11月14日(金) 佐藤研ミーティングログ
記録:下平
I_
田中一平プレゼンテーション
II_ クロージングパーティ
III_ 連絡事項
I_ 田中くんプレゼンテーション
▼01_若林奮
▷略略歴
彫刻家
60〜90年代に活躍
当時、工業製品、アルミ、ステンレス、ガラス等が作品の素材として主流の 中、一環して鉄のみを素材として制作
「二ツ塚廃棄物広域処分場」(日の出町)を作品化する
▷田中くんの言葉
形態・量感・質感という物質的要素以外のものを作品化している。
作品の空気感が周囲のものをそのまま取り込んでいる。
抽象的に見える作品から作家が見ている風景を体験できる。
詩を見ている感覚。
作品の最後の形に無駄がない。
"積み重ねていく"ということ 時間の蓄積が作品から読み取れる →「100粒の雨粒」
▷共感していること
あいまいなものがあいまいなまま、鑑賞者に伝わってくる。そのあいまいさをこちらでチューニングする感覚
(→ただ、この感覚は見る人を選ぶ。見る人全員に伝えるのは難しい。)
▼02_宮島達男
▷略略歴
アーティスト
デジタルカウンター作品が主流(7.25度の角度の数字)
初期はパフォーマンス → 1982 : NA,AR(RAIN)
↓
パフォーマンスでなく、作品がそのパフォーマンスを示唆することになる
↓
「それは、変化しつづける
それは、あたゆるものと関係している
それは、永遠に続いている」
コンセプトを立てて、少ない言葉で言語化している。
▷田中くんの言葉
設置場所が毎回面白い。
生活の一部分に作品が入っている。
日常の風景を少しいじってかっこよくさせる。
「ファンクションをフィクションに」(北川フラム/ファーレ立川) = パブリックアートということではなく、もともと街にあるものを使って、街にアートを浸透させていく。このことを体感する作品を宮島は創っている。
▷共感していること
「アートを見たあと、自分の家に帰る…ではなく、アートが生活空間のある部分を変容させて、現実が変化していく・存在していく、ということはできるはずでは。」
▼03_インゴ・マウラー
▷略略歴
照明デザイナー
2006 オペラシティ インゴ・マウラー展
ハロゲンを使った照明をデザインした初期の人
60人くらいの事務所で制作(個人からの依頼を受けて制作する)
イッセイミヤケとコラボレーション
街の中に作品を設置(駅のホームなど)
西洋は、ガラス、金属が多いので、シェードに紙を使っているのは稀
▷田中くんの言葉
インゴはただ明るくする以上のモノを作品(照明)に組み込んでいる。(=宮島につながる)その結果デザインがデザインを超えているのでは。(倉俣史朗、吉岡徳仁も)
▷共感していること
照明はそれ一個の存在でその場所の空気が変わってくる。さらに、照明はいわゆるアートよりも「生活」の中に無理なく入り込める。彼はそこに照明として照らす以上の要素を閉じ込めている。
▼04_今後
日常のなかで当たり前に存在していること、見過ごしていることを違った目線からその存在にちょっと気づかせるという操作。
形態だけでなく、時間の概念を作品に組み込んでいきたい。
メインディッシュ:手作り?激ウマッ焼き餃子&餃子スープ
III_ 連絡事項
11月15日(土)TAP同窓会にみなで参加しましょう。
11月21日(金)は
高木久美「いずもにおくみ展」を見に行くためお休み。
次回MTGは11/28(金)、プレゼンテーター 小沢君
最終更新:2008年12月02日 03:18