2010年12月17日

佐藤研mtg  12/17(金)  書記:下村
参加者:高木、桐生、米重、ニコラ、田中、秋本、柳井、田附、磯野、下西、下村、村上(遅刻)、ナヒョン(早退)

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大掃除

■柳井さんプレゼン■
<影響を受けた作家>

◇クエイ兄弟 (映像作家)
QUAY BROTHERS(1947~)

「ギルガメッシュ」
作品のあり方を考えるきっかけになった作品

  • ギルガメッシュとエンキルと娼婦

力比べをしても勝負がつかなくなったという神話をもとにクエイ兄弟が制作。


  • 文学的な素材をもとにしていたとしても、話の筋をとおしたものではなく、
 映像のもつ運動の面白さ

  • 作品の意味よりも作品の中にある複雑なバイブレーションを焼き付ける

  • シュルレアリスム


パペットアニメーション
ダンスと音楽

物語性は不要←(クエイ兄弟)

音楽と物語
音楽の物語性、物語のあり方←(柳井)

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◇ラヴェル Joseph Maurice Ravel(1875~1937)
フランスの印象主義音楽の作曲家
音による印象を重視。
音楽の構造を変えようとした作曲家

「水の戯れ」
水の紙が戯れる様子を音にしたもの

12音階と5音階へ
脱構築
音楽の構造を変える

文学の象徴主義→音楽の印象主義

物語の起承転結のように音楽にも第一主題、第二主題、集結の構造かある。

音=言葉
音楽の中には言葉と同じような法則がある→音楽=文学


音楽理論に映像の未来がある
物語の新しいあり方を導きだせるのではないか。

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物語の構造を変えようとした作家

◇カフカの小説
 「変身」

主人公のポジション=始めから不憫な状況

  • エディプスコンプレックス
子供のもつ父親への対抗心

  • 不安や不気味さ
自分が日々忘れている忘れようとしている記憶を呼び起こすような余韻
夢の余韻と似た感覚

  • 定義や限定のない構造


一直線へ結末へ向かう物語の構造ではなく新しい物語現実


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◇構造◇

  • 物語の多重性(複数の物語を一つの中に存在させる)
  • シュルレアリスム的展開→脱構築
  • 同じフレームの中で異なる時間(映像と絵画)


ギルガメッシュ→アリス、シュパンクマイヤーの作品と似てるねー

シュルレアリスムで好きな作家
ダリの映像
ストップアニメーションを使った作品

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■磯野さんプレゼン■

<影響を受けた作家>

◇MATS EK,s:スウェーデンの振付家 (1945 )

  • 演劇とバレエのミクスチャー
  • 古典バレエを現代的にリメイク
  • バレエのリメイクを通じて人間性の表現

古典バレエ:身体の美しさ
     ↓
ツェック:古典バレエの中には普遍的な問題点に置き換える
     バレエの様式を変容しつつ身体的言語と音楽性を見出す
     言葉に変わる動きを作った

<ジゼル>
ツェック→女性の視点にたって現代的に表現。
言語に変わる身体表現→幼稚的な動きを参考にしている

<白鳥の湖>
ツェック→男性の視点にたって現代的に表現。
  • 男性の幼稚性

オデット(白鳥):好きな女性
オデール(黒鳥):母親と好きな女性が混合している

幻想

表現されている内容→内容から考えるコンテンポラリーへの転換


◇ゴッドフリー・レッジョ 「コヤニス・カッツィ」(1975~1982) 映像作品
  • バランスを失った世界

イメージと音楽だけで表現

映像の作りかた・編集方法→ 現実性の再認識

  • フィリップ・グラスの音楽:音楽が語りになる在り方
  • パーフェクトへ向かう社会の宿命の視点が表現されている


◇アイ・ウェイウェイ

アイデンティティ
中国の工芸美をうまく利用している
集団のアイデンティティと個人のアイデンティティを見せる

個と集団=全体
工芸美

社会的な中での活動に関心がある
社会とのつながりを持った作家に興味がある

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■下西さんプレゼン■

影響を受けた何か→自分の持つ性質、性癖→美術
<美術と収集>

◎生まれ持った性癖

1.収集癖
世界に二つと同じ形のないという個体
落ち葉、小石、水

  • 大量にコピーされた大衆消費物
  • ウルトラマンや仮面ライダーがガムのカード
  • キン肉マンの消しゴム、ビックリマンチョコのシール
  • ペッツ

レンズをとおしてみたい、知りたいという欲求、覗き見行為、顕微鏡、双眼鏡

2.写ることの快楽
記念写真

◎生きる環境
思いや願いを持ちながらも生きる環境によって道が左右されてしまうという運命に従うことの必要性

◎諦めと選択
馬術 equestrian arts
武術 martial arts
美術 fine arts


書かれた歴史だけが残っている by 杉本博司
文字情報によって成り立つもの
署名=自分を表す代名詞→セルフポートレイトと言える

  • サインの収集
荒木経惟、横尾忠則、スザンヌ・ベガなど


ヴォルフガング・ライプ
  • 自分から離れる→所有物への変容

<生きる上での術>
かつて諦めた術
(ばじゅつ)馬術 equestrian arts
(ぶじゅつ)武術 martial arts
  ↓
環境が伴って人生の多くを費やし学んでいる術
(びじゅつ)美術 fine arts
  ↓
美術家活動を行う上で大切な術
(べじゅつ)弁術 oraleating arts(oral+oratory arts +eating arts)
(ぼじゅつ)慕術 love arts


分からないこと=書かれていない歴史を知ろうとする行為が重要
第三者からみた自分
最終更新:2010年12月17日 21:24
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