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90.フォルマント - (2005/12/22 (木) 19:04:08) のソース

<解答1> 児玉
 
[formant] 音声は、主に基音と倍音という2つの周波数成分からなる。フォルマントとは、その周波数が強調されている部分(共振部分)のことで、周波数の低い方から第一フォルマント、第二フォルマントと呼ぶ。母音の音質は、第一フォルマントと第二フォルマントの相対的な距離によって決まり、そのフォルマントの分布の具合によって、それぞれ母音[a i u e o]が区別される。スペクトログラムを見るとフォルマントの様子がよく分かるが、母音と子音の区別は、スペクトログラム上の定常部(ほぼ時間軸に平行)と遷移部(時間軸に対する急激な立ち上がり)を見れば分かる。遷移部があれば子音として知覚され、遷移部がなければ母音として知覚されるのである。
→[[母音と子音>http://www7.atwiki.jp/05ad3/pages/25.html]]
→[[次のキーワードに進む>http://www7.atwiki.jp/05ad3/pages/19.html]]


・スペクトログラム
言語音を音響分析装置によって周波数・振幅分布・時間の三次元で表示した記録図のことで、音韻の弁別に有意な声道の変位に対応するような形でフォルマントが簡単に抽出できるところから、音響音声学で広く用いられている。


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