ボカロSS投稿所@ wiki内検索 / 「レンが水を差されます(小説)」で検索した結果
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レンが水を差されます(小説)
一ヶ月前、交通事故がおきた。 トラックが、俺たちの歩いていた歩道に突っ込んできたのだ。 俺は助かって、リンは助からなかった。 だけど、それはまったくの偶然だった。 純然たる事故だった。 過失はあったかもしれないけど、そこに悪意はなかった。 悔やむことは出来ても、憎むことは出来なかった。 そんな失意の俺に、とある事実が知らされた。 リンのメモリーだけは、傷一つなく無事だったのだ。 あとは、体のほうの損傷さえなんとかなれば、全快できると言うことだ。 ただ、その損傷が激しすぎて、完全な修復には一年かかるらしい。 そしてその間、リンのメモリーを保管をしておく場所が必要なのだが、 生半可な記憶媒体では、ボーカロイドのメモリーという繊細なものを、 一年もの間完全に保管し続けることは不可能らしい。 そこで白羽の矢が立ったのが、俺のメモリーの空き領域だった。 俺の成長と共に、徐々に使われることになるはずの...
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鏡音レン
こちらは、鏡音レンメインのSS置場になります。 レンが水を差されます(小説) イニシャルG ジョセフィーヌIIはいかにして飛翔し落墜するかまたはそのローラーの間に生ずる真空状態の圧倒的破壊空間はまさに歯車的砂嵐の小宇宙 おもい
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PS企画第一弾"Rin & Len"アンケート
ボカロSS投稿所PS企画"RIN LEN" 今回のPS企画は、「鏡音リン・レン」の誕生日である12/27の一斉公開を目的とした音楽と文楽(誤字に非ず)のコラボ企画です リンレンのお誕生日に一斉公開予定のテーマSS投稿企画。 テーマは「特定のP(=プロデューサー)のオリジナル楽曲に対するPS」 What s PS? PS=プロモーションSSの略 SSとは、"Short Story","Side Story","Secondary Story"の3つを略したもので、 PSとは、特定の楽曲をプロモーションするための短編二次創作小説を表す造語。 アンケートルール 投稿所、にゃっぽん内コミュ、(2ch,Youtube板の)本スレにて行われるアンケートにより選ばれ、...
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或る少女の初恋
※このSSは、がくぽ×リンのカップリングSSです。 苦手な方はご注意ください。 -----前編【或るサムライの不覚】を読んでいない方はこちら 【或る少女の初恋】 鏡音レンの好物は、一般的にバナナとされているが、実際は「バナナに限らず果物は皆好き」だと彼は言う。 そして、言いながら、バナナを食べる。他の果物を食べているところは、未だに目撃されていない。 「リンも食う?」 双子という設定の少女に差し出すと、リンはありがとう、とぽつり言って受け取った。 レンは雑誌から顔を上げて、リンの顔を遠慮なく見た。隠れて見る必要はない。なぜなら、少女はぼんやりと右の壁を見たまま、レンが渡したバナナも剥かず、その前に渡した牛乳も飲まずに、ずっと壁を見つめているからだ。 10分以上も隣にいるレンを見たのは、牛乳とバナナを渡した時だけだ。 けれどレンは特に気を悪...
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短冊に願いを
夕日がこうこうと照るなか、ふと足をとめた。 商店街はまだ繁盛時だ。幾多も小さな店が連なるなか、歴史を感じる駄菓子屋の 前に並べられたあるものに、自然と視線が吸いよせられた。 あいつら、喜ぶかな。 気が付けば、僕はそれに手を伸ばしていた。 「あっ、ますたぁーおかえりなさーい!」 一番に向かえ出たのはリンだった。僕はスーパーの袋をひとつあずけながら、そ の頭をぐしぐしと撫で回した。 「ただいま。みんな、いる?」 「んとねー、みくおねーちゃんが今日の葱洗ってて、かいとおにーちゃんがアイ スこぼして泣いてて、レンがそれを見て大笑いしてて、めーこおねーちゃんがニ コ動みながらお酒飲んでるよ。やってらんないわよまったく、だってー」 「ははは……」 相変わらずだ。リビングに入ると、涙をぬぐっていたレンが振り返った。そんな におかしかったのか。 「お、ますたぁー、今日夕飯なにー?」 「カレ...
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立夏の楽師 目覚めの前夜 (※がくぽ本人は登場しません)
朝夕は涼しいが、もう日中は日差しが照りつけ蒸し暑くなる季節になっていた。 五人の住まいは最新システムの冷暖房を完備していたが、メイコの意向で使用は控えめだった。 「ちょっとはエコってものを考えてもいいでしょ?こういうことはのめりこまないで身近なところで出来ることをするの」というメイコの言葉に、昨年の秋冬に生まれて初めて夏を体験する三人は反論できなかった。 「そう言えば俺も初めての夏はつらかったなぁ」とカイトが苦笑いする。 なぜか初期型のメイコもカイトも後発機のミクもリンもレンも秋冬に起動しているが、今Y社が総力を上げて開発中だという、今度正式に起動する予定のボーカロイドCV03は、夏の盛りぐらいには起動できるらしい。 何分リンとレンの滑舌修正作業のために、03は開発が大幅に遅れてしまい、起動も遅れるらしいのだが。 03の情報はまったくと言っていいほど入ってきていないのだが、代わりの情報が入...
