各ロワの拡声器とその顛末②
【使用話】
53話「渇いた叫び」
【使用者】アーチェ・クライン
【出典作品】テイルズ・オブ・ファンタジア
【拡声器】アーチェの
支給品のメガホン
【目的】大切な仲間たちに会いたくて
【概要】
何かと他ロワでよく参加するアーチェだが、どのロワでも、悲惨な目にあっている。
ある種、死亡フラグは背負っている彼女であるが、本ロワでもそうなってしまうのではないかと囁かれていた。
そして、彼女の支給品が拡声器だと判明、住民達を震撼させる。
その後、ミントを失った悲しみから拡声器を発動させる。が―――
【放送内容】
「…………ッ!」
「『チェスタァァァァ!』」
「『クレスぅ、すずちゃん、クラース、ミン……』」
「『他のみんなもっ……聞いて!』」
「『私は、殺し合いなんかしたくない! 誰にも、もうミントみたいに死んで欲しくない!』」
「『だから────お願い!』」
「『ここまで来てぇ!』」
【その後】
同行者のジャックと一緒に仲間を来るのを待っていた。そこに
対主催者のネルと夢瑠が駆けつけて来る。その二人と言い合った後、透明状態の凶悪奉仕型
マーダーのアシュトンが来襲。
しかも、アーチェは『ド根性バーニィ』という敵を爆発的に強化させるアイテムを所持していたために、
透明+強化のアシュトンの一方的な惨殺という未曾有の惨劇を生んだ。
この戦闘によって、夢瑠は首を切断された後、頭を踏み砕かれ、ネルは肘と膝を失うことになった。
のちに、アシュトンは撤退を余儀なくされ、去っていく。
当のアーチェはケガも無く無事だったが、惨劇はそれだけでは終わらなかった。
アーチェは道中で拾った『エリクシール』(ケガを一瞬で治す薬)を瀕死のネルに飲ますが、ケガは回復するどころか、石化してしまう(その器に石化する薬が交換されていたため)。
アーチェは軽率な行動で夢瑠を間接的に死なせてしまった事と信頼していたジャックにネルを石化させたことを疑いの目で見られた事により、疑心暗鬼になり、狂気
フラグと供に一人で逃亡。
なお、皮肉なことに『エリクシール』の中身を替えたのは、アシュトンであり、拡声器の呪いが遺憾なく発揮された。
【使用話】
155話「万事屋銀ちゃんの店仕舞」
【使用者】ルイズ
【出典作品】ゼロの使い魔
【拡声器】神楽の支給品のメガホン
【目的】マーダーに襲われた仲間を助けるための、応援要請
【概要】
【放送内容】
『私の仲間が危険な目に遭っているの! 誰か! この声が聞こえたのなら助けに来て!! 私はルイズ・フランソワーズ……』
【その後】
ギャルゲロワにて、ハクオロにマーダーかく乱のため利用されたりと、最近は勢いが衰えだした拡声器。
どうした拡声器? それがキサマの力か、と思いきや久しぶりに発動したのがこのロワ。
シアーハートアタックと戦闘中の新八と神楽を助けてくれる人を呼ぶため、江戸川コナン(以下バーロー)の二人で雑貨ビルの屋上にて拡声器を使用。
最初にルイズの声を聞きつけたのは、意外にもアミバと劉鳳、そして服部。
戦闘力と考察力の二つを兼ね備えた対主催の中でも有力な連中だった!
え、アミバはマーダーでしょ、だと? キサマ、今すぐ漫画ロワを見るのだ! 拒否は許さんからな。
さすがに漫画ロワの熱血には拡声器の呪いも無効か……と思われた。
だがそうは問屋が卸さない、一番最初にたどり着いたのは発狂マーダーと化した津村斗貴子ッ(以下TQN)!
ルイズはバーロー(以下バーロ)を逃がし、たった一人でTQNに奮戦する。
結局ルイズは倒されてしまったものの、彼女は最期までTQNを救おうとして……。
その後どうなったかは、ぜひ本編を見て欲しい。
久しぶりに活躍したのに、最終的には燃え展開の演出にされてしまった拡声器。
お前は頑張ったよ……ただ、相手(ロワ)が悪かったんだ……。
【使用話】
227話「鬼が来たりて笛を吹く」
【使用者】範馬勇次郎
【出典作品】グラップラー刃牙
【拡声器】現地調達した拡声器
【目的】強者を呼び寄せる
【概要】
前回は、普通に熱血要素にされたが、約80話ぶり拡声器が再発動。
今度こそ、欝死亡フラグとしての、名誉挽回なるか
まぁ、まずは下の内容をご覧ください。
【放送内容】
『この戦いに参加する、全ての者に伝える事が有る!!』
拡声器越しの、勇次郎の声が響き始めた。
『命を惜しむキサマ等に、もの知らぬ浅はかな者供があれこれと入れ知恵するだろう。
殺し合う必要は無いだの、首輪を外すだの、毒にも薬にもならぬ駄菓子の如き助言。
いらぬ世話をッッッ!』
コナンは妙な事を口走っていると訝しむが、今更止めようも無いので
勇次郎を放っておいて、
デイパックから水を取り出し口に含む。
『一切聞く耳を持つなッ!』
口から水を派手に噴出した。
『生き残りたくば、俺を殺せ!!!』
呆然として見つめるコナンを余所に、勇次郎が語り続ける。
『さもなくばキサマ等を殺すッッッッ!!! 余す者無く、全てを殺すッッ!!!
天地を穿つ強者であろうが、物の分からぬ赤子であろうが殺すッッ!!! 何処に逃げ隠れしても殺すッッ!!!
殺して殺して殺し尽くすッッ!!!!
俺以外の全ての弱者、弱き者供よ……俺を殺す他に命を繋ぐ道は無いと知れッッ!!!!』
流石のコナンも呆れ返っていた。
一緒に脱出を試みる話をした筈なのに、幾らなんでも殺すか殺されるかは無いだろう。
多分ハッタリであろうが、勇次郎の場合本気でそう試みる可能性も否定し切れない。
(…………あれ? 勇次郎は?)
