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早紀19 - (2008/09/20 (土) 23:09:32) の1つ前との変更点

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 ……このところ蓬山先輩の様子がおかしい。  とにかく元気がないのだ。  常にぼーっとした様子で、あまり人と交わろうとしない。  俺や周囲の人間が声をかけたときは「なんでもないよ」と笑顔になるのだが、どうみてもごまかしです。  本当にありがとうございました。  別に元気がないだけなら、まだそっとしておくというのもいいのかもしれない  そう考えて実際に放っておいたりもした。  だがそうした結果、先輩はさらにおかしくなってしまったのだ。  ろくに眠っていないようで、目の下にくまを作って虚ろな表情で  俺が見る限りはいつでも危なっかしくふらふらとしている。  白い粉の注射でもやってんじゃないか? と思ってしまうほどだ。  何か深刻な悩みでも抱えているのかもしれない。  心当たりは……ある。    それは俺の姉さんが事故で入院してしまったことだ。  事故のげいいん(なぜか変換できない)は……  詳しくは伏せておくが、そのうちの一つは先輩の不注意ということになる。  だが俺は、そのことで先輩を責めるつもりはない。  あれは誰が相手でも起こりえる事故だった。たまたま先輩がそばにいたというだけだ。  俺が姉さんに付いて行けば、俺のせいで姉さんが入院ということになっていたはずだ。  先輩のせいじゃないとは何度も言って聞かせた。  だから他の人には事故に先輩がからんでいるとは一切口外していない。  だが、もしかしたら先輩はそのことをずっと気にしているのかもしれない。  責任感の強い人だからな。  いまだに姉さんの意識が戻らないのだ。自責の念で心を病んだとしてもおかしくはない。  だから毒男とジョルジュに二人に 「今度みずきちゃんとか先輩とか知り合いみんな誘ってカラオケいこ~ぜえぇえええええええええッ!」  とハイテンションで誘われたとき、俺は、少しでも先輩の気が楽になるなら。と思い、あっさり承諾してしまった。  ――それがまさかあんなことになるなんて、まったく予想していなかったのだ。  そしてみんなで遊びに出かけた日。  順番でマイクを回して、一人が歌っている間、  他のみんなはドリンク飲みながら手拍子をしたり声援を送ったりしていた。  俺は先輩を笑わせようととにかくネタ系の曲に走った。  ジャニーズ系演歌歌手のメドレー曲だとか、世紀末救世主伝説アニメの主題歌だとか、  とっくにテレビから姿を消したお笑い芸人の曲とかを。うはw俺バカスwwww  と心の中で自分をあざ笑いながら、真剣に歌った。 「ユウウウウリイイイイイアアアアアアアアアアッ!」  間奏の間でもアドリブを利かせて叫んでみたりした。  もちろんみんな大爆笑さ。  17年かけて作り上げた俺というキャラが崩れてしまうのは無念だがな。  ビクビクッ……!  くやしいっ……でも……感じちゃう……。  唯一救いがあったとすれば、毒男とジョルジュも一緒に乗ってネタに走ってくれたことだろうか。  これで先輩が元気になって元の日常に戻れるのなら、俺の犠牲は安いもんさ。  ……先輩は、うっすら笑ってくれていた。……と思う。  でも俺が顔色をうかがうと、また虚ろな表情に戻った。  外に出たときには当然だが夜になっていた。  このまま解散かと思いきや、 「蓬山先輩の家で寄っていこ~ぜ~!」  と俺を除いた男子二人(後は……わかるな?)が耳を疑うようなことを言い出した。  ちょっwwwwと俺が言い出すより早く、 「え? ちょっと、それは……」  と先輩があわててみせる。  お前ら失礼にもほどがあるだろと心で思いつつ気持ちは賛成と言う自己矛盾。 「……いいですね」  微笑んで賛成する黒川さん。マジっすか? 