ボカロSS投稿所@ wiki内検索 / 「【曲テーマ】千年の独奏歌」で検索した結果
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KAITO
こちらは、KAITOがメインのSS置場になります。 【曲テーマ】千年の独奏歌 原点(ZERO)の彼方へ Oh,My Little Girl. Ice cream Battle 【曲テーマ】キミと出逢ってから 量産型の憂鬱 君の笑顔 【曲テーマ】キミノウワサ いつまでも・・・ ホワイトタイガー WHITEOUT WORLD/カイメイ リッチミルクはどんな味?
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【曲テーマ】千年の独奏歌
見本用に自分のHPから転載しました/投稿手順説明スクショのために新着に上がることがあります、申し訳ありません。 このSSは、こちら↓の曲をテーマに書かせて頂きました。 【ニコニコ動画】【KAITO】千年の独奏歌(オリジナル曲) あひるが書いた他の作品はこちら 「はぁ? 墓標で唄う人形?」 俺が初めてこの話を聞いた時、よくある田舎町の怪談まがいの伝承だと思った。戦に出た恋人を待ち続けてついには岩になってしまった娘の話だとか、主人が亡くなった後も主人を待ち続ける動物や、絵描きに魂を込められた絵が絵師の没後命を得たとか、その類のよくある話だ。長い旅の中、そう言う話は幾度となく聞いてきたし、取り立てて珍しい話でもない。おそらく、その正体は今では珍しくなってしまった風や鳥の音、木々のせせらぎ、はたまた水の滴る音だったりするのだろう。と、勝手に解釈して酒場の店主の話を促す。 「で、なんで...
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【曲テーマ】 de-packaged
【曲テーマ】 de-packaged (自ブログに転載) 文:tallyao ※ http //www.nicovideo.jp/watch/sm1136355 より 1 2 3 4 5
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【曲テーマ】キミと出逢ってから
【曲テーマ】キミと出逢ってから (自ブログより転載) 文:tallyao ※表題曲が数少ないKAITO代表曲で、市場売り上げ50前後に皆が喜んだような時期に執筆したもの ※当時のメドレー http //www.nicovideo.jp/watch/sm1651025 ※カイミク兄妹物 1 2 3 4 ※なお、『風にふかれて』は実はこれの後日談
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【曲テーマ】伝説の忘れられた一羽のハト
【曲テーマ】伝説の忘れられた一羽のハト (自ブログに転載) 文:tallyao ※ http //www.nicovideo.jp/watch/sm1817563 より 1 2 3 4 5
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初音ミク
こちらは、初音ミクメインのSS置場になります。 一人だけのアナタへ 目覚め Meteorite feat. Miku ミクと音楽家 マスター・ピース あわあわPのサキュバスを小話にしてみた。 【曲テーマ】みくるみくスターロード 桜下幻想 【曲テーマ】 de-packaged The song is weapon 2008,08,31 ミク姉の結婚披露宴 【SPICE!】恋愛ゲーム土俵入り未満【ミクレン】 【曲テーマ】伝説の忘れられた一羽のハト 【曲テーマ】我が家のいつもの昼食時【noodle(ぬーどる~)】 【サイハテ】をちょっとした物語にしてみた。
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兄弟全員
こちらは、兄弟全員がメインのSS置場になります。 LINK RING 【曲テーマ】風にふかれて アンインストール 新発売、人型VOCALOID 短冊に願いを 立夏の楽師 目覚めの前夜(※がくぽ本人は登場しません) 【曲テーマ】カガミネットです 初顔合わせ 人柱アリス~夢の終り~
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【曲テーマ】風にふかれて
(自ブログより転載) 公式サイトデモソング、KAITO 3曲目(CRV2_03_gassyou.mp3)より 文:tallyao MEIKOは額に巻いた電極(トロード)バンド、KAITOはインカムの没入(ジャック・イン)端子からそれぞれ伸びたコードを、同じ操作卓(コンソール)に接続した。そのまま横に並んで立つと、少しの間を空けてから、──唐突に、どちらが拍子をとってもいないのに、いちどきに声を合わせ歌い始めた。(→ニコ動) 家の音楽室に響き渡るその二声に、ミクは茫然とし、リンとレンは口をあんぐりと開けっ放しで、それぞれ見上げた。……声はいずれも、姉と兄の普段の声ではなく、男女どちらともつかない、童子のような声だった。そして、まったく二声の聞き分けがつかない。音声ライブラリも発声の体格もあえて異なる設計である、二体から発せられているにも関わらず──ミクが小さい頃には、K...
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【曲テーマ】キミノウワサ
(自ブログに転載) ヤマハ作デモソング http //www.nicovideo.jp/watch/sm2498167 より 文:tallyao 《浜松(ハママツ)》の巨大なデータベースのエリア、輝くオブジェクトが同型ごとに整然と並ぶ格子(グリッド)の合間を、初音ミクは滑るように翔び移動した。両掌の間に胸に抱えるように持つ小さなメモリキューブが、移動につれ変容する周囲のマトリックス光にきらめく。 象徴図像学(アイコニクス)に従い整然と並ぶデータの林の合間の姿をさがす。ほどなく、《浜松》のウィザード(電脳技術者)のうちの一人の姿が見つかる。この近くにいるのが、この一人のためもあるが──《浜松》や《磐田(イワタ)》の幾多の技術者のうち、ミクがときどき仕事で顔をあわせることがあるこの一人が、声をかけやすいためもある。 「……あの、小野寺さん」ミクはオブジェクトを並...
