今日は待ちに待ったバカンスの日。
源「おい、最後部座席は俺様の場所だぜ?
…絶対ゆずらねェ…。
不良のメンツに賭けてな。」
金城「ちょっと~、はやばやとリクライニングを
しないでよっ!
アンタ、寝る気満々? ひょっとして!」
竜造寺「えーっと…、バスに乗り遅れた人とかは…、
流石にいないようだね」
柱「うふふ…、誰かカメラ持っています?
居眠りしてたら寝顔を撮ってしまいますからね。」
深澤「やーれやれ、座り心地の悪いシートだなぁ…。
バス自体もオンボロだし…、
こりゃ酔うヤツが絶対出るぞ…」
先内「窓からの景色は、きっと奇麗なんだろうね。
うん、雰囲気でわかるよ。」
斉藤「はーい、気分の悪い人はいませんかー?
奈津子がガッツリバッチシのガチンコで
看病して差し上げますよー?」
紅「…景色、キレイ、ね」
牧原兄「や~、軽油の燃える匂いはちょっとアレだね。
いかにもバスってカンジじゃない?」
結城「…一行は終始楽しく朗らかな雰囲気だった…。
キャンプ場で待つ血の惨劇も知らずに…。
とかいう展開になったら面白いと思わない?
あ、思わないか…、あっそー…。」
神海「消毒薬と包帯、ガーゼの類はちゃんと 持ってきてます。
だから安心して下さいね」
英吏「はは、最初は億劫でしたが…、
いざバスに乗ると…、戦意高揚いたしますな。
楽しみになって来た…」
善行「この日差しと、バスの心地よい振動…、
なんだか眠くなりませんか?
…すみませんが、少し失礼して…ふぁぁあ…」
石津「うふふ…、お弁当…作り過ぎ…ちゃ…た。
分け…てあげ…る…ね?」
滝川「おいおい、バス移動っていやぁ
ババ抜きタイムだろ!
さあさあ、罰ゲーム決めよーぜっ!」
舞「…………。
! な、なんだ?
私は少し寝不足なだけで、決して
乗り物酔いなどと…」
スキピオは、バスに乗り慣れていないのか
すみっこでじーっと小さく丸まっている。
伯爵「ふん…、とんだ行楽気分だな。
飯ごうカレーへの私のこだわり…、
こいつらに思い知らせてやろうか…」
休暇を得た小隊の面々は
キャンプへとやってきた。
源「おおいっ! 誰かガム持ってないか?
全部食っちまったんだよっ!」
金城「いいね、こういうのってさ。
とっとと戦争終わらせて、週末ごとに
アウトドアライフってのも素敵よね。」
竜造寺「ふう…、流石に川の水は冷たいな。
みんな風邪引かないといいけど。」
柱「釣りって難しいものですね…。
私、一匹も釣れませんでした。」
深澤「なんだよ…、みんな楽しそうだな…。
こんなの、サバイバル訓練で 散々やった事じゃないか…」
國分「あー、カレーお代り。」
先内「草木、水、土…。
すべてが瑞々しいね。
匂いが違う」
斉藤「みーんな私に仕事をさせてくれないんですよ?
薪拾ったり、カレーの下ごしらえしたり
したかったなぁー。」
英吏「このカレーの絶品具合は
筆舌に尽くしがたいものがある。
ふふ、キャンプに来て良かった…。」
結城「大丈夫! 熊や猪が現れた時には
このアニマルキラー火焔ちゃんが、
余裕で撃退してあげる!」
舞 「ふん…、こういう自然の中で駆け回るのは、 私の柄ではない…。
ま、少しは楽しいが…」
善行「ゴミはきちんと持ち帰りましょうね。
口うるさいようですが、エチケットですし、
ゴミで敵に情報を知られる事もありますから」
ユキ「あははは、水の冷たさを顧みず、
無邪気に川遊びをして風邪を引いたりして みようよっ! 僕と」
輝春「………………。
ハンカチ落としでもする?
キャンプの定番…じゃない?」
滝川「よーっし、メシも食ったし、
昆虫採集でも行こうぜ!
キモチ悪いのを捕まえた奴が勝ちっ!」
石津「…いい、お天気…ね。
うふふ…、また…来たい…わ…。」
スキピオは、虫を捕まえている。
…あ、食べた。
伯爵「怪我などしてはつまらんぞ?
明日には兵士に戻る事を、肝に命じて
おくんだぞ! いいな!」
こうして、小隊の休日は幕を閉じる
のであった。
バカンス(白)/バカンス(青)

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最終更新:2013年07月12日 13:40