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ある日どこかで

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Book reviews

ファンタジー

・ある日どこかで
リチャード・マシスン著 尾之上浩司訳

切ないラブストーリー

 主人公リチャードは脳腫瘍であとわずかの命の宣告を受けます。失意のうちに当てのない旅にでたリチャードがたどりついたのは、古式豊かで美しいサンディエゴのホテル・デル・コロナード。そこで出会ったのは美しい女性エリーズ。しかし、彼女がいたのは75年前に撮られた肖像写真の中でした。
 リチャードは彼女に会うために時間旅行に出かけます。

 この本は映画化され、そちらは日本に紹介されていたのですが、原作である本書は今回が初邦訳となります。

 リチャードの覚え書きとして書かれているこの本は、センテンスも短く、彼の切迫した切ない気持ちが伝わってきます。
 しかし、すべて一人称で書かれているため、ヒロインであるエリーズの心情が唐突でわかりにくく感じました。
 私にとって同性であるヒロインに感情移入しにくいことが、このラブストーリーを読むにあたってすこし残念でした。
 でも、海辺の美しいホテル(実在するそうです)を舞台として繰り広げられる時間を超えたファンタジーは胸に迫るものがあります。


(2002-04-20)
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