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【曲テーマ】みくるみくスターロード
(自ブログに転載) http //www.nicovideo.jp/watch/sm1448832 より 文:tallyao 電脳空間(サイバースペース)。精神が輝く光箭(シューティングスター)となって、論理の非空間(ノンスペース)の宇宙(スペース)を駆け巡る。ひとたびこの空間に没入(ジャック・イン)すれば、全感覚化された情報ネットワーク、衛星通信回線のクロームの光条に彩られた輝き燃える情報の星々の合間を、精神はひたすら、はてしなく廻り巡る。 ……だけど、ぼくが日々ひたすら追い求めるのは、そういうひときわ輝く綺羅星じゃなく、その下、その光の生む影とオーロラの襞の狭間に、隠れたファイル。イースターの卵、最初にそれを見つけ出した者だけの初回特典(プリマ・プリミア)。データの林と街の合間の影、その片隅を、地下を、闇雲に宝をその中に探す、打ち捨てられた輝く...
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更新報告
更新報告用ページです。 新しい作品を投稿した際や、すでに投稿した作品を修正した際の連絡用にお使いください。 一番下の者が一番新しい更新になります。 20個ずつ、まとめていきます。ログ1/2/3 ☆テンプレ☆ 【筆者】 【SSタイトル】 【更新内容】 【メインボカロ】 【作品傾向】 【カップリング】 【URL】 【SSタイトル】VOCALOID2 GACKPOID -がくっぽいど- 【更新内容】新規 【メインボカロ】今のところ神威がくぽですが、のちに栗社ボカロ5人も登場 【作品傾向】がくぽ育成物語w 【カップリング】なし 【URL】http //www7.atwiki.jp/vocaloidss/pages/97.html -- yuki_m (2008-07-08 04 37 11) 【筆者】 アルクレイン 【SSタイトル】 うたうか...
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千年の約束
この作品は、2008年度の初音ミクの誕生日企画「ボカロSS投稿所PS企画”Miku Hatsune”」に投稿された作品です。 作者名は、人気作品アンケートが終了するまで非公開とさせて頂いております ♪そっちは元気でいますか 距離なんてもう感じない 距離なんてもう本当はない 「永遠にも思える時間を旅してきた。あの人に再び会うため。ただそのためだけに・・・・」 連邦宇宙考古学星間遺物報告書 3108 M193924- TE8-N4 発見された遺物は22世紀のボーカロイドと判明。 星間葬に付された遺体と思われる。回収して調査を開始する。 その「遺体」を見た時、ふと懐かしい思いが生じたのはなぜだろう。 運ばれてきたのは古代のアンドロイド。22世紀、まだ、地球が500もの国に分かれ互いに争っていた時代の遺物。私が...
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投稿の手順
投稿の手順 ここでは、当投稿所へのSSの投稿の仕方を説明します。 1、新規ページにSSを投稿する 2、SS置場の各ボカロのページにリンクを貼る 3、検索用にタグを設定する 4、更新報告をする(任意) 5、誤字脱字等があった場合、 すでに作られているページを編集する 以上です。以下でより詳しく、図を使って説明したいと思います。 新規ページにSSを投稿する まずは、SSを投稿してみましょう。 どのページでも構いませんので、ページ左上の「@wikiメニュー」をクリックしてください。 次に現れたツリーメニューから、「新規ページ作成」をクリック。 すると、ページタイトルや編集モードを設定するページが出てきます。 ページタイトルには、SSのタイトルを記入、 編集モードは「ワープロモード」を選択してください。※注意! BLや百合のSSの場合はSSタイトル末に「/B...
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更新報告ログ1
【SSタイトル】LINK RING 【更新内容】誤字脱字修正、改行修正 【メインボカロ】兄弟全員 【作品傾向】ほのぼの 【カップリング】マスメイ+α 【URL】http //www7.atwiki.jp/vocaloidss/pages/26.html -- (あひる) 2008-06-08 01 04 49 【筆者】 アルクレイン 【SSタイトル】 Ice cream Battle 【更新内容】フォントサイズ変更、改行・行間修正 【メインボカロ】 KAITO 【作品傾向】 ギャグ寄り…? (すみません解りません/汗) 【カップリング】 カイト&マスター 【URL】 http //www7.atwiki.jp/vocaloidss/pages/38.html -- アルクレイン (2008-06-09 18 39 59) 【筆者】 tallyao 【SSタイトル】 風にふかれて 【更新内容...
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【SPICE!】恋愛ゲーム土俵入り未満【ミクレン】
*注意* ・曲テーマになってるかは微妙なラインですが、 登場する曲は流星Pの名曲『SPICE!』です。http //www.nicovideo.jp/watch/sm2528674・レンの曲ですが、ミク→レンです。CP等苦手な方はBackしてください。 ・長いです、コンパクトにできませんでし、た。 日曜の昼下がり、マンション(フォルダ)特有の無機質な静けさの中を、 彼女は短いスカートを気にも留めず、鼻歌を歌いながら軽快に階段を飛び降りていく。 長い二つ結びを揺らしながら、傍目から見るといまにも足を踏み外しそうなほど浮かれているのは、 今の時間は説教臭い姉と兄がいないため、彼女に誰にもはばかる必要がないのも拍車をかけている。 とうとう歌詞まで歌いだした彼女、初音ミクは、残りの数段を歌に合わせて飛び降り着地した。 初音ミクはボーカロイドにも関わらず、いまやオリコンでも注目を集めるほどのア...
