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エルレイド・わざ構成論」を以下のとおり復元します。
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**エルレイド わざ構成論

 DPの新ポケモンですね。エルレイドは、サーナイトとちょうどこうげき/とくこうの種族値が入れ替わった形になっています。かくとうポケモンだからといって、ぼうぎょはサーナイトと同じく柔らかいままなので、その点には注意が必要です。

 さて、エルレイドは今までのエスパーポケモンの汎用兵器【サイコキネシス】が使えません(使えますが効果は薄いのです)。その代わりに、新兵器【サイコカッター】が使えます。しかし、エスパーわざを使うかどうかを迷ってしまうほどに、エルレイドには豊富なわざが用意されています。それぞれ見ていくことにしましょう。


1:リーフブレード(くさ)
 かつてジュカインの専用武器だったこのわざもエルレイドが吸収。前作よりもはるかにパワーアップした、事実上くさタイプ最強わざと言っても過言ではないかも。

2:つじぎり(あく)
 威力はやや物足りないが、急所判定は魅力。ゴーストを撃退でき、同属意識にもなることを考えれば、スペースに入らないわざではない。

3:きりさく(ノーマル)
 おなじみノーマルの急所判定わざ。前出の【つじぎり】とはタイプの違いのみ。

4:インファイト(かくとう)
 守りを考えなければ最強のわざ。かくとうタイプもあるエルレイドにとって、持たせて損になるわざではない。ただし覚えるレベルは53なのでレベル50戦には使えない。他には【かわらわり】【きあいパンチ】など。

5:じしん(じめん)
 物理タイプのポケモンにはもはやなくてはならないわざ。何はなくともまずは【じしん】。

6:いわなだれ(いわ)
 いわわざの最もメジャーなもの。3割ひるみ効果は絶大。なお、このほかにも【ストーンエッジ】を覚える。お好みで判断したいところ。

7:シザークロス(むし)
 むしの急所判定わざ。これも同属意識となる。【つじぎり】に対して威力は少し高いが、ゴーストにこうかばつぐんでないのは難点。

8:どくづき(どく)
 どくわざ。くさ対策となりうるが、あえてこのラインナップから選ぶわざではない。

9:つばめがえし(ひこう)
 必中わざ、くさ・かくとう対策と幅広い用途のあるこのわざだが、やはり威力60は致命的な低さである。

10:3色パンチ(ほのお・こおり・でんき)
 エメラルドでラルトス・キルリアに覚えさせるか、あるいは遺伝が可能なら遺伝で覚えることができる3色パンチ。


 以上【サイコカッター】を含む13種類ものわざ、どれを選ぶかは非常に重要なことです。それでは、対応表で確認します。


|名前|ノ|格|飛|毒|地|岩|虫|ゴ|鋼|炎|水|草|電|エ|氷|竜|悪|
|サイコカッター||○||○|||||△|||||△|||×|
|インファイト|○||△|△||○|△|×|○|||||△|○||○|
|リーフブレード|||△|△|○|○|△||△|△|○|△||||△||
|つじぎり||△||||||○|△|||||○|||△|
|きりさく||||||△||×|△|||||||||
|じしん|||×|○||○|△||○|○||△|○|||||
|いわなだれ||△|○||△||○||△|○|||||○|||
|シザークロス||△|△|△||||△|△|△||○||○|||○|
|どくづき||||△|△|△||△|×|||○||||||
|つばめがえし||○||||△|○||△|||○|△|||||
|ほのおのパンチ||||||△|○||○|△|△|○|||○|△||
|かみなりパンチ|||○||×||||||○|△|△|||△||
|れいとうパンチ|||○||○||||△|△|△|○|||△|○||


 やはりこの構成であっても、メインに据えたいのは【じしん】です。【じしん】を入れることによって多くのポケモンにアドバンテージを取ることができるのは明らかだからです。
 【じしん】と相性がよいのは、じめんわざで効果を得られないひこう系をフォローし、むし・くさにも弱点を突けるひこう系【つばめがえし】。しかしながら、自身がひこう系でない以上、威力に不満は残ります。そこで、次点としていわわざの【いわなだれ】もしくは【ストーンエッジ】が面白いでしょう。この両者は安定性を欠くため、安定性を求めるのであれば、貴重なドラゴン対策にもなる【れいとうパンチ】がベスト。威力はやや問題ありですが、今作において露骨に強くなったくさタイプの撃墜にも力を発揮します。
 残りのわざを何にするかは問題。指針としては、第一に自身の苦手とするポケモンに対応すること。そして第二に、メジャーなタイプに対するアドバンテージを取ること。
 第一の指針を取るなら、苦手なタイプはズバリひこうとゴースト。いわあるいはこおりわざを入れているのならば、ひこうタイプにはアドバンテージがあるはず。ならば、ゴースト対策として唯一のわざ【つじぎり】も選択肢のひとつです(しかも、同属意識にもなります)。
 第二の指針を取るなら、メジャーなみずタイプへの対策が整っていないのが気になるところ。くさかでんきの二択ですが、ここは威力大かつ急所判定のつく【リーフブレード】を推します。


