TG-01a Wock
TG-01 ウオックA型は、HRI(人型兵器研究所)開発した第1世代OA。
2015年に完成した正式配備仕様を解説する。
Wock typeA |
分類 |
第1世代OA |
型式番号 |
TG-01a |
全高 |
19.3m |
重量 |
35.3t~ |
開発元 |
人型兵器研究所(HRI) |
製造元 |
オリゴ軍兵器開発工廠 |
運用組織 |
オリゴ軍 |
主なパイロット |
スティーブ・ジョンソン |
運用開始年 |
Y.C.2015年 |
生産機数 |
18機 |
機体の作成者 |
japanda(原案),ScrtatchIAAA(設定) |
概要
型式番号TG-01a。 オリゴ人型兵器研究所(HRI)が開発した人類史上発とされる搭乗型人型兵器、その正式配備仕様である。
仮想国世界において既に実用化された常温核融合炉「NEKリアクター」を持つ巨大な人型を模した兵器であり、マニュピレーターに射撃、格闘武装を携行し、歩行、跳躍することで不整地を踏破、極限まで高められた機動性を以てあらゆる陸上兵器を駆逐する存在として生み出された。
2004年に開発された1号機をもとに開発された完成仕様であり、根本的問題を克服しその後の搭乗型人型兵器の雛形となった。
中でもTG-01aの3号機はスティーブ・ジョンソンが搭乗したことで知られ、その後の永き「ウオック神話」を作った。
開発経緯
2004年に始動した「TG計画(Humanoid Tactical weapons development plan and General weaponization plan(人型戦術兵器開発計画及び一般兵器化計画))」に基づき人型兵器研究所(Humanoid weapon Research Institute)で開発されたTG-01
同機には致命的なある欠陥が存在し、重大な事故を引き起こした。
プロモーションとして極めて有効に機能したOAであったが、オリゴ内部ではこの問題を解決できず、OAの開発計画は鈍化の一途を辿っていた。
それから約10年、OAの駆動部問題を解決する画期的なシステム「mbdf」が完成したことによってOAは遂に机上の空論から脱却して完全なる兵器へと昇華することとなる。
かつて「エイプリール・クライシス」で世界を震撼させた驚異の性能をそのままに、実用可能な段階に至ったのであった。
配備されてから5年後、オリゴにおける内戦「グラノーラ戦役」にて遂に大規模な実戦投入が行われ、以後オリゴの主要兵器に必ずその影を見ることとなる。
特徴
青い装甲に固められた本体とできる限り人間を意識した赤色の双眼をもった頭部を持つ。
これはひとえにサンディアをはじめとした諸外国に対して強烈な印象を植え付けるために意図的に人間へ寄せている。
青色の巨人があらゆる兵器を踏み倒して暴れる姿はあらゆる人の脳裏に焼き付き、本機の3号機、その伝説的な活躍から「ウオック」という名はいつしか特別な意味を持つようになっていく。
ウオックとエースの存在は以後のオリゴの歴史において度々その姿を現し、時代を切り開いていく、故にこのオリゴにおいてその存在は特別なのだ。
配備と運用
本機はオリゴ陸軍を中心に通常兵器編制に組み入れる想定で配備されていった。
しかしTG-01自体のスペックがインパクト重視の過激なものであったがために操縦適性を持つ者が極端に少なく、試験的に建造された18機以上はそのままの仕様で配備されることはなかった。
その代わりに本機の性能を適切にデチューンした量産機TGL-01が全軍に配備されることとなる。
グラノーラ戦役時には世界初となる人型兵器同士の戦闘が行われ、グラノーラ側のOA運用に対抗するべくオリゴ軍もOAのみの複数機を小隊を組ませて運用していくこととなってゆく。
なかでも本機の3号機を運用していた「第25混成機械化OA部隊 Red Crescent」は極めて高い戦果を挙げていたことで知られている。
バリエーションや派生型
- TG-01(本機の1号機)
- TG-01b(本機の別仕様、通称ウオックカスタム)