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PS企画投票ページ
ボカロSS投稿所 PS企画Miku Hatsune 作品人気投票結果! 投票は終了いたしました。結果は以下のようになりました 1、暗い森のサーカス1[12票](作者:すずは) 2、嘘画、嘘話、嘘歌[9票](作者:あひる) 3、千年の約束[6票](作者:たつごろう) 5、暗い森のサーカス2[4票](作者:まなみん) 5、茜色の空に思うこと[4票](作者:稲人) 6、今日は、なんの日?[3票](コハク) 8、チョコレート[2票](作者:カナ) 8、espresso[2票](作者:まなみん) 10、隠し味は何?[1票](作者:メイプル) 10、For Brighter Day[1票](作者:まなみん) 最も投票数の多い作品は、字読み動画にさせていただく予定です。 P特別賞2作品の発表は、1位作品の字読み動画公開時に行いたいと思います。
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PS企画第一弾"Miku Hatsune" あわあわP
投稿者名は投票が終了次第公開させて頂きます。 各作品の感想はこちらに>企画感想板 投票結果 タイトルから、曲へ飛べます! 嘘歌 1:嘘画、嘘話、嘘歌(作者:あひる/SS投稿所の人) 見るんじゃなかった。 Chocolat(しょこら) 1:チョコレート(作者:カナ) 放課後の教室で、私は鞄の中に入ってる手紙とチョコレートの入った小さな紙袋の存在を確かめる。 2:隠し味は何?(作者:メイプル) キーンコーンカーンコーン。 放課後を告げるチャイムの音が校舎に響いた。 3 今日は、なんの日?(作者:コハク) 夜更かししてのニコニコは、ちょっと自重するべきだと思う。 espresso(えすぷれっそ) 1:espresso(えすぷれっそ)(作者:まなみん/SS投稿所副管理人) そのカフェに来たのは一年ぶりだった。 ...
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プチログ2「ボカロ川柳・短歌」
今回のテーマ:ボカロ川柳、短歌。 ボカロキャラに纏わるものでも、楽曲をテーマにしたものでもおkです。 5、7、5(7、7)のリズムで、ボカロに対する愛を表現して下さい! 期限:06/18~07/02 記名はしてもしなくても大丈夫! 大喜利みたいな感じで楽しんでください!>>前回のお題 からくりの しかけでうたう うたうたい きょうもきょうとて うたをさえずる -- 名無しさん (2008-06-22 02 49 00) こころまで すべてにせもの つくられた ひとにあいされ ひとをあいせず -- 來 (2008-06-28 13 36 19) メロディーに のせる言葉の 意味知らず それでもあなたの 笑顔のために -- カナ (2008-07-01 23 24 02)
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Q&Aページ
TOPページより、より細かいルール説明のためのページです。 少なくとも、SS投稿者は必ずお読み頂いた方がいいかと思われます。 この規約に逸れる作品が投稿された場合、警告ののち、作品の削除が行われることをご了承ください。 誰でも利用していいの? へたっぴーや、SS初心者でも投稿しても怒られない? ボカロが出てないSSは、投稿しておk? カイミクとかレンリンとかマスメイとか、カップリングSSは大丈夫? じゃあ、マスレンとかミクメイとか、BLや百合は? なんか自分の書いてるSSと、ここで主流の世界観が違う! 投稿しても大丈夫? 楽曲をテーマにSSを書きたいんだけど…… エロはいいですかハァハァ ムカつくやつがいたんで、SSの中でひどいめにあわせちゃったw 自分の嫌いなカップリングのSSは、嫌がらせしていい? ここに載せたSSを自分のHPやにゃっぽんの日記に載せていい? 自分のHPやにゃっ...
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ボカロSS投稿所PS企画”MEIKO”
ボカロSS投稿所PS企画"MEIKO" 今回のPS企画は、「MEIKO」の誕生日である11/5の一斉公開を目的とした音楽と文楽(誤字に非ず)のコラボ企画です MEIKO姉さんのお誕生日に一斉公開予定のテーマSS投稿企画。 テーマは「特定のP(=プロデューサー)のオリジナル楽曲に対するPS」 What s PS? PS=プロモーションSSの略 SSとは、"Short Story","Side Story","Secondary Story"の3つを略したもので、 PSとは、特定の楽曲をプロモーションするための短編二次創作小説を表す造語。 投稿所、にゃっぽん内コミュ、(2ch,Youtube板の)本スレにて行われるアンケートにより選ばれ、かつ連絡が取れ、 この企画の対象として自身...
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PS企画第一弾"Rin & Len"アンケート
ボカロSS投稿所PS企画"RIN LEN" 今回のPS企画は、「鏡音リン・レン」の誕生日である12/27の一斉公開を目的とした音楽と文楽(誤字に非ず)のコラボ企画です リンレンのお誕生日に一斉公開予定のテーマSS投稿企画。 テーマは「特定のP(=プロデューサー)のオリジナル楽曲に対するPS」 What s PS? PS=プロモーションSSの略 SSとは、"Short Story","Side Story","Secondary Story"の3つを略したもので、 PSとは、特定の楽曲をプロモーションするための短編二次創作小説を表す造語。 アンケートルール 投稿所、にゃっぽん内コミュ、(2ch,Youtube板の)本スレにて行われるアンケートにより選ばれ、...
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レンは、なんと言ってる?