何時の間にか消えていた勇次郎の姿を捜すが、何処にも見当たらない。
突如背後から伸びた手に有る拡声器が、口に押し当てられる。
そして左手の小指の爪を摘まれ
(勇次郎? 何時の間に後ろに!?)
力任せに引き剥がされた。
『ウワァァァァアアアアアアアアアアアッッ!!!』
コナンの悲鳴が拡声器に拠って増幅され、響き渡った。
蹲るコナンに見向きもせず、勇次郎は拡声器を自分の口に当てた。
『あまり俺を待たせるな! さもなくば今悲鳴を上げた坊主と、遊ばして貰うぜ!!!』
【その後】
よりによってその時点での殺害数トップマーダーの手に渡るという、未曾有の自体が発動
最新話なので、まだどうなるか判らないが、どうみても名誉挽回は不可能です。
本当にありがとうございました。
【追記】
この後色々あったが、不運にもコナンは死亡してしまう。
そして下手人は、拡声器を使った勇次郎である。
呪いが発動するどころか、寧ろ呪いでパワーアップしたんじゃなかろうか、こいつ
「……――――――――――――――――生きている人、いますか?」
【その後】
協力してくれる仲間を募るという、オーソドックスな使われ方を、久々にしてもらえた拡声器。
ただ最大の誤算は、使った人間である黒須太一が、対主催でもマーダーでもなく
男であろうと、女であろうと、異能の者を全てエイリアンと見なす、狂人であったこと。
集まったのは直枝理樹、真アサシン(近くで隠れて理樹を見守ってる)、藤乃静留の三人。
4人は対主催だったはずなのだが、見るからに人間でない真アサシンに、太一は襲い掛かる。
続いてエレメントを発動した静留も、エイリアンと見なされ
結局4人+近くにいた
マーダーで、ガチバトルが始まることに。
駄目だ、やっぱり今回も相手が悪かったよ拡声器。
【使用話】
17話「勇気の選択」
【使用者】クロノ・ハラオウン
【出典作品】リリカルTRIGUNA's(トライガンとのクロス作品)
【拡声器】本人に支給された拡声器
【目的】周囲の
参加者を集める
【概要】
最近色々と扱いがひどい拡声器が、なのはロワでも発動した。
【放送内容】
「僕は時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ。
この声が聞こえるものは、どうか聞いて欲しい。
あの女、プレシアと名乗る者の言いなりになって、殺し合いをするのは、どうか止めてもらいたい。
皆、いきなりこのような状況に陥って不安になっていると思う。
人の死を見せ付けられ、いつの間にか首輪をされ、閉鎖空間に閉じ込められたのだからそれも当然だ。
皆、自分の死に怯えていると思う。
だけど、どうか安心してもらいたい。
既に時空管理局はこの事態に気がつき、僕たちを助けるべく動き出している。
そして、僕以外にもこの空間には管理局員が何人もいる。
彼らは殺し合いなどせずに、きっと皆の助けになってくれるはずだ。
だから、人を殺すという軽挙なことは止めてもらいたい。
僕たちは助かるのだ。
僕は今、地図で言うD-4の学校にいる。
この声が聞こえるもの、不安に怯えるものは、どうか僕のところに来てもらいたい。
繰り返す。
僕は時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ――」
【その後】
この放送を聞きつけたヒビノ・ミライとアグモンが学校に向かい、クロノとの合流に成功。
さらにギルモンの死体を抱えたヴィータと出会うが、こちらも一度戦った末に和解する。
…が、その直後にアーカードによってアグモンの首をねじ切られてしまう。
二人を逃がすために囮となったクロノが奮戦するも、結局はアーカードにより無残な死を遂げた。
余談だが、この時使われた凶器はパニッシャーであり、これが元でまとめWikiの用語集に
「アーカード・ザ・パニッシャー」の項目が追加された。
【使用話】
50話「あの蒼穹に磔刑にしてくれたまえ」
【使用者】アーカード
【出典作品】NANOSING(HELLSINGとのクロス作品)
【拡声器】クロノに支給された拡声器
【目的】強者を呼び寄せる
【概要】
なのはロワにおける拡声器の呪いの発動は、1度どころの騒ぎではなかった。
【放送内容】
やがて時は満ちるだろう。
やがて囁きは広がるだろう。
「――間もなく最初の放送の時間だな、人間(ヒューマン)諸君?」
悪魔も泣き出す男の砦で、1人待ち受ける悪魔。
その魔性の誘いが、多くの人間を揺り動かすことだろう。
「さて、今に至るまでに何人が犠牲となったやら……ははは、まさか誰も死んでいないなどとは思っていないだろうな?」
多くの人間が、彼の元へと足を運ぶだろう。
そして目にすることになるだろう。
「ここまででもう分かっているはずだ。このデスゲームとやらに安全などない。聖域はない。
参加者達全員が全員、殺し合いを望まぬ善人だとは思わぬことだ。たとへどこへ逃げようとも、殺人者達は見逃さない。
逃走劇の果てに待ち受けているものは、間もなく名を読み上げられる連中と同じ末路というわけだ」
赤き電灯の光を放つ、アルファベットで書かれた看板。
その上方に現れたオブジェの存在を。
「……それとも、まだこの状況が信じられないか? いいだろう、ならば証明してやろう。
既に他ならぬこの私が、1人の少年を殺めている。犠牲者がいて、それを生み出した殺人者がいる。
信じられないならば放送を待つがいい。少なくとも1人分、名前が読み上げられるはずだ。
それでも尚疑う者は、私のもとへと来るがいい。そして目の当たりにするがいい。無情にも突きつけられた現実を」
両の手首を貫く鉄骨。血液すら乾き果てた身体。
さながら蒼穹からつり下げられるがごとく。さながらゴルゴダの十字架のごとく。
――クロノ・ハラオウンの亡骸が、コンクリートの壁へと磔にされているのを。
「さぁ、戦端は開かれたぞ! 贄は今ここに捧げられた! 闘争の儀の始まりだ!
