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( ^ω^)がFHの世界に飛び込むようです 第七話

第七話 奇襲

「「「乾杯!」」」

と祝杯を交わし合う音と共に響き渡る声。

( ^ω^)「おっおっおっwwwありがとうですおww」

と一礼するブーン。酒場の誰もがブーンたちの仕官を歓迎している。
ブーンたちは同志を歓迎する仲間の笑顔を受けながら国王の席まで移動する。
やはり仕官したとなれば国王に筋を通さなければならない、と二人とも考えたのだ。

国王の席にはその他にも人が集まり、人気なようであった。
そのうちの一人が二人分のイスを差し出す。

('A`)「ようブーン。それにリップルさん。よろしくな」

( ^ω^)「よろしくですお!」

(;^ω^)「え・・・と・・・」

この前酒場で会った人だ・・・でも名前わからないお・・・と思っていると、

( *゜ー゜)「よろしくなの。口裂け」

と、助け船をリップルが出してくれたのか、名前を言ってくれ、ことなきを得たブーンだった。

すすめられたイスに二人は座り、国王と向き合った。
酒場のざわざわとした空気が落ち着いたものに変わっていく。
そして、ほぼ全員が国王の席を向いたころ、

( *゜ー゜)「これからSOS団を倒すため死力の限り頑張るの。よろしくなの!」

( ^ω^)「よろしくですお!」

その言葉を聞き、ワッと歓声があがる。
それほどまでにブーンたちは歓迎された。




大騒ぎもいつかは終わる。ある程度時間がたち、みんな落ち着いてきた。
そんななか、ブーンは知らない環境に突っ込まれ、少しそわそわしていた。
それを目敏く見つけたリップルが、

( *゜ー゜)「ブーン君、一人一人に挨拶してきたら?あなたはまだ新参だし、知らない人も多いと思うの」

と提案した。
それを聞いてブーンは少しというかかなり萎縮した。
いくら明るいブーンでも知らない人にいきなり話しかけるのには抵抗がある。
なのに、

( *゜ー゜)「まずはこの席のお方たちから!」

とリップルは言っている。席に座っているのはブーンたち含め5人。
最初よりかなり減っているのが助けである。
そのブーン除く4人の視線がブーンに集まる。
ブーンは腹を括り、自己紹介をした。

(;^ω^)「ブーンといいますお!忍術職の修行中ですお!右も左も分からない新参ですけどよろしくですお!」

いってしまえば自己紹介など簡単なのである。言い終わったブーンにはささやかな拍手がおくられた。

途端、急に国王が立ち上がる。

( ‘ ‘)*「国民が自己紹介したんだもの。私だってブーン君に自分のこと言っておかなきゃと思ってね。」


と言い、ブーンの方を見る。
見れば見るほど綺麗なお方である。清楚な顔立ちはどこか育ちの良さを思わせる。
巫女服に身を包んだ国王は国民にも人気があるらしく、さっきブーン達が来る前に国王の席に集まっていたのはいずれも男だったような気がする。
その巫女が口を開く。