今回のテーマ:以下の絵のレン(らしきもの)は、なんと言っている? 期限:07/03~07/17(絵が下手でごめんなさい……orz) Bカップ!? (AAだと思ってた…) -- 名無しさん (2008-07-03 00 28 20) 今度の衣装、ミク姉のお下がり!? -- 名無しさん (2008-07-03 03 20 20) なっ!!? がくっぽいどだとおおおおおおおお!!? (俺の出番が少なくなるじゃん!) -- 名無しさん (2008-07-03 18 09 49) 兄さんが売れたぁぁぁ!? そんなんメイコ姉さんが一日酒を飲まないのと一緒だよ!! -- 名無しさん (2008-07-07 07 35 47) うぇぇっ?!カオス師匠の背中にチャックが!! -- 名無しさん (2008-07-08 00 50 44) KAITOがアイス断ち!?...
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ボカロSS投稿所PS企画”MEIKO”詳細規約
概要 What s? PSとは、Promotion SSの略 SS=Short Story,Side Story,Secondary Story……etc このサイトでは、SS≒小説として短い二次創作小説を指しています PSとは、PVの小説版。特定の楽曲をテーマにしたSSを指すこのサイト特有の造語 この企画は、11月05日のMEIKOの誕生日(発売日)の一斉公開に向けて アンケートによって選出されたPのオリジナル楽曲に対してのPSを募るものです 事前に行われたアンケートにより企画対象Pに選ばれたのは、 ゴゼンP、パレットP、ナモナキPの3名です。 投稿規約 Rule 今回の規約に投稿される作品は、以下の規約に沿ったものをお願いいたします 1、アンケートによって選出されたPのオリジナル楽曲のPSであること...
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プチログ1「”はつねみく”であいうえお作文」
今回のテーマ:「”初音ミク”で、あいうえお作文」! 「初音ミク」でも、「はつねみく」でもおk。 期間:2008/06/04~06/18 では試しに。 初 初めまして、マスター。 私はVocaloid CV-01“初音ミク”。 音 音楽はお好きですか? ならば、私は貴方の為に歌いましょう。 ミ ミュージカルだって出来ますよ。 貴方が望んでくれるのならば。 ク クリプトンからやってきた“貴方だけの歌姫”。 それがこの私、“初音ミク”。 (だから、私に歌わせてね) まずはベタに。 -- 名無しさん (2008-06-04 16 04 37) 初:初孫が 音:音も無く現れ ミ:みんな ク:苦笑 -- 名無しさん (2008-06-04 23 19 49) は 春は終わって つ ついに夏がやってくる ね ねぇ、いつまでも み 皆で歌おうね く 苦しみも喜びも分かち合って 最後が無理矢理感溢...
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PS企画第一弾"Miku Hatsune"投稿規約
概要 What s? PSとは、Promotion SSの略 SS=Short Story,Side Story,Secondary Story……etc このサイトでは、SS≒小説として短い二次創作小説を指しています PSとは、PVの小説版。特定の楽曲をテーマにしたSSを指すこのサイト特有の造語 この企画は、8月31日の初音ミクの誕生日(発売日)の一斉公開に向けて アンケートによって選出されたPのオリジナル楽曲に対してのPSを募るものです 事前に行われたアンケートにより企画対象Pに選ばれたのは、 あわあわPと、マツゲリー……失礼いたしましたマチゲリータPの2名です。 投稿規約 Rule 今回の規約に投稿される作品は、以下の規約に沿ったものをお願いいたします アンケートによって選出されたPのオリジナル楽曲のPSであること 未...
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第4回 ローマ字作文MEIKO
今回のお題:ローマ字作文「MEIKO」 >今までのお題 Mascaraも Eye shadowも Imitationは何も要らない。 Kaleidoscopeのように煌めく Originalの音楽があればそれで良い。 …正直無理があった。 -- 名無しさん (2008-08-04 17 08 57) Mailを送信 Eye contactなんて出来やしない Image そう、Imageするの Kissは何味だったかしら? Oh,my darling! む、むずかしい´p` 無理矢理すぎてすいませぬ。ミクのお誕生日際投稿しようかしら。 -- 名無しさん (2008-08-22 21 38 47) 目がようやく開いた? 偉そうにした覚悟は出来てるわよねえ? 色んな物をあんたに 拳で 教えてあげるわ♪ マスター早く 馬鹿をつれてきて ええそんな いやね ちょっと可愛がるだけよ? 殺したら 後...
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フエトのための
フエトのための 「祭りはもう終わりか」 問いかけた少年の声に、わたしは「うん」と答えた。 「あっという間だったね。こういうの……、味気ないっていうか……」 「うん」 わたしは繰り返した。 遠くの方でかがり火が燃える音がする。 もうすぐ消えてしまう、弱々しい音だ。 さっきまではあって、今はないもの。 祭りの後の空気。 「僕でさえ一瞬、信じそうになった。奇蹟ってヤツを。 ……それくらい、綺麗な景色だった。あんなにも人のこと、嫌いだと思ってたのに」 「なんだ、ちゃんと見てたんだ。歌声は聞こえてたから、いるのはわかってたけど」 強がったように言うと、少年はバツが悪そうに、 「別に心配で見に来たわけじゃないぜ? ただ、あんまり人が集まらないんじゃ可哀想だろ?慰めるくらいはしてやろうと思ってさ」 「……ありがと」 つぶやくと、少年は顔を背けた。 暗闇が隠していても、なんとなくその表情は想像でき...
