*各ロワの拡声器とその顛末② ---- ***&aname(aaa)[[AAAキャラバトルロワイアル]] 【使用話】[[53話「渇いた叫び」>http://www23.atwiki.jp/aaarowa/pages/250.html]] 【使用者】アーチェ・クライン 【出典作品】テイルズ・オブ・ファンタジア 【拡声器】アーチェの支給品のメガホン 【目的】大切な仲間たちに会いたくて 【概要】 何かと他ロワでよく参加するアーチェだが、どのロワでも、悲惨な目にあっている。 ある種、死亡フラグは背負っている彼女であるが、本ロワでもそうなってしまうのではないかと囁かれていた。 そして、彼女の支給品が拡声器だと判明、住民達を震撼させる。 その後、ミントを失った悲しみから拡声器を発動させる。が――― 【放送内容】 >「…………ッ!」 >「『チェスタァァァァ!』」 >「『クレスぅ、すずちゃん、クラース、ミン……』」 >「『他のみんなもっ……聞いて!』」 >「『私は、殺し合いなんかしたくない! 誰にも、もうミントみたいに死んで欲しくない!』」 >「『だから────お願い!』」 >「『ここまで来てぇ!』」 【その後】 同行者のジャックと一緒に仲間を来るのを待っていた。そこに対主催者のネルと夢瑠が駆けつけて来る。その二人と言い合った後、透明状態の凶悪奉仕型マーダーのアシュトンが来襲。 しかも、アーチェは『ド根性バーニィ』という敵を爆発的に強化させるアイテムを所持していたために、 透明+強化のアシュトンの一方的な惨殺という未曾有の惨劇を生んだ。 この戦闘によって、夢瑠は首を切断された後、頭を踏み砕かれ、ネルは肘と膝を失うことになった。 のちに、アシュトンは撤退を余儀なくされ、去っていく。 当のアーチェはケガも無く無事だったが、惨劇はそれだけでは終わらなかった。 アーチェは道中で拾った『エリクシール』(ケガを一瞬で治す薬)を瀕死のネルに飲ますが、ケガは回復するどころか、石化してしまう(その器に石化する薬が交換されていたため)。 アーチェは軽率な行動で夢瑠を間接的に死なせてしまった事と信頼していたジャックにネルを石化させたことを疑いの目で見られた事により、疑心暗鬼になり、狂気フラグと供に一人で逃亡。 なお、皮肉なことに『エリクシール』の中身を替えたのは、アシュトンであり、拡声器の呪いが遺憾なく発揮された。 ---- ***&aname(manga)[[漫画キャラバトルロワイアル]] 【使用話】[[155話「万事屋銀ちゃんの店仕舞」>http://www32.atwiki.jp/comicroyale/pages/486.html]] 【使用者】ルイズ 【出典作品】ゼロの使い魔 【拡声器】神楽の支給品のメガホン 【目的】マーダーに襲われた仲間を助けるための、応援要請 【概要】 【放送内容】 >『私の仲間が危険な目に遭っているの! 誰か! この声が聞こえたのなら助けに来て!! 私はルイズ・フランソワーズ……』 【その後】 ギャルゲロワにて、ハクオロにマーダーかく乱のため利用されたりと、最近は勢いが衰えだした拡声器。 どうした拡声器? それがキサマの力か、と思いきや久しぶりに発動したのがこのロワ。 シアーハートアタックと戦闘中の新八と神楽を助けてくれる人を呼ぶため、江戸川コナン(以下バーロー)の二人で雑貨ビルの屋上にて拡声器を使用。 最初にルイズの声を聞きつけたのは、意外にもアミバと劉鳳、そして服部。 戦闘力と考察力の二つを兼ね備えた対主催の中でも有力な連中だった! え、アミバはマーダーでしょ、だと? キサマ、今すぐ漫画ロワを見るのだ! 拒否は許さんからな。 さすがに漫画ロワの熱血には拡声器の呪いも無効か……と思われた。 だがそうは問屋が卸さない、一番最初にたどり着いたのは発狂マーダーと化した津村斗貴子ッ(以下TQN)! やるな拡声器……いや、今回は[[ツンデレのジンクス]]に[[くぎみーの法則>ツンデレのジンクス]]も加わっている。 仲間達と力をあわせインフレしたと言うのか!? これもまた燃え展開!(黙れ) ルイズはバーロー(以下バーロ)を逃がし、たった一人でTQNに奮戦する。 結局ルイズは倒されてしまったものの、彼女は最期までTQNを救おうとして……。 その後どうなったかは、ぜひ本編を見て欲しい。 