Contrast light
■菊地拓児
タイトル:奔別(ぽんべつ)
素材 :ミクスドメディア
展示概要:住友奔別炭鉱立坑櫓(すみともぽんべつたんこうたてこうやぐら
/以下奔別立坑)は北海道三笠市に現存する国内最大規模を誇る
立坑櫓(炭鉱の巻き上げヤグラ)である。
奔別立坑は閉山後37年経った現在でも「奔別」(ポン-ベツ/アイ
ヌ語で小さい川を意味し、地名でもある)を掲げている。現在も
燦然と掲げられている二文字には、石炭産業の盛衰の中で数多く
の生き死にの物語が見え隠れし、今日も繰り返される開発と衰
退のサイクルを象徴しているかのようにも思える。閉塞感の漂う
現在の社会において、立坑が放つ成長期の日本の勢い・エネル
ギーが、まぶしく見えるのは何故だろうか。
■田中一平
タイトル:FALL
素材 :電球、赤外線センサー、植物、布、糸
展示概要:人間が個々にもつ感性の共通点と相違点に興味を持っています。
葉が落ちる。
自然に、葉が、一枚、落ちる。
それは単なる現象にすぎない。
しかし、人間はそこに様々な意味を見つけたり、つくり出したりする。
象徴・比喩・もしくは先人たちの解釈などを手がかりに。
ある人の解釈は他人と共通するときもあれば、しないときもある。
なにかしらの現象(出来事)を目撃したときに生成される感受性(も
しくはイメージ)は、何によってつくり出されているのか。
最終更新:2008年10月28日 09:27