ベアトリーセ・バーデ・エールリヒ・フォン・リンディスヴァート・アイブリンガー=エスレーベン

ベアトリーセ・バーデ・エールリヒ・フォン・リンディスヴァート・アイブリンガー=エスレーベン
生年月日 7588年12月20日
出生地 アイブリンガー伯爵領 エスレーベン城
民族 リンディス人
最終学歴 デルメルン自由大学
役職 リンディスヴァート女王
渾名 藍宝石の姫君(敵対者から デオルムントの風見鶏)
リンディスヴァート女王。藍宝石の姫君。リンディスヴァート諸邦における自由と名誉の守護者。10番目のカード。
特性:
【魅力的な交渉人/Charismatic Negotiator】【不屈の改革者/DIE-HARD REFORMER】
【忍耐/Patient】【強欲/Greedy】【明敏/Quick】【冷笑的/Cynical】【ゲブリュル話者/Gebrüll speaker】

略歴

リンディスライヒが泡沫の平和を享受していた7588年12月、北部に家領を持つアイブリンガー伯爵当主の娘として生まれる。
保守的・権威主義的な風潮でしられるリンディスライヒ北方貴族の中にあってベアトリーセの父である先代伯爵ヘルムートは詩歌や星詠みを愛する物静かな家庭人であり、二人の兄と共に開明的な家風の中で育てられた。
7600年より父の盟友フレデリク・デューロウ(現在のリンディスヴァート全領邦宰相)の下に身を寄せる形でリエナ自由市デルメルンに留学(当時12歳)。北部戦線に従軍した父と兄達が戦死する7604年までの間を同地で過ごし、その間にデルメルン自由大学にて学位を取得している。デルメルンでの4年間は幼いベアトリーセの統治者としての素地を大いに伸ばすと共に、後に女王体制の重要な支持母体となるリエナ商人達と接触する機会をもたらしている。

7605年1月、亡父の跡を継いでアイブリンガー伯爵家の当主に就任(当時16歳)。その報告の為に国王に拝謁し、「藍宝石の姫君」の渾名を贈られる(その時の国王の印象を「覇気の無い、顔の白い幽霊のような老人」と書き残している)。その後は7607年まで敗戦処理委員会の首班を務めたデューロウの手によって敗戦処理が進む中、相続した家領の統治に専念している。
7607年にデューロウ委員会が任務完了によって解散し、新体制における初代女王として即位。

リンディスライヒの女王として

「オーロラの間」と呼ばれる王宮執務室の女主人。常に微笑を絶やさず、物静かで、遠くを見るような表情をする。絹のような銀髪と美しい碧眼は見る者を魅了するが、女中達の間における彼女の渾名「ルサンチマンで動くソフィア人形」「陶器の鎧を着た女」の通り、その美貌に包まれた「死した王国」の威信を取り戻す意志は固い。
諸侯によるリンディスヴァートの分割封建統治の限界を強く意識しており、破滅の再演を防ぐための段階的な改革を志向している。
戦勝国の思惑と妥協によって女王に推戴されて以来、訴追を免れた先王の弟テオドール大公をはじめとする復古主義者や南部の共産主義者によって困難な統治を強いられている。朝令暮改の方針による混乱から敵対者から「デオルムントの風見鶏」と中傷されるが、左右両翼は女王に翻弄され、互いに潰し合い疲弊しつつあるのも事実。

言行録

「現世の善悪など移ろいゆく万華鏡の像が如きもの。私も貴方もちっぽけなビーズの一粒に過ぎない」
「リンディスヴァートの民は戦いの中で己の命の意味を悟り、勝利によってその意味を果たすと言います。この細腕に剣を振るう事は叶わぬゆえ…この国のとこしえの栄光を、私の命の意味と致しましょう」

関係

フリードリヒ大公 好感 若く開明的な廷臣。家柄、能力、人望、その全てを備えた方。彗星が魅力という名の服を着て歩いているかのよう。…それでも、貴方には私と共に歩めない理由があるのでしょう。
マクシミリアン大公 信頼 ライヒの男達のたとえ半分でもこの方のようならばどんなに良かったか!死んだ王国を軋みながらも支え続ける太い背骨。失われつつある剛力と栄光の名残り。
イヴァインベルク公子クリストフ 信頼 狂王にマクシミリアンがいたように、私にはこの男がいる。
フレデリク・デューロウ 信頼 亡き父の盟友。商人は信頼を重んじると言いますが、この男ほど義理堅く契約を守る者も少ないでしょう。もっとも、まだまだ粉骨してもらう事になりますが。
ジークリット・フォン・ヴェルンボルグ=リレハンメル 期待 親愛なる私の騎士様。狂王の置き土産というのは癪に障るけど、貴女の事は大好きよ。
マドレーヌ 恋人 最良の従者。抜け目のない間者。淫らで可愛らしい、私の恋人。

備考

  • 一人称:私 二人称:あなた(貴方/貴女)
  • 血の滲むような努力で「藍宝石の姫君」の名を贈られた16歳当時の美貌を維持している。
  • デルメルン時代に宰相デューロウより贈られた舶来の万華鏡を今も肌身離さず持ち歩いており、今でも思索の際に中を覗き込む癖がある。
  • リンディス語の他にはヤード語、アトリオン語、クラリッサ語、ラパルナ語、レオネッサ語を扱う他、ゲブリュルと呼ばれるケンプフピュートンの言語で女中と話す姿が目撃されている(ゲブリュルはその性質上話者が非常に少なく、秘密会話のツールとして南部貴族の一部の間で扱われている)。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2019年04月05日 20:30