ワイナリー訪問その30
Napa > Caymus(ケイマス)


Caymus Vineyards(2011年12月訪問)

 事前に予約した上で、朝10時に訪問したCaymus Vineyards。ここの"Special Selection"は、ワインスペクテーター誌の"Wine of the Year"に2度選ばれた唯一のワインなんだとか。某サイトでは「90年代には相当な人気があって、カリフォルニアのカベルネを代表するワインの1つ」と紹介されていた。近年でも専門家の評価は依然高いようだ。それでいて、近所のCostcoにも売っているというところに親近感が湧く。


 通常は座ってテイスティングするらしいのだが、そちらの部屋よりも暖かいだろうからという理由で、受付のカウンターでスタンディングで試飲させてもらうことに。なお、以下の写真は普段使っていると思われるテイスティングルーム。


 ここの試飲は30ドルで、使用したロゴ入りワイングラスをお土産にもらえる。4種類飲ませてもらえた。

Sauvignon Blanc 2005
Zinfandel 2008
Cabernet Sauvignon 2009
Cabernet Sauvignon Special Selection 2009

 対応してくれたお兄さん(確かマイクという名前。双子の兄弟がいるとのこと)は、家族の同席も許してくれたし、実にフレンドリーだった。1歳半になる娘さんがいるんだそうで、そのせいもあって子供連れに優しくしてくれたのかも。

 ソーヴィニヨンブランとジンファンデルは、ワイナリーでしか販売していないらしい(後に、ハイウェイ沿いのBVのすぐ隣にあるRutherford Grillというレストランで、ジンファンデルがワインリストに入っているのを見かけたが)。このジンファンデルはあまり熟成しないのでさっさと飲んでしまうのが良いとのこと。このワインは良い意味で軽くて飲みやすく、フレッシュな甘さがあって、ある種のジュースのようにスルスルいけてしまった。

 カベルネは2009年ヴィンテージということで、若過ぎやしないかと心配だったが、エレガントでシックな香り、鮮やかな果実味、タンニンも程よく心地良い程度で、うまかった。スペシャルセレクションの方は、それよりも香りが甘くなり、どっしり濃く、よりタンニンが強い感じ。スペシャルセレクションの方が樽で熟成させる期間が長いのだそうで(確か通常のカベルネは12ヶ月で、スペシャルセレクションは20ヶ月・・・といっていたような。)、長く熟成させるのに向いているのだそう。長い熟成に耐えるようにいずれも上質な固いコルクを使っているそうだが、スペシャルセレクションの方がより長いものを使用しているそうだ(比べて見せてくれた)。

 ところで、ワイナリーのお兄さんが妻にも「ちょっとだけ飲んでみるかい?」と勧めてくれた。その上、妻がそのとき使ったグラスもお土産にもらえた。

 このグラス、Caymusのオーナー一族が所有している姉妹ワイナリー群のロゴがボウルをぐるっと一周取り巻いていて、一見すると商売っ気が強くあまりカッコ良くは無い。しかし、使ってみるとガラスが薄くて口当たりが良く、よくよく見てみればリーデル社製。これが2つセットでもらえるとは嬉しかった。(既にちゃんとしたリーデルグラスを持っている人にとっては、別にどうということもないのだろうけど)

 セラーの写真を撮っていいかと聞いてみたら快諾してくれた。セラーに入ってすぐ、2007年スペシャルセレクションのドデカいボトルが!


 どれくらいデカいかというと、ゆうに私の背を超えるくらい高く、抱きついても半周分かかえることすらできなそうなくらい太い。ちゃんと中身が入っているらしい。何ガロンって言ってたっけなぁ・・・?上掲の写真はボトルのみだが、隣に置いてある樽との関係でおおよその大きさは伝わると思う。別途、ボトルと一緒に自分の写真も撮ってもらった。設定がうまくいかず何度も撮り直してもらった。お兄さんは快く何度もシャッターを切ってくれた。

 それやこれやで、大満足の訪問だった。



ワイナリーのWebサイトはこちら:http://www.caymus.com/

最終更新:2016年09月22日 00:08