「さんせーさんせー! 早紀先輩のお家見てみたいよ!」  みずきまでつられて騒ぎ出す。 「そうだよねー! ボクもそう思う!」  伊万里までそう言い出すか。 「蓬山さん、一人暮らしなされているんですってね。帰宅していつも一人は寂しいと思います。  だからたまにはいいんじゃないでしょうか」  と黒川さんが先輩を説得し始める。  そこでふと、気が付いた。  もしかして、みんな先輩のことを心配して今日のカラオケを企画していたのか?  ……そういえば、カラオケの最中でも、みんな姉さんのことを口に出さなかったな。  みずきも姉さんとは音痴ナンバー1の争いを繰り広げていた中だから話題に出ても不思議じゃないのに。  姉さんと先輩の事故の関連は俺が黙っているから知らないだろうが、先輩の様子がおかしいから、  少しでも気分を明るくさせてあげようとしていたから、意識不明の姉さんのことを口に出さなかったと。  そこまで思考が進んだところで、俺は薄く笑って心の中でみんなに頭を下げた。こいつらいいやつだ。 「……んもう」  陰のある表情のまま、いつもの口癖でため息をつく。  先輩の口癖を聞くのは久しぶりだ。 「しょうがないな~……」  久しぶりに聞けた先輩らしいセリフに安堵するも、やはりいつものセリフだからこそ、どこか違うとわかってしまう。 「そんなにめずらしいものでもないけど……それでも良ければ、おいで」  と俺たちに手招きする。  いつもの先輩ならおそらく、それはごくごく自然に付いて行きたくなるような仕草なのだろう。  しかし今の先輩のそれは、まるで魔女に手招きされているかのような印象を感じた。  同一の人間、同一の動作でも、本人の心持ち次第でここまで変わるものなんだなと、俺は初めて知った。  案内されてやってきた先輩の部屋は、こぎれいにかわいくまとめられていて、  よく男が勝手にイメージする女の子の部屋そのもの……という印象だった。  姉さんの散らかり放題のお部屋とは大違いだ。  お茶でも入れてくるから待ってて。と先輩が流しに立っている間、  その隙に部屋をあさろうとした男二人組みをみんなでボコって楽しく時間をつぶしたりした。  途中からなぜか俺まで変態の仲間扱いされてボコられる立場に変わっていたりもしたが、  まあ殺される前に先輩が戻ってきて止めてくれたからよしとするか。  ……先輩の下着を泥棒しようなんて砂の一粒ほども考えちゃいない。  ただ一つ……弁解をすれば……引き出しから何か布っぽい物が出ていたからつい気になって開けてみた。  ……俺の言い分は……それだけだ……。  それからは、まあ他愛もない会話で盛り上がったり、みんなで大富豪をしたり。  大富豪の順位で最下位になったやつは、ナースとかメイド服を着せられる罰ゲームが待ち受けていたりした。  パクリってレベルじゃねーぞ!  てかジョルジュ、お前どこからそんなもん手に入れたんだ。  まあゲームが熱くなったからいいけどな。先輩のメイド姿もハァハァガリガリガリガリ  ……眠くなってきた。  他のみんなも同じようで、軽くあくびしたり目をこすったりしている。  俺が部屋の時計を見ると……2時……もうこんな時間か。    もうお開きにしようぜ。と俺の一言で解散することが決まった。  ただでさえ元気がなかった上にこんな時間まで起きていたのでゾンビのようにふらふらしている先輩が、  見送りのために外に出ようとするのを丁重に引きとめ、俺たちは家路に付く。  途中、ジョルジュのヤツと二人っきりになったとき 「コスプレ衣装を忘れて来た」とこいつは気が付いてあわてていたが、  あまりの眠さで取りに戻るのも面倒だったらしく、駅前に置いた自転車に乗ってさっさと行ってしまった。    ……ふらふらしてるな、事故ったりすんなよ。  俺も自転車にまたがって、ため息をついた。  今日は疲れた。それも色々な意味で。  先輩は元気になってくれるだろうか。  ふと、そう考えて俺は首を横に振った。  今日一日で俺たちがやれることは全てやったはずだ。    