84gの幸せ
神次郎
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wahamuda84g
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神 次郎、彼はかつて世界的ロックバンド、『クラッシュ・クラーリネッド』のボーカルとして名を馳せた有名人であり、正念党メンバーにもそのファンは多い。
次郎は寡黙な二枚目で、頭の底まで突き刺さる声とギター、彼の作り出した曲で救われた人や、憧れて音楽家を志した者たちもいた。
……が、実物は……アホで、ほとんどのファンは幻滅していくが、そんな神次郎を見ても就き従う男、彼の名は牡鹿 啓介(おじか けいすけ)
次郎は寡黙な二枚目で、頭の底まで突き刺さる声とギター、彼の作り出した曲で救われた人や、憧れて音楽家を志した者たちもいた。
……が、実物は……アホで、ほとんどのファンは幻滅していくが、そんな神次郎を見ても就き従う男、彼の名は牡鹿 啓介(おじか けいすけ)
牡鹿「『クラクラ』の神次郎さんですよね! 俺、ファンなんです! サインと握手と会話と見詰め合い良いですか?」
神次郎「ふはははははぁっ! 良いだろう! 私との交流は人類全ての共通の夢だからな!」
牡鹿「その通りです!…俺!…俺!…正念党に入って良かったぁあああああ!」
こういう出会いは珍しくないが、他の会話で彼がただのファンでない事が分かった。
神次郎「ふはははははぁっ! 良いだろう! 私との交流は人類全ての共通の夢だからな!」
牡鹿「その通りです!…俺!…俺!…正念党に入って良かったぁあああああ!」
こういう出会いは珍しくないが、他の会話で彼がただのファンでない事が分かった。
神次郎「貴様! ラーメンのスープは飲み干さないとラーメン魔王に殺されるぞ!」
牡鹿「はい! 飲み干します! …アレ? 神さんはラーメン魔王より弱いんですか?」
神次郎「そんなわけが無いだろう!」
牡鹿「それじゃあ、スープを残して呼び出してみますか!?」
神次郎「莫迦野郎! 残したら俺が殺す!」
牡鹿「ごめんなさい!」
牡鹿「はい! 飲み干します! …アレ? 神さんはラーメン魔王より弱いんですか?」
神次郎「そんなわけが無いだろう!」
牡鹿「それじゃあ、スープを残して呼び出してみますか!?」
神次郎「莫迦野郎! 残したら俺が殺す!」
牡鹿「ごめんなさい!」
神次郎「誰か、便所まで着いてこい、オバケが出たら困るからな。」
牡鹿「はい! 着いて行きます! …アレ? 神さんはオバケより弱いんですか?」
神次郎「そんなわけが無いだろう!」
牡鹿「それじゃあ、神さんが一人で行って呼び出ししてみますか!?」
神次郎「莫迦野郎! 出たら怖いだろうが!」
牡鹿「ごめんなさい!」
牡鹿「はい! 着いて行きます! …アレ? 神さんはオバケより弱いんですか?」
神次郎「そんなわけが無いだろう!」
牡鹿「それじゃあ、神さんが一人で行って呼び出ししてみますか!?」
神次郎「莫迦野郎! 出たら怖いだろうが!」
牡鹿「ごめんなさい!」
牡鹿「神次郎さんは結婚しないんですか?」
神次郎「ふん、この私に釣り合う花嫁なんぞいるはずが無いだろうがッ!」
牡鹿「そうですね! アレ? …それじゃあ神次郎さんに釣り合う花婿は居るんですか?」
神次郎「居ないだろう、それにこの私が花嫁と言うのもあり得ない。」
牡鹿「え!? 神さんにも出来ないことが有るんですか!?」
神次郎「あるはずが無い!」
牡鹿「でも花嫁は無理って……」
神次郎「ウェディングドレスだろうと着こなしてやるわ!」
牡鹿「ごめんなさい!」
神次郎「ふん、この私に釣り合う花嫁なんぞいるはずが無いだろうがッ!」
牡鹿「そうですね! アレ? …それじゃあ神次郎さんに釣り合う花婿は居るんですか?」
神次郎「居ないだろう、それにこの私が花嫁と言うのもあり得ない。」
牡鹿「え!? 神さんにも出来ないことが有るんですか!?」
神次郎「あるはずが無い!」
牡鹿「でも花嫁は無理って……」
神次郎「ウェディングドレスだろうと着こなしてやるわ!」
牡鹿「ごめんなさい!」
結論、彼もアホウだった。