- 展覧会リサーチプレゼン『写真の飛躍』:浅古、長塚
- SPACE8×8講評:浅古、長塚
■諸連絡
来週は研究室はお休み
20日は講評と101の修復計画などについてのミーティングをします
小麦粉変容の予定でしたが、無理なので、21日のIAV新年会で何かやりましょう(ピザとかそばとか?)
101の撤去・修復は2月の6、7日辺りを予定してますのでそのつもりで
合宿は三月の合格発表(11日)以降なので、そっちもそのへんのつもりでいてください
8×8に二人で展示するとき、真ん中の壁を前提としないでとるかとらないか、
よく考えて&話し合って決めるように(来年からは)
■展覧会リサーチプレゼン『写真の飛躍』東京都写真美術館
発表者:浅古、長塚
《浅古》
西野壮平さん
写真をつなぎ合わせて、一枚の作品とする Diorama Map シリーズ
google mapのような『地図』ではない
彼自身が移動し、見たものや感じたことを自分なりに再構築する
人の記憶/イメージの中にある都市を写した地図
Diorama Map Kyotoを見て
金閣寺のてっぺんに鳳凰がいない(きれてる)
自分は古美術研究旅行で京都に行ったとき、鳳凰がとても気に入って、執拗に写真を撮った
自分にとって京都といえば鳳凰がマストなので、認識の違いを感じた
→実際に自分が行った都市ほど面白く見ることのできる作品である
同じなら同じで感覚を共有できるし、違うなら違うで、その違いが面白い
現代写真論でホックニーと比較されていた
ホックニーは角度だけ変えていて動いていないが、西野さんは自ら動くことに重点をおいている
嫉妬!!
半分くらい嫉妬 あとは尊敬と喜び
自分と表現の手法が似ていることからくる嫉妬
参考になるし大いに刺激になるけれど自分が追いつくまでちょっと休んでてほしい
しかし表現する内容は結構違うので、楽観視している
空想シリーズ i-Land と Night
架空の都市(自分空想の中の都市)を作り上げている
こっちのほうがより自分の表現手法に近いのでますます『まずい!』
i-Landで、町中にぽつぽつと空が混ざっているあたりなど、自分にはない発想だった 嫉妬
先生やみんな
- 大阪芸大の写真学科出身 っていう出自が先生的には意外
割と堅いとこからこんな柔軟な作品を作る人が出てくるんだなあ の意外
- 本当の都市に則して作って行くのであればがっちりしすぎてしまうが、
彼は自分の中の都市に向き合って組み立てていける人 そのパワー!根気!
→やっている途中でばからしくなってしまってやめてしまったりしがち(特に先端はね)
それを最後まで貫き通すのがすごい
- コラージュ作品を作る人はたくさんいるけれども、ホックニーと比べても真似だと言われないだけの強度がある
- 複写して作品にしちゃうのはつまんない オリジナルだけ出した方が良い
- 視点の問題 全体的に俯瞰だけどどこから撮ってるのか
→東京タワーも俯瞰 でも森ビルから撮れば上から撮れる
- 作業量が多い作品が好きなので、やはり複写よりオリジナルが良いと思う
- プロジェクターの画像が窓ガラスに反射したのも素敵
- ぼーっと見てると抽象絵画とかドローイングに見える
- 『嫉妬』のリアリティは大事に持っていたほうがよい
《長塚》
5人中4人の『野』率
この5人は相性がよい
見終わってがーーーっとクロッキー帳にいろいろ書いた
自分が見る上で好きな感覚に近い ものを撮ってた
同じ物質が連続して並んでいる、っていうのが好き!でそういう作品を出していたのは添野さんだけだった
虫の羽の作品が見たかったけれど今回は展示されてなかった
写真の版型が小さいのは、細かい部分をじっくり見せるためなのだろう
水泡や気泡好き しみじみと、キレイだった
好きだしキレイだなーとは思ったのだけど、それで終わってしまった
じっくり見てたらまわりの人がどんどん次へ次へいってしまい若干不安に
写真としてキレイキレイにしてないのが、気になる
糊がべたべたついてたり、指紋べたべたついてたり
増殖・つながりという展で西野さんとかぶる
群像のイメージが北野さんともつながる
→この展覧会の作家達は相性がよいのではないか
一人だけちょっと違っていて、なんかほんわかしてて良い空間だった
浅古「佐野さんの写真の前で佐野さんのことを思い出すとほっこりした気持ちになれるよ」
長塚「まさしく!!」
光がゆらいでる感じがかわいい すてき 佐野さん空間
佐野さんのカラー感がよく出ている
ぼや〜んほわ〜んって感じだから、西野さんのを見た後だと目が悪くなったかのような錯覚
一瞬油画かと思った 全体的にちょっとこわい空間だった
こんな大きな写真作れるのかという驚き
→人との繋がりから、自分の作りたい作品が作れるようになるというのは素敵だ
映画を見てる労働者の作品だけがこちらを意識していないという点で異質 気になった
群像というには30人は少ない 何かあるのだろうか
一番難しかった わからなくて
大判だからこその作品という気もする
『色々想像して見てください』というようなことが書いてあった
確かに見る側の想像があって初めて完成される作品なのかもしれない
『これがすごい!!』と思えるような作品は、自分としてはなかった
いいなー好きだなーというのはあったけれど、嫉妬はしなかった
展示の仕方が問題だったのかも もったいない
一人分の空間が小さくて、もっと見たかった!
でもドキっとする作品には中々出会わない ドローイングみたいなのを見てるときの方がドキっとする
先生やみんな
- 三階も見たら良かったんじゃあないかい
- 三階のは本当に小さい写真ばっかで、鑑賞者は張り付くようにして見ている
- 人の流れを見てると面白かった。さらーっと流す作品と張り付く作品と
- それを撮るという行為そのものは面白いのだけど画面的にはただキレイになってしまう
→キレイなんだけど、キレイだな で終わって流してしまった
最終更新:2012年01月07日 07:40