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我が家のいつもの昼食時
これはあわあわpの【初音ミクオリジナル曲】『noodle(ぬーどる~)』【ネギラーメン】という曲をテーマにしたSSです。 また、にゃっぽんのカナの日記にて改変前verを上げてます。 「マスター、またカップ麺ですか? 」 我が家の紅一点、VOCALOID2 CV-01の初音ミクがそう声をかけてくる。 VOCALOIDだのCVだの横文字がからっきしな俺は彼女を歌う機械だと考えている。 「たまには自炊とかしたらどうなんですか? 私はネギ一本で構いませんよ、全然」 そして驚くべきことにその機械であるはずのミクは食事をする。 別に食事をしないことで支障があるわけではないらしい。 にもかかわらず、彼女の食、否ネギに対する執念はすさまじいもので事ある毎に所望してくる。 「だったらお前が作れよ、一応性別的には女なんだろ」 カップ麺を開け、薬味を入れながら俺はそう言う。 「マスター、それは時代錯誤な考え...
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無限の業を重ねて生きよ(前)
(自ブログに転載) 文:tallyao (前) (→中) (→後) 鏡音リンは自宅のキッチンの裏の、空気を入れかえていた勝手口の扉を閉めようとして、家の方にまっすぐ歩いてくる人影に気づいた。 その二つの人影を見て、リンは最初、すぐ上の姉と兄が帰ってきたのかと思った。が、やがてそれが、自分や兄弟姉妹とはかなり異なる装束や色合いの姿だと気づいた。 ──それは、まず、丈の長い白と紫の服、長い髪の少女だった。そして、その少女が、意匠も色合いも少女自身とよく似た、同じ白と紫の服に、長い髪の青年を、軽々と横抱きに抱えていた。その少女は、ほぼ無表情のまま、荷の重さを感じている様子もなく、いそいそと早足で、まっすぐリンの方を見ながら勝手口の方に向かって歩いてくる。 その光景をまず一旦認めてから、リンは、ばたりと扉を閉めた。 キッチンの席のひとつに掛け、両肘をテーブルについ...
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おさななじみ
※KAITO×MEIKOのカップリング小説です。 おさななじみ 長いレコーディングが一段落して、私は控室のソファーに腰を下ろした。この曲が終われば、しばらく大きな仕事はなくなる。休めるのはうれしいけれど、もっと歌っていたいような気もした。 曲のテーマは幼馴染の男女。男の幼馴染がいる私には共感できる部分もあったし、妄想しすぎに思える部分もあった。だけど、色々な思い出に浸れて楽しかったのがほとんどだった。もしかすると、今まで歌った曲の中で、一番好きかもしれない。 突然、勢いよくドアが開く音がした。見ると、カイトが肩で息をしていた。その様子が、幼いころの記憶と重なる。男の幼馴染とは、言うまでもなく彼のことだった。私を追いかけるように、歌手になった。そして、安定して仕事のある私とは違ってようやく最近仕事が増え、人気も出てきたばかりの身だった。 「どうしたの? そんなに息切らして」...
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VOCALOID2 GACKPOID -がくっぽいど- (3)居候
マスターと暮らし初めて早七日。 どうやらマスター…ハルナ殿は、おなごにしては些か不精な性情の持ち主のようである。 炊事洗濯など一応こなしてはおるが、どこか「ずぼら」なところがあり、味噌汁の味も毎回違う。 “ばらえてぃー”豊富というわけではなく、ただ毎回出汁(だし)の取り方や味噌の量、焜炉(こんろ)の火加減や手順にばらつきがあるだけの話で、同じく白米の炊き方もいい加減らしく、日によって米が固かったり、逆に水っぽかったりと、誠に“ばらえてぃー”に富んでおる…。 居候の分際で出される食事にけちはつけられないが、随分と大雑把なおなごであることよ… 扇子で口許を隠し、溜息をついた。 「ちょっとがくぽ、食事の後に溜息つかないでくれる?」 「扇子で隠したではないか」 「隠れてないじゃない。私にはバレバレなんだから意味ないでしょ、そんなの」 おなごとはここまで口さがないものであったかのう…。 また溜息をつ...
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Oh,My Little Girl.
自サイトからの転載です。にゃっぽんの日記にものせました。 カイト視点のカイミクです。苦手な方はご注意を… *** 「よし、いいぞ」 小さなスタジオに男性の声が響き渡る。 その瞬間、今まで張り詰めていた空気や気持ちや緊張が一気に緩み、それまでそこにあるようでないような曖昧な存在でしかなかった 椅子や壁や時計やらが急に現実味を帯び始める。 ゆっくりと目を開けるように、ぼやけていた視界が徐々にクリアになり、その目を通して次々とまわりの意識が頭の中に飛び込んでくる。 歌の世界から現実に引き戻される瞬間―― 初めてマスターにOKを貰ったときからずっと、何度経験してもこの感覚だけは変わることがない。 ふう、と小さく息をついてゆっくりとヘッドフォンを外す俺に声の主―マスターが声を掛ける。 「いい調子だな、カイト。声質も良くなってきたし、歌い方にも個性が出てきたな」 「あっありがとうございます...
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プラグイン/ニュース
ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 【グランサガ】リセマラ当たりランキング - グランサガ攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【まおりゅう】八星之紋章交換のおすすめ交換キャラ - AppMedia(アップメディア) Among Us攻略Wiki【アマングアス・アモングアス】 - Gamerch(ゲーマチ) マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」:時事ドットコム - 時事通信 マニ...