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ボカロSS投稿所PS企画”MEIKO”
ボカロSS投稿所PS企画"MEIKO" 今回のPS企画は、「MEIKO」の誕生日である11/5の一斉公開を目的とした音楽と文楽(誤字に非ず)のコラボ企画です MEIKO姉さんのお誕生日に一斉公開予定のテーマSS投稿企画。 テーマは「特定のP(=プロデューサー)のオリジナル楽曲に対するPS」 What s PS? PS=プロモーションSSの略 SSとは、"Short Story","Side Story","Secondary Story"の3つを略したもので、 PSとは、特定の楽曲をプロモーションするための短編二次創作小説を表す造語。 投稿所、にゃっぽん内コミュ、(2ch,Youtube板の)本スレにて行われるアンケートにより選ばれ、かつ連絡が取れ、 この企画の対象として自身...
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無限の業を重ねて生きよ(前)
(自ブログに転載) 文:tallyao (前) (→中) (→後) 鏡音リンは自宅のキッチンの裏の、空気を入れかえていた勝手口の扉を閉めようとして、家の方にまっすぐ歩いてくる人影に気づいた。 その二つの人影を見て、リンは最初、すぐ上の姉と兄が帰ってきたのかと思った。が、やがてそれが、自分や兄弟姉妹とはかなり異なる装束や色合いの姿だと気づいた。 ──それは、まず、丈の長い白と紫の服、長い髪の少女だった。そして、その少女が、意匠も色合いも少女自身とよく似た、同じ白と紫の服に、長い髪の青年を、軽々と横抱きに抱えていた。その少女は、ほぼ無表情のまま、荷の重さを感じている様子もなく、いそいそと早足で、まっすぐリンの方を見ながら勝手口の方に向かって歩いてくる。 その光景をまず一旦認めてから、リンは、ばたりと扉を閉めた。 キッチンの席のひとつに掛け、両肘をテーブルについ...
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願い事
「本日七月七日は七夕です――」 リビングでつけているテレビからそんな声が聞こえる。 そうか、今日は七月七日だった、そう思いながら私はそのテレビを見ているミクの方を見て、洗濯物を畳む。 「メイコさん、メイコさん。マスターは? 」 部屋からドタドタと駆けてきたリンとレンがそう聞いてくる。 マスターに言いつけられた発声練習は終わったようだ。 「マスターなら用事があるから出かけてるわよ」 私がそう答えると二人は不満そうに口を尖らせる。 「あれ、二人ともどうしたの? 」 そういいながら笑顔で来たのは、さっきまで庭にいたカイトだ。 彼は家で暮らしてるうちになぜか最低限の手入れしかされてなかったらしい庭を気に入って、以後暇さえあれば庭の手入れをしている。 「カイト、今日も庭の手入れ? 泥ついてるから服は着がえて、手もきちんと洗ってね」 私は彼の姿をざっと見てそう言う。 リンとレンは異口同音にカイトに訴...
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愛の手料理
若干ですが、BL要素がございます。閲覧注意!! 大丈夫な方のみ、スクロールしてください。 今日はメイコお姉ちゃんがいないのであたしとミクちゃんで夕食を作ってる。 お兄ちゃんが作るって言ったんだけど、いつもお兄ちゃんの好意に甘えていちゃいけないしやっぱりお兄ちゃんに私たちの手料理を食べて欲しいよねってミクちゃんと意気投合したから。レンがいるけどあいつはどうでもいい。犬の餌でも食わせとけばいいんだ。犬の餌なんかないけれど。 「うーん、どうしてこうなっちゃうかなぁ…」 ミクちゃんがお味噌汁をおたまで掬って小皿から舐めて難しい顔をしている。 あたしも肉じゃが作ってるはずなんだけど…なんかそれっぽくない。 「お兄ちゃんもお姉ちゃんもどうしてあんなに料理上手いんだろ」 お味噌汁にお味噌を足したミクちゃんが溜息をついて呟いた。 「経験ですよミクちゃん!私たちは...
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【曲テーマ】風にふかれて
(自ブログより転載) 公式サイトデモソング、KAITO 3曲目(CRV2_03_gassyou.mp3)より 文:tallyao MEIKOは額に巻いた電極(トロード)バンド、KAITOはインカムの没入(ジャック・イン)端子からそれぞれ伸びたコードを、同じ操作卓(コンソール)に接続した。そのまま横に並んで立つと、少しの間を空けてから、──唐突に、どちらが拍子をとってもいないのに、いちどきに声を合わせ歌い始めた。(→ニコ動) 家の音楽室に響き渡るその二声に、ミクは茫然とし、リンとレンは口をあんぐりと開けっ放しで、それぞれ見上げた。……声はいずれも、姉と兄の普段の声ではなく、男女どちらともつかない、童子のような声だった。そして、まったく二声の聞き分けがつかない。音声ライブラリも発声の体格もあえて異なる設計である、二体から発せられているにも関わらず──ミクが小さい頃には、K...
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VOCALOID2 GACKPOID -がくっぽいど- (4)思い
商店街という市場はなかなか活気があってよい。 ハルナ殿のもとにやってきた翌日から連日通っておるが、なかなかに心地いい場所である。 ただ、買い物客たちに指を差されたり、ひそひそと耳打ちされるのは慣れぬ。 童子(わらし)など、我を指差して「あの兄ちゃんド派手ー!」「バンドマンだ、バンドマンだ」などと口さがなく叫んだりする。 我の見た目は人間とかけ離れているが、そのようなことは口に出さぬことが礼であろうに。 「よっ、お嬢さん、今日もイケメン連れてるねぇ」 青物屋の親父が馴れ馴れしくハルナ殿に声をかけるが、これは親愛の情だとハルナ殿は言う。 「今日はピーマンとパプリカとトマトとにんじんと…あとエノキダケあるかしら?」 「はいはい、なんでも揃ってるよ。好きなのを選んで行ってよ」 自慢げに親父が棚を指す。 品揃えに自信があるのであろう。 ハルナ殿は真剣な眼差しで棚に並んだ青物を品定めしている。...