久しぶりに活躍したのに、最終的には燃え展開の演出にされてしまった拡声器。 お前は頑張ったよ……ただ、相手(ロワ)が悪かったんだ……。 【使用話】[[227話「鬼が来たりて笛を吹く」>http://www32.atwiki.jp/comicroyale/pages/665.html]] 【使用者】範馬勇次郎 【出典作品】グラップラー刃牙 【拡声器】現地調達した拡声器 【目的】強者を呼び寄せる 【概要】 前回は、普通に熱血要素にされたが、約80話ぶり拡声器が再発動。 今度こそ、欝死亡フラグとしての、名誉挽回なるか まぁ、まずは下の内容をご覧ください。 【放送内容】 > 『この戦いに参加する、全ての者に伝える事が有る!!』 > > > > 拡声器越しの、勇次郎の声が響き始めた。 > > > > 『命を惜しむキサマ等に、もの知らぬ浅はかな者供があれこれと入れ知恵するだろう。 > 殺し合う必要は無いだの、首輪を外すだの、毒にも薬にもならぬ駄菓子の如き助言。 > いらぬ世話をッッッ!』 > > > > コナンは妙な事を口走っていると訝しむが、今更止めようも無いので > 勇次郎を放っておいて、デイパックから水を取り出し口に含む。 > > > > 『一切聞く耳を持つなッ!』 > > > > 口から水を派手に噴出した。 > > > > 『生き残りたくば、俺を殺せ!!!』 > > > > 呆然として見つめるコナンを余所に、勇次郎が語り続ける。 > > > > 『さもなくばキサマ等を殺すッッッッ!!! 余す者無く、全てを殺すッッ!!! > 天地を穿つ強者であろうが、物の分からぬ赤子であろうが殺すッッ!!! 何処に逃げ隠れしても殺すッッ!!! > 殺して殺して殺し尽くすッッ!!!! > 俺以外の全ての弱者、弱き者供よ……俺を殺す他に命を繋ぐ道は無いと知れッッ!!!!』 > > > > 流石のコナンも呆れ返っていた。 > 一緒に脱出を試みる話をした筈なのに、幾らなんでも殺すか殺されるかは無いだろう。 > 多分ハッタリであろうが、勇次郎の場合本気でそう試みる可能性も否定し切れない。 > (…………あれ? 勇次郎は?) > 何時の間にか消えていた勇次郎の姿を捜すが、何処にも見当たらない。 > 突如背後から伸びた手に有る拡声器が、口に押し当てられる。 > そして左手の小指の爪を摘まれ > (勇次郎? 何時の間に後ろに!?) > 力任せに引き剥がされた。 > > > > 『ウワァァァァアアアアアアアアアアアッッ!!!』 > > > > コナンの悲鳴が拡声器に拠って増幅され、響き渡った。 > 蹲るコナンに見向きもせず、勇次郎は拡声器を自分の口に当てた。 > > > > 『あまり俺を待たせるな! さもなくば今悲鳴を上げた坊主と、遊ばして貰うぜ!!!』 【その後】 &bold(){よりによってその時点での殺害数トップマーダーの手に渡るという、未曾有の自体が発動} 最新話なので、まだどうなるか判らないが、どうみても名誉挽回は不可能です。 本当にありがとうございました。 【追記】 この後色々あったが、不運にもコナンは死亡してしまう。 そして下手人は、&bold(){拡声器を使った勇次郎}である。 呪いが発動するどころか、寧ろ呪いでパワーアップしたんじゃなかろうか、こいつ ---- ***&aname(galgame2)[[ギャルゲ・ロワイアル2nd]] 【使用話】[[2話「To all people」>http://www7.atwiki.jp/galgerowa2/pages/39.html]] 【使用者】黒須太一 【出典作品】CROSS†CHANNEL 【拡声器】本人に支給された拡声器 【目的】人間と交流する 【概要】漫画で散々な目にあった拡声器だが、ギャルゲ・ロワイアル2ndの2話にて早くも発動。 >「……――――――――――――――――生きている人、いますか?」 【その後】 協力してくれる仲間を募るという、オーソドックスな使われ方を、久々にしてもらえた拡声器。 ただ最大の誤算は、使った人間である黒須太一が、対主催でもマーダーでもなく 男であろうと、女であろうと、異能の者を全てエイリアンと見なす、狂人であったこと。 集まったのは直枝理樹、真アサシン(近くで隠れて理樹を見守ってる)、藤乃静留の三人。 