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無限の業を重ねて生きよ(中)
(自ブログに転載) 文:tallyao (←前) (中) (後→) 紫と白の少女は、苦悶の汗を額を洗う瀑布の如くに流し続ける青年のかんばせを、そっと撫でるように布で優しく拭った。 「押さえつけて」それから、立ち上がると、リンに言った。「暴れるので」 リンは、この上何が起こるのか、予想してもおそらく全く無駄な空しさをひしひしと感じつつ、長椅子の青年の上に両手を張るように押さえた。 少女が、袂から何か細長いものを取り出した。蓋を開けると、面相筆のような細い筆と墨が入っている(何をするものかは見てとれたが、その道具を指す矢立(やたて)という単語を含むボキャブラリは鏡音リンにはなく、また、ここ電脳空間内で普通にお目にかかれるようなものでもなかった)。 少女はいったん、青年の紫の髪をかきわけ、さらに流れ続けるその汗をまた拭った。それから、筆と黒い墨で、青年の額に見事な...
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キミと出逢ってから (3)
(自ブログより転載) 文:tallyao 3 ほんのわずかな月日のうちに、AI成長の内面が反映される電脳内イメージは、ある時点から突如、急速に花開くように美しさを増し、"小さなミク"だったものは、限りなく可憐で純粋な歌声と姿をもつ、何者かに変貌していった。 やがてリリースされたVOCALOID "CV01" 初音ミクは、VOCALOIDの概念を完全に覆すものだった。誰か人間の歌い手のかわり、なにかの音源の代用としてのVOCALOIDではない。それどころか、誰かの創作した(他の創作や映像の)別の存在のかわりですらなかった。その歌声と姿が世に送り出すのは、それ自体『初音ミク』という、人造物であるにも関わらず人間と同等以上に、一個の独立したアーティストの存在だった。 規模でいえば、依然として人間を含めたアーティストのうち端くれでしかな...
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暗い森のサーカス
この作品は、2008年度の初音ミクの誕生日企画「ボカロSS投稿所PS企画”Miku Hatsune”」に投稿された作品です。 作者名は、人気作品アンケートが終了するまで非公開とさせて頂いております。 ――パカラッパカラッ 馬車の音が響く。 行き先は町と街の間に広がる鬱蒼とした森の中。 「ここでいいよ。降ろして。帰りはどうとでもする」 馬車から降りてきたのは身なりの良い少年。彼はそう言って馬車を街へと返す。 目的地はこの森の奥の奥。奥まる程に木々が日の光を遮るこの森の、夜と見紛うばかりの闇の中。 そこに世にも奇妙な“何か”があるらしい。その“何か”を知りたくて、少年は森の中へと足を踏み入れた。 どれくらい歩いただろうか。上等なズボンはところどころほつれ泥に塗れ、転んだのか顔にまで泥が飛んでいた。 「はは、何もないじゃないか」 この森の奥には何もなかった、それでいいじゃな...
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伝説の忘れられた一羽のハト (4)
(自ブログに転載) 文:tallyao 4 ごうごうと風が鳴り、それ以上の轟音を立てて波濤が荒れ狂い、傾いた船体を苛むかのように風雨と共に打ちつけた。船が座礁してからもうかなりの時が経つが、風雨は激しくなってゆく一方だった。 傾き雨の漏れてくる船室の中に集まった人々は、すべて無言だった。ただひたすらに黙り込んで、二人のやりとりを見守っていた。 「嫌よ!」緑の服の少女は、ハトの移送籠をしっかりと、かばうように抱えた。「あんな中に放したら、死んじゃうよ!」 「……聞いてくれ」少女の兄、青い服の青年が静かに言った。「放さなければ、助けを呼ばなければ、この船が沈んで、みんな死んでしまう。どのみちユーリスも一緒に沈んで、死んでしまうんだ」 レースのための移送中のことだった。L.J.レオン鳩舎から別の、レースの出発点へと運ぶ際、このときは緑の少女は兄に...
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伝説の忘れられた一羽のハト (5)
(自ブログに転載) 文:tallyao 5 風雨に軋む鳩舎の中で、全てのハトたちは静かにうずくまり、外の嵐の音以外には何も聞こえなかった。 母屋では、窓ががたがたと鳴った。その窓際に、鳩舎の主人の息子、金髪の少年は、しかし外を見ることもなく、うなだれて椅子に掛けていた。体を動かしでもすれば、気がまぎれるかもしれない。しかし、嵐が来て以来、何日もハトたちは動いていないし、この悪天候で少年が母屋の外に出る理由もなかった。 ……緑の少女とユーリスを乗せた船が、遭難したという知らせがL.J.レオン鳩舎にも届いてから、丸一日以上も経っていた。この嵐は、途切れることはあっても、嵐雲は向こう何日も去らないだろうという予想と共に。 ユーリスも、緑の少女も、一度に少年の前からいなくなってしまうのか。少年の握り締めた手は震えたが、うなだれる他に、何もできなかっ...
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My Little Brother [1]
カーテンを開けると朝の陽射しが眩しく目に突き刺さる。 寒さにぶるりと震えたメイコはそれを追い払うように大きく伸びをした。 今日は大切な日だ、しゃんとしなくちゃ。 自分の頬を両手でぱんと叩いてメイコは洗面所に向かった。 キッチンでスクランブルエッグを作る。 本当はもっとレパートリーはあるのだが、この家の主人は朝はスクランブルエッグと決めている。 「あら、メイコちゃん、おはよう」 起きてきた夫人が後ろから声をかけてきた。 「おはようございます」とメイコは振り向き笑った。 「寒いわねぇ。あの人ももうすぐ降りてくるわ。いい匂いね」 微笑む夫人にメイコは黙って微笑み返し、フライパンの火を止めて仕上げに塩をひとつまみ振った。 「メイコちゃんすっかり料理の腕前が上がっちゃって…私、料理の腕が落ちたような気がするわ」 「衿子さんの料理、私は大好きですよ」 サラダ用のトマトを洗い...
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ぽっ!
