●桐生さんのプレゼン ”桐生眞輔の意識の変遷”
●下平さんのプレゼン
●桐生眞輔の意識の変遷●
三度の先端芸術表現科受験をへて自らの意識がどう変わっていったか、桐生さん自らプレゼンしてもらいました。
第一回目
「抽象(的な書)、具象的(な書)」
それまでに学んできたもの、書のパラダイム
古典→他人の言葉を書く
現代→文字の紙への入り方が新しい など
●技術の再現
●技術の分析
このときの桐生さんの研究…慈雲尊者の筆と書
慈雲尊者の筆は小さな藁の筆。直筆で書かれる。
井上有一
海外の抽象表現と影響しあう。
エナメルによる作品など、書の行為性
「書はぐしゃっとつぶれた自分のようなもの」
飛び込み、つぶれて、そこに残った跡。
サンパウロヴィエンナーレのあと1年間放心した、という話が印象的でした。
一回目の受験を経て見えてきたものは、
紙の上での新しさ→メディアの横断とテーマに対する意識
第二回 とりあえず、写真を使うと決めた
テキスト(書)とイメージ(図)が結びつくことは江戸以前はよくあった→アシデと呼ばれる
→井出玉川蒔絵硯箱、平家納経など
その作品化→京大での石垣撤去反対の看板の写真と文字を重ね合わせた作品。
境界線に対する興味。書道を教えていた生徒の頭にパックリと縫い跡、写真を撮る。体の上に刻まれる線。指にシルクスクリーンで書く→刺青表現へ
クレメント・グリーンバーグ
モダニズム批評家『グリーンバーグ批評選集』・モダニズムの絵画
ジョエル・ピーター・ウィトキン
●下平さんのプレゼン●
建築の分野から、どのようにして制作の意識が変わって来たかをプレゼンしてもらいました。
取り上げられた作家
●土屋公雄
●アントニー・ゴームリー
●ジュゼッペ・ペノーネ
●マルセル・デュシャン(アンフラマンス)
●サラ・ジー
土屋公雄
2000 記憶の光
2005 隠されたピラミッド
2005 灰の薔薇ー家一軒燃やした灰で作られたインスタレーション
家具を使った作品が印象的でした。家具の生きた時間、記憶の蓄積。
アントニー・ゴームリー:彫刻、インスタレーション
ランドスケープアーキテクトという言葉に表象される。
彫刻の表面からの距離感、スケール感。
作品…
Another plase
Angel of north スケールオーバー
field
sound-2
ジュゼッペ・ペノーネ
成長しきる前の樹木に鋳造の彫刻をめりこませる。
自然に喰ってかかるような、しかし共生しているかたち。
木の内側を露にさせるような作品が、アントニー・ゴームリーと対照的で興味をもちました。
マルセル・デュシャン(アンフラマンス/極薄)
Inframaince(形容詞)
デュシャンの言葉で…薄いもの、グレイ、死後発見されたメモから
世界を存在させているデリケートなもの。
可能的ーーーー現実的の間にある部分
↑ここの部分?
存在を予感させるもの。例えば、椅子に残った体温
サラ・ジー
日常品によるインスタレーション。ジャンプする可能性。
技巧的でありながら、作品として完璧でないこと。
表皮の外側が作品に…なるということ、
自己を投影できるものとしての…
自分がそこにあり、置き換わる可能性のある…
予感させる、アンフラマンス、
ということがインスタレーション、なのかな…
と、思いました。
更新が遅れて大変申し訳ありませんでした!
最終更新:2009年01月09日 16:37