(まだ未完成)
基本的にネタバレまみれです。
その辺り警戒する方は、隠しボスを倒した後でご覧ください。
二段落目は名前の元ネタ等。
ホウル
男性、19歳、教育機関の学徒。
死還術と呼ばれる特殊な魔法を扱う事が出来る。
魂や生死を操る死還術は本来人間に扱う事が不可能な領分の魔法だが、遠い先祖であるムシシシ神の血を継ぐリーチャイルド家の男性のみ扱う事が出来る。
リーチャイルド家の秘術は一子相伝、次男であるホウルは家を離れ、外の世界で学問を志していた。
死還術も本来は長男のみが受け継ぐものだったが、学院の環境での独学によって未洗練な状態ながら扱えるようになった。
(家で秘術の真髄を受け継いでいれば、魔王のように無数の死者を自我がある状態で半実体化させるような事も可能だった)
リーチャイルド家は国王の命によりほとんど皆殺しにされたが、学院で暮らしていて、学院長の庇護の元にあったホウルは危機を免れていた。
しかしながら、国の指示に逆らい続ける事には当然無理があり、生存の為の交換条件である「魔王退治」は、たとえ王宮術師の座と言う報酬が無かったとしても承服せざるを得なかった。
チャルとは同級生で、家から出たばかりで世間知らずだった頃から世話を焼いてもらっており、一番親密な友人である。
ホーカスは魔王退治に向かう中で雇った傭兵の一人で、星のうろへの旅中で話す内に仲良くなっていった。
放る。
会話が無いのでプレイヤー=主人公方式っぽく見えるが、エンディングではモノローグが入るので、プレイヤー≠主人公である。
ホーカス
男性、27歳、フリーの傭兵。
スレングが従えたならず者集団に、初期の頃だけだが所属していた。
自立して一人旅をし、方方の戦場を転々とする内に、ホウルらの住む王国へと流れてついた。
かつての恩人スレングが魔王に迎合したと聞き、再び合う為に魔王討伐団に志願、ホウルらと共に星のうろへと旅立った。
望む望まないに関わらず魔王退治に行かざるを得なくなったホウルを、かつて貧民街に生まれ窃盗・強盗をしなければ生きていけなかった自分と重ねており、できるだけホウルやチャルに血腥い事をさせないよう、自分が剣となって戦い続ける事を誓っていた。
星のうろ突入前、夜襲を仕掛けてきた魔王配下の蠢く死体の群れと戦う中、生き残った最後の傭兵として獅子奮迅の活躍を見せたものの、大きな傷を負う。
死体から重度の感染症を移され、戦闘の二日後に死亡した。
死後もホウルらの身を守る為、紐のないロケットを媒介に死還されて戦い続けている。
このロケットは戦場で死んだ仲間から譲り受けたもので、元は死んだ仲間の恋人の髪の毛が入っていたが、今ではホーカスの目の前で死んでいった仲間一人ひとりの髪の毛が一本ずつ収められており、ホーカスが死んだ際にはチャルが彼の髪を、そしてチャルが死んだ際にはホウルが彼女の髪を加えている。
ほかす。
ステータスがチャルと全く一緒であることは気にしてはいけない。
チャル
女性、18歳、ホウルと同じ学院に所属。
昔から勉強が好きで、よく家に篭って本を読んでいたが、そのせいで友人は一人もいなかった。
以前は父がスレングの下で傭兵として働いていたが、戦場で腕を失った事で引退、以来一家で農家をやって自給自足の生活をしていた。
娘を学院に行かせたいと考え窃盗を行った父が処刑された後、それを知ったスレングから送られてきた見舞金と、母が土地を売って得たお金のお陰で、学院に行く事になった。
学院生はほとんどが入学前より親交がある上流階級出身者ばかりで、輪に入るのが難しかったチャルは自分同様に一人ぼっちだったホウルに声を掛け、よく一緒に行動するようになった。
今では他にも友人がいるが、最初の友達であるホウルを特に気にかけており、自分と違い他の友人を作ろうとしない彼を放っておけずにいる。
魔王退治に行くホウルが心配で、こっそりついていったが途中でバレ、国からだいぶ離れていた事もあり今更追い返す訳にもいかず、後方支援術師としてメンバーに加わる事が許された。
