グラナス、ファテーブル、セスタードを結んだ三角形の中心、
中央山脈のほぼ中央にある、巨大な船を舳先から六割ほど残して
山脈に埋まったような格好をしている中立都市。
天より落ちてきたといわれる、「箱舟」を住居として利用し始めたのが起源と言われる。
各国間の協定により、「この都市に対しての国家的な干渉」はいかなる場合においても
禁じられている。これは多くの国を巻き込んだ戦乱の際の調整をここで行う、という政治的な
意味合いも含んでいる。
その中立という性質からか商人や冒険者たちの聖域とも呼ばれる。
世界では珍しく、七聖神を全て平等にかつ併せて祀った神殿がある。
これはまだ信仰が分化していなかった頃の遺産で、単純に神々が
「力持つ超越者」として崇められていた事の傍証である、とされている。
地下部分、つまり地下に埋もれている四割の部分にも謎が多く、
古代の財宝や「箱舟」の秘密目当てでこの都市を訪れる冒険者も少なくはない。