Chateau St. Jean(2012年3月訪問)
第2回ナパ・ソノマ旅行の2日目、
Matanzas Creekの次に訪問したのがここ、Chateau St. Jean。このワイナリーではサンドウィッチが購入できて、ピクニックエリアもあるという情報を入手していたので、ここで昼食を購入してピクニックもしてしまおうと昼ごろ訪問。エチケットを何度も見たことがあったので、そういう意味でもちょっと気にはなっていたところ。
敷地内にはいくつか建物があってちょっと迷ったが、なんとかテイスティングルームと思しき建物に辿り着いた。そこはグッズショップも兼ねていて、サンドウィッチもここで購入できた。
グッズショップに設けられたでかいカウンターに行ってテイスティングをお願いすると、どうやらテイスティングは少なくとも2種類ある模様。このカウンターで行われる通常のテイスティング(確か$15)と、別の建物で行われるReserveテイスティング($25)。私はReserveテイスティングをお願いすることにして、建物を移動した。
Reserve Tasting用の建物は大勢の客で賑わっており、あまりワイナリーの人と話をする余裕はない感じだった。試飲の内容は以下。
PINOT GRIS 2010 ($22)
CHARDONNAY Sonoma County Rsv. 2009 ($45)
PINOT NOIR Sonoma County Rsv. 2009 ($65)
Cing Cepages 2008 ($75)
MERLOT Sonoma County Rsv. 2007 ($90)
さて、最後のメルローを飲んでいるあたりで、現在ピクニック中の妻から電話が。
グッズショップの建物を出たところにテントが設けられており、妻と子ども達はここでピクニックをしていた。寒さを和らげるため、テントは側面が全て覆われており、一応は建物に建て増した部屋のような感じ。ただ、そこに至る扉が、建物側からは開くが、テント側からは開かない仕組みだったようだ。その扉がいつの間にか閉まっていて、テントの中に閉じ込められてしまったというのである。
確かにその扉は自分も目にしていた。内側には取っ手がついていたが、外側には無かったのだ。もうじき最後のワインを飲み終わってそちらに行くからちょっと待てと答えて、急いでメルローを飲み進んだ。
こんなときに限って、ワイナリーの人がオマケでさらに別のワインを飲ませてくれるという。
MARBEC Sonoma County Rsv. 2007 ($130)
Reserve Tastingのどのワインより高いこのマルベックを飲ませてくれるとは、そのオマケ精神に感謝しないわけにはいかないだろう。グラスからは穏やかな甘い香りが感じられ、スワーリングとともにハービィな香りも立ち上る。口当たりは軽やかで、最初は甘く、だんだん酸や渋味、辛味などに変わっていく感じ。
さてそれでは…と思っていたら、さらにワイナリーの人がこう言う。
「あなた、カベルネはお好きですか?よろしかったら、もう1種類、カベルネソーヴィニヨンのワインがあるのですが、それもテイスティングなさいますか?」
世に隠れなきカベルネ好きたる自分が、こんな申し出を断れるわけがない。内心妻に頭を下げつつ、ありがたく頂くことにした。
CABERNET SAUVIGNON 2006 Sonoma County Rsv. ($90)
これが実に美味しかった。エレガントに甘い香り、甘さと酸と渋さと辛さがちょうど良いバランスを保ったエレガントな味、長いアフター。まさに自分の好みにストライク。このワイナリーのワインの中で一番好きな味だった。妻には悪いことをしたが、これは頂いて本当に良かった。
そうこうしている間に、妻はなんとか自力で脱出できたらしい。ただ、転んだ息子に走り寄った際にデジカメを落として壊したらしく、テンションは最悪。そういうわけでこの後、ワイナリーではなく家電量販店を目指すこととなった。
最終更新:2013年05月11日 15:33