もし、明日になって先輩の様子が変わらなかったとしても、時間はいくらでもある。  また俺たちが元気付けてやればいい。  そう楽観して自転車を漕ぎ出した矢先、携帯の着信音が鳴った。  俺はカバンからそれを取り出して着信した相手を確認する。  蓬山先輩。  一瞬首を捻った。何か忘れ物でもしていたのだろうか?  そうだとしてもこんな時間だ。わざわざ呼び出さなくても学校で渡してくれれば別に構わないのだが。  電話に出た。 「もしもし~」 「……稔くん?」  先輩の暗い声が聞こえてきた。 「はい、そうですけど。どうしました? 先輩」 「えっと……その……悪いんだけど、戻ってきてほしいの…」  心なしか声が緊張しているように思える。 「あ~、別に構いませんけど……こんな時間に? どうしてでしょうか?」 「それは……」  と声が途切れた。 「もしもしー」 「ちょっと……今は言えないの……とにかく来てくれないかな……お願い」  そう言い終えると、俺の返事を待たず一方的に電話が切れた。  頭の中がハテナマークで一杯になった。  玄関にはチャイムがないのでドアをドンドンと叩く。 「先輩、稔です~」  と呼びかけるが……返事がない。  俺を待っている最中に寝てしまったのだろうか。  もう夜も遅い、あまりやかましくしても近所迷惑だ。  俺はドアノブを回してみると、あっけなく扉が開いた。  カギが掛かっていない、一人暮らしの女の子がこんなに無用心で大丈夫なのか。 「先輩、入りますよ」  小声で言い、返事を待たずに中に入る。  一応カギは閉めておくか。泥棒や変質者が突然入り込んできても困る。  男でも怖いものは怖い。偉い人にはそれがわからんのです。  部屋には明かりがついていない、真っ暗だ。 「先輩~? いますか~?」  手探りで部屋のスイッチを探す。  少し手間取ったが見つけ出して明かりを付けた。  一瞬送れて部屋中が明るくなる。 「せんぱ~……い!?」  突然、俺の目に先輩の姿が映った。 「み……稔くん…」  先輩は床に両膝を着いていた。  メイド服を身に着けて。  胸の前で両手を握り締めて、上目遣いで俺に視線を送っている。 「今日は……稔くんがやって欲しいことなら……何でも……」  と頬を赤く染めて目をぎゅっと閉じた。 「…します」  省略されました。続きを読みたい方はわっふるわっふると書き込みしてください。  俺の脳裏にその言葉がよぎった。  落ちつくんだ……『素数』を数えて落ちつくんだ……。  2、3、5、7、11、13、17、19。  よし落ち着いたぞ。  まさかこんなエロゲ的なシュチュエーションが実際にありえるわけがない。  と考えると答えは簡単だ。  他のみんなが俺をだまして引っ掛けようとしているのだ。  おそらく俺が混乱しているところをどこかで笑って見ているに違いない。  睡眠不足も手伝って、俺の堪忍袋の尾が一気にきわどいところまで張り詰めた。  悪ふざけにもさすがに限度があるだろうが。  いいやつらだと思って感謝した俺がバカだったよ。  しかも先輩にこんな屈辱的なことまで要求するか?  お前らの思い通りにはいかんぞ、こんな茶番はさっさと終わらせて帰るとするか。  俺は真顔で、真剣に、こう言った。 「じゃあ先輩、スカート、たくし上げてくださいよ」  その言葉で、先輩の体がわずかに震える。 「えっ……」 「え、じゃないですよ。ほら、早く、その手のゲームのシーンみたいに両手で持ち上げてくださいよ。  よく見えるように。何でもするって言ったんですから当然やりますよね?」  もちろん本心で言ってるわけじゃない。  こう返せば、当然見ているやつらは困るだろう。もちろん、先輩も本気で俺の命令を実行するわけがない。 「は、はい……」  両手でスカートの端を握り締めて、ゆっくりと持ち上げようとするが、所詮ふりだ。  俺は床にあぐらをかいて座る。 「手が止まってるじゃないですか。早く見せてくださいよ。いまさら恥ずかしいってのはなしですよ」  さらに先輩に追い討ちの言葉をかける。  