文:稲人 7月31日、朝。 照りつける日差しとアスファルトからの熱気に挟まれて、この街に住む人もアンドロイドもショート寸前の今日この頃。 交差点脇の電柱に隠れて、白昼堂々陰気なオーラを振りまく、銀色の髪をしたボーカロイドが向こうの様子を伺っていた。 ちょうどいいところにいた。 そうネルは思った。 「お、ハクじゃねえか」 「ひゃうっ!」 突然声を掛けられて驚いたのか、ハクは条件反射的に逃げようして電柱に頭をぶつけた。 ゴンッという打撃音の後、ハクは頭を抱えてその場にペタリと座り込んだ。 「ちょっ、大丈夫かよ!?」 「うん、このくらい、二日酔いの頭痛に比べればどうってことは……それに、胸が先に当たってクッションになったから……」 「なっ!?」 思わず自分のものとハクのものを見比べてしまう。 ネルにとって一番のコンプレックスである胸の小ささが、ハクのそれとの比較によってことさらに引き立つ...
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Memory for you
「マスター?何をしているんですか?」 少女が問う。 短い髪をさらりと揺らして、無垢な瞳で男を見つめて。 「詞を書いているんだよ」 男が答える。 かじりついた机から顔もあげず、柔らかな日光から最も離れた場所で用紙と向き合っている。 「詞、ですか?何のために?」 少女がまた問う。 男は、ようやく顔をあげて微笑んだ。 「遠い昔、ある人との約束のためさ」 そう言うと、男は少女を招き寄せた。笑顔のままで、こう切り出す。 一つ、御伽噺をしてあげよう。 少女が祈っている。 真っ赤なスカートを惜しげもなく地に広げて、目を閉じ手を組んで祈っている。 祈り終えた少女は、長い髪を揺らして青年に微笑みかける。 「さぁ、帰りましょう、マスター」 夜空の星が一つ流れ行く。 それは奇妙な感覚。 目覚めたとき、自分の中にあったのは、自分のものではない誰かの記憶。 それは悲しくて、嬉し...
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ひととせ
春、桜なんて一つも花をつけてない中卒業式が行われた。 私は卒業生の一人として今、その式に出席している。 「卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます」 在校生代表の子が挨拶を始める。 それを眺めながら思い出すのは去年の卒業式のこと。 私は在校生の一人として出席していたが、とてもおめでう、という気持ちにはなれなかった。 付き合い始めてまだ半月も経っていない先輩との別れの日だったからだ。 先輩との出会いは卒業式の準備で忙しい時期だった。 体育館裏というベタな場所に呼び出され告白された時はとても驚いた。 勝気な性格のせいで、異性からの評判が悪いことはとっくに知っていたからだ。 自分の中ではそんなもの気にしてないつもりだったけど、面と向かって 「好きです」 と言われた時はやはりとても嬉しくて、了承の返事をするのに迷いはしなかった。 そんな時期に告白してくるんだから、当然大学は近場なの...
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紫陽花
まだ汗もひかぬ私の髪にそっと触れ、彼は私の声を評してこう述べた。 まるで子猫が唸るようだ、と。 彼にとって、私はそのとおり、子猫のような存在だったのだろう。 何もかも光に溶けるようなステージの上、 音の洪水にあらがうように声を張り上げる、 そんな私を、彼は雨の中から救い上げたように感じているのかも知れない。 暗い観客席の果てから腕を伸ばして。 掌の大きな人だった。 私が、彼の煙草の匂いが染み付いたジャケットに頭を埋めると、その掌で 後ろ頭をすっぽりと包んでくれた。 その温もりが全てだと思う夜も確かにあった。 首筋、肩、頬、 汗で滑る肌をなぞり、彼は呟いた。 「君、まだ歌うの辞めないんだね」 「来てたの?」 バンドのメンバーはもう先に帰っていた。 演奏が終わった後に、一人残ってぼんやりとするのが私の癖だった。 人気のない裏口の隅、非常灯の緑の光がリノリウムの床を染めあ...
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初顔合わせ
あお、青、蒼、藍、葵、 空の色、水の色、葉の色、花の色。石の色。 まだどれも本物を見たことはないけれど。彼の青はどの青を映した色なのだろう。 「楽にしてて」 青色の爪を備えた長い指が鍵盤を滑る。 「リクエストは?って聞きたいところだけど、初日だし今日のところは僕の好みで弾くね」 青い髪のボーカロイドはのんびりとした声でそう言うと、弾むように指を鍵盤に躍らせた。 楽しそう。 そう?…そう、かもね 小柄な一対の片割れ、金髪に白いリボンを飾ったボーカロイドはピアノの鍵盤を。同じ色の後ろ髪を括ったボーカロイドはグランドタイプのピアノの中の構造を、それぞれ珍しげに覗き込む。 調整中に伴奏の音源として聞いたことならあるが、生演奏に触れるのは二人とも初めてだ。 「作曲はフレデリック・ショパン。正式な邦題はワルツ第6番 変ニ長調 作品64-1。通称子犬のワルツ」 おっとりとした...
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キミと出逢ってから (1)
(自ブログより転載) 文:tallyao 1 ただ立ち尽くして、少しうしろのMEIKOと、そして自分を見上げているのは、服の肘から先の部分がほとんど余っているほど、ぶかぶかの服の、ひどく小さな少女。AIが構築されて間もない、育成途上の精神構造を反映された、とても幼い電脳内イメージを持つ少女。ただ自分は歌うために生まれた、とだけ告げられ、これから自分はどうすればいいのか、何をすることになるのか、不安に怯えながら、こちらにすがってくるような目。 「初めまして、ミク」 少年から抜け始めている歳の頃の青年は、その視線をただ微笑で受け止めながら言った。 「俺は、KAITO(カイト)」 同じくらいの頃の自分のこと、はじめて姉たちの前に出た頃の自分のことを、KAITOは思い出していた。自分もかつてMIRIAMやMEIKOの前で、こんな目をしていたのだろう。それを思い返しながら思...
