No.13


ゼンドリック大陸のジャングルに生息する穴居人。
悪いウィザードの実験で生み出された醜く哀れな生き物(カイバー産)。
失敗したので怖くなって捨てた。
ほっときゃ死ぬだろJKとか思っていたがしぶとく生き残る。
基本的に善良な生物で、ジャングルの中で難儀している冒険者を手助けしたりしている。
時には全滅したPTを埋葬することもある。
装備はすべて冒険者から貰ったアイテムや副葬品にしなかったアイテムでかためられている。
今までに何人もの冒険者たちの生と死を見つめてきた。

+ 生態など
僕が彼と発見したのは、僕が教授のお供として学術調査にゼンドリックの奥地に赴いた事に端を発する。
詳しい話は省くが炎に包まれた蛇の姿の下半身を持つ大型の生物(ユアンティの一種ではなかろうか?)に急襲され調査隊は壊滅したのだ。
今でも奴の尾が教授の首をへし折る光景が目から離れない。

話を戻そう。

あの蛇の化け物に遭遇した後どこをどうしたか記憶が混乱して覚えていないが、僕は川べりに倒れていた。
そこで水を飲みに来ていた彼と偶然遭遇したのだ。
彼とは森の中で穴居人のような生活をする人型生物である。
ごつごつとした岩のような肌を持つ逞しい青年だ。
僕が事情を説明すると「ここ ながくいる あぶない こっちくる」と言って僕を自分の巣穴へといざなった。
名を問うと彼はもごもごと「13号と呼ばれていた」と答えた。
そして僕と彼の奇妙な共同生活が始まったのだ。

彼は夜行性の性質を持っており1日は日が落ちるころに始まる。
黄昏時に目を覚まし日が昇ると眠りに就く。
多くの夜行性の動物は視覚以外が発達しているが、彼の場合はドワーフが持つような暗視能力を持っているようだ。
縄張りを巡回し狩をしそして眠る。
実にシンプルな、野生動物のようなサイクルを持つ。
食性は雑食だが肉を好む傾向にある。
夜間狩りに出て就寝中の動物を獲物としているようだ。
火を用いることはなくそのまま内臓まで平らげる。
その姿は一般的な肉食動物のようなありようだ。

彼は基本的に愚かで目ざといわけでも目端が利くわけでもない。
であるにも拘らずこのジャングルで生き延びられたのは、その類まれなる身体能力とある種の臆病さによるものである。
彼は力強く素早くそしてタフだ。
岩のような肌が彼のタフさを支えている。

彼の許しを得てその硬さを調べてみたが、僕はなけなしのダガーをダメにするという徒労を得た。驚くべき事に傷が付かないどころか刃が欠けてしまった。
聞き取りやいくつかの素材でさらに調べたところおそらくアダマンティン並みの硬さを持つようだ。
知性のある生き物と遭遇した場合は戦いを避け速やかに逃げ去る習性がある。未知な獲物は避け狩り得る獲物のみを狩る。
その際には穴を掘って地中を移動すると言う離れ業をやってのける。

聞き取りの際にいろいろなことが分かった。
どうやら彼に何人もの人間が救われているようだ、この僕のように。
彼の断片的な話を繋ぐといろいろなことが分かった。
昔は日の射さない石造りの建物にいた(僕が利く限りでは飼育されていたように感じた)。
家族や同族は存在しせず耳の尖った人間に育てられた(飼われていた)。
その人物は秘術呪文の使い手(彼はその人物の動作をいくつか覚えていて再現してくれた。)
物心がつくかつかない頃から森で生活している。
森の中で冒険者を助けたり助けられたりしながら生きてきたようだ。
人型種族に積極的に奉仕する行動が見受けられる。
これは推測だが直近に出会った人型生物の従僕のように付き従う性質があのではなかろうか。

秋田中略

その後傷の治った僕は幸運に恵まれ別の調査隊に合流することができた。
帰ることを告げると彼は簡潔に「そうか わかった」と言って見送ってくれた。

「13号今までありがとう。お礼に君に何かあげたいんだが、この通り僕は何も持ってなくてね・・・」
「そうだ僕たちの緑の守護者に入らないか?何か手助け出来るかも知れない!」
「うん!」

+ その他
悪い魔法使いに作られた下級の奉仕種族。
通常奴隷であることに疑問に思うことなく一生をおくる。
発注されたデザインに巧くならなかったので廃棄された。
幼い頃に廃棄され野生動物のように育ってはいるが奉仕する対象(人型種族)が現れると無条件に隷属する。
刷り込まれた反射行動のようなもので本人が制御できるようなものではない。
主人が何らかの理由で不在になった場合は待機状態に入り、次の主人が現れるまではただの野生動物のように過ごす。

現在の主人はハザマとムローニ。


その後

砂漠に旅立ったようだ。




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最終更新:2010年08月21日 23:17