第九話 作戦会議
( ^ω^)「エスさんのテトラジャマーってどういう仕組みなんですかお?」
前回、裸エプロンに狂喜乱舞した幻想郷国の男共は、酒場の片付けを命じられていた。
ブーンととりにくはかろうじて生き残り、怪我はあっという間にとりにくが魔術で直した。
聞けば、とりにくは全国でも最強の魔術師だそうで操る魔術は絶大な威力を誇り、種類は100をゆうに超えるらしい。
(■_■)「・・・口下手なゆえ説明がうまくいったことがないのだが・・・」
( ^ω^)「全然いいですお!説明してください!」
(■_■)「・・・まぁ私の特殊能力のようなものだ。任意の場所に発動してまぁ・・・防御する。」
(;・∀・)「うん・・・まぁ俺が説明してやるよ」
当然、騒ぎを起こした張本人であるとりにくも無所属であるにも関わらず酒場の片付けを命じられている。エプロンはここぞとばかりにかけている。
( ・∀・)「あれはエスだけが少量の魔力で発動出来る防護魔術だ。ある程度なら遠隔操作も出来る。つまり敵の位置が遠くても発動場所を敵の近くにすることも出来る。」
( ^ω^)「なるほどですお・・・」
( ・∀・)「問題の強さは防護魔術としてはほぼ最強クラスだ。“ほぼ”を埋める部分は持続時間の短さかな。ゆえに結界向きではない。」
( ・∀・)「でも俺のジハードでも防がれるほどの防御の厚さだ。こいつと戦うなら長期戦か闇討ちだな」
(;^ω^)「それってめちゃくちゃ強いじゃないですかお!」
( ・∀・)「だろ?しかも最初に言ったとおり、少量の魔力でこいつの場合発動できる。
だいたい・・・一日俺なら七回発動すれば魔力が尽きるが、こいつはだいたい十六回くらい発動出来る」
( ・∀・)「しかも物理攻撃でぶち当たればぶち当たった奴に行動を制限するペナルティを与える。これを打ち破るには超が付くほどの連続攻撃だな」
( ^ω^)「ちょwww本当に強すぎですおwww」
( ・∀・)「なーに言ってんだ。ぶち当たっただけで相手を殺す防御魔術とかもあるくらいだぜ。持続時間が短いだけありがたいだろ」
( ^ω^)「魔術は奥深いですねwwww」
と、とりにくとブーンがしゃべっていると、酒場のドアが開き、
从;゚∀从「たっだいまー!・・・ってなに?なんでみんな掃除してんの?うわっ机とかボッロボロじゃねーか・・・」
長い金髪をポニーテールにしたどこか男勝りな風格が漂う女性が現れる。
(^o^)ノ「ちわーっすヴィックスさーん」
( ><)「こんにちはなんです!」
从 ゚∀从「よう!ヒカリとマリワリ!とりあえずワザップ[ピー]」
(^o^)「サーセンwww」
( ><)「ごめんなさいなんですwww」
あらかたのものにそれぞれ挨拶していくヴィックスとやら。
そしてこちらに向かってくる。
从 ゚∀从「おいすーとりにk・・・あれ?なんでとりにくがいるの?それにこの子は誰?」
(;・∀・)「ちょっと片付けに付き合わされててな・・・この子はブーンだよ。新参だけど強者になる素質はびっくりするぐらい持ってる」
( ^ω^)「先日この国に仕官したブーンですお!よろしくですお!」
从 ゚∀从「おおー!君がブーン君かー!よろしく!私はヴィックス。女だからって甘く見るとだめよ♪」
と握手を強引にし、ぶんぶんと手を振る。
(;^ω^)「いえ、女が恐ろしいのは嫌というほど知ってますお・・・」
从 ゚∀从「あ、そっかー。あなたリップルさんのお弟子だもんねー。ふふーん、あなたの噂たくさん聞くよー?」
(;^ω^)「えええええ!!!どんな噂ですかお!」
从 ゚∀从「うーん、あのリップルに性的な意味でしごかれてるとか、名無しに目ぇつけられたとか」
(;^ω^)「二つ目は否定しませんが一つ目は絶対違いますお!」
