創世
それは、いつ生まれたのか、誰も知らない。
クローゼリアの創造主ですら、自身が気付いた時には広大な宇宙が既にあり、同じ創造の力を持つ者たちが、
先んじてそれぞれの世界を構築していた。
創造主はそれに倣うように、自身の世界、自身の宇宙、自身の惑星を創り出していった。
その中の一つが、後のクローゼリアである。
長い年月をかけ、世界は刻々と変化を繰り返していく。
先ず、混沌としたままのクローゼリアに、二柱の「神」が降り立つ。
白いリ・セインと黒のヨグ・ボウ。
創造主は彼らを通じて、世界を形作っていく。
二柱は創造主の力を借りて、世界を形作っていく。
先ず世界の大まかな形を創り出し、それを世界の原型とした。
次に自分たちの分身となる神々を創造し、より細やかに創造を行えるようにした。
更にその神々も、自らの眷属となる者たちを創り出し、さらに細やかな創造を行えるようにした。
そして大地を創り、海を創り、太陽と月を司り、世界に住まう生き物たちを創り出した。
様々なものが生み出され、作り出され、世界は永遠に繁栄していくかと思われた。
そんな折、神々の間で、創造の方向性について意見の不一致が起こる。
最初は僅かなすれ違いも、大きく深い溝となり、やがて神々は二派に別れて互いに争う事となる。
大地は裂け、海と風は荒れ狂い、炎が世界を覆った。
そして争いによって生まれた負の波動は、外界から業魔と呼ばれる破壊者を呼び寄せる。
業魔は、二派に分かれた神々に、その区別無く襲い掛かり、あるものは滅び、あるものは取り込まれ、
またあるものは業魔そのものへと変異していった。
事ここに至って、神々は一時休戦し、その力を結集して業魔に対抗する新たな神を生み出した。
時間を司るウィルと、空間を司るアリア。
ウィルとアリアは、更に四天神、八部衆、十二羅帝、十六華神、二十四使途、三十六神将、五十二霊王、六十四卦、
七十二魔将、八十八闘士、百八傑などを創造し、業魔を次々と駆逐、再び異界へと放逐、あるいは封印した。
かくして世界は、その形を変えたものの平穏を取り戻した。
しかし、争いによって力を失った神々はそれぞれの神界へと去ってしまう。
世界を救ったウィルとアリアもまた、世界を修復した後、世界を支配する事を望まず、世界を今後生まれてくる自分たちの
子らに託すという意味で「
クローゼリア」と名付けた後、自らが生み出した眷族神と共に、時空神界へと去っていった。
かくして世界・クローゼリアは残された小さき神々、動植物や精霊、妖精や妖魔、魔族、そして竜と人間たちによって、
今も尚創造され続けていく事になる……
最終更新:2017年02月12日 03:18