そろそろやばいと判断して全員出てくるはずだ。  あいつらが出てきたら怒鳴りつけてから俺と先輩に土下座させる。  ……はずだった。    小さく震える先輩の両手が、すうっ、と胸の高さに持ち上げられていく。  黒のニーソックスが膝から上の部分で途切れ、太股が露出する。  白い下着が露になった。 「こ…これで……いいですか…?」  羞恥心のせいか、先輩は再び目を閉じて頬を赤く染める。  悪ふざけ……じゃない?  そのときになってようやく、俺は事態のおかしさを理解した。 「おい毒男! ジョルジュ! 伊万里!」  俺はあいつらの姿を探して走り回った。 「いるんだろ! だったら出て来いよっ!」  わざわざ風呂場やトイレの扉まで開けて確認してみた。  しかし誰一人として見つけることは出来なかった。  くそっ、一体どうなってんだよ。  仕方がなく部屋に戻ると、先輩はまだスカートをたくし上げた格好で、俺に下着を見せた状態で立ち尽くしていた。 「もういいですから先輩、いい加減その手を放してください」  そう俺が言うと、小刻みに震えていた手を素直に広げて、ふわりと布が下りた。 「……わけを聞かせてください」  こくん、と先輩は頷く。 「……はい」 「敬語はいりませんから。いつもの話し方でお願いします」  もし蓬山先輩が密かに俺に好意を寄せていたとしても、  それで俺への想いが抑えきれなくなってなりふり構わずモーションをかけようとしたとしても、  さすがにこれは頭がイカれているとしか思えない。  こういうのはフィクションの世界かVIPだからこそ通用するノリなのであって、  現実に実行されても、はっきり言って引くだけだ。 「……稔くんに嫌われたくないから」  先輩は、つぶやくように言い、俺を虚ろな視線でつらぬく。 「ひめっちが事故にあって……意識が戻らなくなってから、あたしは気が気じゃなかった」  ゆっくりと俺に近づいてくる。 「他の人ならまだ我慢ができるけれど、稔くんに恨まれている。そう考えると、ごはんものどを通らなくなってしまう」  なぜか、部屋の空気の色が黒く染まっていくように感じられる。 「本当だよ。だから最近はほとんど何も口にしていないし、眠ることだってできない。  稔くんに拒絶されていると、何にも手が付かなくなってしまう――あたしは稔くんのことが好きだから」  俺に嫌われたくない?  俺が先輩を拒絶している?  恨んでいるだって?  そんなことは……ないっ! 「違うっ! あれは先輩のせいじゃないって何度も……」 「うわっつらで気休めはよしてよっ!」  突然、先輩は大きな声で俺に怒鳴りつける。  その声に押されて、おもわず出掛かった言葉が止まってしまう。 「……たしかに、最初のうちは稔くんが言った言葉をあたしは信じた。けれど、それはすぐに嘘だとわかってしまった」  先輩の言葉には、俺の意思を否定から肯定に変えてしまうかのような魔力があった。  俺はその魔力に押されて声を出すことが出来なかった。 「だって、稔くんはあたしを避けるようになっていったから。  あたしが話しかけたときだけはいつもと同じように装うけれど……やっぱりどこか違う」  ゆらゆらと体を動かしながら、虚ろな瞳には不気味なほど強い悲しみを表した光が灯っているのが見える。 「今日だって、みんなと遊んでいるときはすごく楽しそうだったのに、  あたしにだけは気持ち悪い虫を見ているみたいな目をしてた」  違う。 「だから、稔くんは本当にあたしをゴキブリ同然に思っているんだってわかった!  あたしなんてこの世に存在しなければよかったと思っているんだって! ……こんなのもう耐えられないっ!」  違うんだ。  そうじゃないんだよ……!  心の内側の苦痛に俺は呻く。  だが同時に、俺の頭に疑問の声が流れる。  じゃあなんで、何も言い返すことが出来ないんだ……? 「だからお願いします」  先輩はひざまずいて俺に懇願する。 