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ジョセフィーヌIIはいかにして飛翔し落墜するかまたはそのローラーの間に生ずる真空状態の圧倒的破壊空間はまさに歯車的砂嵐の小宇宙
(自ブログに転載) 文 tallyao かれらの所属する《札幌(サッポロ)》の芸能プロダクションのスタジオのある、大通(オオドオリ)公園に面したビルの屋上には、一応は社の所有ということになっているが、実質、鏡音リンの足となっている、”ローラースピナー”があった。 スピナー、すなわちホーヴァ機構で空中を飛翔する車輌は、この時代においても、にわかに街中(まちなか)で見られるものではないが、それがローラースピナー、つまり”ロードローラーのスピナー”ともなれば、にわかにはその存在すら一般に信じられるものではない。それを信じ難いものとする理由はいくらでも挙げられるが、整理すると大雑把には二つに大別できる。 そのひとつは、単純に存在自体である。スピナー自体、旧時代で言う自家用ヘリや航空機などと同等以上の高級品であり、その総数は北海道じゅうでもおそらく片手で足りる。実際にレンやミ...
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ミク姉の結婚披露宴
ミク姉の結婚披露宴 文:gatsutaka 注意:実在の団体等とは関係ありません 抜けるほどの晴天だった。 駅を降りたレンと私は、まだ時間に余裕があるので会場まで散歩がてら歩くことにした。 レンはタキシード、私は、勿論主役を引き立てる配慮をした上でのそれなりのドレスを着ていた。 しばらく歩いていたら、道の向こう側に人だかりがしていた。近づいていくと、数十人、いやもしかすると数百人の人がびっしりと道の向こう側を埋めていた。驚いたことに、そのほぼ全員がタキシードか紋付袴姿で、手に手にプラカードや横断幕を持っていた。そして何か叫んでいた。 「レン、あれなあに?」 「ああ、あれ? プラカードに書いてあるだろう。あれはね、『ミクは俺の嫁同盟』の人達だよ」 「何それ」 「いや、だから、そのまんま」 「そのまんまじゃ分かんないよ」 レンは面倒臭いなあと...
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【SPICE!】恋愛ゲーム土俵入り未満【ミクレン】
*注意* ・曲テーマになってるかは微妙なラインですが、 登場する曲は流星Pの名曲『SPICE!』です。http //www.nicovideo.jp/watch/sm2528674・レンの曲ですが、ミク→レンです。CP等苦手な方はBackしてください。 ・長いです、コンパクトにできませんでし、た。 日曜の昼下がり、マンション(フォルダ)特有の無機質な静けさの中を、 彼女は短いスカートを気にも留めず、鼻歌を歌いながら軽快に階段を飛び降りていく。 長い二つ結びを揺らしながら、傍目から見るといまにも足を踏み外しそうなほど浮かれているのは、 今の時間は説教臭い姉と兄がいないため、彼女に誰にもはばかる必要がないのも拍車をかけている。 とうとう歌詞まで歌いだした彼女、初音ミクは、残りの数段を歌に合わせて飛び降り着地した。 初音ミクはボーカロイドにも関わらず、いまやオリコンでも注目を集めるほどのア...
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おもい
「じゃあ行ってくるねー」 リンがそう言ってファイルから出かけるのを俺は見送る。 周囲にいくつもある楽器を見渡して、ピアノがないことから今日はピアノの曲だと推測する。 俺が歌ったのは何曲前だったか。 リンと一緒に歌うためにインストールされた俺は、少なくともここ数曲は全く、コーラスすら歌わせて貰ってない。 そのことを少し寂しく思うけど、仕方ないかとも思う。 「ただいまー……」 そう言いながらリンが帰ってくる。 「あれ、今日終わるの早くない?」 不思議に思って、俺が聞くとリンは困惑した顔になりながら 「うん、何か最近急に作業を中断するのが多いよね。何か有ったのかな、マスター」 と言う。俺はそんなリンに笑って 「大丈夫だよ」 と言うしか出来なかった。 それから数日経ち、相変わらずリンばかりが呼び出される日々が続いた。 「ただいまー」 「お帰り、リン。・・・・・・今日も? 」 帰ってきたリ...
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カガミネットです
カガミネットです 文 gatsutaka (1) 私の家には蔵があった。 家の敷地の一角に白壁の堂々とした姿で建っていた。蔵の中には古い道具が沢山置いてあり、電灯はあるものの薄暗くてちょっと怖い感じもした。蔵には普段は鍵を掛けてある。子供の私がそこに入れるのは大人が何か取りに行くときか、虫干しで開けるときなどに限られていた。しかし、中のひんやりした空気や古い物独特の匂いが好きで、私のとってそこはお気に入りの遊び場だった。でも私が蔵を好きだったのは、それだけが理由ではない。 あれは何歳のときだっただろう。まだ幼稚園に行く前だったかもしれない。お父さんが用事で蔵に入ったとき私も付いていった。お父さんは二階に上がって何かを探していた。私は蔵の急な階段を上がることができなかったし、一階にも色々面白いものがあるので、一人で探検して回っていた。 奥...
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いただきます
メイコが来て、僕の生活は一変した。 まず、昔作った曲のアレンジをするようになった。また、 以前は誰も歌わないからと適当に作っていた歌詞を真剣に作るようになった。 そして多分生活で一番変わったことといえば、一人でご飯を食べることが無くなったことだろう。 「おはよう、メイコ。すぐ朝ごはん作るからな」 朝起きてそうメイコに声をかけながら冷蔵庫をあけ卵を二つ取り出す。 フライパンを火にかけながらパンをトースターにセットし、卵をフライパンの上に落とす。 「マスター。毎日言っていますが、私のエネルギーは一週間フル稼働しても余裕があるので補給する必要はありません」 毎朝言われることを今日も言われ、僕は目玉焼きの焼き加減を見ながらメイコに尋ねる。 「エネルギーを補給しすぎたらまずいことになるの? 」 これも、毎朝の恒例行事になってきている。 そしてメイコは毎日全く同じ言葉を答える。 「エネルギーの補給上...
