1月9日(金)

2009年 1月9日 ミーティングログ 下平記録

菊地 拓児さん
高木 久美さん

連絡事項



■ 菊地 拓児 ■ 

影響 = こうなりたい! or こうはなりたくない…

作品からの景況もあるが、人間的なことの影響もある

[空間構成に興味を持った経緯]
 絵を描くのがもともと好き
 美術が好き
 北海道の風景、文化を取り込んでいる作家に親しんだ
 北海道は個人の美術館が多いので見に行っているうちに美術を設置している
 空間・デザインに興味が移っていく
 (参考:西村計雄 記念美術館)
   ↓
 高専の建築コース5年

1、清家 清(建築家)
 学校の建物が清家清 = 使いづらい学校建築

 →新しいデザイン・話題性・斬新さ  とのアンバランス

2、川人 洋志(学校の先生・建築家)
 当時はキライだったが卒業後の作品を通して好きになった

 知床(地元)の材料、間伐材を利用している
 閉鎖的でもなく、解放しすぎてない(交番の設計)
 北の風土、風景を、色を建築に取り込む

3、吉岡 徳仁(デザイナー アーティスト??)
 ディスプレイの技法で一つのものを使って大量に見せることで違うものに見せるという手法があるが、そういったやり方をすごく繊細括大胆にやりこなしている。インスタレーションでもデザインでも。
 一度失敗しても次につなげる。リベンジしている。

[デザインとアート 〜菊池的デザインの定義〜]
•デザインとはソリューションである。
•多くの誰か、エンドユーザーの要望・条件を解決すること。
•作者の思いが専攻しているデザインはデザインじゃない。
•ただし、要求に応えるだけでなくプラスαとしての更にもっとよくなるための仕掛けをかける事が大事。(これまでの仕事はオーダーメイドが多かった)

[菊池さんのデザインとアートの関わり]
デザインと美術は別物で、平行してある。
学生の時はデザインをなめていた
根底には絵で何かをしたいという気持ちがあった

仕事を始めたら自分の求めるデザインを付き通すという意識があまりなかった
逆にデザインがデザインとして独立してあった

[今後は]
デザインをやっていると引き出しが求められる
いろんな視点、いろいろな影響を求め芸大へ

ダブルスタンダードでやっていく
どっちもバランスをみながらやっていきたい
二年間培ったもので今度はそれをデザインの方にいかせるのではという意識になっている


■ 高木 久美 ■

影響とは…
忘れたころに思い出すものが影響を実際にうけたもの

[テーマ]
人間と人形
動かす・動かされる
現実と虚構

1、ハンス・ベルメール(アーティスト)

ホワイトチャペルではじめて見る
家庭環境が作品に影響している
父親の存在が大きく、権威にたいしてすごくシビア
30才までは炭鉱で働く
表現力が満たされなかった
  ↓
玩具に対する執着
押し殺されていた感覚が人形へ
人形の中に彼の本質が隠れている

人の持っている秘密な部分(性癖)を敢えて見せることで、何かが解消される
人形を支配している事の喜び
人間への愛が屈折して人形への愛に向かったのでは

かれの作品の写真は白黒ならではの温度を感じる

2、河原温(アーティスト)

「バラバラになった身体展」ではじめて見る
にんげんをかなりリアルに物質化していることがすごく気になった
→自分が人間でりながらすごく人間を客観視している
自身の略歴は生まれてから今までの日数を表記する
人間が時間に突き動かされている事が強烈に伝わる
彼の魂がカレンダーに…
(作品
 •「DAIT PAINTING」:その日のうちに描き上げ、その日の新聞を
 梱包した箱に貼る
 •日付をアナウンサーが読み続ける)

3、アレハンドロ・ホドロフスキー(映画監督)

映画のあり方を変えた
ファンタジー・カルト ミックス
最後は見るものを置き去りにする
映画を虚像たらしめる
見る側を見られる側に一気におきかえてしまう
今ではパリのカフェでタロットリーディング
タロットもアート

人の心理を読む事が大きなテーマ

(作品:「エルトポ」「ホーリーマウンテン」「Daily motion」)

4、西野達

大きな変化日常にもたらす
展示が終わった後もその場所に思い入れが残る
動かせないものに見るものを動かす
作品自体が売れるものではないので、名前を売るというやり方が新しい
かえがたいものを平気で変えてしまう
エネルギーがすごい

5、ベニス・オッペンハイム

作品を見るのに必ずテーブルの距離を歩かされることになる
黒い人形の前に立つと黒の味方、
白い   〃    白の味方になっているような気がしてくる


[表現したいこと]
人との距離感
ディスコミュニケーションの部分
意志伝達できない部分の伝達を行おうとしている。身体的に
人間くさいもの
人間をすごく愛している
人で遊んでる感じ
身体の彫刻を作っているうちに身体を表現する方法としてものの表層を見せるだけでなく人そのものを見せるためにはフォームから離脱するようになっていった
身体を史郎とすると内蔵がからんでくる




○お二人のプレゼンテーションが終わってから、「アート@土澤 2006」(岩手県東和町)のドキュメンタリーをビデオ鑑賞をしました。今年も10月にあるようです。


■ 連絡事項 ■

○8×8について

•城市さんの展覧会のクロージングは今後行う。
•クロージングは佐藤先生は二月いっぱい忙しいということで、(代わりに桐生さんが司会進行で、)生徒だけで行う。二月が妥当(?)
•城市さんの作品は当分展示したままでもよさそうだけど…入試があるので、それまでには撤去。

○佐藤研合宿in雪の山小屋

•3月1日〜3月4日
•黒沢ヒュッテ  (伯耆田くん予約ありがとう!)

○卒展・修了展のクロージングパーティ

•1月25日、みなさん行きましょう

○1月9日が公式ミーティングとしては本年度最後のゼミとなります。
最終更新:2009年01月17日 01:09
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