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ほんの小さな突起物 - (2005/11/18 (金) 01:16:24) のソース
あたしは女の子だ。だけど弟の良太がいて、良太のおちんちんを見るたび羨ましかった。 「本当は男の子が欲しかったのよ」 そう言って喜ぶ母親や、 「良太がいればうちも安心だ」 と言って喜ぶ父親。 父親や母親を喜ばせているのは、親指の先の程の大きさの、小さなおちんちんだ。 あたしにおちんちんがあれば、お父さんもお母さんも喜んでくれるのに。 あたしは、自分が父親や母親を喜ばせてあげられない事が嫌だった。 「ねえお母さん、あたしスカートいや。ズボンがいい」 あたしは良太が生まれてから、よくズボンをはくようになった。 そうすれば男の子になったような気がしてくるから。 そして夢を見る。おちんちんが生える夢だ。朝起きたあたしが自分のおちんちんを見せると、父も 母も顔を綻ばせて抱きしめてくれ、みんなでパーティをするのだった。 「ねーたん」 でもどんなに望んでも、あたしにはおちんちんはない。 そんな気も知らないで無邪気に寄ってくる良太をあたしは、気がつくと殴りつけていた。 良太は女の子みたいに泣き出した。 「っ! ユカっ! どうして良太を叩いたりするの!?」 それは良太は男の子で、あたしは女の子だからだ。