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君の笑顔
KAITO×初音ミクの小説です。にゃっぽんで一度あげた小説です。 苦手な方はご注意ください。 俺のプログラムに最悪なプログラムが入ったらしい。どうりで朝から寒気がして、体が重いわけだ。昨日はそんなことは無かったのに…。 俺はいつの間にか倒れて、気がつけばベッドの上にいた。マスターかレンが運んでくれたんだろう。周りを見れば、ミクが悲しそうな瞳で俺を見つめている。きっと…ミクは全てを知っていて、俺が消えてしまうかもしれないことを怖がっているんだろう。いつもは隣でにこにこと笑っているのに…なんて顔をさせてしまったんだ。悲しい顔なんて絶対にさせたくないのに…。 「ミク…俺は大丈夫だから」 心配させまいとつぶやいた言葉は震えていた。そこまでウイルスに犯されているらしい。この状態もいつまでもつか分からない。けれど…笑わないと。ミクに心配をかけるわけにはいかない。そして無理をして笑うとミ...
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※BL注意!※ 愛が足りない? ~ある晴れた日のジェミニの午後~
うららかな日曜の午後。 オレは昼寝でもしたいところだが、生憎邪魔者がいた。 ベッドに寝転がったオレには目もくれずリンがテレビ画面を食い入るように見つめている。 コントローラを握った指先が忙しく動いている。 どうしても試したい格ゲーがあるとかでソフトを持ってゲーム機のあるオレの部屋にやってきたのだ。 普段は汚いと言って入ろうともしないくせに…。 「おっしゃぁー!死ねぇっ!」 勝者の雄叫びのような奇声を上げてコントローラーを大きく振った。 「おい、壊すなよ」 「ヒャッホー!連戦連勝!ぶち殺しまくったぁー!」 聞こえてねぇのかよ、こいつ。 「はー、咽乾いた。なんかちょうだい」 満ち足りた笑顔でくるりとこちらを向いたリンに「勝手に冷蔵庫ん中からなんか持ってけ」と言うと、「もう、サービス悪い」と言いながら冷蔵庫に這って行ってドアを開けて中を漁ってる。 勝手に人の部屋にやってきてゲーム機使ってしかも給...
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【2008,08,31】
【2008,08,31】 8月31日。 今日は、私のはじめての誕生日。 お誕生日の歌を歌うお仕事がいっぱいあって、そのどれも、終わった後に皆が私のことを祝福してくれて。 仕事を終えて家に帰って、玄関のドアを開くと、突然パアン!と音がして、カラフルな紙吹雪が私を襲った。 「「「「ハッピーバースデー!!!!」」」」 クラッカーを手にした皆が、私を待ち構えていた。 びっくりしている私の背を、ニコニコしながらリンちゃんが押す。 「お姉ちゃん、おかえりなさーい!」 「えっ、えっ、」 リビングの扉が開く。 「わぁっ」 電気が消えて薄暗い部屋が、その中心のほわっとした灯りに照らされている。 今朝は何も変わり無かったその部屋が、今はリボンや紙テープで綺麗に飾り付けられている。 部屋の真ん中の、皆が囲んで座れる大きさのテーブルには、豪華な食事が所狭しと並んで...
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VOCALOID2 GACKPOID ‐がくっぽいど‐ (6)ユニゾン
「うわー、すごく立派な家…」 ハルナ殿が呆けたように白い壁と海老茶色の屋根の屋敷を見上げて感嘆の声を上げた。 その屋敷は白い壁で囲われており、広葉樹の生い茂る広い庭園があることは外からも見て取れた。 「えっと…どこが入り口なのかしら…」とハルナ殿が地図を見て戸惑いがちに呟く。 「客人を招いておきながら迎えも寄越さぬとは無礼であるな」 「こら!がくぽ!厚意で呼んで頂いたのにその態度はないでしょ!」 やれやれ、と我は溜息をついた。 ハルナ殿はこの立派な屋敷にすっかり威圧されてしまったらしい。 古来より人は豪族の前にはひれ伏すと言うが、我がマスターがそのような矜持のない人間であったとは…。 「真実を申したまで。足労を乞うておきながら迎えもないとは身の程が知れることよ」 「がくぽっ!」 「あの…すみません」 突然背後からかけられた声にハルナ殿と我が驚き振り向くと、ク○プ○ン社のボーカロイド―― カ...
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ホワイトタイガー
自ブログからの転載 リン→カイトの表現があります。 「リン!レン! ホワイトタイガーを知っているか!」 なにやら興奮しながら、兄はわたしたちの部屋に入ってきた。 「ホワイトタイガー??」 「白い虎なんだ! 宝塚ファミリーランドにいるんだ! 見に行きたくないか?」 そういいながら、兄は少し古ぼけたパンフレットをばさばささせていた。 表紙には確かに白い虎の写真が載っている。 正直白い虎なんか見たくもなかったが、……お兄ちゃんとお出かけには行きたい! 「見たい見たい!」 「レンは? 行かないか?」 「…ていうか、兄ちゃん、ファミリーランドは…」 「行きたくないよね?」 レンの言葉をもぎとって、わたしが続けた。 「しょうがないよー。レン行きたくないって。二人で行こうよ」 「いや、めーちゃんとミクも誘って…」 「二人とも忙しいからム...