私に抗う覚悟ができたものは、この私を求めるがいい。最高の礼儀と苦痛と悦楽をもって、最高の闘争でもてなしてやろう。
私を恐れる心を抱いたものは、すぐに退散するがいい。私直々に、地の果てまでも追いかけて、その息の根を絶ってやろう。
歌い踊れ人間達よ。挑み、挑まれ、殺し、殺され、豪華絢爛の限りを尽くした宴を上げろ。
この私をもてなすがいい。最高の狂気と殺意と暴力に満ちたフルコースによって。
私を退屈させないことだ。私を苛立たせないことだ。
戦うなら早く戦うがいい。逃げるなら早く逃げるがいい。さっさと諸君の行動を見せてみろ。
Hurry! Hurry! Hurry! Hurry! Hurry!」
魔窟(パンデモニュウム)の扉が開かれる時は、すぐそばまで迫っているのだ。
「――私の名はアーカード。逃げもせず、隠れもせず、諸君らの来訪を楽しみに待っている」
【追記】
最強マーダーの一角が拡声器を使う、という展開は漫画ロワの勇次郎と共通している。
だが今回の拡声器の呪いっぷりはあまりにも度を越えていた。
爪をはぐどころの騒ぎではなく、前述のSSで死亡したクロノの遺体を磔にして出汁に使う残虐ぶりを披露。
だが最大の問題は、想定しうる効果範囲である。
アーカードのいるエリアの周囲8マスを範囲と想定すると、なのは(A's)、フェイト(A'S)、はやて(A's)、フェイト(StS)、シャマル、クアットロ、セフィロス、アンジール、ヴァッシュ、ナイブス、アンデルセン、つかさ、十代、レイ、新庄、キース・レッドと、最大16人もの参加者に放送が行き届くことになるのだ。
さらに移動ペースから類推すると、ルルーシュ、ディエチまで圏内に入る可能性がある。
結果、最大18人。なんというデスマッチ。もう駄目かもしれない、これ。
【使用話】
32話「説得」
【使用者】市川
【出典作品】アカギ
【拡声器】同行者に支給された支給品
【目的】殺し合いに乗った連中を集め、華々しく散る
【概要】
拡声器のジンクスを
逆に利用した、掟破りの使用となった。
詳しくは下記の内容を見れば分かるだろう。
【放送内容】
「とぼけるなっ………!こんなところで呼びかけなんかしたら、安全な人物なんて来やしない……!
集まってくるのは、ハイエナみたいな危険人物ばかりに決まってる……!
そんなことくらい、あんたほどの人が気付かないわけがない……
なのになぜ止めないんだ?死にたいのかっ……!?」
「……えっ………?」
石田はこの時、初めて今までしようとしていた行為の危険性に気付かされた。
そんな馬鹿な。だってこれは、窮地に追いやられた自分たちにとっての唯一の希望の灯なのに。
そんな、そんなとうわごとのように繰り返しながら、石田はへなへなと地面に膝をついた。
「死にたいのか、だって………?そうさ、儂は死にたいのさ……」
そう言ってわずかに肩を揺らして笑い出す市川。
その声には、こんなところで邪魔が入るなんてとことん運がない、と自嘲の音が混じる。
「ククク……だがつまらない死に方をするつもりはさらさらない……
儂は死に場所を求めてここに来た……どうせなら華々しく散りたいじゃないか……なあ……?」
そう言って市川は、おもむろにコートの前身頃を開いて見せた。
びっしりと張り付いたダイナマイトの筒。それを目にした天はますます驚愕と憤りを露わにする。
「馬鹿野郎っ……!何人も巻き込むつもりかっ……!?」
「そうだ……いいだろう?所詮か弱い餌を貪りに来る乞食共さ………ククク……」
「クソッ………!!」
天は弾かれたように市川に髪の毛が触れるほどの距離まで詰め寄ると、市川の見えない眼をまっすぐ見つめた。
市川は眼前で燃えさかる怒りの鼓動を感じながら、それを逆撫でるような笑いを続ける。
「クク……お前も儂に死ぬなと言うのか……?」
「……そうは言わない。死ぬなら勝手に死ねばいいさ……
だが、考えてみろ…!あんたがくくりつけてんのはダイナマイトだろうが……
それだけの量があれば、このふざけたゲームをひっくり返せるんだぞ……!」
「何を言うかと思えば……クク………興味ねえなあ」
「本当にそうか……?アンタ、死に場所を求めてきたと言ったよな……
たかが参加者数人道連れにしたところで、満足か?
雀ゴロやただの中年、そんな奴らばかり殺して満足するのかよ」
「…………何が言いたい」
「アンタにふさわしい舞台は別にあるってことさ……
どうせ死ぬなら、
主催者の根城のひとつ潰して死んだらどうだ……!
この場で一番殺しがいがあるって言ったら、奴らだろ……!」
「………………」
「ちっぽけな参加者には何もできやしないと高をくくって見物してる主催者たちを
吹っ飛ばしたときこそ、ホントに華々しい死に方ができるんじゃないのか……!?
