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花いっぱいの幸せを(花の子ルンルン第50回・最終回) - (2009/02/25 (水) 17:25:24) のソース

昭和55年(1980年)2月8日放送
 [[←前回>虹を招く七色の花(花の子ルンルン第49回)]]  次回→  [[劇場版→>こんにちわ桜の国(花の子ルンルン劇場版)]]

*&bold(){ストーリー}
-舞台: フラワーヌ星
-ルンルン達を乗せた馬車は、虹の橋を渡って、フラワーヌ星へ着こうとしている。不安そうにしているルンルンであったが、妖精達と星の住人の大歓迎により、気が紛れる。
-一方、トゲニシア&ヤボーキもフラワーヌ星に戻ってきた。華やかなルンルンを見て悔しがる二人。
-フラワーヌ星の国王は、ルンルンを労い、更に新国王のお妃として迎え入れることを表明。ルンルンは、地球に好きな人がいる、と走り去ろうとするが、そこにセルジュがやってくる。何を隠そう、セルジュこそ、国王の長男にして、次期国王であったのだ。幼い時に地球に遣わされ、地球で人間について勉強していたのだという。家族の対面を喜ぶセルジュ、国王、お妃、次男(=セルジュ弟、兄とは初対面)。そこで、ルンルンは翌日の戴冠式に出ることを了承する。
-それを見ていたトゲニシア&ヤボーキ。二人は、フラワーヌ星での栄誉を諦め、新たな野心(地球で仲間を増やし、女王の座につく)を燃やして、地球に戻っていった。
-夜、セルジュは、ルンルンに、フラワーヌ星に残ることを要求。しかし、祖父母を地球に残しておくことはできない。ルンルンの気持ちに打たれたセルジュは、ルンルンが地球に戻ることを受け入れる。実はセルジュのものであった新・花の鍵は、再び、セルジュのもとに渡った。別れを惜しみ、涙ながらに抱き合う二人。
-戴冠式当日。ヌーボとキャトーが、戴冠式用の服を持ってきた。二人は嬉しそうにしているが、ルンルンは悲しさが隱せない。
-戴冠式で、ルンルンは、セルジュとの思い出を頭に描きながら、国王に七色の花を渡す。受け取った国王は、自らの王冠を、セルジュに……ではなく、セルジュの弟にかぶせた。この瞬間、セルジュの弟が新国王の座についた。
-新国王は説明する。ルンルンを幸せにする義務があるのに、いやがるルンルンを引き留めることは出来ない。そこで、セルジュを一緒に行かせることにした。セルジュの意志により、国王は弟に譲ったのだと。そして、セルジュには「花を愛する人を増やす」という新たなる任務が与えられた。祝福する国王、ヌーボ、キャトー、住人達。二人は結婚し(ということでいいんだよね?)、地球へ戻った。
-花言葉: 千日草 ~変わらない愛情を永遠に~ 故郷に戻った二人。ルンルン達の幸せを表わすように、千日草がそこ・ここに咲いていた。


*&bold(){鑑賞}
-冒頭に流れる挿入歌は『恋の花占い』(作詞:神保央朗、作曲:小林亜星、歌:堀江美都子)。不安げな曲調と「恐いの」という歌詞が、ルンルンの気持ちをよく表現しています。
-ルンルン「私一人では、とても探し出すことはできませんでした。皆さんが協力してくれたお蔭です。」 国王「それでこそ、七色の花の価値があるんじゃ」 七色の花とは、どこかで勝手に咲いているものではなく、愛と真心で自ら咲かせるもの、ということなのでしょう。花の子ルンルンは、『青い鳥』と似たモチーフを持っていますが、そのメッセージ性においては、異なる性格を持っている、といえます。
-ルンルンが、祖父母を思う気持ちを述べる下りは、花の子ルンルンの数あるシーンのなかでも、屈指の名演技でしょう。「自分だけが幸せになっても嬉しくない。今までも、祖父母に幸せにしてもらった。今度は私が祖父母を幸せにしてあげたい」ということですが、何と出来た女の子でしょう。
-セルジュは、ルンルンのことを、最初からお妃候補として見ていました。それは、「七色の花を見つけたら幸せになれる」という言い伝えが、イコール「フラワーヌ星でお妃になれる」ということだったことから分かります。だからこそ、セルジュはルンルンの旅のサポートをした。しかし、セルジュが、ルンルンのことを真に愛するようになるのは、旅を続けるうちに、ルンルンの愛と真心に触れ、更に命がけで助けれてくれて以降([[第24話・奇跡の花の鍵>奇跡の花の鍵(花の子ルンルン第24回)]])ではないかと思います。もし、単なるお妃候補&サポート役から発展していなかったら、セルジュが国王の座を投げ打ってまで、地球に戻ったとは考えられません。本作は、ルンルンの成長物語でありますが、その中には、「セルジュとの愛の成長」も含まれていると考えます。
-最終回特有の憂いが、この回にも例外無く溢れています。結局、人間世界での生活を選ぶという結末は、魔女っ子物ではかなり一般的ですが、それでも、憂いが晴れた瞬間のカルタルシスは、何ともいえないものがあります。
-トゲニシア達が、再び地球へ戻って行った、というのも、どこかしら意味深です。トゲニシアは、人間の邪心の象徴であり、その邪心に発する災い(公害や自然破壊など)を増やすことが、即ち、「私の仲間を増やす」ということなのでしょう。一方、ルンルンとセルジュが、再び地球へ戻っていったのも、トゲニシアのような連中から地球を守り、「花を愛する人を増やす」ためであります。今後、地球では、トゲニシアの仲間が増えるのか、ルンルンの仲間が増えるのか。それは、我々人類の心に託された課題だと言えます。[[劇場版・こんにちわ桜の国>こんにちわ桜の国(花の子ルンルン劇場版)]]も参照。

*&bold(){登場キャラクター}
-ルンルン・フラワー: 岡本茉利
-キャトー: 白石冬美
-おじいちゃん: 山田俊昭
-おばあちゃん: 鈴木れい子
-ヌーボ: 神山卓三
-セルジュ・フローラ: 水島裕
-ヤボーキ: はせさん治
-トゲニシア: 喜多道枝
-その他のキャラ: 旧国王、王妃、セルジュ弟、妖精達、星の住人達
-その他の声の出演: 大久保正昭、川路夏子、三橋洋一、中野聖子
-ナレーション: 喜多道枝

*&bold(){スタッフ}
-脚本: 城山昇
-原画: 永木龍博
-動画: 山本みどり、小針聡、小園元祥、劉聖輝
-背景: 田原優子、下茂恵美子
-仕上: 藤本芳弘、佐藤優子、茂木明子
-特殊効果: 中島正之
-撮影: 佐野禎史
-編集: 祖田富美夫
-録音: 蔵本貞司
-音響効果: 伊藤道広
-選曲: 宮下滋
-記録: 樋口裕子
-製作進行: 加藤雄治
-美術: 伊藤英治
-作画監督: 永木龍博
-演出: 佐々木正広
 
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