从 ゚∀从「ええーん?でも!そういう目で見たことあるでしょーう?どうなのよぉ?」
この人と一緒にいると疲れるな・・・そして鋭い!とブーンが思った矢先、奥の部屋のドアが開き、リップルと巫女、そして口裂けが出て来る。
从 ゚∀从「噂をすればなんとやら・・・」
*( ‘ ‘)*「ヴィックス、ちょうど良かったわ。スパイの方はどうだった?」
从 ゚∀从「うん。本拠地はセレスね。あそこの要塞はちょっとやそっとじゃ崩せないわね。」
*( ‘ ‘)*「なるほど・・・他の国の様子は?あとSOS団ももう少し詳しく聞きたいわね」
从 ゚∀从「他の国はもうだめよ。ほぼSOS団によって壊滅状態。ほとんど占領されてる。頼みのゆとり帝国もボロボロだったわ。」
从 ゚∀从「よって、SOSの領土が5くらい増えるわ。そして増えた領土含めSOS占領街は12。うち7つは要塞もカス、駐屯してる小隊もカスやいないものまであるわ。」
*( ‘ ‘)*「へぇ・・・。私達がSOSに進軍するためにまず占領しなければならないウィンディアはどうなの?」
从 ゚∀从「それが問題なのよね・・・」
ヴィックスが疲れた顔をする。よくない事態になっているのだろう、どう言うか考えているようだ。
从 ゚∀从「数はなかなかに多いわ。そして強者も・・・ザッと20人くらいで要塞に立て籠もってる。」
*( ‘ ‘)*「で、そのウィンディアにいる軍勢の強者ってのは?」
从 ゚∀从「うん。いたのは、要塞入口に門番として黒魔ティ、たった一人。でも防犯の結界が張られていたわ。
要塞に近付けば気付かれるから闇討ちは無理ね。」
从 ゚∀从「で、おそらく中にVIP含む軍勢19人。VIP以外は巫女のサイクロンで一掃出来ると思うわ。」
('A`)「VIPかぁ・・・また厄介な強敵が・・・」
( *゜ー゜)「でも黒魔ティは先制ででかい一撃を叩き込めばなんとかなりそうね」
从;゚∀从「まあそうだけど・・・それを防ぐために防犯の結界が張られてるんだな・・・」
*( ‘ ‘)*「気付かれればグラビティね・・・」
う~ん、とみんなうなる。
(;^ω^)「ちょっとまってくださいお!その黒魔とかなんとかって人たちの事わけ分かんないですお!」
( *゜ー゜)「そうね、ブーン君にも説明してあげるために巫女様、危険者リスト見せてあげて。」
*( ‘ ‘)*「はいはーい」
パタパタと巫女が奥の部屋に駆けて行き、またすぐにパタパタと戻ってくる。
手には一枚の紙があり、それをブーンに手渡す。
渡された紙には『要注意人物』と書かれていた。
知らない人が多い中で、三人だけ知っているものが書いてあった。
(´・ω・`)
『名無し:無所属
至高のアサシン。気配を消す術を持っており、魔法による警戒術がないと存在に気付く事は難しい。
無所属であるが違法者によって雇われている可能性あり。』
この人やっぱりめちゃくちゃ強いんだ・・・と思いつつもう二人の知ってるものの文章を見る。
川 ゜ -゜)
『秋葉:SOS団国
数多の武器を扱い、とてつもない力で幾多もの敵をなぎ倒した強者。
もし会ってしまったら、串刺しにされたくなければ逃げるべし。』
( ゜Д゜)
『轟:SOS団国
人間要塞と恐れられた男。その強さは紛れもなく本物であり、自信がないなら逃げるしかないだろう。』
( ^ω^)「へぇ・・・なんだか幻想郷国のデーターベースはすごいですねww」
*( ‘ ‘)*「今日更新したのwww前までのリストならリップルさん載ってるわよww」
( *゜ー゜)「まぁ光栄だけど少しあれは褒めすぎなの」
そして先ほど言われた黒魔ティとVIPに目を通す。
(-_-)
『黒魔ティ:SOS団国
封印、毒などトリッキーな戦い方をする強者。