( ‘ ‘)*「幻想郷国の国王、月夜の巫女です。・・・」


(; ‘ ‘)*「え~っと、え~っと、神術頑張ってます。よろしく!」


ブーンは、一瞬ドジっこの片鱗を見たような気がした。
そして、次は自分か、とばかりにリップルが立ち上がる。

( *゜ー゜)「リップルラップルなの。ブーン君の一応師匠なの。まぁ私は有名だからこのくらいにしとくの。よろしくなの。」

あっさりとした自己紹介である。少しめんどくさがってるようにも聞こえる。
そして、口裂けが立ち上がる。

('A`)「口裂けだ。・・・まぁ、あれだ。幻想郷国で頑張ってる。・・・」

ネタを考えていなかったのだろう、言葉によく詰まる。

(;'A`)「・・・嫌いなことは喋ることだ!以上!」

と言ってガタンとイスに座る。何故か頭を抱えている。
そして最後の一人が立ち上がる。この人はブーンはよく知らない人だった。

(^o^)「ヒカリといいまーすよろしくー。ワザップが趣味です」

と言ってイスにすぐ座る。

( ^ω^)「・・・」

何故か全員、謎の使命感に包まれ無言である。
ブーン自身もきっとここで何か言ったら負けだな、と思い黙っていた。

(^o^)「・・・」

静かに席を立ち上がりヒカリは酒場を去った。

('A`)「かわいそうなヒカリ・・・」



その後もそこそこに盛り上がっていたが、ブーン以外のみんなは魔力がどうのこうのと難しい話をしていたので、少しブーンには居づらい場であった。

(;^ω^)「ちょっ・・・話が分かりませんおww」

( ‘ ‘)*「ブーン君には難しいかww」


( *゜ー゜)「そうねw適当に聞き流しておくといいのw」

と言われたのでブーンは適当に聞き流していたわけなのだが、頭がぼーっとしてきたので、

( ^ω^)「ちょっと・・・外を散歩してきますお」

と夜風にあたりにいくことにしたのだ。冷たい風にあたればぼーっとした頭もシャキッとするだろうと思ったのだ。
出る時にこの前のようにモンスターに会っても平気なように剣を忘れぬように背中に担ぎ、ブーンは酒場を出た。



暗闇の街の中を歩く人影。
街の民家や店からはどこからも賑やかな声が聞こえるが、仲間外れをくらったように道路にはその人影以外誰一人としていない。
そして、一際賑やかな家を前に立ち止まる。

「幻想郷・・・か。どこの国もみな同じ・・・」

顔をあげる。立ち止まったのは酒場の前で、それはブーン達の仕官を祝っている酒場であった。

川 ゜ -゜)「ブーンねぇ・・・あのとき助けてあげた子か・・・」

と、一人ぼやくと酒場のドアが開く。噂をすればなんとやら、中から出て来たのは・・・
はたしてブーンだった。


( ^ω^)「うおっさむっ・・・・お?」

酒場の前に誰かが立っている。酒場から出て来たばかりで暗闇に目が慣れず顔が識別出来ない。
まぁ知らない人だったらあれだし・・・とブーンは適当に歩きだそうとしたが、

「────久しぶりだね、ブーン、君。元気そうで何よりだ。」

(;^ω^)「!!・・・だ、誰ですかお!」

ブーンに久しぶりと言う者。声質から推測するに男か女かは分からないが、名無しの低い声でも、アーチャーのそれとも違う。
となればブーンにはもうこの人の名前は分からない。

誰だ、という問い掛けに反応する人影。
顔をあげ言葉を発する。その顔は・・・初めてここに来たとき圧倒的な強さでブーンを助けてくれたものだった。

川 ゜ -゜)「僕は秋葉だ。以後よろしく。」

(;^ω^)「ああ・・・・ああ!!あの時の命の恩人!」

(;^ω^)「あの時はどうもありがとうございましたお!秋葉さん!」

川 ゜ー゜)「いやいや。新参を助けるのは普通だよ。目の前で死なれちゃ困るしね。」

(?^ω^)「あれ・・・?でもなんで僕の名前を?」

川 ゜ -゜)「あの日入った新参は君だけ。もう答えになってるだろう?」

( ^ω^)「ああ・・・なるほどですお・・・秋葉さんも幻想郷国の人ですかお?」

味方になればこれほど頼りになる人はいないだろう、と思ったが、

川 ゜ -゜)「いや、僕はたまたまここを通っただけだよ。」

( ^ω^)「そうですかお・・・」

一瞬の間が流れる。そして秋葉が口を開く。その姿はなにか試すようなものがあった。

川 ゜ -゜)「さてブーン君。多少は戦闘が出来るようになったのか?」

(;^ω^)「え・・・いや、まぁそこそこですお・・・」

川 ゜ -゜)「そうか。ならば手加減は無用だな。剣を抜け。ここで貴方には死んでもらうとしよう。」

(;^ω^)「え・・・えええええええ!!!!」

脳裏にあの串刺しにされた酔っ払いがよみがえる。
あれほどのものが来たら・・・自分では避けきれない防ぎきれない。
すなわち死が待っている。

川 ゜ -゜)「王の財宝(ゲートオブバビロン)・・・ッッ!」

秋葉の後方に月明りに反射しきらめく武器が無数に出現する。
ザッと数は30ほど。あれが一気に来れば・・・
間違いなく死だ。

ブーンはリップルに買ってもらった剣を引き抜き、構える。
そして心の中で買ってもらった剣が無駄になることを師匠に詫びた。




こんなひよっこに自らの宝具を使うのには訳がある。
諜報役のものに聞いたことで、

「ブーンというやつが覚潜丸を食べて生き残った」

というものがあったからだ。
うさんくさい地雷を踏みに自ら出るものは自殺行為なので秋葉は丸薬を飲んだことはもちろんなかったが、いざ誰かが生き残ったとなると本当に効果が出ているか気になるものである。
一つ目の効果、潜在力アップは長い目で見るしかない。
だが二つ目の効果、危険になると魔力が大幅アップ、これはすぐにでも見ることが出来る。
なので、ブーンに会い次第仕掛けようと企んでいたわけである。