「稔くんの言うことならなんでもします稔くんが望むなら身の回りの世話だってなんでもします  これからは稔くんの奴隷になります。だから――」  涙を流して告白する先輩のあわれな姿が、俺の心になにか冷たい感情の種を植え付けていく。 「嫌いにならないで……ください。あたしを見てください……ご主人様」  狂気を含んだ感情だった。  狂気とは、先輩を俺の奴隷にしたいという欲望だった。  先輩をもっと辱めてみたい、虐めてみたい、  羞恥心に耐えながら震えて頬を赤く染める姿を愉しみたいという歪んだ欲望だった。  だがそれは、先輩をだますということでもある。  俺が先輩のことを拒絶していたと認めることになる。  そうでなくても、先輩を物扱いしようなんてこんな考えはばかげている。  本当にそうなのか?  先輩が自分からそれを望んでいるのだから構わないじゃないか。  それに……俺は、本当は姉さんを意識不明にした先輩を恨んでいるんじゃないのか?  そうじゃなきゃ、ここまで先輩を追い詰めておいて気付かなかった、なんてことがありえるだろうか?  恨んでいるから、本当はわかっていたのに、気付いていないふりをしていたんじゃないか?  日に日に心が弱っていくところを見て悦んでいたんじゃないのか?  植えつけられた狂気の種が次々と芽を出し、俺の心に絡み付いてくる。    先輩は目を閉じて震えながら、じっと俺の答えを待っている。  A.俺は先輩の頬を平手で叩いた。  B.俺は先輩の願いを聞き入れた。  C.俺は先輩に2ちゃんねるネタを言った。 ――――――――――――――――――――――――――  ここから安価で>>40が選んだ選択なwww 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/31(木) 21:39:51.64 ID:9a1aNhRj0 A  俺は先輩の頬を平手で叩いた。  ぱしんっ! と部屋中に音が響く。  先輩は何が起きたのかよくわからなかったようで、叩かれた頬に手を当ててぼうっとしている。  そして時間が経ってから、魂の抜け落ちたような表情で俺を見上げる。   つい、頭にきて手が出てしまった。  ……くそっ!  俺は黙ったまま先輩の部屋を飛び出した。  少し、悲しかった。  俺だけじゃない、みんな先輩のことを大切に思っているんだぞ!    恨んでいるだとか、そんなことは絶対にあるものか!  あんな姿の先輩に腹が立ってくる。  くそっくそっくそっ!  わけのわからない狂気に操られそうになった自分にも腹が立つ。  家に帰るまでの間、俺はずっと心で、くそっくそっ、と念じ続けていた。  やあ (´・ω・`)  ようこそ、バーボンハウスへ。  このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。  うん、「ここまで」なんだ。済まない。  仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。  でも、ここまでのお話をを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない 「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。  ヤンデレと化したヒロインに囲まれた中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい  そう思って、このS Sを作ったんだ。