 では、フルアタックで完成ということでいいでしょうか? 個人的には、それは勿体無いような気もします。せっかく急所判定技をふんだんに抱えているのだから「ピントレンズ」との相性も考えたい。それに、サーナイトの時と同じように【ビルドアップ】一積みも視野に入れたい(しかも、ビルドは弱点のぼうぎょを高めるのに一役買います)。
 逆にここまでわざの選択肢が豊富なエルレイドであれば、フルアタックである必要はないように思うわけです。

 急所判定技に関しては、以下の5種類です。
1・サイコカッター
2・リーフブレード
3・つじぎり
4・きりさく
5・シザークロス
 この5種類に限った対応表は以下です。

|名前|ノ|格|飛|毒|地|岩|虫|ゴ|鋼|炎|水|草|電|エ|氷|竜|悪|
|サイコカッター||○||○|||||△|||||△|||×|
|リーフブレード|||△|△|○|○|△||△|△|○|△||||△||
|つじぎり||△||||||○|△|||||○|||△|
|きりさく||||||△||×|△|||||||||
|シザークロス||△|△|△||||△|△|△||○||○|||○|

 気付くことはたったひとつ。はがねへの対応力がゼロです。これは非常によろしくない。いくら急所判定わざで固めるとは言っても、限度があります。もちろんはがねポケモンが登場したら交代……それもアリですが。
 はがね対策を諦める場合であれば、この中から4種類ないしは3種類を選ぶことになります。まず捨てられないのがタイプ一致の【サイコカッター】。苦手・同属意識で【シザークロス】。弱点意識で【リーフブレード】。原理的には、この3種類の威力上位わざで完了という気がします(それぞれ105、80、90)。残り一種をあえて入れるのならば、ゴースト対策に【つじぎり】。そうでなければ、ここでも【ビルドアップ】が役に立つはずです。
 はがね対策を諦めないのであれば、最も確実なのは【ほのおのパンチ】。しかし、各種対応が可能な【じしん】も捨てきれない。【じしん】をスルーするのはエアームドとふゆう持ちドータクンあたりか。ドータクンは【シザークロス】が等倍なのでまだいいとして、エアームドをどの程度意識するか。それによって変わってくると思います。いずれにせよ、エアームドの防御力の高さを考えると、エアームドを見たら交換が一番マシな戦略であるように思います。


***わざ構成・最終回答1(ビルド準フルアタ型)
|わざ名|タイプ・分類|いりょく|命中|PP|効果|
|じしん|じめん・物理|100|100|10| |
|れいとうパンチ|こおり・物理|75|100|15|10%でこおり|
|リーフブレード|くさ・物理|90|100|15|急所判定+1|
|ビルドアップ|かくとう・変化|-|-|20|自身のこうげき↑ぼうぎょ↑|

 【ビルドアップ】を用いた、もっとも基本的な形です。まずは【ビルド】、そこから【じしん】をメインに据えつつ、飛ぶポケモンには【れいとうパンチ】で撃墜、泳ぐポケモンは【リーフブレード】で切り捨てるといった、バランス重視の形です。


***わざ構成・最終回答2(ビルドピント型)
|わざ名|タイプ・分類|いりょく|命中|PP|効果|
|サイコカッター|エスパー・物理|70(105)|100|20|急所判定+1|
|シザークロス|むし・物理|80|100|15|急所判定+1|
|リーフブレード|くさ・物理|90|100|15|急所判定+1|
|ビルドアップ|かくとう・変化|-|-|20|自身のこうげき↑ぼうぎょ↑|

 相手の弱点を探りつつ、クリティカルを当てていく形です。はがねへの対策が一切ありませんので、ダメージが通らないはがねタイプを見たら、すぐに交換するという運用は必要です。


**能力論

 【ビルドアップ】を最初にするという前提のもとで話が進むのであれば、ぼうぎょを厚くするよりも、すばやさを厚くしておいて、とにかく相手より先に防御1.5倍の恩恵を受ける……というようにすべきかもしれません。エルレイドの防御種族値は65ですから、レベル100時点での防御の値は修正・努力値なしで135~166。努力値252で198~229です。努力値なしの時にビルドで1積みすれば、防御力は202~249ですから、

 1・防御全振りで相手の攻撃を1回受けた後、ビルド
 2・防御に振らず、相手の攻撃より先にビルド

の2者があった場合、後者の方が第1ターンに受けるダメージが少なくて済みます(もちろん、ターン数が進めばその関係は逆転しますが)。
 短期決戦ならばすばやさを厚く、長期決戦を見込むならぼうぎょを厚く……これが基本です。
 なお、とくぼうに関しては種族値が115あります。努力値なしでも235~266という数値が期待できるため、とりたてて気にする必要はないでしょう(どうしても気になるのなら、HPを厚くすべきである)。

 ゆえに、せいかくはこうげき↑とくこう↓「いじっぱり」一択ということになり、ここにおいてもサーナイトと同じく、せいかくが個体値より優先されます。


**持ち物

 ピント型ならば「ピントレンズ」もしくは「するどいツメ」は必携です。これにより、全てのわざのクリティカル率が25%になります。相手が積み系の場合は大きな違いとなって現れることでしょう。

 一方メインとなる準フルアタの場合、長く生き延びるための方策が重要です。火力は充分なので、あとはどく・ねむり対策の「ラムのみ」あたりが安定するでしょうか。




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