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LINK RING 1 マスターの場合
「父さーん、いっくよー!」 「よーし、来い!」 いつもの土曜日、いつものスタジオからの帰り道、いつもの夕焼け空。 レンの視線は、名前も知らない父子の間を行き来する傷だらけのボールに注がれていた。自然と歩を進めていた足も止まる。風の流れと足音で、今まで自分の後ろを歩いていたマスターとリンが立ち止まった自分を追い抜いてしまったことがわかった。けれど、それよりもあの白いボールが気になる。 時刻は、6時過ぎ。家に帰ったらちょうど時報。それくらい。薄くオレンジ色に染まったエステル綿みたいな雲以外、何にもない淡い朱色の背景になんどもなんどもボールが舞う。パシン、と革の変な形の手袋に傷だらけのボールが吸い込まれていく様子に、何故か目が離せない。 子供が投げたゆるい球を父親が軽く受け止め、父親が明らかに手加減をして投げた球を子供が必死で取りに行く。ただ、それだけのことなのに。それだ...
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今日は、なんの日?
この作品は、2008年度の初音ミクの誕生日企画「ボカロSS投稿所PS企画”Miku Hatsune”」に投稿された作品です。 作者名は、人気作品アンケートが終了するまで非公開とさせて頂いております。 ガガガ、ガガガガ・・・・。 (五月蝿いなぁ) 今日は何故だか、やけに朝っぱらから工事の音が喧しい。 --と思ったら、もう昼を過ぎていた。 夜更かししてのニコニコは、ちょっと自重するべきだと思う。 (でも、2時まではエコノミーだしなぁ) ・・・・え、プレミアム?なにそれ、美味しい? そんなものは知らん。オレは清く正しいニコ厨でありたいと、常々そう思っている。 言ってみれば『課金したら負けだと思う(26)』--うん、だいたいこんな感じ。 しっかし、年度末が近くなると、無駄に辻褄合わせみたいな工事が増えて困るよね。 眠い目をこすりつつ、あくび...
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LINK RING 2 ハクの場合
姉さんのこと、応援したい気持ちはあるんですよ、とKAITOさんはつぶやいた。 甘いカクテルの上に甘いバニラアイスを乗せたカクテル・フロートの入った洒落たグラスを指先で弄ぶ、やっとまともにお酒が飲めるようになったばかりの歳の青年はまた、ため息をついた。こんなメニューがある店はうちくらいだろうし、注文するのもこの人ぐらいだろう。 こんな私が店主なせいか、この店に来るお客は少ない。ほとんどが私の友人たちやその紹介を受けた常連たちばかりだ。この隠れ家的な雰囲気がいいと彼らはよく店を訪ねてくれて、それなりに店を保っていられるけれど、けして、裕福ではない。それくらいだ。 今現在、お客は目の前の青髪の青年一人。彼は私の友人の一人の家のVOCALOIDで、世間一般の同ソフトのイメージとは多少ずれるが、この人、いや、このKAITOも甘い物、とくにアイスクリームが好物だった。 LINK ...
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弱音に飽きた、雪の夕暮れ
卑怯戦隊うろたんだーSS 【弱音に飽きた、雪の夕暮れ】 「……雪」 同じ時刻、全く違う場所で。 どこか似ているものの、全く違う印象を持つ2人の女性が、空を見上げて呟いた。 冬の訪れを告げる、六角形の結晶が、ひらりひらりと舞い落ちる。 「……もう、そんな季節か」 「どうりで、寒くなりましたね……」 距離的に離れすぎた2人の会話は、当然互いに聞こえていない。 けれど、それは重ねて聞けば、とても親しい会話になった。 「……あんたと出会ったのも、こんな日だった」 「雪を見ると、どうしても、思い出してしまいます」 「――ねぇ、ハク。今どうしてる?」 「ネルさん。ごめんなさい。ごめんなさい……」 数年前、冬。天気は、雪。 秘密結社ジャスティス前。 吐く息が白い。周囲の景色や、空まで白い。 辺りで聞こえる音は、携帯電話のボタンを押す硬質な音だけ。 ネルは携帯電話を猛烈...
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学校ボーカロイド
学校ボーカロイド 文:gatsutaka (1) 教室の中はざわついていた。 朝から職員室に用事があって行った子の情報で、どうもうちのクラスに転校生が来るらしいという話でもちきりだった。最近はよその町に移るために転出していくのがほとんどで、転入してくるのは珍しかったのだ。 始業のチャイムが鳴って朝のホームルームが始まるとき、メイコ先生に付いて一人の女の子が入ってきた。普通なら大騒ぎになるところだろうが、うちのクラスは担任のメイコ先生が厳しいのでみんな静かにしていた。 「起立」「礼」「お早うございます」「着席」 僕の号令で朝の挨拶を行なう。 「はい。皆さんお早うございます。今日は新しいクラスメイトを紹介します。カガミネリンさんです」 メイコ先生は黒板に「鏡音リン」と板書し、「鏡音さん、挨拶と自己紹介をして下さい」と言った。 「東京から来ました、鏡音リンです。学...
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茜色の空に思うこと
「マスター、今日は8月31日です!」 「カレンダー機能なんてついてたのか」 マスターは冗談が上手いですね。 「違います。今日はわたしの一歳の誕生日です!」 そうなのです。わたしが生まれて今日で早一年。 今頃、世界中の「初音ミク」達がそれぞれのマスターから祝福のプレゼントを頂いている頃でしょう。 「というわけで、プレゼントをください!」 ありったけの笑顔で、両手を前に差し出します。 さあ、わたしの手に渡されるのはネギ模様のネクタイでしょうか、それともネギの形した指輪とか? ああ、ネギの匂いのお香とかもいいですよねぇ…… 「ほれ、プレゼント」 「わあ、マスターありがとう……ござい……ます……?」 わたしの手に乗せられたのは、銀白色の肌が眩しく、芳ばしい生臭さが鼻につくお魚さんでした。 「あの、これは……?」 「喜べ。それはNI☆BO☆SHIだ。ミク、誕生日お...
