11月25日(水)

11月25日 佐藤研mtg 上野・先端教員室   記入:川合


■内容
プレゼン 桐生&下村
お別れの会・写真鑑賞


■桐生 プレゼン内容

「1950-60 書と絵画が関係した時代」

その時代とは?
1.“書は美術ならず”論争(小山正太郎vs岡倉天心)
  Fine Art と日本 純粋美術と応用美術
2.抽象表現主義
3.自分自身

表現の位相(フェーズ・段階)
第一                    第二
◎文化史(一般文化史)←刺青        ●形式理想  ■形態
◎精神史(宗教・思想の潮流)←価値観・認識 ●主題的内容 ■材料
◎美術史                  ●素材的要素 ■技術

  • 西洋では書は抽象画のように受け入れられ、展覧会に加えられた。
  • 「墨美」…抽象表現主義の作家と書家たちの交流が行われた。

ヨハネス・イッテン(1888-1967)
スイスの芸術家、理論化、教育者。…書に関心を持っていた。

井上有一(1916-1985)
書家。森田子龍、江口草玄らと墨人会を結成。
海外での展覧会にも多く招待されている。

「禅」
  • 禅の教義は形態を超越して精神を把握すること
  • 禅は60年代のアメリカにおいて、唐突に現代美術と出会う。
 禅の持つ神秘性と瞑想性も、カウンター・カルチャーの文脈に取り込まれた。
…鈴木大拙とジョン・ケージ

 禅と書、禅と抽象表現の関係への興味
抽象表現主義の作家→井上有一など、書家であり美術館に飾られる作家
     ↓      └具体との関係
 伝統→抽象――――→自分の身体で書く→言葉を使う 文身表現
(技術)(形態・材料) 

なぜ刺青か?
  • 文字学の影響
  • カウンターカルチャー、アングラ
  • 人間の感情、文字、歴史的事実
  • 認識を問う ×負の文脈←→○祈り、願い、誓い
これを作品によってあらわす。


■下村 プレゼン内容

点から生じる空間性(平面から空間へ)
●音楽と作品(ドローイング) ●平面から生じる空間
  • 音楽            ・日本画
  • マリンバ          ・長谷川等伯
  • 点、リズム、層       

制作におけるベース
  • マリンバ
  • 日本画(予備校)

空間への意識 ものの存在への意識
空間:ものは空気の層を纏っている。
  • 平面上における空間(立体感)
 平面(二次元)に表現するには視覚的操作が必ず必要
 →視覚的リズムの操作

点から空間へ ドローイング(点の集合、運動により成り立つ形態)
点→線→面→空間
点(粒子・原子)から生じる概念
個(点)の集合(主観的世界の集合)
→ひとつの大きな世界(社会・空間)を構成
万物はアトム(点)の集合

ドローイングと音楽の類似点 音=点
  • リズム     点の描くよう
  • メロディ    線
  • 層(ハーモニー)空間

音楽 リズム・メロディ・ハーモニー
  • 点としての音 音の集合 音の重層化
 音符=点
  • 音の相対関係によって生じる音楽
 ex)サンプリング
チャイコフスキー「ピアノコンチェルトno.1」
  • 点としての音 音(点)の運動・リズム・メロディ
ドビュッシー「喜びの島」
ショパン「エチュードop10-4」
岸田佳津子「熊蜂の飛行」(マリンバ)

絵画         音楽ーーーーー┐
 ↓          ↓     |
点の集合、粒子の集合・音の集合   |
      ║            |
視覚世界=ドットの集合=固有の世界 |
聴覚(音楽)→固有の感じ方     |
 ↓            視覚的リズムの発生
  • 写真作品      ←  ・視線の意識
  • インスタレーション    ・人間の持つ視覚の意識

マリンバとは?
鍵盤楽器の一種。
ピアノと同様の配列をした木製鍵盤をマレットで叩いて演奏する木琴楽器。
■Jマリンバ・ポニーズ
「子供の世界に愛と夢を」の理念のもと小川雅広が結成。
5歳から12歳の児童10名前後で結成されるマリンバ・アンサンブル。
国内及び海外で年間50回以上の演奏活動を行い、埼玉県国際親善大使に任命。

日本画
長谷川等伯…襖絵で空間を表現。
福井爽人



プレゼンの合間に、お別れの会のスライドショーを見ました。
素晴らしく美しかったです。皆様お疲れ様でした。
(私は仕事的にカメラを持っているわけにもいかず、
 一枚も撮れませんでしたので、写真で見るのは初めてで感動しました。)

またこの記事のアップが遅くなり申し訳ありません。
自分のメモが本当に走り書きで、改めて見ると自分でも
何を書いているのかわからない部分が多々あり、
内容で間違いや抜けがありましたら、適宜修正お願いします。
最終更新:2009年12月10日 04:18
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