それがアンタの求めてる最期ってやつじゃないのか……!!」
下手に逆上させたら今ここで爆発を起こされかねない状況の中、天は必死に説得を続けた。
天の必死の啖呵を、治はただ息をのんで見守っていた。
市川は気圧されたようにしばらく押し黙っていたが、やがて口を開く。
「………わかった」
「…………ほ、本当か………?」
ああ、と市川は静かに頷き、ゆっくりと呆気にとられたままの石田の方に向き直る。
天は張り詰めた表情を崩して、市川の前から一歩退く。
そのまま市川に触れられて我に返った石田も、
とりあえず市川が死ぬのを止めたのだということを認識して胸をなで下ろした。
誰もが天の説得の成功を信じ、その場に弛緩した空気が流れる。
だがその刹那、空間をも切り裂くような音が緩んだ空気を掻き回した。
『聞けっ……!ここに一千万ある……!!得たくば、奪いに来いっ……!!』
3人は動くことができなかった。
拡声器から最大出力で吐き出された轟音―――それは紛れもなく市川の発したもの。
気がつけば石田の手からは拡声器が消え、それは今市川の右手に収まっている。
口を金魚のように開閉させる天たちに振り向き、市川は不気味に笑う。
「小僧、お前の言いたいことはわかった……だが、受け入れることはできねえな……」
よりによって、
大量のダイナマイトを持った自殺志願者の手に拡声器が渡ってしまった。
ただですら拡声器はマーダーの的になりやすいのに加え、
『一億円集めればゲームから脱出できる』という特殊な
ルールがあるこのロワにおいて
この放送は余りにも危険すぎた。
現在、対主催・奉仕マーダー・無差別マーダー・脱出狙いマーダーと、多種多様なキャラがこの放送を聴きつけ集結しつつある。
漫画ロワやなのはロワの様に闘う相手を求めて拡声器のジンクスを利用するという形はあったが、
死にたい為に拡声器のジンクスを利用した奴は間違いなくこいつが初めてだろう。
ちなみに、死ぬために拡声器を使った当の本人は未だに生存している。
【使用話】
127話「The Flag of Death」
【使用者】黒井ななこ
【出典作品】らき☆すた
【拡声器】本人に支給されたカラオケ用機材一式
【目的】50mほど前方で行われていた殺し合い(実際はかなり一方的だったが)を止めるため
【概要】
50mほど前方で対峙していた二人(狭霧嘉麻屋と恋)に対して、最初は「ちょっとアンタら! 殺し合いはあかんで!!」 と自分の声で叫んだものの、聞こえなかったのか無視されたのかまったく効果がなかったため、その場でカラオケ用機材一式のマイクを使用した。
結果的に自分のいたエリアとその周辺、合計9エリアにその声が響き渡ったが、黒井ななこ本人には”放送をしよう”という意図はなく、その内容も周辺にいる人々に対してではなく狭霧嘉麻屋と恋に向けてのものである。
【放送内容】
「殺し合いは、やーめーろーーーーー!!!!!」
【その後】
周辺に戦闘力の高いマーダーこそ少なかったものの、20キャラくらいには聞こえていてもおかしくないという人口密集地での拡声器発動。
第1放送直後であるにも関わらず
140話「B-5周辺顛末記」においてこの現場に次々とキャラが集まり、拡声器発動時に現場にいた5人を含め合計14キャラが集結するという事態になった。
使用した本人である黒井ななこは現在も生存中だが、この拡声器(正確にはカラオケ用機材一式だが)を聞きつけてやってきた◆6/WWxs9O1s氏(@テラカオス)との戦闘で狭霧嘉麻屋は死亡している。
【どうでもいいおまけ情報】
この127話「The Flag of Death」 の作者は
書き手3rdにおいて「オールロワで黒井ななこに支給されたカラオケ用機材一式に可能なことは自力でできる」という、パロロワではある意味において最強最悪とも言える死亡フラグ持ちに設定されてしまった。
【使用話】
170話「カヨとゴーレム」
【使用者】フグ田サザエ
【出典作品】
テラカオスバトルロワイアル
【拡声器】鈴木万吉(@オリロワ)に支給され、カヨ(@あたし彼女)が発見した拡声器
【目的】危険人物に関する情報を広く伝える、カヨが行動を共にしていたマユ・アスカのことを伝えるためにマユの兄シン・アスカを捜す
【概要】
ななこ先生に比べると、今回はかなり普通の使われ方だった。
【放送内容】
「あー、テステス。あー、サザエでございま~す」
そして名前が判明したところでサザエは決心した。
6/とジェシーという危険人物の情報を一刻も早く多くの人に知らせると。
そのための道具はカヨが持っていた。
それは拡声器。
曰く、少し前に森の中で拾ったそうだ。
その辺りの事情はサザエにはどうでも良かったが、これは渡りに船だった。
「まず皆に伝えたい事が。◆6/WWxs9O1s氏とジェシー・コクランの二人には気を付けてちょうだい。
二人とも進んで殺し合いをするような人で、仲間の振りをして襲ってきたりもするわ。
あいつらは優しい顔の下ではどうやって殺そうか考えている極悪人なのよ」
これで少なくともこの周辺の参加者には◆6/WWxs9O1s氏とジェシー・コクランの危険性は伝わったはずだ。
サザエは一仕事を終えたような感じでふっと一息ついた。
「あと、それから誰かシン・アスカっていう人がどこにいるか知って――」
そして続いて口に出された内容はカヨから聞いた某参加者の事。
ここに来た当初カヨと一緒にいたマユ・アスカという人物。
残念ながらマユは既に死んでいるが、彼女には兄がいるらしい。
それがシン・アスカ。
その事を聞いたサザエは序でだとばかりにその事も拡声器を通して伝えようとしたのだ。
【その後】
フグ田サザエはこの直後、一緒にいたカヨに殺害される。
とはいえ、その理由はサザエがカヨの最愛の人であるトモの死体から首輪を奪ったことが判明したからであり、拡声器を使用したこととの因果関係はない。
ちなみに、危険人物として名前を言われてしまった◆6/WWxs9O1s氏だが、オールロワにはカオスロワ出典の6/氏とパロロワクロスネタスレ出典の6/氏がいる。おまけに、クロスネタスレの方の6/氏は柊かがみと中身が入れ替わっている。なんだこの誤解フラグ。
【使用話】
32話「悲劇、決意、そして覚悟」
【使用者】北条悟史
【出典作品】ひぐらしのなく頃に
【拡声器】本人に支給された拡声器
【目的】妹、及び知人を探すため
【概要】
使ったのはにーにーこと北条悟史。
妹である沙都子を探すため、危険人物まで呼び寄せる危険性を承知で使用したが……
【放送内容】
『――この声が聞こえますか。僕の声が聞こえますか。
僕は……北条、悟史と言います。この声が聞こえている人は聞いてください。
僕は今、妹を探しています。北条沙都子と言います。
沙都子は……妹はこんなところに呼ばれて、酷く怯えていると思うんです。
この声が聞こえた人は、どうか妹を、沙都子を探してください!!
すごく自分勝手なことを言っているのかもしれない……
でも、僕にとっては、大事な、本当に大事な妹なんです……っ!!
どうか、妹を探すのを、手伝ってくださいっ!!
それから、これを聞いているのがレナ、魅音、詩音……さんだったら、
あるいは、沙都子自身が聞いているなら、僕のところに来てくれ!!
僕は今、地図でいうとC-7にいるんだ。
頼む!!必ず来てくれっ!!
