ラウンドハンマー:ノルマンディー1943


アメリカ合衆国 対 ドイツ
1943年7月~8月
13回戦

作成:Doug McBratney

このキャンペーンはありえたかもしれない連合国軍の1943年ノルマンディー上陸作戦を元にしている。1943年1月のカサブランカ会談でソ連はアメリカに対し、早期に第二戦線―当然これがフランスへの進行であることは誰もがわかっていた―を、この年の終わりまでに開くよう要求した。イギリスは地中海における戦略を同等に強く推し、連合国の結論は妥協案となった:ソ連に対し、1944年中に第二戦線を構築すると約束したのである。このキャンペーンでは1943年でのフランス侵攻への完全な同意が行われたと仮定している。イタリア戦線はなく、資源の管理も必要ない。これはその戦術的能力の頂点にあるドイツ軍とのフランス、そしてヨーロッパの覇権をめぐる圧倒的で、長期にわたる戦闘となるであろう。

ラウンドハンマーの背景

1943年1月、カサブランカ会談が開催された。北アフリカの完全制圧の遅れと大西洋の戦いで連合国が経験した損害にもかかわらず、イギリスはアメリカとソヴィエトの強い圧力に押し切られ、早期の、大規模なフランス侵攻を1943年の夏か秋の何時かに行うことに同意することとなった。多くのコードネームが俎上に上がったが、最終的に決定されたのは「ラウンドハンマー」であった。

1943年までにチュニジアの制圧は完了し来るべきフランス侵攻に向けての準備が急ピッチで始まった。侵攻の正確な地点も決定された:コタンタン半島である。少なくとも9個師団が最初の24時間以内に上陸することとなった:イギリス軍4個師団とアメリカ軍1個師団が海上輸送され、イギリス軍1個師団とアメリカ軍1個師団が空挺降下し、その敵は貧弱な沿岸防衛師団4個である。パ・ド・カレー、ブルターニュ、シチリア、ギリシャ、イタリア、サルデーニャ、コルシカ、ノルウェーへの入念な欺瞞作戦によって本当の目標の偽装が試みられた。

1943年中にドイツ軍が戦闘で使い物になる師団をフランスから引き抜いてロシア戦線での損害の埋め合わせていたのは事実である。この傾向はクルスク攻勢の準備中に最高潮に達した。大西洋岸はフランスの完全制圧からドイツの弱点となっていた。さらに6月は大西洋の戦いにおいて連合国にとってUボート撃沈数と船舶の損失の点で最高の月であった。そしてついにラウンドハンマー作戦開始の命令が与えられた。

7月にドイツの信号情報(シギント)は北フランスへの進行の可能性を指摘したがその正確な地点は不明だった。各沿岸防衛師団は熱烈な準備を開始し、塹壕を掘り、使用可能なあらゆる素材を使って間に合わせのバンカーを建設した。しかしノルマンディーはコンクリートと対戦車砲の優先順位がパ・ド・カレーやあげくはチャネル諸島よりも低く置かれていたのである。

侵攻計画においてイギリス第1軍はコタンタン半島北部海岸に上陸し、新たに編成されたジョージ・S・パットン大将率いる合衆国第7軍はレセ周辺の南部海岸に上陸することになっていた。侵攻の最初の目標はD+2までに上陸地域と北部戦力と南部戦力のだいたいカランタン-ペリエ-レセを結んでできるラインでの連絡を確保することであった。

第2段階では枢軸の反撃に対してこのラインを維持すると同時にシェルブールをD+5までに奪取することであった。この大規模な港を連合国軍の手中に収め、アメリカとイギリスの連合軍が東と南へと進撃、増援を取り込みながら橋頭保を拡大することになる。これがD+10までにはバイユー-サン・ロー-クタンスのラインまで、D+20までには30師団以上でカーン-ヴィール-アヴランシュのラインまで侵攻する計画であった。この侵攻の後連合軍の戦術航空部隊が極限まで活動し支援における主要な役割を果たすことになる。

この侵攻の最初ではコタンタン半島の脆弱な防御部隊を簡単に圧倒することが期待できるであろうが、連合国軍の部隊がフランスにあればドイツがこの侵攻に暴力的な反応を示すことも予想できた。敵の最初の増援はおそらくフランスのありとあらゆるところからかき集めた二線級師団であろうが、その後にこの戦闘に投入されるドイツ軍部隊はロシア戦線から移動して来た精鋭機械化・装甲師団を含んでいるであろう。

ゲームを遊ぶ上での注:

  1. 最初のコア部隊購入は2250ポイントで行う。提案するのは戦車1個中隊と機械化歩兵の「Armd Inf Co 42」である。キャンペーンの間に十分なポイントを得てコア部隊をアップグレード/拡張することができるであろう。
  2. 多くの戦闘で支援部隊を得ることができる。部隊購入の前に作戦命令を確認しておこう。
  3. キャンペーンは分岐のない一直線で、多くの場合引き分けか勝利で次の戦闘へと進むことになる。例外もあるため作戦命令には注意を払おう
  4. 一番最初の北アフリカでの戦闘は支援ユニット(地海空)を2回目の戦闘、つまり実際の侵攻作戦で使えるようにするためのものである。支援ユニットはキャンペーンの最初では使えない。
  5. 部隊購入ポイント残存(BPR)約数は50である。使用しなかったポイント50ごとに勝利ポイント1を得ることができる。
  6. マップはノルマンディーの1:100,000地形図を元にしており、この縮尺のマップで分かった詳細の段階までには正確である。

テストプレイと洞察力に満ちた提案を行ってくれたJake Cornmesserにこの場を借りて感謝申し上げます

translated by tokiedian





AAR

対AI戦


対人戦

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2014年07月16日 02:11