 ……このところ蓬山先輩の様子がおかしい。  とにかく元気がないのだ。  常にぼーっとした様子で、あまり人と交わろうとしない。  俺や周囲の人間が声をかけたときは「なんでもないよ」と笑顔になるのだが、どうみてもごまかしです。  本当にありがとうございました。  別に元気がないだけなら、まだそっとしておくというのもいいのかもしれない  そう考えて実際に放っておいたりもした。  だがそうした結果、先輩はさらにおかしくなってしまったのだ。  ろくに眠っていないようで、目の下にくまを作って虚ろな表情で  俺が見る限りはいつでも危なっかしくふらふらとしている。  白い粉の注射でもやってんじゃないか? と思ってしまうほどだ。  何か深刻な悩みでも抱えているのかもしれない。  心当たりは……ある。    それは俺の姉さんが事故で入院してしまったことだ。  事故のげいいん(なぜか変換できない)は……  詳しくは伏せておくが、そのうちの一つは先輩の不注意ということになる。  だが俺は、そのことで先輩を責めるつもりはない。  あれは誰が相手でも起こりえる事故だった。たまたま先輩がそばにいたというだけだ。  俺が姉さんに付いて行けば、俺のせいで姉さんが入院ということになっていたはずだ。  先輩のせいじゃないとは何度も言って聞かせた。  だから他の人には事故に先輩がからんでいるとは一切口外していない。  だが、もしかしたら先輩はそのことをずっと気にしているのかもしれない。  責任感の強い人だからな。  いまだに姉さんの意識が戻らないのだ。自責の念で心を病んだとしてもおかしくはない。  だから毒男とジョルジュに二人に 「今度みずきちゃんとか先輩とか知り合いみんな誘ってカラオケいこ~ぜえぇえええええええええッ!」  とハイテンションで誘われたとき、俺は、少しでも先輩の気が楽になるなら。と思い、あっさり承諾してしまった。  ――それがまさかあんなことになるなんて、まったく予想していなかったのだ。  そしてみんなで遊びに出かけた日。  順番でマイクを回して、一人が歌っている間、  他のみんなはドリンク飲みながら手拍子をしたり声援を送ったりしていた。  俺は先輩を笑わせようととにかくネタ系の曲に走った。  ジャニーズ系演歌歌手のメドレー曲だとか、世紀末救世主伝説アニメの主題歌だとか、  とっくにテレビから姿を消したお笑い芸人の曲とかを。うはw俺バカスwwww  と心の中で自分をあざ笑いながら、真剣に歌った。 「ユウウウウリイイイイイアアアアアアアアアアッ!」  間奏の間でもアドリブを利かせて叫んでみたりした。  もちろんみんな大爆笑さ。  17年かけて作り上げた俺というキャラが崩れてしまうのは無念だがな。  ビクビクッ……!  くやしいっ……でも……感じちゃう……。  唯一救いがあったとすれば、毒男とジョルジュも一緒に乗ってネタに走ってくれたことだろうか。  これで先輩が元気になって元の日常に戻れるのなら、俺の犠牲は安いもんさ。  ……先輩は、うっすら笑ってくれていた。……と思う。  でも俺が顔色をうかがうと、また虚ろな表情に戻った。  外に出たときには当然だが夜になっていた。  このまま解散かと思いきや、 「蓬山先輩の家で寄っていこ~ぜ~!」  と俺を除いた男子二人(後は……わかるな?)が耳を疑うようなことを言い出した。  ちょっwwwwと俺が言い出すより早く、 「え? ちょっと、それは……」  と先輩があわててみせる。  お前ら失礼にもほどがあるだろと心で思いつつ気持ちは賛成と言う自己矛盾。 「……いいですね」  微笑んで賛成する黒川さん。マジっすか? 「さんせーさんせー! 早紀先輩のお家見てみたいよ!」  みずきまでつられて騒ぎ出す。 「そうだよねー! ボクもそう思う!」  伊万里までそう言い出すか。 「蓬山さん、一人暮らしなされているんですってね。帰宅していつも一人は寂しいと思います。  だからたまにはいいんじゃないでしょうか」  と黒川さんが先輩を説得し始める。  そこでふと、気が付いた。  もしかして、みんな先輩のことを心配して今日のカラオケを企画していたのか?  ……そういえば、カラオケの最中でも、みんな姉さんのことを口に出さなかったな。  みずきも姉さんとは音痴ナンバー1の争いを繰り広げていた中だから話題に出ても不思議じゃないのに。  姉さんと先輩の事故の関連は俺が黙っているから知らないだろうが、先輩の様子がおかしいから、  少しでも気分を明るくさせてあげようとしていたから、意識不明の姉さんのことを口に出さなかったと。  