ワイナリー訪問その40
Napa > Opus One(オーパス ワン)


Opus One(2011年12月訪問)

 第1回ナパ旅行最終最後、本当は昼食後すぐナパを発つ予定だったこの日に、ナパが名残惜しくてつい寄ってみてしまったのがここ、言わずと知れた有名ワイナリーOpus Oneだ。

 テイスティングは基本的に予約制だが、空いているときにはノーアポでもOKとの情報もあった。ダメ元で突撃してみて、本当にダメだったら建物の写真だけ撮って帰るつもりだった。

 ここのテイスティングは極めてシンプルで、最新のOpus Oneが1杯で35ドルという内容。1杯35ドル!いかにも高い。この馬鹿高さに、ここに来るべきか否かはよくよく迷っていたのだが、まあ話の種に1度は来てみようと思い立ったのだった。


 やはり12月は空いていると見えて、予約無しでも大丈夫だった。カウンターがあって、ソファーも置いてあるテイスティングルームに通され、例のモノが注がれたグラスを受け取った。


2008 Opus One

 柑橘系の刺激を含んだ、シックな香り。妻によればレモングラスのようだとのこと。味は最初は苦さが際立っていた気がしたが、ゆっくり飲んでいるうちにそれも和らいで心地よい甘苦さとなった。やはり若いだけあって、充分に時間をかけて開かせないと本領を発揮しないのだろう。

 隣では、中国人と思しき3人組の男性たちが、1杯のグラスをシェアしていた。確かに、グラスにはそれなりの分量が注がれるし、この方式なら1人あたりの負担額はグッと安くて済む。味をみるだけなら大変好ましい方法だ。だが残念ながら我が家では酒を飲むのは私だけなので、淡々と一人で飲む。

 しばらくすると、さっきワインを次いでくれたワイナリーの人がやって来て、もしよければ2005年のオーパスワンも35ドルで試飲させてくれるという。2杯で70ドル…左脳の悲鳴を無理矢理ねじ伏せ、ナパ旅行最後の1杯を所望した。

2005 Opus One

 2008も暗い色ではあったが、こちらはさらにもう少し色が濃い(妻は差がわからないと言っていたが)。そして、2008よりも強く、干したプルーンのように熟れて甘い香り。甘くてエレガントな味だったが、後味はしっかりと苦みがあり、まだまだ熟成しそうな感じだった。

 2つのワイングラスを持って屋上のテラスに上がると、周囲の畑が一望のもとに見渡せる。ナパの平野部を真ん中から見渡す景色は中々気分の良いものだった。

 とにかくお金のかかる訪問ではあったが、ナパでの最後の時間を本当に堪能できた。グラスをシェアする相手がいる人や、贅沢な時間をゆっくり過ごしたい人、Opus Oneのファンだという人にはいいところだと思う。


関連項目
 家飲みワイン > Opus One 2007

ワイナリーのWebサイトはこちら:http://jp.opusonewinery.com/

最終更新:2013年05月06日 10:00