……僕は絶対――』
放送の中でこれだけは言っておきたかった。
なので、今、ここで、言う。
『僕は絶対――戻るんだ、あの笑顔がある世界に!!』
僕はそう、宣言した。
【その後】
最近は特殊な使われ方をする拡声器だが、今回は至って普通の目的で使用された。
ちなみに使用された際の周囲の状況は、安全そのものだった。
対主催:ルルーシュ、スザク、みゆき、つかさ、月、ルパン、あすか、蒼星石
マーダー:浅倉、織田
ひぐらし勢は誰一人居ないが殆ど対主催だったため、悟史は案外大丈夫そうだと思われた。
しかし、しばらくすると以下のように状況は変化していく。
対主催:月、ルパン、あすか、蒼星石
マーダー:浅倉、織田、スザク、水銀燈、桐山、レイ
対主催の内、ルルーシュとみゆきが死亡。
スザクがマーダー転向など、どんどん状況は悪化していった。
頼みの対主催もルパンと月は放送を罠と判断して応じてくれず、悟史にとっては絶望的な状況である。
唯一の希望はあすかと蒼星石だが、シザースのデッキを持っている時点で負けフラグが立っている。
【追記】
最終的には以下のような有様となった。
黎明期時点での包囲網
レイ
織田
\(^o^)/桐山\(^o^)/
浅倉 ↑悟史 ↑あすか&蒼星石
銀様、スザク 狭間
後藤
当たり前だが狭間を除けば全員マーダーである。
拡声器を使った悟史だけでなく、何もしていないあすか(以下社長)たちまで包囲されてしまった。
社長たちにしてもステルスマーダーである桐山が同行しているという最悪の状況。
普通なら哀れみを感じてしまうが、対象が原作でもヘタレの社長だと何故か納得できてしまう。
結果的に範囲外だった後藤と狭間を除いた9人が悟史の所に時間差はあったものの集結。
織田は逃げたが、社長・蒼星石・桐山・悟史の四人と水銀燈&スザク、そして仮面ライダー王蛇である
浅倉の三つ巴に突入した。
強力なミラーモンスターを従えた浅倉が無双し、蒼星石のシザースが予想通り倒され、
桐山のオルタナティブゼロがいいところで助けにくるなど全体的に仮面ライダーが目立つなか、
発端である悟史は空気化。
このまま生き延びるかとも思われたが、久々にやる気になった拡声器の呪いは甘くなかった。
仮面ライダーゾルダに変身したレイが最後に到着し、乱戦の中に容赦なくエンド・オブ・ワールドを
撃ち込んだのだ。
社長は悟史と蒼星石を護るために死亡。
その悟史も蒼星石を護り死亡。
水銀燈は社長の最後の抵抗により右目喪失。
逃げた織田は離脱した桐山に見付かった果てに殺されてしまう。
挙句の果てにスザクの髪型が金髪横ロールになるなどその一撃は甚大な被害を齎した。
おまけに戦場となったD-7でも火災が発生。下手したら周囲に被害が拡大する恐れまで出てきた。
妹を探したいという些細な願いが招いた事態は、死亡フラグとしては廃れたと思われていた
拡声器がまだまだ健在であると証明した一件だったと言えよう。
【使用話】
17話「削除下克上」
【使用者】ドラえもん
【出典作品】ドラえもん のび太のバイオハザード
【拡声器】支給されたマイク@星のカービィ
【目的】宣戦布告、ならびに集まった参加者を一網打尽にするため
【概要】
ドラえもん、とは言ってもこのドラえもんは出典元がアレなため、外道な性格である。殺し合いを笑いながら見るべき立場であるはずの自分が、逆に殺し合いの舞台に放り込まれたことに激怒。参加者と主催を皆殺しにすることを決意し、その第一歩として支給されたマイクを使うことになる。
【放送内容】
「俺はこの殺し合いに乗った! 止められる奴は止めてみるんだな、ハハハハハ!」
【その後】
声に釣られてやってきたのは、主催に対して下克上を誓う日吉若(@ミュージカル・テニスの王子様)。ドラえもんは支給された釘打ち機で迎撃するも、よりによって本来は自分の道具であるヒラリマントで釘を全て打ち返されて片目を潰された挙句、揉み合いになる。不利を悟って撤退しようとしたところ、揉み合いの際に背中につけられたC4プラスチック爆弾で木っ端微塵にされ、敢え無くリタイアとなった。
【使用話】
8話「私の救世主様」
43話「英雄」
【使用者】いさじ
【出典作品】現実
【拡声器】本人に支給された拡声器@現実
【目的】
1.目の前のマーダーを怯ませるため(第8話において)
2.主催に対抗するために仲間を集める(第43話において)
【概要】
いさじとは、ニコニコ動画等で活躍する人気の「歌い手」の一人で力強い声の持ち主。
第8話では、目の前で園崎詩音(@ひぐらしのなく頃に)に襲われている柊つかさ(@らき☆すた)を助けるべく乱入。その牽制として拡声器で大声を張り上げる。
【放送内容】
「ぷぅぅるあああああああああああああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!」
【その後】
この牽制により冷静さを失った詩音を、難なくあしらい撤退させることに成功する。その後、第43話でいさじと同じく現実より参戦の福山芳樹と合流。ストーム1(@おじいちゃんの地球防衛軍)という強力な守護者も得て、その場でいさじは福山と即席セッションを行い味方を集めることに。
だが、ストーム1の射程圏外から暗黒長門(@涼宮ハルヒの憂鬱(暗黒長門シリーズ))の狙撃を受け、福山が重傷を負わされる。一歩遅れて合流したYOKODUNA(@世界最強の国技SUMOU)に長門の追撃を、スパイダーマン(@東映版スパイダーマン)に福山を任せて、いさじはつかさと共に撤退する。
だが、その先でこの殺し合いをテレビの収録と勘違いしている天海春香(@THE IDOLM@STER)の襲撃を受け、つかさを庇ったいさじもまた重傷を負う。その後、近くの洞窟で体を休めることにしたが、放送で姉であるかがみの死を知ったつかさが錯乱して暴走。自分の意思に反するもの全てを手にかけようとするつかさを止めようと説得するも聞き入れられず、最期は自分が守った相手に殺されてしまうという皮肉な結末となった。
【使用時間】「…サービスシーン」でリヒターが風呂にいる時
【使用者】デクス
【出典作品】シンフォニア・ラタトスクの騎士
【拡声器】???