そこまで思考が進んだところで、俺は薄く笑って心の中でみんなに頭を下げた。こいつらいいやつだ。 「……んもう」  陰のある表情のまま、いつもの口癖でため息をつく。  先輩の口癖を聞くのは久しぶりだ。 「しょうがないな~……」  久しぶりに聞けた先輩らしいセリフに安堵するも、やはりいつものセリフだからこそ、どこか違うとわかってしまう。 「そんなにめずらしいものでもないけど……それでも良ければ、おいで」  と俺たちに手招きする。  いつもの先輩ならおそらく、それはごくごく自然に付いて行きたくなるような仕草なのだろう。  しかし今の先輩のそれは、まるで魔女に手招きされているかのような印象を感じた。  同一の人間、同一の動作でも、本人の心持ち次第でここまで変わるものなんだなと、俺は初めて知った。  案内されてやってきた先輩の部屋は、こぎれいにかわいくまとめられていて、  よく男が勝手にイメージする女の子の部屋そのもの……という印象だった。  姉さんの散らかり放題のお部屋とは大違いだ。  お茶でも入れてくるから待ってて。と先輩が流しに立っている間、  その隙に部屋をあさろうとした男二人組みをみんなでボコって楽しく時間をつぶしたりした。  途中からなぜか俺まで変態の仲間扱いされてボコられる立場に変わっていたりもしたが、  まあ殺される前に先輩が戻ってきて止めてくれたからよしとするか。  ……先輩の下着を泥棒しようなんて砂の一粒ほども考えちゃいない。  ただ一つ……弁解をすれば……引き出しから何か布っぽい物が出ていたからつい気になって開けてみた。  ……俺の言い分は……それだけだ……。  それからは、まあ他愛もない会話で盛り上がったり、みんなで大富豪をしたり。  大富豪の順位で最下位になったやつは、ナースとかメイド服を着せられる罰ゲームが待ち受けていたりした。  パクリってレベルじゃねーぞ!  てかジョルジュ、お前どこからそんなもん手に入れたんだ。  まあゲームが熱くなったからいいけどな。先輩のメイド姿もハァハァガリガリガリガリ  ……眠くなってきた。  他のみんなも同じようで、軽くあくびしたり目をこすったりしている。  俺が部屋の時計を見ると……2時……もうこんな時間か。    もうお開きにしようぜ。と俺の一言で解散することが決まった。  ただでさえ元気がなかった上にこんな時間まで起きていたのでゾンビのようにふらふらしている先輩が、  見送りのために外に出ようとするのを丁重に引きとめ、俺たちは家路に付く。  途中、ジョルジュのヤツと二人っきりになったとき 「コスプレ衣装を忘れて来た」とこいつは気が付いてあわてていたが、  あまりの眠さで取りに戻るのも面倒だったらしく、駅前に置いた自転車に乗ってさっさと行ってしまった。    ……ふらふらしてるな、事故ったりすんなよ。  俺も自転車にまたがって、ため息をついた。  今日は疲れた。それも色々な意味で。  先輩は元気になってくれるだろうか。  ふと、そう考えて俺は首を横に振った。  今日一日で俺たちがやれることは全てやったはずだ。    もし、明日になって先輩の様子が変わらなかったとしても、時間はいくらでもある。  また俺たちが元気付けてやればいい。  そう楽観して自転車を漕ぎ出した矢先、携帯の着信音が鳴った。  俺はカバンからそれを取り出して着信した相手を確認する。  蓬山先輩。  一瞬首を捻った。何か忘れ物でもしていたのだろうか?  そうだとしてもこんな時間だ。わざわざ呼び出さなくても学校で渡してくれれば別に構わないのだが。  電話に出た。 「もしもし~」 「……稔くん?」  先輩の暗い声が聞こえてきた。 「はい、そうですけど。どうしました? 先輩」 「えっと……その……悪いんだけど、戻ってきてほしいの…」  心なしか声が緊張しているように思える。 「あ~、別に構いませんけど……こんな時間に? どうしてでしょうか?」 