彼特有の魔術、グラビティは広範囲にいたる魔術であり、くらってしまうと行動に大きなペナルティが課せられ、たちどころにやられてしまう。』
(`・ω・´)
『VIP:SOS団国
超絶バランサー。
すべてにおいて超優秀であり、ゆえにこれといって特徴はないが強ければ小手先の技は必要ない。
とにかく強い人物。まともに戦えるものは全国を探しても10人といないだろう。』
( ^ω^)「・・・なんか勝てる気がしませんお」
*( ‘ ‘)*「まぁそうね。黒魔ティは名無しがこっちサイドに付けば楽勝ね・・・黒魔は名無しと超絶に相性悪いわ」
( ^ω^)「え・・・?どうしてですかお?」
*( ‘ ‘)*「黒魔の攻撃の主体は毒や封印よ。
毒は名無しも得意だからすぐに解毒、封印は魔力の放出を封印するんだけどあの人の気配消しは魔力の放出を最小限にすることで成り立ってる・・・すなわち無効化。」
( *゜ー゜)「そして黒魔特有の技グラビティは相手の身体の動きに大きなペナルティを課す広範囲にいたる技だけど、
あの人はじっとり、ねっとりとした戦い方をするから効果が切れるまで待てるし。
続くと言ってもせいぜい20分が限界だし。」
('A`)「それに黒魔はそれほど気配感知が得意なわけでもないし、そんなチャチな魔術があったとしてもあの人が引っ掛かるとも思えん。」
从 ゚∀从「奴が気配消すとアリ並の存在感しかないww夜の闇に乗じれば確実に仕留められるな」
(´・ω・`)「それにそれほどの相手なら罠仕掛けるしね」
( ・∀・)「以上の考察から名無しVS黒魔は夜なら名無しがほぼ100%勝てr・・・」
全員「「「って、えー!!!」」」
(´・ω・`)「うるさいなぁぶち殺すぞ」
( ^ω^)「全然気付きませんでしたおwwww」
从 ゚∀从「本当にアリ並の存在感しかねぇwww」
( *゜ー゜)「びっくりなのwwww」
*( ‘ ‘)*「これがかの有名な気配消し・・・」
(;・∀・)「何しにきたんだ!」
(´・ω・`)「いや、ブーン君に稽古付けようと思ったら宿屋行ってもいないし。ここまで来たということだよ」
*( ‘ ‘)*「なるほど・・・じゃあ私達を殺すつもりはないわけ?」
(´・ω・`)「闘ってみたくはあるけど殺すつもりはないね。」
(´・ω・`)「で、なんだ?君達は僕を雇うのかい?傭兵は禁止だろ?」
*( ‘ ‘)*「確かにね・・・でも物で吊らない限り勧誘は自由だわ!幻想郷国に入ってみない?」
(´・ω・`)「断る」
('A`)「即答www」
(´・ω・`)「今回はどこにも仕官しないし戦争にも介入しない。面倒な事が大嫌いなのだよ私は」
( *゜ー゜)「そう・・・」
(´・ω・`)「では暇なので黒魔をぶち殺して来ますね」
(;^ω^)「えええええ!!!さっき断ったばかりじゃないですかおwwww」
(´・ω・`)「ん?いや、仕官は断ったが、黒魔を殺さない、と言ったわけではない。自らの趣向で君達に協力してあげるだけだよ。純粋に黒魔と闘いたいだけだ」
(´・ω・`)「金ももらってないしなにか有益な情報と引き換えとかそういうものでもないし違法じゃないだろ?」
(;^ω^)「でも・・・なんかご迷惑ですお・・・」
(´・ω・`)「・・・言っただろう?私はね、面倒な事が大嫌いなのだよ。」
(´・ω・`)「じゃあね。ただ自分が趣味で倒しにいくだけだから報告なんてしないよ。」
と言って酒場から消えるように去る名無し。突然現れたかと思えば急に去ってしまった。
後にはポカーンとした幻想郷国の面々。
*( ‘ ‘)*「これは・・・ラッキー?」
( *゜ー゜)「紛れもないラッキーね・・・あの人なら死体だって残さないの」
夜まではまだ長い。ブーンは名無しの襲撃がうまくいくことを晴天の青空に願った。
第九話 完
最終更新:2007年10月03日 18:35