平成20年度研究計画概要│要旨
東京藝術大学大学院美術研究科先端藝術表現専攻
佐藤時啓研究室所属
菊地拓児
昨年度掲げていた“多角的なアプローチと視野角の拡大”を今年度も継続的しながら、修士二年目となる本年度はより自身のテーマの専門性に特化した研究活動を行う。
■研究主題
[ クリエイティブワークによる場のマネジメント 考察 ]
―国内旧産炭地をモデルとして―
※仮題
川俣正「通路」展で企画運営したコールマイン研究室の活動展開を主軸に国内旧産炭地へアプローチし、地域資源とアート・クリエイティブワークの関係について研究活動を行い、関連した創作活動を行う。修了制作においては活動のアーカイブ・ドキュメント提示と同時に個人の制作物の提示も行いたい。作品解説論文については、活動の計画・実践・報告を含めた実践報告と論証を主とする。
■現時点での予定│学内
5/9 副査決定
6/6 修了制作研究計画書提出締め切り
7/7-11 事前審査会期間
■現時点での予定│学外
7/14.15.16 北海道三笠にて川俣正氏と共にレクチャー
(三笠市・北海道教育大学・北海道文化財団提携事業)
8.9月 北海道ならびに宇部・九州リサーチ滞在期間
10/6.7.8.9 福島現代美術ビエンナーレ2008 招待出展
11月?秋吉台国際芸術村 川俣正氏と共にワークショップ講師として招聘
※展示~1月?
※今年度の研究計画を立案するにあたり、昨年度の活動実績との関連性が強い。昨年度の研究を振り返る意味も含め参考までに下記に記す。
■平成19年度の活動・研究(パブリッシュワークに限る)
・佐藤研究室制作プログラム トランクトランス展 [ Blak Ark ]
・東京藝術大学美術研究科大学院先端芸術表現専攻修士一年atlas展 [ TRUE GREEN ]
・取手アートプロジェクト2007 こどもプログラム 小学校アーティスト派遣 [ 想像力×創造力 ]
・取手アートプロジェクト2007 メタユニットM1プロジェクト [ M1アスレチックピラミッド ]
・beauty salon iris × Takuji.K コラボレーションディスプレイ [ HAIRLINE ]
・東京藝術大学×ニューヨーク大学交流展[ coal butterflies ]
・東京都現代美術館川俣正 通路[ コールマイン研究室 ]
・佐藤研究室ピンホール写真展 孔[ Coaling ]
・その他各種デザインワーク
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平成19年度研究計画概要(抜粋)
※参照用
二年間の研究期間においては、これまでの創作テーマの更なる掘り下げを始めとして、新しいテーマ・表現・思想にも積極的に取り組み、“多角的なアプローチと視野角の拡大”を、広義での研究目的とする。以下、平成19年度の取り組み計画概要。
1.テーマの掘り下げ・アプローチの検証
自身の創作活動面では、ライフワークである炭鉱・鉱山に改めてアプローチする。また夏季長期休暇を利用して、ルーツであり拠り所でもある北海道の歴史・文化・自然に目を向け、アイデンティティ・表現との関係性を見詰め直していく過程の中で表現として昇華させていく。
2.多様な関係性の中でのクリエイティブワーク
初年度である本年は個人制作以外にも多様なクリエイティブワーク・コミュニティワークへの参加や他の作家の創作に触れ、表現の社会性・意義や役割について考察していく。