久々に自宅に戻った。梅雨明け前に北海道に出発したので、気候の違いに戸惑う。家から一歩でも出ると炎天下の今は、夏。札幌では過ごしやすいので外での仕事を考えるが、ここでは家の中でじっとしていたくなる。
久々に記すのでwhat's upというにはいささか時間が経ってしまったが、出先だったのでしかたない。というか、連日連夜の仕事と飲み会で疲れっぱなしでした。2週間ぶりの自宅のベットでやっと熟睡した。東川も札幌も楽しかったけど。
7月27日からは
東川国際写真フェスティバル。国際的な賞や年度賞ではない受賞形式など他の写真賞に比べて極めてユニークであり、新人作家賞などから木村伊兵衛賞などへとつながっているしまた伊兵衛賞から国内作家賞へという流れもある。今年は修好120周年ということでタイ国からマニット・スリワニシプーン氏。民主化の過程での様々な事件写真にスーパーマーケットの篭を押すピンクの人物を登場させるピンクマンシリーズなどは森村泰昌を彷彿とさせるが、より政治的な状況がリアル。杉浦邦江さんは国内作家賞。NYに40年在住のアーティストである杉浦さんに受賞してもらえるこの賞は素敵だ。新人作家賞は今岡昌子さん、会社をやめて自分探しの旅にイスラムの国にでかけたら、コソボまで行ってしまった方。人懐っこい性格はドキュメンタリー写真の鉄則なのだろう。イスラム社会の中で女性の写真は貴重だ。特別賞は北海道にゆかりのある方への賞。今回は旭川で自主ギャラリーを運営し写真を撮り続ける山田博之氏。奥さんとの出会いからその生活を描いた“ロマンス”から日常を丹念に描き出す“残雪”まで。旭川で最後の晩は彼のギャラリーで痛飲した。
最終更新:2007年08月12日 10:57