後方支援役の彼女はホウルの護衛の中では最後まで生き延びたが、星のうろ寸前で砂丘に隠れた敵の不意打ちからホウルを身を挺して守り、死亡した。
死後もホウルの身を守る為、縫い針を媒介に死還されて戦い続けている。
この縫い針は、もしホウルが戦場で服を切られてしまった際の為に持ってきた裁縫道具で、星のうろへの旅路では他の傭兵の服の補修にも使われていた。
ちゃーる。
正ヒロインっぽく見えるが、ゲームの性質上こだわりが無い限りすぐに捨てられてしまう。
ポイ
女性、11歳、滅ぼされた辺境の民族の生き残り。
異世界の存在を呼び出す術を継承する一族の末裔だったが、それ故に隣国バメドに自分以外の一族全員を皆殺しにされてしまう。
彼女だけは、その能力に目をつけたナベーデルによって秘密裏に助け出され、匿われていた。
その心は復讐に囚われていて、焚書される前に回収した一族の秘術が記された書物を狂気的に読み漁り、年不相応な高レベルの魔法的知識及び技術を身につけている。
憎しみはバメドだけでなく、他のあらゆる人間にも向いているが、自分と同じように復讐に狂うナベーデルと、異世界から呼び出し従えている召喚物らに対してだけは心を許している。
元はナベーデルも復讐に利用できる都合の良い存在だとしか考えていなかったが、自分と似通った境遇と、一緒にいた時間の長さから、親や姉に抱くような思慕を持つようになった。
ただし魔王は、境遇自体は似ているものの能力面で恵まれ過ぎているように感じている事に加え、今まで家族以外の男性とあまり会う機会が無かった事もあり、あんまり好きではない。
ホウルに殺された後は、肉表紙の経典を媒介に死還され手駒にされる。
この経典は一家に代々伝わるもので、家族が殺された際に奪われて行方が分からなくなっていた。
バメドを滅ぼし復讐を果たした後、ナベーデルが苦心して所在を突き止め取り戻してくれた事で、今は手元にある。
ポイする。ポイっと。ポイ捨てはやめましょう。語尾ではないです。
ナベーデル
女性、27歳、凋落した貴族の一人娘。
バメドと言う国の名のある家系だったが、政争に破れ没落し、両親はくだらない理由で死んでいった。
天涯孤独となったナベーデルは体を売って生計を立て、やがて権力者にも取り入るようになる。
情報や財産を貢がせ、将来的にこれらによって政敵を打倒しようと画策する。
その為の切り札としてポイを見出し、彼女を保護、懐柔して秘術を聞き出そうとしていた。
しかし今まで孤独だったせいで感情移入し過ぎてしまい、ポイに家族に対して抱くような強い愛情を持つようになる。
こうしてナベーデルとポイは互いを思いやるがために復讐心を暴走させ、直接の仇どころか国自体も滅ぼしてしまい、居場所を求めて魔王のもとまで辿り着く事になった。
ホウルに殺された後は、錆びた髪飾りを媒介に死還され手駒にされる。
この髪飾りは父が母に贈ったもので、今では顔もよく覚えていない家族を唯一感じられる品である。
魔王の目的を達成したら、この髪飾りをピカピカに磨いてポイにプレゼントしたいと考えている。
どこかの国の言葉で、捨てる。
ハイス
男性、32歳、北の雪国出身の傭兵であり暗殺者。
元は鹿狩の猟師を目指していたが、故郷が戦争に巻き込まれた事で、鹿ではなく人間を射殺す生活を送るようになる。
雇い主がころころ変わる傭兵の身分にあった事で、かつて仲間だった人間を射殺す事も多々あり、ずっと穏やかだった猟師時代を懐かしく思っていた。
戦いに明け暮れる中、争いを失くそうとするスレングの話に興味を持ち、彼に力を貸す事にした。
彼のもとでは野蛮な軍勢も同じ目的に向かって邁進する仲間となって協力し合う光景を見て、荒唐無稽に見えたその野望に心から共感するようになった。
スレングの軍勢が排斥された後も、彼の正義を助けるべく、最古参のメンバーの一人として協力を惜しまない。
ちなみにハイス以外のスレングの軍勢も魔王に協力すべく星のうろやその近辺まで来ていたが、本編開始前の時点でホウルとその護衛の傭兵らに敗れ去っている。
ホウルに殺された後は、変色したナイフを媒介に死還され手駒にされる。
