「はじめまして。
山口葉月(やまぐち はづき)といいます。
ここは、いい人ばっかりですよ。
すぐ慣れると思いますけど、何か困るような事があったら、私に言ってくださいね。
万事、この葉月におまかせくださいませ」


「少しは慣れましたか?」
(ええ)
「よかった。嬉しい」
(……)
「…そうですか。
わかりました。
みんなに、ちょっと言っておきますね。
あ、でもでも、ちゃんと自分から話しかけないと、いつまでも慣れないと思いますよ。
大丈夫、みんな、いい人ですから。
ね?」


「お見事です。
あなたの活躍を聞いて、すごく嬉しくなっちゃった。
でも、無理はあんまりしないでね。
本来あんまり差がない人間の間で、それでも人より優れているという事は、きっとどこかで無理していると思うから。
…え? 私?
そうね。
私もお料理は少し優れているから、その分、どこかで無理をしているかな」


「…?
なにか困った事でもありましたか。」
(実は家がひどいことに)
「わかりました。
万事この葉月におまかせくださいませ」
(いえ、別に)
「なにかあったら、言って下さいね。
お仕事はともかく、それ以外は結構出来るおねえさんですから」


葉月が家に来て、掃除洗濯をしていきました。
食事まで作ってあります。
(恥ずかしいものをチェック)
のぉ! 綺麗に並べてある!
(ありがたいと感謝する)
ありがたいと感謝しつつ、食事をとりました。


葉月がこっちをずっと見てる。
なんだろう…。
「袖、破れてますね。脱いでください。
…いや、そこまではしなくてもいいから。
繕い物は得意なの。
ちょっと待っててくださいね。
……。
はい、出来ましたよ。
ふふっ。
なんかこういう事をしてると幸せを感じます。
戦争が、遠いみたい」


良くわかってなさそうだが、葉月は、こっちを見て微笑んだ。


葉月はこっちを見て、少し照れて微笑んだ。
大変わかりやすい好意だ。


葉月はこっちを見て、視線を外した。


「え、いや、なんでもないわよ?
変だね。
…あはは。」


「時々、私に勇気があるなんていう人がいるけど…。
私、そんなんじゃない。
私、弱虫だから。
本当に意気地ないから…。
誰かと誰かが話しているだけで何も手につかなくなるくらい弱虫だから。
だから…私、勇気ない…」
葉月は、ぼろぼろ涙を流した。
(よしよし)
葉月は泣きっぱなしだ。
あなたは手を引いて家まで送った。
(守ってあげるよ)
「あ、あ……ありがと…ありがとう…」
葉月は泣きっぱなしだ。
あなたは結局手を引いて家まで送った。


葉月は照れて、笑って見せた。
この間泣いたのは、
個人的に失敗だったらしい。


岩崎「葉月さんは僕の姉みたいなもんなんだ。
  ほんとに大事にしておくれよ。
  後にも先にもあんないい人はいやしないんだから。
  …ああ、それと…。
  いや、なんでもないや。
  お幸せにって、葉月さんに伝えて」


「…この間は、その、ありがとう。
それだけ」


あなたは、葉月の家にお呼ばれした。
岩崎「やあやあやあ、いらっしゃい。
  どうしたの?
  ああ、大丈夫。ちゃんとここは、葉月さんの家だよ?
  え、僕かい? たかりに来たに決まっているじゃないか。
  他に何があるというんだい?」
菅原「あ、やっときた。急いでよねー。私も忙しいんだから。
  え、ここ葉月の家に決まってるじゃない。
  私?
  イソウローよ、決まってるでしょ?
  他に何があるって思っているのよ」
…そして。
全員「いただきまーす」
岩崎「僕は、そのエビフライを食べたいな」
菅原「葉月おかわり」
山口「あの……ごめんなさい。騒がしい食卓で」
岩崎「ほう。聞きましたか、乃恵留さん。
  もうそういう関係らしいですよ」
菅原「ほんとね。岩崎くん」
岩崎「うんうん。もう、春だねえ」
菅原「やだなあ。
  雪溶けてぐっちゃぐちゃだよね。
  白い雪がドロでよごれて汚いし」
山口「…あの、ほんとに…、ごめんなさい…」
菅原「アンタ、私の方がこの家では長いんだから大きな顔しないでよね」
岩崎「僕は、昼ご飯の時呼んでくれるといいなあ」
こうして、楽しく時間が過ぎました…。


「……あ。
あの、食べるのに困ったら、私の家に、来てくださいね。
今は指揮が忙しいから、この戦いが終わったらで、いいんですけど……。
そうしたら私……」
山口 葉月はなぜか恥ずかしがっています。
(※イベントクリア)


葉月は迷い込んだ小鳥の面倒を見ているようだ。
そういうのがひどく似合う人だなあ…。


葉月の周りを小さな鳥が飛んでいる。
「ふふ…元気になったんです。
ああ、もういっちゃった…。
あの鳥は、もっと南にいくんだと思いますけど…。
無事に仲間のところにいけるといいな…」


「…あの小鳥、どこか俊君に似てたな。
本当はずっと、傍にいてもいいのに、私から離れていく…。
そんなに私は、だめかなぁ。
だめかなぁ…」


「昔ね。
昔は幸せだったの。コウモリも飼ってたし。
蛇も飼ってたし…それに俊くんも家にいたから。
昔はね、良かったのよ。
他がなんて言ったって、私は幸せだった。
世話する作業の重さなんか、距離の遠さと比べればどうって事ない…
本や図鑑でしか大事なものを見られないのは嫌…嫌だよう…」


(山口葉月ED)
いえ、なんにも覚えていません。
それどころではなかったんですよ。
 (108警護師団に
    配属されていた学生兵の手記より)

山口 葉月は、忙しかった。
実際のところ、戦争があるないすらも、あまり関係ない。
彼女は忙しかった。家族は多いし、そして彼女は、家事の天才だったのだ。
「ほら、○○君。
食卓につくときは本を読まない。
そっち、テレビ消す!」
(戦い終わったら大出世だね/はい閣下)
「もちろん。世の中は、食事を作ってくれて掃除してくれる人が一番偉いんです。
……手は洗った?」
みんな「はーい!」
「よし。じゃあいただきます」
みんな「いただきまーす」
山口 葉月は自分の分を減らして、あなたにエビフライを一尾多くくれました。
それが、元隊長の特権のようでした。





山口葉月 通常 / 提案 / 派生 / シナリオ

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2014年03月01日 18:54