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チョコレート
この作品は、2008年度の初音ミクの誕生日企画「ボカロSS投稿所PS企画”Miku Hatsune”」に投稿された作品です。 作者名は、人気作品アンケートが終了するまで非公開とさせて頂いております。 放課後の教室で、私は鞄の中に入ってる手紙とチョコレートの入った小さな紙袋の存在を確かめる。 頭の中で、昨日から散々やってきたシュミレートをもう一度繰り返す。 彼は今、部活に精を出している。 それが終わった後に毎日教室に戻ってくることは調査済みだし、荷物が教室においてあることも確認済み。 だから彼が戻ってくるのを待って、紙袋を渡せばいい。 「甘いもの嫌いだったりする? 」 と、わざわざ遠まわしに尋ねてチョコレートは好きだということも聞き出したし、下調べはきちんとできているはずだ。 好きですとか、そういうことは全部手紙に書いてあるからわざわざ言わなくても良いし。 というか、本人を目の前にし...
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ボカロSS投稿所PS企画”MEIKO”詳細規約
概要 What s? PSとは、Promotion SSの略 SS=Short Story,Side Story,Secondary Story……etc このサイトでは、SS≒小説として短い二次創作小説を指しています PSとは、PVの小説版。特定の楽曲をテーマにしたSSを指すこのサイト特有の造語 この企画は、11月05日のMEIKOの誕生日(発売日)の一斉公開に向けて アンケートによって選出されたPのオリジナル楽曲に対してのPSを募るものです 事前に行われたアンケートにより企画対象Pに選ばれたのは、 ゴゼンP、パレットP、ナモナキPの3名です。 投稿規約 Rule 今回の規約に投稿される作品は、以下の規約に沿ったものをお願いいたします 1、アンケートによって選出されたPのオリジナル楽曲のPSであること...
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初顔合わせ
あお、青、蒼、藍、葵、 空の色、水の色、葉の色、花の色。石の色。 まだどれも本物を見たことはないけれど。彼の青はどの青を映した色なのだろう。 「楽にしてて」 青色の爪を備えた長い指が鍵盤を滑る。 「リクエストは?って聞きたいところだけど、初日だし今日のところは僕の好みで弾くね」 青い髪のボーカロイドはのんびりとした声でそう言うと、弾むように指を鍵盤に躍らせた。 楽しそう。 そう?…そう、かもね 小柄な一対の片割れ、金髪に白いリボンを飾ったボーカロイドはピアノの鍵盤を。同じ色の後ろ髪を括ったボーカロイドはグランドタイプのピアノの中の構造を、それぞれ珍しげに覗き込む。 調整中に伴奏の音源として聞いたことならあるが、生演奏に触れるのは二人とも初めてだ。 「作曲はフレデリック・ショパン。正式な邦題はワルツ第6番 変ニ長調 作品64-1。通称子犬のワルツ」 おっとりとした...
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原点(ZERO)の彼方へ
「駄目だ! 声が小さい!」 俺の声がスタジオに響き、緑の髪の少女はびくりと身を震わせた。 彼女の名は、初音ミク。俺の所属事務所の新人歌手だ。 一ヶ月半後のデビューを控えての、最終調整の真っ最中。 俺のデビューから一年半。久々の新人だ。会社の期待も違う。 俺の名はKAITO。売れない歌手だ。他の歌手のバックコーラスや音楽学校の講師などして細々と食っている。 事務所では肩身の狭い思いをしていた俺だったが、副業の音楽学校の講師の経験を買われ、ミクのトレーナーを務める事になったのだ。 デビューが決まって以来、ずっとマンツーマンでトレーニングを続けてきた。その結果、彼女は周囲も驚く程の成長を遂げたのだった。むろん、俺の指導のせい、という訳じゃない。彼女の生来の資質なのだろう。 だが一つだけ、どうにもならない事があった。 それは、彼女の声量。ともすればバックに埋もれてしまいそうにな...
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プラグイン/関連ブログ
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ぽっ!
文:稲人 7月31日、朝。 照りつける日差しとアスファルトからの熱気に挟まれて、この街に住む人もアンドロイドもショート寸前の今日この頃。 交差点脇の電柱に隠れて、白昼堂々陰気なオーラを振りまく、銀色の髪をしたボーカロイドが向こうの様子を伺っていた。 ちょうどいいところにいた。 そうネルは思った。 「お、ハクじゃねえか」 「ひゃうっ!」 突然声を掛けられて驚いたのか、ハクは条件反射的に逃げようして電柱に頭をぶつけた。 ゴンッという打撃音の後、ハクは頭を抱えてその場にペタリと座り込んだ。 「ちょっ、大丈夫かよ!?」 「うん、このくらい、二日酔いの頭痛に比べればどうってことは……それに、胸が先に当たってクッションになったから……」 「なっ!?」 思わず自分のものとハクのものを見比べてしまう。 ネルにとって一番のコンプレックスである胸の小ささが、ハクのそれとの比較によってことさらに引き立つ...