父の形見として受け取ったもので、先祖代々の伝統を継承する為、木彫りのオブジェを作る練習をしている。
加工技術自体はそれなりにあるが、デザインのセンスが足りないので、自分好みに作ると現実世界で言うところのゆるキャラのような何かが出来上がる。
廃す。
スレング
男性、37歳、ある戦国の将軍の一人。
周辺では親の代から戦争が断続的に続いており、子供の頃からどうやって軍団を指揮するか、どうやって敵を殺すかを教わってきた。
戦いに活かす為に遠方の国の書物を取り寄せて学んでいたが、そんな中である程度近代的な平和思想に触れ、もしかしたら戦わない方が良いのではないかと考え始める。
ある日の戦場で両親を失った姉弟を目撃したのが切っ掛けで決心し、争いの原因を無くしていく事で戦いのない世界を作る事を本気で目指すようになる。
戦い以外の方法で国を豊かにする方法を模索し、まずはならず者たちを軍団に取り込んで読み書きの仕方を教えていった。
彼の試みに一定の効果はあったが、それ故に短期間で軍団が拡大し過ぎ、これを危惧した勢力の企みによってスレングらはクーデターを目論んでいた事にされてしまった。
居場所を失った彼らは国軍の追撃に応じながら逃亡、多くの犠牲を出しながらも越境し、やがて魔王の下に至った。
ホウルに殺された後は、千切れた鎖を媒介に死還され手駒にされる。
人間の戦いたがる、奪いたがる性分を抑える鎖としての知性の象徴として肌見放さず持っており、その重みを感じる度に心の中で平和な世界を思い起こす。
しかし知性の鎖は急襲して来た敵の攻撃を食らった時に千切れてしまい、かと言って捨て去るわけにもいかず今でも持っている。
廃す。
キシャス
男性、42歳、献花教団の幹部であり、元詐欺師。
足取りを掴まれないよう、一定期間荒稼ぎしては他所の土地に渡ってを繰り返してきた。
不治の病と評判のヘンダブルトに偽物の薬を売りつけようとした所、それを見抜かれた上で新興宗教団体を作る為に協力するよう要請された。
各地を転々とする暮らしを続ける事に年齢と体力の面での不安があったので、幹部のポジションを条件にヘンダブルトと組む事を了承する。
いつも逃げ回っていたキシャスだったが、幹部として地に足をつけた事で、今回は騙した人々との縁が続いていく。
最初は騙されて嬉しそうにする人を見て間抜けに思っていたが、数ヶ月と交流が続く中で彼らの苦悩を知っていくと共に、本当に救いたいと言う気持ちが芽生え始めてくる。
自分の嘘が人を救った事を奇妙かつ幸いに感じ、ろくでもない自分にも生きてきた意味があったと思えるようになっていく。
そして、自分を許してくれた教団とヘンダブルト、そして信者の人達を何よりも大切に思うようになる。
以後のキシャスの目的は、ヘンダブルト以外では唯一教えが嘘っぱちだと知っている幹部として教団に最後まで尽くし、秘密を抱えたまま死を迎え、ヘンダブルトの血肉となる日を待つ事になった。
ホウルに殺された後は、造花のブローチを媒介に死還され手駒にされる。
昔の恋人に貰ったもので、フラれた今でもずっと持っている。
偽物の花である事と、偽物の愛の証である事、そして自分の言葉も偽物ばかりな事を掛けて、自身の象徴として大切にしている。
ヘンダブルト
ディスカード
男性、33歳、フォルジェートも所属していた王立竜騎士団の団長。
20代の頃、10歳のフォルジェートや貴族の子息らに槍術や馬術を教えていた。
彼が団長に抜擢された主な理由は、彼が育て上げた若い世代が騎士団に何人も入団しており、多くの人から尊敬されていた為である。
そんな教え子の中でも最強ながら先天的な問題を抱えていたフォルジェートを、手のかかる妹(あるいは弟)を気遣うかのように世話をやいていた。
しかし、騎士団長として内外で行う仕事に追われ、フォルジェートを取り巻くいざこざに目が届かなくなていた。
気がついた時には騎士団は二分し、フォルジェート処刑派と擁護派での血で血を洗う争いに発展してしまっていた。
