Frank Family Vineyards(2012年3月訪問)
第2回ナパ・ソノマ旅行7日目、
Quintessaの次に向かったのがこのFrank Family Vineyards。誰が決めたのか知らないが、ナパだかカリフォルニアだかで訪問するべきワイナリートップ25の1つに選ばれたワイナリーらしい。
ここのテイスティングルームは、ちょっと遅く(夕方5時)までやっているのが便利。そういうわけで、夕方に訪れたら、大変な混雑だった。他の方々も考えることは同じらしい。
テイスティングは、安いやつと高いやつの2種類があったが、値段をメモするのを忘れてしまった。2012年7月現在ワイナリーのウェブサイトで確認したところ、$20と$30の2種類らしい。ともかくこのときは高い方を注文したわけだが、そうしたら入口近くのめちゃめちゃ混んでいるカウンターの脇を通り抜け、廊下をちょっと進んだところにある比較的空いたカウンターに通された。
内容は以下。
Napa Valley Champagne's Blanc de Blanc ($45)
残念ながら、ヴィンテージはわからない(N.V.なのかも知れないが、とにかくメモが残っていない)。ロースト香があってダンディーなスパークリング。泡は細かいが、シルキーというにはやや強さに欠けるような感じ。甘酸っぱく、嫌味がなく、ツバの湧くような酸味があって、アフターが長い。
2010 Carneros Reserve Chardonnay ($57.5)
樽が効いているが、酸もあって、悪くないバランス。飲んでみると、意外と甘い。スーッとした甘さが長く続く。それと同時に、酸味や旨味、ベジーさもある感じ。
2010 Napa Valley Chardonnay ($33.5)
Reserveに比べると、樽の感じがしない。味はやはり甘いが、Reserveほど長くは続かない。柔らかいアフター。
2010 Carneros Reserve Pinot Noir ($57.5)
ヨーグルトのような、酸味を連想させるおだやかな香り。だが飲んでみると甘く爽やかで、かすかな苦味はあるが、酸味はそれほど感じない。
2009 Napa Valley Zinfandel ($36.75)
樽によるものか、発酵過程で生じたものかわからないが、甘い香り。口当たりも甘く軽やか。ボディはそこそこ厚い。アフターは軽い。
2009 Napa Valley Cabernet Sauvignon ($49.75)
香りはそこまで強くない。ややダスティー。口の中では甘さもあるが、ちょっとシラーにありがちなクセも…残念ながらこれはあまり好きなタイプではない。
2008 Rutherford Reserve Cabernet Sauvignon ($85)
甘くエレガントな香り。かすかにダスティーでもある。口当たりは軽やかな甘さがあり、この甘さはアフターまでそのまま続く。途中、エレガントな酸味も感じる。気づけば渋みもある感じ。
2008 Winstan Hill Rutherford Red Wine ($150)
甘い香り。それと、スパイシーな、コショウのような香り。スワーリングするとエレガントな香りが立ち上って好ましい。やはり口当たりは甘さが中心だが、他のワインよりも酸味等とのバランスが良いように感じた。アフターは甘苦さがフェードアウトしていく感じ。1本のブドウの樹あたり5房くらいまでに収量を制限してつくっているとのこと。
このワイナリーでは、甘い印象が強いものが多かった(もちろん、デザートワインみたいな強烈な甘さではなく、ほのかな甘さなのだが)。全体的に、もうちょっとだけ甘さを抑えるか、あるいは酸味などの他の味を強くした方が、自分の好みにしっくりくるなーと感じた。
最終更新:2013年05月19日 23:42