家飲みワインその68
Kistler CHARDONNAY Kistler Vineyard Sonoma Valley 1998


購入先:K&L Wine Merchants
値段:69ドル
飲んだ日:2012年3月

 Kistler(キスラー)といえば、ソノマでシャルドネとピノを生産している有名な生産者。値段は張るようだが、専門家から高い評価を得ている。「カリフォルニアのシャルドネについて語るなら、Kistlerは避けて通れない」というようなイメージを勝手に抱いていたので、一度飲んでおきたかった。で、想像していたよりはお手頃な価格だったので、購入してみた。シャルドネの古酒を一度味わってみたい、という思いもあった。

 Kistlerはいくつかの単一畑の名前を冠したシャルドネをリリースしているようだが、今回は初Kistlerにふさわしい品を飲もうと考えて、Kistler自身の名前を冠した畑からできたこれをチョイスしてみた。

 葡萄の収穫から、14年の年を経ている。10年以上寝かせたシャルドネを飲むのは初めてだった。通常、白ワインは赤ワインほど長い熟成には耐えないらしいが、Kistlerだったらこれくらいは大丈夫だろうと、これもまた勝手に思った。

 ゆっくりと数日かけて飲んでみた。

 色は、本当に濃い黄色…いやもはや褐色がかってすらいる。

 開けたては樽の香りと思われる香りが結構強かったが、2~3日目にはこれはなくなった。

 1日目はちょっと紹興酒っぽいクセのようなものも感じたりして、正直これは飲み頃を完全に過ぎてしまっているのではないかと思われた。しかし、日を追うにつれてクセはなくなり(こちらの慣れで気にならなくなったのかも知れない)、濃厚で落ち着いていてなんともリッチな味だと感じるようになった。

 何度か、シャルドネについて「バターのような味」という表現を目にしたことがあるが、こういうのをそういうのかもなーと思った。

 自分としては、好みの味とまではいえないが、たまには飲んでみるのも面白いかも、という感じ。

 もっと若いキスラーも飲んでみたいと思った。




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最終更新:2021年01月20日 20:39