・`)「まぁすぐに来るよ。」

そう名無しが言う。
体が妙にポカポカする。そしてそれは・・・

(´・ω・`)「地獄がね。」

もう何も言えなかった。熱い。熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い吐き気がする頭が割れ
る死んだ方がマシだ内臓が脳が体が心臓がおかしくなるイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだ
イヤだ死にたい死にたい死なせてくれ・・・・・!

(;゜ω゜)「あ゛・・・あぐ・・・」

丸薬による体内全組織の破壊。そして再構築。全てが奪われる感覚。あるものがなくな
る。心も。体も。そして、
世界がなくなる。あるのは、

自分の体の感覚。存在だけ。



そうして一体何分耐えただろうか。時間の感覚などとうにない。そうして終わったのか?
とばかりに目を開ける。

(´・ω・`)「目が覚めたかい?いやぁ、耐えるなんてやっぱり君には素質がある。」

・・・死んでない。もう自分はなくなったと思った。
内から出る炎に身を焼かれきったと思ってた。

( ゜ω゜)「生きて・・・る?」

(´・ω・`)「そうだね。生きてる。さて、約束の時間はもう過ぎてる。宿屋まで送って
いこう。」

(;^ω^)「ありがとうですお・・・」

そういえば地面に自分は転がっている。それさえも分からなかった。
ほとんど動かない体を名無しにおぶってもらう。
広場は茜色に染まる。ああ、もう夕方か。
そして、自然に目蓋が落ち、苦しみのない眠りにブーンは落ちた。




( #゜ー゜)「まったく!死んだらどうするわけなの!」

リップルが携帯に向かって吠える。電話の相手はもちろん名無しである。

(´・ω・`)「まぁまぁ。いいじゃないか。死んでないし。」

( #゜ー゜)「何言ってるの!『覚潜丸』なんて飲んで死ななかった人なんかこの世を探し
てもブーン君くらいしかいないの!それはあなたがブーン君を殺そうとしたってことな
の!わかる!?」

(´・ω・`)「まぁ死んでくれても良かったかもね。あいつはまともな習練を積めば・・・」

( #゜ー゜)「よくないのー!いい?あの子は私の弟子よ!それを死なせたら・・・」

(´・ω・`)「はいはい分かったよ。とりあえず明日様子を見に行ってやりなよ。僕も行
くから。場所は・・・」

(;*゜ー゜)「ふう・・・分かったわ。朝一番で行くの。  うん。 うん。」

( *゜ー゜)「うん。それじゃあ。」

電話を切る。

( *゜ー゜)「しかし『覚潜丸』を・・・化け物なんて、レベルじゃないの・・・」

( *゜ー゜)「なお一層の稽古が必要なの・・・」

そう、独りつぶやいた。

第五話 完

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最終更新:2007年12月13日 16:10
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