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雑記帳/2006年12月10日/Results of Public, Multiformat Listening Test @ 48 kbps - (2006/12/10 (日) 22:46:39) の編集履歴(バックアップ)


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既に知られている方も多いと思いますが、48kbpsの公開リスニングテストが終了しました。
結果は以下の通りでした。
http://www.maresweb.de/listening-tests/mf-48-1/results.htm

< 個人的な感想とか >
個々の評価を見てみると、やはりこのビットレート(このビットレートだから尚更か)でも好みや聞く部分の違いが出ているように思います。自分がやっても聞く部分で評価が変わりそうですから。しかし、その中でも明らかに悪いものがあるわけで、Vorbisにとっては"spmg54_1"(post-echo)や極端なimpulseサンプル"eig"や"kraftwerk"ということになるでしょう。
上記の問題はquality0だと劇的に改善しますが、これはブロック長に起因します。q-1(48kbps)ではq0(64kbps)の倍の長さのブロックを使うために、時間分解能が大きく劣ります。ブロック切り替えのしきい値もまた違います。
Impulseブロックのビット割り当てはパラメトリック系ツール(SBRやPS他)を持たないVorbisにとっては厳しく、低いビットレートほど苦しい部分です。HE-AACやWMA Pro.10(+)はそういったツールを持ってます。
"spmg54_1"の問題は、しきい値の変更のみでビットレートレンジを維持したままの改善は恐らく無理で、ブロック検出の部分に手を加えることは改善のために必須でしょう(誰かチャレンジしてみてください!)。



カテゴリ: [音声圧縮] - &trackback() - 2006年12月10日 13:18:16
  • ごめんください。リスニングテストの結果を拝見しました。なんともVorbisには残念な結果になってしまいましたね。それにしても、やはりSBRなどの特許技術はすごいですね。今後のVorbisの発展を心よりお祈りもうしあげます。 -- 774 (2006-12-10 18:59:33)
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