無数の羨望と悪意に晒されながらも初めて会った時と変わらないあどけない顔のままのフォルジェートを残し、他の騎士団員たちは全滅してしまった。
やがて騎士を失った国まで滅んでしまい、ディスカードの心にはただただ大きな虚無だけが残った。
ホウルに殺された後は、へし折られたバッヂを媒介に死還され手駒にされる。
これは騎士団長の証として国王から与えられたものだが、騎士団が滅んだ時に自分で握り潰してしまった。
湖にでも投げ捨ててしまおうかと思ったが、他に自分の何かを証明するものを持ち合わせていない事に気づいてしまったので、どうしても捨てられずにいる。
フォルジェート
魔王
男性、21歳、ホウルの兄であり、人類に牙を剥きし魔王。
腥胚がある場合には精神干渉能力に侵され自我を失ってしまうが、本来は理性的で温和な性格である。
本名ウダル・リーチャイルド、リーチャイルド家の長男として生を受けた為、監禁まがいの環境で家に伝わる秘術の数々を施されてきた。
家の外に出る事の出来る弟のホウルに憧れていて、外で何を見たのか聞く事を数少ない楽しみとしていた。
リーチャイルド家を脅威と考えた王の命で家を焼かれ、ホウル以外の家族を皆殺しにされたが、自分の死を偽装する事でついに念願叶って外の世界へと解き放たれる。
しかし、人間らしい生き方についてほとんど教わっていなかったウダルは、安住できるような場所を最後まで見つける事が出来なかった。
冷たい雨に打たれ、人気のない森の奥でモンスターに襲われながら暮らす内に、ウダルは自分の数少ない「寄る辺」として、リーチャイルド家の使命に固執するようになる。
魔王を称し、虐げられてきた死者の群々を操り、生きとし生けるものを包み込み、自分と言うリーチャイルドの血に流れるムシシシの力を継いだ最高神の下に全て支配せんと画策する。
各地で腥異物を回収しつつ、見込みある者を世界支配後の統治者「四配騎」の地位を約束して仲間に加え、やがて世界征服の最終準備の為、数々の神話級武器が眠る星のうろへと向かった。
本当は自由を欲しているが、自己の存在理由に据えてしまった血の使命故に何も出来ない。
深淵にて決着の時を待ち続けている。
うだる。
カスたん
女性、17歳、本家からは数百年以上前に分かたれたリーチャイルド分家の末裔。
本名カスタサイド・リーチャイルド、遠い隔世遺伝によって「最初の女(ムシシシ神に孕まされた始祖の女性)」と極めて近似した遺伝子を持つ
先天的な魔法的能力はホウルやウダルを凌駕しており、ムシシシ神の最高傑作と言うに相応しい。
……が、男性神であるムシシシ神の力は、同じ男性にしか扱えないと信じられてきた為、本人以外その才能に気づく者はいなかった。
(実際他の女性の末裔は死還術を完全には扱えなかったが、神の力に高い親和性を持つカスタサイドだけは問題なく使えた)
また、彼女が極めて利己的で、他者も自分の家も死のうが滅ぼうが全く気にしない性根を宿している事についも、誰も正しく認識していなかった。
それを良い事に生後8ヶ月で物心ついて以来ひそかに好き勝手し続けていて、やがて9歳の頃に分家の秘宝類を盗み出して家出していった。
その三ヶ月後、分家は周辺住民からの反抗にあって滅ぼされている。
ひとまずは神の力を手に入れて楽ちんに暮らす為、腥異物と融合するべく暗躍を続けていた。
しかし腥異物集めは魔王に先を越されてしまい、本家の血と秘術を継ぐ故に自分より能力が勝る魔王を倒す事は一旦諦め、配下に加わる事にした。
その後は魔王を殺す為の戦力を探していたが、白羽の矢を立てていたフォルジェートは魔王に懐柔されてしまい、より目標の達成が困難になってしまい手をこまねいていた。
そんな所にやってきたホウルは彼女にとって願ってもない存在であり、彼が魔王を殺せるよう色々と支援をする事にした。
ウダルも彼女が裏切る気マンマンである事は承知していたが、もし自分が滅ぼされた場合には彼女が最大の保険になると考え、もし自分が殺されようとリーチャイルドが世界を支配するなら問題ないとの考えで自由にさせていた。
Cast aside.