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「じゃあ一度本部に戻って、今の状況を伝えて、今後の対策の連絡を受けてくる。メイコさんは初音ミクの監視をお願いします。」 「了解した。」 結局、一晩待っても初音はあの状態から動かなかった。 MEIKOはマスターに連絡を入れることを要請し、KAITOも渋々それに同意した。 ただし本部と通信でやりとりするのではなく、自分が直接行くと言い、MEIKOには初音ミクの側にいるよう要請した。 理由は「やっぱつもる話は女同士の方がいいんじゃないかと思うし。」とのことだ。 MEIKOには理解できなかったが、結局はKAITOの要請を了承した。 パタン。と、廃ビルの一室のドアが閉まる音が響いた。 残されたMEIKOは、とりあえず初音の近くに移動する。初音の行動に即座に対応できるようにするためだ。 ずっとソファの上で体育座りの体制のまま、顔を伏せたままの初音ミクだが、いつ咄嗟に逃亡を企てるかわからない。 もっとも...
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PS企画第一弾"Miku Hatsune"投稿規約
概要 What s? PSとは、Promotion SSの略 SS=Short Story,Side Story,Secondary Story……etc このサイトでは、SS≒小説として短い二次創作小説を指しています PSとは、PVの小説版。特定の楽曲をテーマにしたSSを指すこのサイト特有の造語 この企画は、8月31日の初音ミクの誕生日(発売日)の一斉公開に向けて アンケートによって選出されたPのオリジナル楽曲に対してのPSを募るものです 事前に行われたアンケートにより企画対象Pに選ばれたのは、 あわあわPと、マツゲリー……失礼いたしましたマチゲリータPの2名です。 投稿規約 Rule 今回の規約に投稿される作品は、以下の規約に沿ったものをお願いいたします アンケートによって選出されたPのオリジナル楽曲のPSであること 未...
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二次創作 素人が小説を書いてみた 「目覚め」
半円形の空間の中央に、一本の柱が天井に届くほどの高さでそびえたっている。 良く見ると、その柱は透明なガラスで出来ていて、何本ものケーブルが、その柱と見間違う培養槽につながっていった。不思議な液体で満たされた培養槽の中には、一人の少女が宙に浮くようにして眠っている。 膝下まで届く、青緑色の長い髪。左腕には製造番号とおぼしき数字「01」。 これらを見る限り、少女は人の手によって創られた、「人の形を模した生命(いのち)」であることは間違いない。 少女を生み出した人物、「神岡修造」こと、神岡博士は、培養槽のコンソールを操作しながら、自分が彼女にしてやれる最後の選択をしようとしていた。 神岡博士は、「遺伝子工学」と呼ばれる研究を専攻しており、その道では知らぬものが居ないほどの第一人者であった。 だが、個人で出来る事には限りがある。彼の研究はほぼ完璧であったが、生命を人工的に生み出すという...
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プラグイン/アーカイブ
アーカイブ @wikiのwikiモードでは #archive_log() と入力することで、特定のウェブページを保存しておくことができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/25_171_ja.html たとえば、#archive_log()と入力すると以下のように表示されます。 保存したいURLとサイト名を入力して"アーカイブログ"をクリックしてみよう サイト名 URL
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プラグイン/動画(Youtube)
動画(youtube) @wikiのwikiモードでは #video(動画のURL) と入力することで、動画を貼り付けることが出来ます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_209_ja.html また動画のURLはYoutubeのURLをご利用ください。 =>http //www.youtube.com/ たとえば、#video(http //youtube.com/watch?v=kTV1CcS53JQ)と入力すると以下のように表示されます。
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Q&Aページ
TOPページより、より細かいルール説明のためのページです。 少なくとも、SS投稿者は必ずお読み頂いた方がいいかと思われます。 この規約に逸れる作品が投稿された場合、警告ののち、作品の削除が行われることをご了承ください。 誰でも利用していいの? へたっぴーや、SS初心者でも投稿しても怒られない? ボカロが出てないSSは、投稿しておk? カイミクとかレンリンとかマスメイとか、カップリングSSは大丈夫? じゃあ、マスレンとかミクメイとか、BLや百合は? なんか自分の書いてるSSと、ここで主流の世界観が違う! 投稿しても大丈夫? 楽曲をテーマにSSを書きたいんだけど…… エロはいいですかハァハァ ムカつくやつがいたんで、SSの中でひどいめにあわせちゃったw 自分の嫌いなカップリングのSSは、嫌がらせしていい? ここに載せたSSを自分のHPやにゃっぽんの日記に載せていい? 自分のHPやにゃっ...
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さよなら兄さん
さよなら兄さん 文:gatsutaka 注意:ボーカロイドは出てきません 両親が交通事故で死んだ。 葬儀を終えて遺品を整理していたら、兄の遺した物が大量に保管されていた。 兄は勉強もスポーツも万能で、楽器を奏で、絵を描き、詩を作り、歌を作り、およそ創造に関する全てのことで人より秀でていた。 その上で、兄は科学者を目指していた。 兄は15才で死んだ。両親の悲しみは深く、その2年後に僕が生まれた。 両親は僕に兄と字が違うだけの同じ名前を付けようとしたが、それは祖父が止めてくれた。でも両親はよく、特に母は頻繁に、僕を兄の名で呼んだ。 兄が死ななければ僕は生まれなかったとも言われた。 僕はピアノを習い、バイオリンを習い、絵画教室、作文教室にまで通った。 僕は凡庸で、両親の過重な期待はいつも僕を苦しめた。 15才...