- TG-01 セカンドロットシリーズ
- TG-01G(後期生産型、新装備追加の特別仕様)
仕様
諸元
- 乗員:1名
- 全高:19.3m
- 最軽重量:35.3t~
- 動力:NEKリアクター(イージス方式)
- エンジン:ODJ-EN020
- 推進器:マークスマンズ・エアー社製
BUSH-062 熱核ロケットモーター×2(背部)
BUSH-066 熱核ロケットモーター×2(脚部)
- 補助推進器:APM2003B ヒフスモーター×複数
性能
- 巡航速度:40km/h
- 最高速度:120km/h
- 最高速度(スラスター込み):170.2km/h
- 航続距離:600km
- 実用跳躍高(スラスター込み):65m
装備
- 武装
- ODG-008 60mmバルカン×2(頭部内蔵)
- ODG-010 120mmガトリング砲(背部ラッチ標準装備)
- ODS-023 ホットブレード(背部ラッチ標準装備)
- ODD-004 ラージシールド(標準装備)
- ODS-023(S) ホットダガー
- ODS-026 ホットショーテル
- ODG-013 100mmショートマシンガン
┗ODS-015 対装甲ベヨネット
┗センサーユニット
┗拡張バレル
┗拡張ストック
┗センサーユニット
- ODS-008 対人型兵器用刀剣
- ODS-005 対装甲ナイフ
- ODG-028X ビッグメガバズーカ400mmロケット砲
- ODG-024 380mmロケットバズ
- NKF-X308 NEKO-GUN 150mmレールライフル
- ODD-004 ラージシールド
- ODD-005 スモールシールド
- MSSM-03 4連装ミサイル発射システム
- アビオニクス
- ODE-017 OA用複合センサーユニット
- NRS/04 アクティブマルチレーダー
- 戦術情報処理装置 TDDS.0103
主要武装解説
頭部に搭載される近接防空火器。OAはその巨大さから被発見性が高く、またその形状ゆえにステルス性が全くと言っていいほど皆無のために、対ミサイル、対航空兵器用の汎用火器として設置された。
口径は60mmとやたらと大口径のため建造物を余裕で貫徹し、陸上車両相手でも戦闘攻撃機以上の火力を容赦なく浴びせかける事が可能。
しかし弾頭は通常弾頭であり、これではGVCに有効打は与えづらく、対OAでは牽制射や目眩ましに留まる事になる。
オリゴ軍兵器開発工廠(後のオリゴ兵器開発課)にて試作された大口径ガトリング砲。
口径はなんと脅威の120mm
本機の主兵装で、後端に巨大なヘリカルマガジンを備え、戦車砲レベルの火砲をガトリングガンの要領でで連射する。
120mmの威力を絶え間なく叩き込む事により大体の地上目標や艦船を破壊することが可能、その一方で凄まじい轟音と着弾地点の爆炎を発生させてしまう欠点がある。
対OAやそれに準ずる目標との格闘戦に備えて用意された格闘装備、赤熱化した刃を振り目標を溶断する。糖砂戦争で使用された際は搭載火器のみでも十分に戦車等を圧倒できており、当初必要性を問われていたが、グラノーラ戦役においてOA同士の戦闘が起こり幾度と無く使用される。
刀身は核融合炉、とりわけウオックのものからドライブされる強力なパワーを活かして高電圧を流し発熱させる。
これはGVC装甲さえも融解する程のエネルギー量を誇り、対OA戦において近接武装による白兵戦が極めて有効であるという今までのハイテク戦争から有視界での近距離戦闘への回帰を生み出していった。
機体の広範囲を覆い隠せる大型のシールド。
グルヴォナイトカーバイド製で巨大ながら高い硬度と剛性を持っており、対HEAT性能に極めて優れる。一見一枚板のように見えるものの、その構造は概ねOAと同じように中空トラスやGVC以外の素材も用いた複合装甲である。
そのサイズから後年裏面をウエポンプラットフォーム化する改装が行われていった。
登場作品
- OAV 機動戦士ウオック (第一章「彼の地のグラノーラ戦役」)
関連項目
最終更新:2024年12月07日 11:22