4月06日(日)


もうすぐ新学期が始まる。今年はどんな学生と出会えるだろうか。学部の入試からもう半月以上経つし院試からは半年も過ぎたので合格者の顔ぶれのイメージも少々淡くなってきた。しかし先端が彼らの可能性を引き出す場所として相応しい場所だと認識できるようにと、日々真剣に考えている事は事実である。アーティストなので、現場では作家であることと教員であることの重さの違いを天秤ばかりにかけられることがままある。もっと若かった頃は作家活動が全てであってその他の事はそれに付随する事でしかなかったが、現在、人と接する事は作家活動としても大学の仕事としても同等な重さとしてベクトルの同軸上に存在するようになった。

さて、websurfingをしていたらYouTubeに私の作品イメージを発見。シカゴ美術館個展のカタログをスキャニングしたようだ。どこの誰なのかは解らないが、ちゃんとコピーライトとして説明してあるところがアメリカらしい。悪い気はしない。
http://www.youtube.com/watch?v=weevaZ9YHZY

一昨日まで一週間上海にいたが、中国は著作権の概念が未だ薄い。私のイメージや方法がどんな風に紹介されて行くのかちょっと怖い気もする。iphoneが発売される前にコピーのtphoneが発売される国でもある。しかしながら、美術の状況は日本にくらべても遥かにホットだ。私が9月に個展をすることになった画廊のオープニング(Zhu Qi氏キューレーションの"歴史的消耗"という中国の作家のグループショー)に招待されて出かけたのだ。中国ではNYのように美術館のような画廊もあるが、ここも3室+あり、日本の画廊に比べればかなり大きい。



上海の象徴的存在の外灘(バンド)租界時代の建物が並ぶ。 画廊はこのバンドの中にある。


1956年生まれ、Wang Luyanの作品。分かりやすいが、日本の小ささが中国での認識の現実と感じて少し寂しくなる。


1970年生まれ、Li Weiの作品。合成ではなく、実際に作家が細いワイヤーをつないで逆立ちしている。


行進曲がカーテンの背後で流れるインスタレーション。 Xiao Yu 1965年生


台湾の映像作家Chen Jie Ren1960年生の作品。大きな縫製工場を舞台とした美しくも不可思議な作品。


最年少20代の作家Zhang Peng 1981年生の写真作品。少女の演出が不思議でエロティック。


重厚なペインティング Qinqiの作品 1975年生


塩の中に鹿のはく製を埋め込んである。全ての道はローマに続く.とは限らない、と文字が流れる。Jiang Changwu 1969年生の作品


左が私のエージェントのMakiさん。右が若き画廊主Cocoさん。父親は資産家。もはやコミュニストの国ではない。背景の絵はZhou Wenzhong 1974年生の作品


次回の展覧会の為にリサーチと撮影を行った。
最終更新:2008年04月20日 04:27
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。