ひとつの断片
15年前の事件である。
アスティス公の領地にある別宅に、一人の強盗が押し入った。
当時その別宅にいた女の使用人(当時38歳)が殺され、強盗は目ぼしい貴金属を奪い、アスティス公の長男(当時8歳)を人質に逃走をはかった。
しかし別宅を出る直前、数人の警護にあえなく捕らえられることとなる。
保護された長男に怪我はなく、ただ酷く精神的に衰弱していたため、すぐに医療機関へ搬送された。
当時その別宅にいた女の使用人(当時38歳)が殺され、強盗は目ぼしい貴金属を奪い、アスティス公の長男(当時8歳)を人質に逃走をはかった。
しかし別宅を出る直前、数人の警護にあえなく捕らえられることとなる。
保護された長男に怪我はなく、ただ酷く精神的に衰弱していたため、すぐに医療機関へ搬送された。
罪に罰が追従しないこの世界では、男の「強盗」「殺人」「児童誘拐未遂」これらの罪が問われることもなく。
そして、取り押さえられた強盗の喉を、使用人の一人であった少年(当時17歳)がナイフで切り裂いたこともまた、責められることはなかった。
そして、取り押さえられた強盗の喉を、使用人の一人であった少年(当時17歳)がナイフで切り裂いたこともまた、責められることはなかった。
それは雷鳴が轟く嵐の夜のこと。