円十字教はヤーディアにおける一神教の世界宗教であり、全世界で数億人の信徒を抱えている巨大宗教である。現在様々な教派に分派しており、その教義も若干の違いがある。聖地はジャーラム(43番)。
教義
大いなる女神が世界と人間を作った。世界は苦痛など存在しない楽園だった。しかし、人間が悪の感情を持ち、悪魔をこの世に生み出した。悪魔がまたたくまに世界を苦痛という概念で汚染した。女神はひどく悲しみ、汚染の及ばなかった部分を「楽園」として隔離した。世界を汚染した人間を「楽園」から追い出し、悪魔と戦う事を義務づけた。人間は女神の教えを遵守し、己の悪意と潜む悪魔を克服したとき、世界は再び楽園へと戻るだろう。
教典
旧聖経と新聖経の二種の教典が存在し、これらは多少の違いはあるものの全教派共通の教典として扱われている。
教派
普遍教会
レオネッサ王国レジーナ大聖堂を総本山とする最大教派。頂点に教皇を頂き、ヒエラルキー構造であり、教団はトップダウン式に運営されている。もともとは全地総主教だったが、西ヤード帝国滅亡時に教皇を名乗ると同時に東方教会から意義があったことを不服として4355年に東西相互破門(大分裂)を行ったことで分裂した。
正統教会(帝国国教)
リントヴルムポリス聖庁の総主教を全地総主教とする教派であり、おもに
ヤード帝国圏で信仰されている。
西方教会と違い、世俗の権威を認めつつ、教会内では世俗の権力を従属させるという聖俗協調が特徴。また、ヒエラルキー構造ではなく、各国一教会の立場から、相互の教会にはなるべく干渉しない。総主教から各府主教・大主教などには指示ではなく「提案」という形式が取られている特徴などがある。
その形態からか各地で現地の土着宗教と融合しており、教義が非常にあいまいな形になっている。
改革教会
アトリオン国教会
主にアトリオンで信仰されている教派で、アトリオン国王を首長としている。
教義は普遍教会と変わらないが国王が教会に及ぼせる権限はあまり強くない。
最終更新:2021年04月30日 10:21