Clos Pegase Winery(2012年3月訪問)
ここは敷地内のそこここに奇妙なオブジェが配置されたりしている。そういうのが好きな人にはいいかも知れないが、自分は全く興味が無かったのでスルーしてしまった。
閉店まぎわの時間ということで、客は自分のほかは1組だけ。その1組も、じきに帰ってしまった。そういうわけで広いカウンターをムダに独占させてもらってのテイスティングとなった。
テイスティングは2種類あって、20ドルと35ドル。やはりここは後悔の無いように、と35ドルの方を頼んだ。飲んだのは以下。
2008 Hommage Chardonnay Reserve ($45)
色は濃いイエロー。濃くてリッチな樽香がある一方、酸味はしっかりしていてアフターはスッキリ。ほのかな苦味もある。やはり、かつて飲んだ
Mitsuko's Vineyardのシャルドネに近い印象を受ける。
2002 Hommage Cabernet Library Reserve ($95)
インクのように濃い色。香りは甘く熟れた熟成感が濃厚で、エレガントさもあって素晴らしい。口当たりは軽やかで甘いが、すぐに酸味・苦味・渋味がやってくる。開いてくると、やや柑橘っぽい甘苦い風味も感じられた。香りは実に好ましかったが、残念ながら味はちょっと好みから外れていた。
2006 Hommage Cabernet Sauvignon ($90)
2002よりやや明るくて、それでいてくすんだ色合い。柑橘っぽさのある香り。甘さもあるが、アルコールっぽい辛味というか、苦味というか、そういった感じもある。やはりまだ若過ぎるということだろうか、比較的2002の方が良かった。
上記の3種の試飲を、着席ではなくスタンディングで、別々のグラスに注ぐのではなくグラス1つでお代わりする方式で、35ドル…グラスがおまけにつくわけでもなく、ツアーがついているわけでもなく…。正直、これは高過ぎだと思う。美術品収集に要したコストのしわ寄せが来ているのだろうか。
ふと思いついたのだが、自分にとってはちょっと甘すぎるFrank Familyと、自分にとってはちょっと酸っぱすぎるClos Pegase、この両者のカベルネ同士をブレンドしたら、自分に好みのワインが出来るかも知れない…ワイン愛好家の諸兄に怒られそうだが。
最終更新:2013年05月19日 23:42