【目的】アリスちゃんへの愛を叫んだつもり?
【概要】デクス、どうした。
【放送内容】
ちょっと待て。何かおかしい。
落ち着いて考えろ。冷静になれ。
「……スち………ぁぁ……」
……そうだ。泥酔した人間がそう簡単に目覚める筈が無い。ならばこの声は何だ。
「アリ………ぁああああん!!」
いや、この声には聞き覚えがある。馬鹿みたいな声量といい、内容といい、こいつは間違いなく――――
「アリスちゃぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああん!!!!」
【その後】こんな所で愛を叫ぶバカは絶対死亡フラグ確実。
【使用時間】
39話「咆哮! 軍曹入魂大演説…の巻」
【使用者】ケロロ軍曹
【出典作品】ケロロ軍曹
【拡声器】草壁サツキに支給されていた拡声器@現実
【目的】自分とサツキの仲間を呼ぶため
【概要】
妹のメイ(@となりのトトロ)からトトロの話を聞いていたサツキ(@となりのトトロ)によって、トトロの仲間と勘違いされたケロロ軍曹(@ケロロ軍曹)は、メイを一緒に探して欲しいとサツキに頼まれる。
その後、互いの支給品を確認している中で、サツキの荷物に拡声器が含まれている事を確認したケロロ軍曹は、これを利用して仲間への呼びかけを行う事を提案する。危険人物を呼び寄せる事になるのでは、と心配するサツキに不意打ちを食らわせて気絶させ、そばの草むらにその身を隠すと、ケロロ軍曹は自分一人が目立つ格好で、岩場の上から呼びかけを始める。
【放送内容】
『あーあー、マイクテス。吾輩はガマ星雲第58番惑星 宇宙侵攻軍特殊先行工作部隊隊長 ケロロ軍曹であります!
冬樹殿! もしこの声が聞こえていたら、聞こえてくる方向に向かってほしいであります! 吾輩はそこで待っているであります!
タママ二等! ドロロ兵長! 以上二名も、一刻も早く隊長の下に駆けつけるであります!
ガルル中尉殿! 貴殿の軍人としての力量を見込み、我が小隊への協力を要請させていただくであります!
貴殿にこの殺し合いに積極的に乗る意志がないのであれば、是非とも協力していただきたい!
それから、草壁メイちゃん! お姉さんのサツキ殿が君のことを心配しているであります!
今、サツキ殿は吾輩と一緒にいるであります! 放送が聞こえていたら、吾輩の所まで来てほしいのであります!
その他の皆様も、メイちゃんらしき女の子を見つけたら是非ご一報を! メイちゃんは……あ、やっべ、外見とか聞いてなかったよ……。
とにかく、小さい女の子のはずであります! それらしき子がいたら、ケロロ軍曹、ケロロ軍曹までご連絡を!
後は……そうでありますな。せっかくの機会だから、言っておくであります。
この悪趣味な催しの趣旨に従い、他者の命を奪おうとしている者たちに告ぐ!
その道を選ぶとは、あまりに愚かである! あえて言おう、カスであると!
おのれの命惜しさに他の命を狙う人間が、このバトル・ロワイアルを生き抜くことは出来ないと吾輩は断言する。
我々はこの殺し合いそのものを破壊して、初めて生き延びることが出来る。
参加者同士戦い続けても何の得にもならない。我々を集めたあの男女に一矢報いてやらねばならないのであります。
今こそ我々は明日の未来のためこの殺し合いを破綻させねばならないのであります!
ジーク・ケロン!』
【その後】
実は放送開始の時点では、声の届く範囲には彼ら以外の参加者はいなかった、と言う単なる徒労に終わりかねない状況にあった。
しかし、タイミング良く可聴範囲に足を踏み入れたのは、ケロロ軍曹の仲間であるタママ二等兵(@ケロロ軍曹)だったため、目的を果たしてケロロ軍曹とタママ二等兵は合流する。
しかし誤算だったのは、ケロロ軍曹にベタボレだったタママ二等兵が、同行していたサツキに嫉妬心を抱いた事である。腹黒属性を秘めているタママ二等兵は、自分の支給品である首輪探知機を使い、反応があったと嘘を言ってケロロ軍曹を偵察へと追いやってしまう。そしてサツキと1対1の状況を作ると、サツキを徹底的に攻撃して、殺害一歩手前の所まで行ってしまう。
結局土壇場で冷静さを取り戻したタママ二等兵だったが、サツキは重傷を負ってしまい、ケロロ軍曹に全てを打ち明け、サツキの治療のために移動する事になる。
結果的に、この時のサツキは一命を取り留め、タママ二等兵が先にロワの中で協力を約束していた冬月コウゾウ(@新世紀エヴァンゲリオン)との合流にも成功するが、冬月は冬月の方で、部下である加持リョウジ(@新世紀エヴァンゲリオン)との合流を果たしており、更にこの加持がステルスマーダー的な思考の持ち主であったと言う、更なる窮地が訪れ、一行の前途には暗雲が立ち込める事になる。
【使用時間】
52話「ラブとマミ 終わらない約束!(前編)」
【使用者】モロトフ
【出典作品】宇宙の騎士テッカマンブレード
【拡声器】支給されていた拡声器