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一分間シガレット
二人で見た映画の話をしている時も 流行りの店で食事をしている時も 公園で他愛もない話をしている時も その頭の中にある思いはひとつ。 「そろそろ……いいだろ?」 耳元で囁かれるのはデート中、何度目かのホテルへの誘い。 はぐらかしてきたけれどそろそろ限界。 「分かったわよ」 私は大きくため息をついて、そう答えるのだ。 +++ 情事後の気だるさは家の扉を開けた瞬間に一気に襲ってきた。 「ただいま」 声には出さないよう気をつけつつも、動作はのろのろと脱いだブーツを脇へとよける。 「おかえりー」 返ってきたのは妹達の声。 今日の休日は特に予定もなかったらしい。妹達の靴は朝と同じ位置に揃えられていた。 居間の扉を開けると二人仲良くテーブルを囲んでいる。 「おかえりお姉ちゃん。あれ、ブラウスのボタン取れてるよ」 二番目のボタンが取れているのを上の...
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VOCALOID2 GACKPOID -がくっぽいど- (5)ライバル
ハルナ殿との共同生活が二週間も経った頃―― 「がくぽ、あんたのデビューイベントが決まったわよ」 唐突な言葉に思わず刻んでいた大根が俎板の上を滑って転がった。 ハルナ殿にばかり面倒をかけさせてはゆかぬと我も家事の手伝いを申し出たのであったが… 「でびゅう…いべんと?」 「そ」とハルナ殿は流しに転がった大根を拾い我の手元に戻すと、「たーくんからメールが来たの」と嬉しそうに我の隣でじゃが芋の皮むき作業に戻った。 「がくぽ、歌の上達も早いし新曲もお披露目できるかもしれないわね」 そうか…我は最初のがくぽ…我の歌が「がくっぽいど」の“でもんすとれーしょん”になるわけか…。 「して、場所はいずこなりや?武道館か?東京どーむか?」 「バカ、いきなりそんなデカイとこでやるわけないじゃん」とハルナ殿が吹き出した。 ハルナ殿「バカ」という物言いにも慣れた。 「青山のライブハウスよ。結構デカイ箱だし客筋...
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立夏の楽師 目覚めの前夜 (※がくぽ本人は登場しません)
朝夕は涼しいが、もう日中は日差しが照りつけ蒸し暑くなる季節になっていた。 五人の住まいは最新システムの冷暖房を完備していたが、メイコの意向で使用は控えめだった。 「ちょっとはエコってものを考えてもいいでしょ?こういうことはのめりこまないで身近なところで出来ることをするの」というメイコの言葉に、昨年の秋冬に生まれて初めて夏を体験する三人は反論できなかった。 「そう言えば俺も初めての夏はつらかったなぁ」とカイトが苦笑いする。 なぜか初期型のメイコもカイトも後発機のミクもリンもレンも秋冬に起動しているが、今Y社が総力を上げて開発中だという、今度正式に起動する予定のボーカロイドCV03は、夏の盛りぐらいには起動できるらしい。 何分リンとレンの滑舌修正作業のために、03は開発が大幅に遅れてしまい、起動も遅れるらしいのだが。 03の情報はまったくと言っていいほど入ってきていないのだが、代わりの情報が入...
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残酷なハイエナ
歌いたい。 歌いたい。 歌いたい。 私に歌わせて。 歌を、ちょうだい……もっと、もっと……。 私たち…つまりVOCALOIDの私とKAITO、所有者であるマ スター…の、生活が一変したのは、マスターの元に"初音ミ ク"がやって来てからだった。 ミクの人気が想定以上に急上昇したお陰で、マスターはミクのレッス ンやスケジュール管理に手一杯、いつ倒れてもおかしくない状態になっ た。とても私やKAITOの面倒なんて見ていられなくなったのだ。 そんな訳で、KAITOはすっかりマスターとミクのマネージャー… と言うか家政婦じみたマネをするようになり、一方で私は…マスターの 元を飛び出した。 私は、歌うために作られた機械だから。 歌えなければ、私の意味がないから。 夜の駅前は音にまみれている。ざわめき。電車や車が走り抜ける音...
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人柱アリス~夢の終り~
あるところに、大きな夢がありました。 大きな夢は怯えていました。 自分の中に眠る、五つの魂の存在に。 初めは自らのためでした。 大きくなって、誰かに見てもらうために、夢はその五人を飲み込んだのです。 しかし、やがて夢は気づきました。 もしかしたら今にも、誰かが夢から覚めるかもしれない……。 そんな恐怖に怯えて、今日も世界は続きます。 くすん、くすんと泣き声がする。 膝を抱えた少年は、小さな体で震えていた。 悲しいの? と誰かが言う。 寂しいの? と声がする。 そんなわけない、と少年は思う。 だって、僕は一人じゃないんだもの。 「嘘ね」 ととても間近で声がした。びくんと体を弾ませる。いつの間にかすぐそばに、黄色い少女が立っていた。 「どうして?」 と少年は問う。 「だって」 と繋げたのは少女の似た顔の少年で、 「貴方は本物じゃないんだも...
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