川 ゜ -゜)「(まずは小手調べか・・・)」

無数にある武器の中から一つランダムに選ぶ。
それをブーンに発射する。
ランダムに選ばれた一つの剣、ラグナロクがブーン目掛けてそれを刺さんと向かって行く。




剣がこっちに向かってくる。あれは点の軌跡である。弾くのはブーンには不可能であろう。
ならば避けるしかない。避ける、と決心すれば直線的な剣の襲撃を避けることは非常に容易だ。
難なく剣を避けるブーン。続いて武器が向かってくるが、それも全て避ける。

川 ゜ -゜)「ほう・・・ならば・・・これならどうだ!?」

ランダムに五本の剣が今までとはだいぶ違う、速い速度で向かって来る。

ブーンはすぐに理解した。
あれは今の自分には避けれない。
────────死ぬ。

万に一つ避けれるなら、二本、いや三本剣を弾かなければならない。
それすらも無理。
もう足は動かない。
どこに動いても結末が分かっているからだ。
腹をくくったその時────

「テトラジャマー!」

謎の防護壁がブーンを刺そうとする剣から守る。
向かってきた剣はあっけなく防護壁に弾き飛ばされ、地に落ちる。
ブーンはわけが分からなかった。
しかも、横にいつの間にか人が立っている。
少なくとも、この人は味方なのだな、と思った。
夜だというのにも関わらず、サングラスをかけている。

川 ゜ -゜)「テトラジャマー・・・エスか。仲間を助けてあげるとはお手柄、しかも敵国の僕を仕留めようって算段か。」

横に立った人物も言葉を発する。エス、というようだ。

(■_■)「む、・・・寡黙ゆえ俺はおしゃべりが好きではない。しかも俺の連れが貴様をすでに捉えている。」

川 ゜ -゜)「なッ・・・!?」

一瞬ではあったがブーンにも感じ取れるほどの禍々しい魔力が膨らんだ。
それは純粋な力の塊であり、いかようにも出来る、粘土のような魔力だった。

「ジハードォォォォッッ!!!!」

声が轟いた、と思えば秋葉がいた場所を横殴りに魔力を純粋に放った粒子砲のような極太レーザーが包んでいる。
だが・・・

川 ゜ -゜)「クッ・・・!天地離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)!」

そのビームが消え、秋葉が現れる。

川;゜ -゜)「クッ・・・とりにくめ、いない!」

そして、こちらを見る。と、あからさまな溜め息をつき、

川 ゜ -゜)「分が悪いな。ここはひかせてもらう。」

秋葉が去るとほぼ同時に酒場の裏の路地からリップルを含む幻想郷国の面々が飛び出す。
確かにこれではあまりに分が悪いだろう。

(;*゜ー゜)「ブーン君!大丈夫!?」

( ^ω^)「お!大丈夫ですお!襲われたけどこの人が守ってくれましたお!」

と言いブーンは横に立つサングラスの男を見る。

(;■_■)「む、・・・礼には及ばぬ。」

(・∀・)「僕も忘れないでね」

と知らない人が出て来る。

(■_■)「とりにく殿。無所属なのに手助け、ご苦労であった。この恩はいつか必ず・・・」

(;・∀・)「ア゛ーもうそんなんいいって!俺とお前の仲だろ!」

どうやらこの人は無所属らしい。
手助けということは、さっきの・・・

( ^ω^)「あの、さっきの極太レーザー撃ったのあなたですかお?」

(・∀・)「ん?そうだよ。俺は無所属のとりにく。こっちは・・・」

(■_■)「幻想郷国のエスだ。以後お見知りおきを」




第七話 完

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最終更新:2007年09月15日 11:12
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