【目的】テッカマンブレード(@宇宙の騎士テッカマンブレード)を呼び寄せ、テッカマンエビル(@宇宙の騎士テッカマンブレード)と戦わせる、その他参加者は自ら殺害する事
【概要】
そもそも変身ロワでは、拡声器が
良くも悪くも大活躍している。その最初のシーンがこれである。
かねてからテッカマンブレードに対して敵愾心を燃やしていたモロトフ(テッカマンランス)は、ゲーム開始早々にテッカマンエビルと接触。同じくブレードに執着していたエビルに「会場の中央で待っている」と言うメッセージを伝えるように頼まれる。
始めはそれを断るランスだったが、自分ではブレードに敵わない事を顧みて(正にブレードに敗北した時間からロワに召喚された事もあり)、エビルと克ち合わせる為に承諾する事になる。
そして、会場の施設の一つである図書館を破壊すると共に、拡声器で放送を行い、ブレードをおびき寄せようとするのだが……。
【放送内容】
「テッカマンブレードよ! この声が聞こえるならば出て来い! 私だ、テッカマンランスだ! この私がこうして呼び出している理由は他でもない、裏切り者の貴様に向けてメッセージがあるからだ! 感謝するがいい!」
「恐らく貴様は下等な地球人どもを守ろうなどと、下らない事を考えているだろう! それならそれで結構だ、この私が地球人もろともブレードを潰すだけだからな!」
「言っておくが、私の言葉は嘘などではないぞ。もしかしたら貴様はかつて私を倒した力を持っているから、私がそれに怖じ気づくと高を括っているだろうがそうはいかん! 幾ら貴様が進化したといえども、私が地球人を潰す事に何ら変わりはない!」
「私の言葉が真実であると証明してやろう! 今から十秒以内に貴様が現れないのであれば、私はこの図書館を破壊する! そうなれば中にいる地球人……いや蟻どもは皆、死ぬ事になるだろうな! ハッハッハッハッハッハ!」
「……貴様の答えはわかった、ここにいる蟻どもを見殺しにするというのだな! 良いだろう!」
「これでもまだ現れないかブレード! ならば――」
【その後】
放送そのものはブレードに届かず、図書館はランスの手によって完全に破壊されてしまう。しかし、その放送と破壊の惨状を確認した桃園ラブ(@フレッシュプリキュア!)と巴マミ(@魔法少女まどか☆マギカ)のコンビが到着し、その場で戦闘に発展する。
初めての戦闘である少女コンビだったが、コンビネーションは良好で、モロトフを確実に追い詰めていく。しかし、結局のところスペックの差が圧倒的で、痛み分けの形で撤退する事になりながらも、モロトフはラブとマミの両者に致命傷を与える事に成功する。
撤退したマミは、自らの魔力が完全に枯渇する(=死ぬ)事を顧みず、ラブに治療を施した為ラブは生還。力を使い果たしてマミは死亡する事になる。
厳密にはマミの自滅とも言えない事は無いが、マミの死はモロトフのキルスコアとして数えられ、拡声器の使用=死亡フラグの法則を破る事になった。
【使用時間】
86話「Gの咆哮/破壊の呼び声」
【使用者】ゴ・ガドル・バ
【出典作品】仮面ライダークウガ
【拡声器】フェイト・テスタロッサ、ユーノ・スクライアのどちらかに支給されていた拡声器
【目的】猛者との闘いを望む為
【概要】
噛ませに定評のあったテッカマンランスが、拡声器を使用する事によってキルスコアを上げた上記の事件。
ところが、
更にそれを上回る使用例が、その後から現われる事になる。
今回の使用者は、「破壊のカリスマ」ことゴ・ガドル・バ。最強のグロンギであるン・ダグバ・ゼバ(@仮面ライダークウガ)に、元の世界での「ゲリザギバスゲゲル(位を高める為のゲーム兼儀式、セミファイナルゲーム)」によらず、この地で勝利を収められるだけの力を手に入れるべく、手当たり次第に強者との戦いを望むと言うのが彼のスタンスだった。
それに従い、この放送の前に左翔太郎(@仮面ライダーW)、佐倉杏子(@魔法少女まどか☆マギカ)、そしてフェイト・テスタロッサ(@魔法少女リリカルなのは)、ユーノ・スクライア(@魔法少女リリカルなのはA's)の4人組を襲撃し、フェイトとユーノを殺害している。
その時に手に入れた拡声器を用いて、更なる強者との戦いを行う為、放送を掛ける。
【放送内容】
「「聞け!!
ダグバ、クウガ、そしてこの場に集いしリントの戦士達よ!!」
「俺はこのゲゲルに乗っている、殺し合いに乗っている!!」
「既に、二人のリントを葬った!
フェイトと、そしてユーノと言う名の勇敢な戦士だ!!」
「奴等は強かった、だがそれでも俺を倒すには至らなかった!
俺は、より強く誇り高き戦士との闘いを何よりも望んでいる!!」
「もし貴様等がこのゲゲルを止めたいと望むなら、俺という障害をまずは退けてみろ!
我こそはと思う者がいるならば、遠慮はいらん!
どんな手を使おうとも、多人数で挑もうとも構わん!!