色々製作者の好きな要素を突っ込んだ感じのキャラクター設定。
インチキキャラクターなので他の作品にも顔を出す。
ムル
男性、享年44歳、ナベーデルに滅ぼされた大国バメドの将軍。
最後まで国を守るために戦い、やがて敗れ去った。
死してなお、と言うよりは生前以上の狂気的な愛国心を抱いており、バメド人の亡者全てを囚え、死後の世界においてバメドを復興させようと画策している。
魔王やゴンバイを協力者として歓迎しているが、バメド人以外に対し人間に向けるような感情はなく、便利な家畜ぐらいにしか思っていない。
生前はもっと分別のある人間で、ポイの故郷を滅ぼした時も、子供だった彼女をあえて見逃していた。
国の滅亡と死の衝撃で魂の情報を破損したのか、今ではかつての誇り高さは微塵も残っておらず、バメドの為に他の全ての人間を殺す事に一切の躊躇がない。
ドイツ語で「ごみ」
ソポーナ
女性、享年27歳、スレングに付き従った未開地の民の一人。
元々戦闘員ではなかったが、弟の死を契機に前線で戦い続け、死んだ。
無謀な戦いにいざない弟を間接的に殺したスレングと、弟を止めきれなかった自分自身に強烈な憎悪を抱いてる。
魔王も神も心の底からどうでも良いが、やり場のない虚しさをぶつける的を提供される間は彼らに付き合っている。
生髄開竄の類は一切施していないが、自己への憎悪で魂を変質させ、かつて戦いの為に肉体を弄り尽くした弟に似た、人間離れした異様に変わってしまった。
先天的に記憶する力が弱く、ハイスの事もなんかうざいおっさんがいたぐらいの印象でしか覚えていない。
どこかの国の言葉で「ごみ」
パペスコルゲン
男性、享年99歳、国教の教祖にして最大の信者。
若い頃は昼から酒場に通うろくでなしだったが、酒瓶で頭を殴られた事が切っ掛けで変貌し、恐ろしく回る舌と奇跡的な魔法によってカトゥロバの教えを広め始めた。
無学ながら天才的な洞察力から得た独自の哲学思想を持ち、そしてそれを信じさせる為の能力を十分に兼ね備えていた。
カトゥロバに出会ったのは死後が初めてで、彼の語るカトゥロバ信仰は全部彼の妄想から生まれた神話と聖書から成り立っている。
権力者によって政治の道具にされた現在の国教を嫌悪しており、これをカトゥロバに焼き払ってもらうのが現在の目標。
カトゥロバ本人にやる気はまったくないが、魔王の支配下にあるので仕方なく適当に話を合わせてくれている。
どこかの国の言葉で「ごみ」
ガルバーゲ
男性、享年21歳、ディスカードの率いた竜騎士団員の一人。
親のすすめで何一つ大志を持たず竜騎士団員になり、フォルジェートを筆頭とした天才たちに憧れながら修練を続けていた。
内向的な努力家で、やがて騎士団で五本の指に入る実力を身につけるが、上にいるカダヴロやホーマは別格で、そんな二人ですら足元に及ばないフォルジェートがいた。
死後、魔王や神の力によってようやく彼らに並びうる能力を身に着けたが、本人は「だからなんだ」と思っている。
フォルジェートを巡る内乱では平和的解決を望み、各勢力の間を奔走して一人で話し合いを続けていた。
彼が勢力間の移動中に騎士団は滅んでしまい、やがて国も滅び、ひとり残された彼は騎士団訓練場の宿舎屋上から身投げを死ぬまで繰り返して自害した。
どこかの国の言葉で「ごみ」
■■■
性別不詳、享年19歳、腥嘔管を戴く者。
溺愛する姉の死体と、数千単位の死者の群れを操る。
リーチャイルドと遠い遠い血の繋がりがあるが、死還術は使えず、強大な先天的魔力を持つのみ。
いわゆるサイコパスで、自分の利益の為に他者を害する事を何とも思えない。
唯一愛情を注いでいる姉以外のものに興味はなく、二人の安寧の為だけに生者を始末し死者の千年王国を築こうとしている(ここで言う死者とは自身が操る死体の事で、つまりはたった一人だけで成立する国を目指している)
その自我は腥嘔管と完全に融合しており、自分自身の肉体すらも操り人形の一つとしか認識していない。
▲▲▲
性別不詳、享年20歳、死せる姫君。
姉として、王族としての使命を果たす為に肉親である戴冠者を始末しようとしたが、返り討ちにあった。
その魂は自身の遺骸の中に閉じ込められており、操り人形にされる躰をただ眺めるばかり。
✕✕✕・ノー✕✕✕✕✕
男性、16歳、征暦9999年にノーチャイルド博士により生み出された人造リーチャイルドの試作品の一人。
歴史改竄により失われたリーチャイルドの血筋の力を、遺伝子調整や脳への生髄開竄によって作り出そうとする者がいた。
ステル・ノーチャイルドは特にうまく行った作品の一つだが、「新造腥異物」の補助で不完全な死還術である機還術(機械に死者の魂を移す)死械術(機械で死者の肉体を動かす)を扱えるのみであり、まだまだ不完全である(当然、索死術など使えるはずもない)
資源を使い果たし滅びゆく数千年後の世界において、唯一なにか新しい可能性を発見しうる星のうろへと潜り込んだ。
ただしこれは希望による行動ではなく、家族同然の試作品仲間が新造腥異物に「装填」された為に、彼らを少しでも長持ちさせられるよう使用者として立候補したに過ぎない。
もっともそれら家族は既に戦いの中で消費しきってしまっており、代わりに敵対者のヰヱンサーやステン、フォルジェートやホウル・ノゴッド、そしてホウル・リーチャイルドを利用している。
最終更新:2023年03月30日 22:28