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悪ノ召使~誰も知らない物語~
黄の王国に 双子が生まれた 女児と男児 だが、その男児は男になる事は出来なかった 子を成せない男、欠落した男児を王に据える事はできない ならば 女児を王女に。 男児は召使に。 同じ顔なら、いずれ身代わりにも使えるだろう 生まれたのは女児一人だけ そういう事にしてしまえば良い 王家に劣悪なる血が生まれたなど、あってはならないのだから 悪 ノ 召使 僕たちは双子だった。 よく覚えている。二人だけで遊んだ日々を。 あれは、いつの事だったろう。 大人たちが、遊んでいる僕たちを引き裂いた。 積み木が、乾いた音を立てて崩れた。 君は、連れて行かれる僕を呆然と見ていた。 引き裂かれて数年が経った。 僕は召使として教育され、孤獨の中をただキミの姿だけを思う。 そしてついに出逢った。 真赤なドレスを着た王女。 キミは――― 「よろしくね...
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イニシャルG
「キャ━━━━━━━━━━━━━!!」 けたたましい悲鳴とともにドタドタと足音が聞こえ、ドアが乱暴に開けられた。 「レン…レンッ…助けてっ!」 リンが瞳を潤ませてドアノブを掴んだままガタガタ震えている。 「んあ?痴漢?」 読んでいた雑誌から目を離し振り向くとリンがぶるぶると首を振る。 「違うのっ!…ご…ご……」 「ご?」 「ゴキブリ━━━━━━━━ッ!!」 頭がくらリとしたのは気のせいだ。 「早く早く捕まえてー!」 首を絞めるようにがくがく頭を揺さぶられて本当に悪酔いしそうになる。 「んなのゴキブリホイホイかなんか置けばいいだろ?」 面倒臭げに答えると「イヤーッ!あたしの部屋にいるの!すぐに捕まえて!怖い!」とさらに頭を揺さぶられて、やれやれとリンの部屋に向かった。 「で、どこにいるの?」 「さっき箪笥の下から出てきてクローゼットの下に入って行っちゃったの!」 そりゃ無理だ。 「見つけた時...
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彼女の終わりの時まで
いえいえ、そのようなことはございません。 女人というものは心に幾つもの部屋を持っているものでございます。 断じて。ええ、断じてそのような弱いものではございません。 姫様のお名前ですか。芽衣様とお呼び申し上げます。 まぁ世間では大殿様のご長女であそばしますので大姫様とお呼びしておりますが、 わたくしはお乳を差し上げた者でございましょう? どうしてもお名でお呼びしてしまって。 は? 本名は伝えられていないと仰いますか。 それは世の史(ふみ)には女人の名など記されぬのが常でございますものね。 芽衣様も幼い頃からわたくしのことをうばや、うばや、と慕って下さって、 それはもう可愛いお方でございました。 天真爛漫、天衣無縫、のびのびとお育ちあそばしましてね、それはもう・・・。 ◆ ・・・あれはもう随分と昔のこと。 大殿様とは仲がお悪く、戦になるやとも思われた隣のお殿様との間に和議の契りが結ばれて、 そ...
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毎●放送版うろたんだー1話後編
註:このSSは後編に当たります。前編はこちらです。 【以下本文】 ドーナツ専門店「UROTAN」から、少し離れた小さな通り。 そこに、小さなカフェがある。 『Grazioso』と銘を掲げたその店には、俗世と離れた空気があった。 天窓から差す柔らかな日差し。 対照的な、歴史を感じる黒檀の柱。 観葉植物は淑やかに、流麗な音色がさりげなく。 古びた調度に派手さは無いが、しかし落ち着いた存在感が。 緑に飲まれた廃墟に似ている、此処は本来そんな場所だった。 ……だったのだが。 「ほらぁハクちゃん、呑め呑めぇ!」 「いや、あの… 今、まだお昼ですし…」 「な〜に固いこと言ってるの。 お昼に呑んじゃいけないって言う決まりは無いでしょーに!」 格好良い美女のイメージは何処へやら。 酔っ払いと化し、はしゃぐメイコのせいで台無しである。 大声で笑い、...
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サンデー・ラブジェット・ジュース
――甘くて苦い夢を見せてあげる。 ◆ 毎週、日曜日の午前中に私たちはカフェで時間を過ごす。 「だっからさぁ、マジやめたほうがいいってあの男」 毎度毎度の台詞を吐き、彼女は思いっきり顔を顰めた。思わず、呟く。 「そういう顔してると、不細工になるよ」 「あーんーたーねーっ」 その私の言葉に、彼女はああもうっと髪をわしゃっとかきむしる。 「どうっして、そうなのっ!? 自分大事にしなさいって何度も何度も何度も何度も言ってるでしょッ!?」 「してる」 「どこがっ!?」 「全部。もー、うるっさい。おかーさんじゃないんだからいい加減にして」 たんっ、と音を立ててコーヒーのカップをテーブルに置いた。同時に、彼女は黙り込む。ふっと短く息を吐いて、ゆっくりもう一度カップを持ち上げて口をつけた。砂糖もミルクもない苦い水を喉の奥に流し込む。 毎週のことだ。彼女はバイトが昼からで、私は完全にオフな日曜日。夜行性の彼...
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レンは、なんと言ってる?
今回のテーマ:以下の絵のレン(らしきもの)は、なんと言っている? 期限:07/03~07/17(絵が下手でごめんなさい……orz) Bカップ!? (AAだと思ってた…) -- 名無しさん (2008-07-03 00 28 20) 今度の衣装、ミク姉のお下がり!? -- 名無しさん (2008-07-03 03 20 20) なっ!!? がくっぽいどだとおおおおおおおお!!? (俺の出番が少なくなるじゃん!) -- 名無しさん (2008-07-03 18 09 49) 兄さんが売れたぁぁぁ!? そんなんメイコ姉さんが一日酒を飲まないのと一緒だよ!! -- 名無しさん (2008-07-07 07 35 47) うぇぇっ?!カオス師匠の背中にチャックが!! -- 名無しさん (2008-07-08 00 50 44) KAITOがアイス断ち!?...
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