この俺……破壊のカリスマ、ゴ・ガドル・バに挑むがいい!!」
【その後】
この放送、園咲霧彦(@仮面ライダーW)、山吹祈里(@フレッシュプリキュア!)、更に左翔太郎、モロトフ、ダグバなど、近辺に居た多くの参加者の耳に届き、これに乗って真っ先に霧彦はガドルの待つ場へと赴く。
それによって、以下の展開が待っているのである。
【使用時間】
99話「風のR/戦うために生まれ変わった戦士」
【使用者】ゴ・ガドル・バ、園崎霧彦
【出典作品】仮面ライダークウガ(ガドル)、仮面ライダーW(霧彦)
【拡声器】ガドルの所有していた拡声器
【目的】
ガドル:更に強者を呼び寄せる為
霧彦:自らの罪を告白する為
【概要】
放送を行ったにもかかわらず、やってきたのが霧彦1人である事に落胆したガドルは、更に参加者を集めようとする。
既にコンディションが悪化していた霧彦は、左腕をガドルに切断され、勝負の趨勢が見えた為、ガドルは自分たちの戦闘の様子を拡声器で放送しようとしたのである。
【放送内容】
「聞け! 今から勇敢で無謀な戦士と決戦する!」
「お前も、言い残すことがあるか」
「…………ああ! だが、それは戦いながら言わせて貰う。それは私の仲間たちだけじゃない……哀れな君やダグバへの言葉でもあるのさ!」
「全て言い切る前に殺してやる!」
「私はかつて、街を愛しながらも、数え切れない罪を重ねた! 私が売ったメモリが未来を担う子供たちさえ傷付けたんだ! その報いか、私は愛した人に裏切られ、彼女に殺された!!」
「くっ……! だが、私はどういうわけか、そのまま死ぬことさえ許されないまま、此処に召喚された!!」
「成る程。貴様も死の雪辱を晴らす為に蘇ったのか」
「いや、違う!! 私はきっと数えられる限りの罪を全てを償い、再び街を綺麗にする為に蘇ったんだ!!」
「だが、私は……冴子を、なのはさん、フェイトさん、ユーノさんを…………誰も守れず、この街を、人々を泣かせてしまった!! 目の前で殺し合う人たちを止めることさえできなかった!!」
「そのうえ、親しい人の死に悲しむ少女にかける言葉さえ見つけられなかった!! だから、彼女を傷付けた貴様を倒すことで、その罪を償う!! はぁっ!!」
「………ッ…………もしかしたら、貴様の命を奪うこと……それ自体は罪かもしれない……。だが、それならそれでいい。
仮面ライダー君や祈里ちゃんと僕は違う……僕はドーパントとして、僕のやり方で街を綺麗にすることができる。
だから、もう迷いはない……メモリよ…………私の体を、心をどれだけ蝕もうと構わない。私の想いに答えろ!!」
【その後】
放送そのものは、この後もわずかに続いたのだが、この放送そのものがどこまで拡声器に拾われたのかがぼかされている為、割愛する。
既に勝負の趨勢は見えていた状況からの放送だったが、この直後に霧彦は最後の力を発揮してガドルに肉薄する。
それまで霧彦の攻撃によって傷一つ負わなかったガドルだったが、最後の一撃は身体に通ってしまい、右脇にダメージを負う。
しかし、霧彦のダメージの方が大きく、それまでの無理が祟ってついに霧彦は死亡する。
だが、霧彦の言葉は、放送の届く範囲に居ながら戦闘などの理由によってガドルの呼びかけを聞き逃していた姫矢准(@ウルトラマンネクサス)、血祭ドウコク(@侍戦隊シンケンジャー)、そして佐倉杏子の耳にも届く。
その結果、ダグバとガドルは合流し、「今後やってくる戦士たちとガドル、勝った方と勝負する」と後ろに控えるダグバを尻目に、ガドルは翔太郎、姫矢、杏子の3名と戦闘を開始する。
ちなみに、この放送の直後に、モロトフはブレードと接触を果たし、エビルに言付けられた役目を果たす事になる。
【使用時間】
133話「崩落の呼び声」
【使用者】モロトフ
【出典作品】宇宙の騎士テッカマンブレード
【拡声器】支給されていた拡声器
【目的】参加者を呼び寄せ、皆殺しにする為
【概要】
ブレードとエビルの対決を見届け、再び自分の最強を証明するために行動を開始するモロトフ。
そこで、市街地に存在する風都タワー(@仮面ライダーW)を破壊し、それをデモンストレーションとして参加者を呼び寄せることを思いつく。
かつて図書館を破壊したように、モロトフのテッカマンランスの力を使えば、それは容易な為、あっと言う間に風都タワーを崩壊させ、間髪いれずに拡声器を使用する
【放送内容】
『愚かな蟻どもよ!この私の偉大なるショーを見てくれたかな?私の名はテッカマンランス!たった今この風都タワーを破壊してやった!』
『ふははは、驚いているか?これこそがテッカマンの力!テッカマンの前には、いかなる抵抗も反抗も無駄だと分かってくれただろう!』
『それでもなお、私に逆らおうというのなら…H-8、風都タワー跡へとやってくるがいい!』
【その後】
放送を聞きつけて現われたのは、よりにもよって当ロワの最強マーダー候補の1人であるダグバであった。
その後の展開は戦闘描写も省略され、瓦礫の壁に叩きつけられ、自らの武器であるテックランサーで磔にされたシーンまでキンクリされたと言う衝撃的なもの。
無論、それだけでテッカマンであるランスには致命傷に届かなかったものの、そこからダグバの容赦ない言葉攻めが始まり、挙句電撃を浴びせられ、モロトフは呆気なく気絶してしまう。
最初の拡声器使用ではやってきた相手を痛み分けとは言え殺害する事に成功しているが、今回は完全に敗北してしまったのだった……。
【使用時間】
134話「Uに一人だけの/COSMO BLAZER」
【使用者】ン・ダグバ・ゼバ
【出典作品】仮面ライダークウガ
【拡声器】モロトフから奪った拡声器
【目的】モロトフを人質として、救出にやってくるであろう参加者や仮面ライダーを呼び寄せる為
【概要】
……が。
噛ませキャラ扱いから見事に脱却して見せたモロトフが、ここで終わる訳は無かったのである。
モロトフを退け、成り代わる形で参加者を集めようとしたダグバだったが……。
【放送内容】
『聞こえるかな、リントのみんな……僕の名前はダグバ、ン・ダグバ・ゼバ、リントからは未確認生命体第0号とも呼ばれているよ……』
『さっき、このタワーを崩壊させたリントの呼び声に従ってここに来て、そのリントを倒したばかり……でもまだ殺してはいない……』
『このリントを守りたいならば早くここに来てよ、殺されたくないならね……』
『早く僕の所に来て……僕を笑が――』
【その後】
この直後、ランスは戦意を取り戻し、再びダグバとの戦闘に持ち込む。
元からあった実力差に加え、コンディションも良いとは言えなかったのだが、モロトフは自らの発射したボルテッカ(反物質エネルギー波)を身に纏って突撃すると言う捨て身の戦法でダグバに挑みかかり、両者は会場の端の海まで吹き飛ばされる。
結果的に、両者は痛み分けの形で引き分けになるも、圧倒的に力の差を見せつけられた先だっての戦いを、見事に返上して見せたのだった。
この様に、変身ロワでは拡声器は完全に「マーダーの強化フラグとして機能している」と言って過言ではない状況になっている。
いわゆる「呪いを吸い取ってパワーアップする」現象が、モロトフとガドルの2人に起こっていると言ってもいいだろう。
変身ロワの用語集においても「拡声器を使うことよりも放送に釣られて向かってしまうことの方が遥かに死亡フラグとなる形になっている。」と記されるほどである。
かつてない勢いで拡声器の呪いに反逆するロワ、それが
変身ロワイアルと言えるだろう。
最終更新:2013年07月23日 15:51