4人は対主催だったはずなのだが、見るからに人間でない真アサシンに、太一は襲い掛かる。 続いてエレメントを発動した静留も、エイリアンと見なされ 結局4人+近くにいた[[マーダー]]で、ガチバトルが始まることに。 駄目だ、やっぱり今回も相手が悪かったよ拡声器。 ---- ***&aname(nanoha)[[リリカルなのはクロス作品バトルロワイアル]] 【使用話】[[17話「勇気の選択」>http://www5.atwiki.jp/nanoharow/pages/235.html]] 【使用者】クロノ・ハラオウン 【出典作品】リリカルTRIGUNA's(トライガンとのクロス作品) 【拡声器】本人に支給された拡声器 【目的】周囲の参加者を集める 【概要】 最近色々と扱いがひどい拡声器が、なのはロワでも発動した。 【放送内容】 >「僕は時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ。 >この声が聞こえるものは、どうか聞いて欲しい。 >あの女、プレシアと名乗る者の言いなりになって、殺し合いをするのは、どうか止めてもらいたい。 >皆、いきなりこのような状況に陥って不安になっていると思う。 >人の死を見せ付けられ、いつの間にか首輪をされ、閉鎖空間に閉じ込められたのだからそれも当然だ。 >皆、自分の死に怯えていると思う。 >だけど、どうか安心してもらいたい。 >既に時空管理局はこの事態に気がつき、僕たちを助けるべく動き出している。 >そして、僕以外にもこの空間には管理局員が何人もいる。 >彼らは殺し合いなどせずに、きっと皆の助けになってくれるはずだ。 >だから、人を殺すという軽挙なことは止めてもらいたい。 >僕たちは助かるのだ。 >僕は今、地図で言うD-4の学校にいる。 >この声が聞こえるもの、不安に怯えるものは、どうか僕のところに来てもらいたい。 >繰り返す。 >僕は時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ――」 【その後】 この放送を聞きつけたヒビノ・ミライとアグモンが学校に向かい、クロノとの合流に成功。 さらにギルモンの死体を抱えたヴィータと出会うが、こちらも一度戦った末に和解する。 …が、その直後にアーカードによってアグモンの首をねじ切られてしまう。 二人を逃がすために囮となったクロノが奮戦するも、結局はアーカードにより無残な死を遂げた。 余談だが、この時使われた凶器はパニッシャーであり、これが元でまとめWikiの用語集に 「アーカード・ザ・パニッシャー」の項目が追加された。 【使用話】[[50話「あの蒼穹に磔刑にしてくれたまえ」>http://www5.atwiki.jp/nanoharow/pages/343.html]] 【使用者】アーカード 【出典作品】NANOSING(HELLSINGとのクロス作品) 【拡声器】クロノに支給された拡声器 【目的】強者を呼び寄せる 【概要】 なのはロワにおける拡声器の呪いの発動は、1度どころの騒ぎではなかった。 【放送内容】 > やがて時は満ちるだろう。 > > やがて囁きは広がるだろう。 > >「――間もなく最初の放送の時間だな、人間(ヒューマン)諸君?」 > > 悪魔も泣き出す男の砦で、1人待ち受ける悪魔。 > > その魔性の誘いが、多くの人間を揺り動かすことだろう。 > >「さて、今に至るまでに何人が犠牲となったやら……ははは、まさか誰も死んでいないなどとは思っていないだろうな?」 > > 多くの人間が、彼の元へと足を運ぶだろう。 > > そして目にすることになるだろう。 > >「ここまででもう分かっているはずだ。このデスゲームとやらに安全などない。聖域はない。 > 参加者達全員が全員、殺し合いを望まぬ善人だとは思わぬことだ。たとへどこへ逃げようとも、殺人者達は見逃さない。 > 逃走劇の果てに待ち受けているものは、間もなく名を読み上げられる連中と同じ末路というわけだ」 > > 赤き電灯の光を放つ、アルファベットで書かれた看板。 > > その上方に現れたオブジェの存在を。 > >「……それとも、まだこの状況が信じられないか? いいだろう、ならば証明してやろう。 > 既に他ならぬこの私が、1人の少年を殺めている。犠牲者がいて、それを生み出した殺人者がいる。 > 信じられないならば放送を待つがいい。少なくとも1人分、名前が読み上げられるはずだ。 > それでも尚疑う者は、私のもとへと来るがいい。そして目の当たりにするがいい。無情にも突きつけられた現実を」 > > 両の手首を貫く鉄骨。血液すら乾き果てた身体。 > > さながら蒼穹からつり下げられるがごとく。さながらゴルゴダの十字架のごとく。 > > ――クロノ・ハラオウンの亡骸が、コンクリートの壁へと磔にされているのを。 > >「さぁ、戦端は開かれたぞ! 贄は今ここに捧げられた! 闘争の儀の始まりだ! > 私に抗う覚悟ができたものは、この私を求めるがいい。最高の礼儀と苦痛と悦楽をもって、最高の闘争でもてなしてやろう。 > 私を恐れる心を抱いたものは、すぐに退散するがいい。私直々に、地の果てまでも追いかけて、その息の根を絶ってやろう。 > 歌い踊れ人間達よ。挑み、挑まれ、殺し、殺され、豪華絢爛の限りを尽くした宴を上げろ。 > この私をもてなすがいい。最高の狂気と殺意と暴力に満ちたフルコースによって。 > 私を退屈させないことだ。私を苛立たせないことだ。 > 戦うなら早く戦うがいい。逃げるなら早く逃げるがいい。さっさと諸君の行動を見せてみろ。 > Hurry! Hurry! Hurry! Hurry! Hurry!」 > > 魔窟(パンデモニュウム)の扉が開かれる時は、すぐそばまで迫っているのだ。 > >「――私の名はアーカード。逃げもせず、隠れもせず、諸君らの来訪を楽しみに待っている」 【追記】 最強マーダーの一角が拡声器を使う、という展開は漫画ロワの勇次郎と共通している。 だが今回の拡声器の呪いっぷりはあまりにも度を越えていた。 爪をはぐどころの騒ぎではなく、前述のSSで死亡したクロノの遺体を磔にして出汁に使う残虐ぶりを披露。 だが最大の問題は、想定しうる効果範囲である。 アーカードのいるエリアの周囲8マスを範囲と想定すると、なのは(A's)、フェイト(A'S)、はやて(A's)、フェイト(StS)、シャマル、クアットロ、セフィロス、アンジール、ヴァッシュ、ナイブス、アンデルセン、つかさ、十代、レイ、新庄、キース・レッドと、&bold(){最大16人もの参加者に放送が行き届くことになる}のだ。 さらに移動ペースから類推すると、ルルーシュ、ディエチまで圏内に入る可能性がある。 結果、最大18人。なんというデスマッチ。もう駄目かもしれない、これ。 ---- ***&aname(hukumoto)[[福本漫画バトルロワイアル]] 【使用話】[[32話「説得」>http://www31.atwiki.jp/fukumotoroyale/pages/58.html]] 【使用者】市川 【出典作品】アカギ 【拡声器】同行者に支給された支給品 【目的】殺し合いに乗った連中を集め、華々しく散る 【概要】 拡声器のジンクスを&bold(){逆に利用した}、掟破りの使用となった。 詳しくは下記の内容を見れば分かるだろう。 【放送内容】 >「とぼけるなっ………!こんなところで呼びかけなんかしたら、安全な人物なんて来やしない……! > 集まってくるのは、ハイエナみたいな危険人物ばかりに決まってる……! > そんなことくらい、あんたほどの人が気付かないわけがない…… > なのになぜ止めないんだ?死にたいのかっ……!?」 > > > >「……えっ………?」 > > > >石田はこの時、初めて今までしようとしていた行為の危険性に気付かされた。 >そんな馬鹿な。だってこれは、窮地に追いやられた自分たちにとっての唯一の希望の灯なのに。 >そんな、そんなとうわごとのように繰り返しながら、石田はへなへなと地面に膝をついた。 > > > >「死にたいのか、だって………?そうさ、儂は死にたいのさ……」 > > > >そう言ってわずかに肩を揺らして笑い出す市川。 >その声には、こんなところで邪魔が入るなんてとことん運がない、と自嘲の音が混じる。 > > > >「ククク……だがつまらない死に方をするつもりはさらさらない…… > 儂は死に場所を求めてここに来た……どうせなら華々しく散りたいじゃないか……なあ……?」 > > > >そう言って市川は、おもむろにコートの前身頃を開いて見せた。 >びっしりと張り付いたダイナマイトの筒。それを目にした天はますます驚愕と憤りを露わにする。 > > > >「馬鹿野郎っ……!何人も巻き込むつもりかっ……!?」 >「そうだ……いいだろう?所詮か弱い餌を貪りに来る乞食共さ………ククク……」 >「クソッ………!!」 > > > >天は弾かれたように市川に髪の毛が触れるほどの距離まで詰め寄ると、市川の見えない眼をまっすぐ見つめた。 >市川は眼前で燃えさかる怒りの鼓動を感じながら、それを逆撫でるような笑いを続ける。 > > > >「クク……お前も儂に死ぬなと言うのか……?」 >「……そうは言わない。死ぬなら勝手に死ねばいいさ…… > だが、考えてみろ…!あんたがくくりつけてんのはダイナマイトだろうが…… > それだけの量があれば、このふざけたゲームをひっくり返せるんだぞ……!」 >「何を言うかと思えば……クク………興味ねえなあ」 >「本当にそうか……?アンタ、死に場所を求めてきたと言ったよな…… > たかが参加者数人道連れにしたところで、満足か? > 雀ゴロやただの中年、そんな奴らばかり殺して満足するのかよ」 >「…………何が言いたい」 >「アンタにふさわしい舞台は別にあるってことさ…… > どうせ死ぬなら、主催者の根城のひとつ潰して死んだらどうだ……! > この場で一番殺しがいがあるって言ったら、奴らだろ……!」 >「………………」 > > > >「ちっぽけな参加者には何もできやしないと高をくくって見物してる主催者たちを > 吹っ飛ばしたときこそ、ホントに華々しい死に方ができるんじゃないのか……!? > それがアンタの求めてる最期ってやつじゃないのか……!!」 > > > >下手に逆上させたら今ここで爆発を起こされかねない状況の中、天は必死に説得を続けた。 >天の必死の啖呵を、治はただ息をのんで見守っていた。 >市川は気圧されたようにしばらく押し黙っていたが、やがて口を開く。 > > > >「………わかった」 >「…………ほ、本当か………?」 > > > >ああ、と市川は静かに頷き、ゆっくりと呆気にとられたままの石田の方に向き直る。 >天は張り詰めた表情を崩して、市川の前から一歩退く。 >そのまま市川に触れられて我に返った石田も、 >とりあえず市川が死ぬのを止めたのだということを認識して胸をなで下ろした。 >誰もが天の説得の成功を信じ、その場に弛緩した空気が流れる。 >だがその刹那、空間をも切り裂くような音が緩んだ空気を掻き回した。 > > > >『聞けっ……!ここに一千万ある……!!得たくば、奪いに来いっ……!!』 > > > > >3人は動くことができなかった。 >拡声器から最大出力で吐き出された轟音―――それは紛れもなく市川の発したもの。 >気がつけば石田の手からは拡声器が消え、それは今市川の右手に収まっている。 >口を金魚のように開閉させる天たちに振り向き、市川は不気味に笑う。 > > > >「小僧、お前の言いたいことはわかった……だが、受け入れることはできねえな……」 > > よりによって、&bold(){大量のダイナマイトを持った自殺志願者}の手に拡声器が渡ってしまった。 ただですら拡声器はマーダーの的になりやすいのに加え、 『一億円集めればゲームから脱出できる』という特殊なルールがあるこのロワにおいて この放送は余りにも危険すぎた。 現在、対主催・奉仕マーダー・無差別マーダー・脱出狙いマーダーと、多種多様なキャラがこの放送を聴きつけ集結しつつある。 漫画ロワやなのはロワの様に闘う相手を求めて拡声器のジンクスを利用するという形はあったが、 死にたい為に拡声器のジンクスを利用した奴は間違いなくこいつが初めてだろう。 ---- ***&aname(all)[[オールジャンルバトルロワイアル]] 【使用話】[[127話「The Flag of Death」>http://www20.atwiki.jp/allrowa/pages/274.html]] 【使用者】黒井ななこ 【出典作品】らき☆すた 【拡声器】本人に支給されたカラオケ用機材一式 【目的】50mほど前方で行われていた殺し合い(実際はかなり一方的だったが)を止めるため 【概要】 50mほど前方で対峙していた二人(狭霧嘉麻屋と恋)に対して、最初は「ちょっとアンタら! 