《思想》
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『ウトナと3人の騎士』

『私たち人に元々備わる力…レインボーライン
人は生まれながらにして、宇宙を認識し変化させていくのよ』
- 機織士キルティング・ハートは、魔王の復活さえ人の願いが導く宇宙の総意であり、必然という。
『レインボーライン』
彼(彼女)にとって、視覚が捉える光景や手に触れる実体は、
所詮肉体を維持させるための単なる支えでしか無く…
それらの一部である睡眠時に、彼(彼女)の海馬が見せる記憶の揺らめき
即ち夢の中にこそ彼(彼女)にとっての本質が存在していた
彼(彼女)は夢の中に幾何学模様を見た
…それは彼(彼女)が睡眠の回数を重ねる内に彼(彼女)によって認識され記憶され
脳が正しく機能する睡眠時以外の時間にも彼(彼女)が接することのできる物となってゆく
脳が見せるその模様の意味をやがて彼(彼女)は解き明かすだろう
彼(彼女)が羽ばたく後には燐粉が落ち虹色の線を結んでゆく
線は新たな模様を紡ぎ、パターンは波紋のように広がり続けるだろう
それが宇宙であると彼(彼女)が気づく事はあるのだろうか
ラストボックスが人に寄生する事で人を宇宙を紡ぐ機織機と化す役目を担っていると。