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動力車操縦者運転免許証

仙台陸運局が発行した蒸気機関車と内燃車の運転免許証の文面は次の通りです。尚,原文は縦書き及び句読点なしのため,横書きに合わせて語句を変更してあります。

甲種蒸気機関車運転免許


仙甲蒸第9号
動力車操縦者 運転免許証
本籍地 福島県耶麻郡猪苗代町大字○○字○○◇◇
現住所 本籍地に同じ
○○   ○○
大正○○年○○月○○日生
所属事業者名 日本硫黄株式会社
上の者に動力車操縦者運転免許に関する省令の定めるところにより下記のとおり動力車の操縦に関し免許する
甲種蒸気機関車運転免許
昭和31年12月1日
仙台陸運局長   高橋末吉[捺印]

—『懐かしの沼尻軽便鉄道』編集委員会 編『写真でつづる 懐かしの沼尻軽便鉄道』2000年,p. 69

甲種内燃車運転免許


仙甲内第13号
動力車操縦者 運転免許証
本籍地 福島県耶麻郡猪苗代町大字○○字○○◇◇
現住所 本籍地に同じ
○○   ○○
大正○○年○○月○○日生
所属事業者名 日本硫黄株式会社
上の者に動力車操縦者運転免許に関する省令の定めるところにより下記のとおり動力車の操縦に関し免許する
甲種内燃車運転免許
昭和31年12月1日
仙台陸運局長   高橋末吉[捺印]

—『懐かしの沼尻軽便鉄道』編集委員会 編『写真でつづる 懐かしの沼尻軽便鉄道』2000年,p. 69

動力変更許可書

「人車」を削除 - 1911年(明治44年)

「人車」の二文字が削除されたので,動力として馬力の使用も可能となりました。許可書は次の通りです。尚,原文は縦書き及び句読点なしのため,横書きに合わせて語句を変更し,句読点を入れてあります。箇条書の部分は,原文では漢数字「一」で始まりますが,中黒*1に変更しています。

耶麻軌道株式会社発起人
山田   慎
外18名
明治43年(1910年)3月11日附出願線路並び動力変更の件を許可し,明治41年(1908年)9月5日内務省福甲第68号を以って下付したる特許状並び命令書中,次の通り改む。
   明治44年(1911年)8月29日
鉄道院

内閣総理大臣公爵   桂 太郎

内務省法学博士子爵   平田東助[捺印]

  • 特許状中,「人車」の2字を削除す。
  • 命令書中,次の通り改む。
    第1条第2号を「前項終点地より同村*2大字三郷字前谷地72番地に至る新設軌道敷」に改む。


—『懐かしの沼尻軽便鉄道』編集委員会 編『写真でつづる 懐かしの沼尻軽便鉄道』2000年,p. 6

馬力から蒸気機関車へ - 1914年(大正3年)

馬力から蒸気機関車への動力変更許可書は次の通りです。尚,原文は縦書き及び句読点なしのため,横書きに合わせて語句を変更し,句読点を入れてあります。

日本硫黄株式会社
大正2年(1913年)7月11日附出願動力変更の件を許可し,明治41年(1908年)9月5日内務省福甲第68号を以って下付したる命令書中,次の通り改む。
   大正3年(1914年)1月9日
内閣総理大臣伯爵   山本権兵衛[捺印]

鉄道院

内務大臣   原   敬[捺印]

第2条の中,「馬力」とあるを「蒸気機関車」と改む。
第3条第1項第12号中,「相当の」の下に「避難器」を加ふ*3
第8条の次に下記の一条を加ふ。
第8条の2   車掌又は運転手の資格及び採用の方法は特許を受けたる者に*4


—『懐かしの沼尻軽便鉄道』編集委員会 編『写真でつづる 懐かしの沼尻軽便鉄道』2000年,p. 6

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更新日:2010年04月14日

最終更新:2010年04月14日 16:16
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*1 ) このページでは黒い「●」ではなく灰色の「■」で表示されます。

*2 ) 長瀬村(ながせむら)のことです。『懐かしの沼尻軽便鉄道』編集委員会 編『写真でつづる 懐かしの沼尻軽便鉄道』(2000年)8ページの地図には会津下館駅の直近に「三郷」と記述されています。また,青木栄一『日本硫黄沼尻鉄道部(上)』(2009年)5ページには大正6年(1917年)に発行された今井治作 編『沼尻硫黄鉱山誌』(日本硫黄鉱業所 発行)に掲載された地図が再録されていて,下館駅(後に「会津下館」に駅名変更)と川桁駅の所在地が長瀬村になっています。『猪苗代町合併50周年記念誌』3/24ページの沿革では,明治22年(1889年)の町村制の施行によって長瀬村が生まれ,昭和29年(1954年)の町村合併促進法に基づいて福島県の指導のもと,翌年(1955年)7月に猪苗代町と長瀬村が合併して現在の猪苗代町になったことが記述されています。

*3 ) くわふ〔クワウ〕。付け加えること --『三省堂 全訳読解古語辞典 小型版』2004年,p. 401

*4 ) この文書の出典とした書籍の『懐かしの沼尻軽便鉄道』編集委員会 編『写真でつづる 懐かしの沼尻軽便鉄道』(2000年)の6ページには「者に」以降が掲載されていませんでした。