殺し合いはあかんで!!」 と自分の声で叫んだものの、聞こえなかったのか無視されたのかまったく効果がなかったため、その場でカラオケ用機材一式のマイクを使用した。 結果的に自分のいたエリアとその周辺、合計9エリアにその声が響き渡ったが、黒井ななこ本人には”放送をしよう”という意図はなく、その内容も周辺にいる人々に対してではなく狭霧嘉麻屋と恋に向けてのものである。 【放送内容】 >「殺し合いは、やーめーろーーーーー!!!!!」 【その後】 周辺に戦闘力の高いマーダーこそ少なかったものの、20キャラくらいには聞こえていてもおかしくないという人口密集地での拡声器発動。 第1放送直後であるにも関わらず[[140話「B-5周辺顛末記」>http://www20.atwiki.jp/allrowa/pages/345.html]]においてこの現場に次々とキャラが集まり、拡声器発動時に現場にいた5人を含め合計14キャラが集結するという事態になった。 使用した本人である黒井ななこは現在も生存中だが、この拡声器(正確にはカラオケ用機材一式だが)を聞きつけてやってきた◆6/WWxs9O1s氏(@テラカオス)との戦闘で狭霧嘉麻屋は死亡している。 【どうでもいいおまけ情報】 この127話「The Flag of Death」 の作者は[[書き手3rd>書き手バトルロワイアル3rd]]において「オールロワで黒井ななこに支給されたカラオケ用機材一式に可能なことは自力でできる」という、パロロワではある意味において最強最悪とも言える死亡フラグ持ちに設定されてしまった。 【使用話】[[170話「カヨとゴーレム」>http://www20.atwiki.jp/allrowa/pages/383.html]] 【使用者】フグ田サザエ 【出典作品】テラカオスバトルロワイアル 【拡声器】鈴木万吉(@オリロワ)に支給され、カヨ(@あたし彼女)が発見した拡声器 【目的】危険人物に関する情報を広く伝える、カヨが行動を共にしていたマユ・アスカのことを伝えるためにマユの兄シン・アスカを捜す 【概要】 ななこ先生に比べると、今回はかなり普通の使われ方だった。 【放送内容】 >「あー、テステス。あー、サザエでございま~す」 > >そして名前が判明したところでサザエは決心した。 >6/とジェシーという危険人物の情報を一刻も早く多くの人に知らせると。 >そのための道具はカヨが持っていた。 >それは拡声器。 >曰く、少し前に森の中で拾ったそうだ。 >その辺りの事情はサザエにはどうでも良かったが、これは渡りに船だった。 > >「まず皆に伝えたい事が。◆6/WWxs9O1s氏とジェシー・コクランの二人には気を付けてちょうだい。 > 二人とも進んで殺し合いをするような人で、仲間の振りをして襲ってきたりもするわ。 > あいつらは優しい顔の下ではどうやって殺そうか考えている極悪人なのよ」 > >これで少なくともこの周辺の参加者には◆6/WWxs9O1s氏とジェシー・コクランの危険性は伝わったはずだ。 >サザエは一仕事を終えたような感じでふっと一息ついた。 > >「あと、それから誰かシン・アスカっていう人がどこにいるか知って――」 > >そして続いて口に出された内容はカヨから聞いた某参加者の事。 >ここに来た当初カヨと一緒にいたマユ・アスカという人物。 >残念ながらマユは既に死んでいるが、彼女には兄がいるらしい。 >それがシン・アスカ。 >その事を聞いたサザエは序でだとばかりにその事も拡声器を通して伝えようとしたのだ。 【その後】 フグ田サザエはこの直後、一緒にいたカヨに殺害される。 とはいえ、その理由はサザエがカヨの最愛の人であるトモの死体から首輪を奪ったことが判明したからであり、拡声器を使用したこととの因果関係はない。 ちなみに、危険人物として名前を言われてしまった◆6/WWxs9O1s氏だが、オールロワにはカオスロワ出典の6/氏とパロロワクロスネタスレ出典の6/氏がいる。おまけに、クロスネタスレの方の6/氏は柊かがみと中身が入れ替わっている。なんだこの誤解フラグ。 ---- ***&aname(free genre)[[多ジャンルバトルロワイアル]] 【使用話】[[32話「悲劇、決意、そして覚悟」>http://www3.atwiki.jp/fullgenre/pages/79.html]] 【使用者】北条悟史 【出典作品】ひぐらしのなく頃に 【拡声器】本人に支給された拡声器 【目的】妹、及び知人を探すため 【概要】 使ったのはにーにーこと北条悟史。 妹である沙都子を探すため、危険人物まで呼び寄せる危険性を承知で使用したが…… 【放送内容】 >『――この声が聞こえますか。僕の声が聞こえますか。 > 僕は……北条、悟史と言います。この声が聞こえている人は聞いてください。 > 僕は今、妹を探しています。北条沙都子と言います。 > 沙都子は……妹はこんなところに呼ばれて、酷く怯えていると思うんです。 > この声が聞こえた人は、どうか妹を、沙都子を探してください!! > すごく自分勝手なことを言っているのかもしれない…… > でも、僕にとっては、大事な、本当に大事な妹なんです……っ!! > どうか、妹を探すのを、手伝ってくださいっ!! > それから、これを聞いているのがレナ、魅音、詩音……さんだったら、 > あるいは、沙都子自身が聞いているなら、僕のところに来てくれ!! > 僕は今、地図でいうとC-7にいるんだ。 > 頼む!!必ず来てくれっ!! > ……僕は絶対――』 > > > >放送の中でこれだけは言っておきたかった。 >なので、今、ここで、言う。 > > > >『僕は絶対――戻るんだ、あの笑顔がある世界に!!』 > > > >僕はそう、宣言した。 【その後】 最近は特殊な使われ方をする拡声器だが、今回は至って普通の目的で使用された。 ちなみに使用された際の周囲の状況は、安全そのものだった。 >対主催:ルルーシュ、スザク、みゆき、つかさ、月、ルパン、あすか、蒼星石 >マーダー:浅倉、織田 ひぐらし勢は誰一人居ないが殆ど対主催だったため、悟史は案外大丈夫そうだと思われた。 しかし、しばらくすると以下のように状況は変化していく。 >対主催:月、ルパン、あすか、蒼星石 >マーダー:浅倉、織田、スザク、水銀燈、桐山、レイ 対主催の内、ルルーシュとみゆきが死亡。 スザクがマーダー転向など、どんどん状況は悪化していった。 頼みの対主催もルパンと月は放送を罠と判断して応じてくれず、悟史にとっては絶望的な状況である。 唯一の希望はあすかと蒼星石だが、シザースのデッキを持っている時点で負けフラグが立っている。 【追記】 最終的には以下のような有様となった。 黎明期時点での包囲網 > >レイ > 織田 > > > > \(^o^)/桐山\(^o^)/ >浅倉 ↑悟史 ↑あすか&蒼星石 > 銀様、スザク 狭間 > > > > > 後藤 > 当たり前だが狭間を除けば全員マーダーである。 拡声器を使った悟史だけでなく、何もしていないあすか(以下社長)たちまで包囲されてしまった。 あすかたちにしてもステルスマーダーである桐山が同行しているという最悪の状況。 普通なら哀れみを感じてしまうが、対象が原作でもヘタレの社長だと何故か納得できてしまう。 結果的に範囲外だった後藤と狭間を除いた9人が悟史の所に時間差はあったものの集結。 織田は逃げたが、社長・蒼星石・桐山・悟史の四人と銀様&スザク、そして仮面ライダー王蛇である浅倉の三つ巴に突入した。 強力なミラーモンスターを従えた浅倉が無双し、蒼星石のシザースが予想通り倒され、 桐山のオルタナティブゼロがいいところで助けにくるなど全体的に仮面ライダーが目立つなか、発端である悟史は空気化。 このまま生き延びるかとも思われたが、久々にやる気になった拡声器の呪いは甘くなかった。 仮面ライダーゾルダに変身したレイが最後に到着し、乱戦の中に容赦なくエンド・オブ・ワールドを撃ち込んだのだ。 社長と悟史は蒼星石を護るために死亡。 銀様は社長の最後の抵抗により右目喪失。 逃げた織田は離脱した桐山に見付かった果てに殺され。 スザクの髪型が金髪横ロールになるなどその一撃は甚大な被害を齎した。 おまけに戦場となったD-7でも火災が発生。下手したら周囲に被害が拡大する恐れまで出てきた。 妹を探したいという些細な願いが招いた事態は、死亡フラグとしてはマンネリ化したと思われていた 拡声器がまだまだ健在であると証明した一件だったと言えよう。 ----