「それは……」  と声が途切れた。 「もしもしー」 「ちょっと……今は言えないの……とにかく来てくれないかな……お願い」  そう言い終えると、俺の返事を待たず一方的に電話が切れた。  頭の中がハテナマークで一杯になった。  玄関にはチャイムがないのでドアをドンドンと叩く。 「先輩、稔です~」  と呼びかけるが……返事がない。  俺を待っている最中に寝てしまったのだろうか。  もう夜も遅い、あまりやかましくしても近所迷惑だ。  俺はドアノブを回してみると、あっけなく扉が開いた。  カギが掛かっていない、一人暮らしの女の子がこんなに無用心で大丈夫なのか。 「先輩、入りますよ」  小声で言い、返事を待たずに中に入る。  一応カギは閉めておくか。泥棒や変質者が突然入り込んできても困る。  男でも怖いものは怖い。偉い人にはそれがわからんのです。  部屋には明かりがついていない、真っ暗だ。 「先輩~? いますか~?」  手探りで部屋のスイッチを探す。  少し手間取ったが見つけ出して明かりを付けた。  一瞬送れて部屋中が明るくなる。 「せんぱ~……い!?」  突然、俺の目に先輩の姿が映った。 「み……稔くん…」  先輩は床に両膝を着いていた。  メイド服を身に着けて。  胸の前で両手を握り締めて、上目遣いで俺に視線を送っている。 「今日は……稔くんがやって欲しいことなら……何でも……」  と頬を赤く染めて目をぎゅっと閉じた。 「…します」  省略されました。続きを読みたい方はわっふるわっふると書き込みしてください。  俺の脳裏にその言葉がよぎった。  落ちつくんだ……『素数』を数えて落ちつくんだ……。  2、3、5、7、11、13、17、19。  よし落ち着いたぞ。  まさかこんなエロゲ的なシュチュエーションが実際にありえるわけがない。  と考えると答えは簡単だ。  他のみんなが俺をだまして引っ掛けようとしているのだ。  おそらく俺が混乱しているところをどこかで笑って見ているに違いない。  睡眠不足も手伝って、俺の堪忍袋の尾が一気にきわどいところまで張り詰めた。  悪ふざけにもさすがに限度があるだろうが。  いいやつらだと思って感謝した俺がバカだったよ。  しかも先輩にこんな屈辱的なことまで要求するか?  お前らの思い通りにはいかんぞ、こんな茶番はさっさと終わらせて帰るとするか。  俺は真顔で、真剣に、こう言った。 「じゃあ先輩、スカート、たくし上げてくださいよ」  その言葉で、先輩の体がわずかに震える。 「えっ……」 「え、じゃないですよ。ほら、早く、その手のゲームのシーンみたいに両手で持ち上げてくださいよ。  よく見えるように。何でもするって言ったんですから当然やりますよね?」  もちろん本心で言ってるわけじゃない。  こう返せば、当然見ているやつらは困るだろう。もちろん、先輩も本気で俺の命令を実行するわけがない。 「は、はい……」  両手でスカートの端を握り締めて、ゆっくりと持ち上げようとするが、所詮ふりだ。  俺は床にあぐらをかいて座る。 「手が止まってるじゃないですか。早く見せてくださいよ。いまさら恥ずかしいってのはなしですよ」  さらに先輩に追い討ちの言葉をかける。  そろそろやばいと判断して全員出てくるはずだ。  あいつらが出てきたら怒鳴りつけてから俺と先輩に土下座させる。  ……はずだった。    小さく震える先輩の両手が、すうっ、と胸の高さに持ち上げられていく。  黒のニーソックスが膝から上の部分で途切れ、太股が露出する。  白い下着が露になった。 「こ…これで……いいですか…?」  羞恥心のせいか、先輩は再び目を閉じて頬を赤く染める。  悪ふざけ……じゃない?  そのときになってようやく、俺は事態のおかしさを理解した。 「おい毒男! ジョルジュ! 伊万里!」  俺はあいつらの姿を探して走り回った。 「いるんだろ! だったら出て来いよっ!」  わざわざ風呂場やトイレの扉まで開けて確認してみた。  しかし誰一人として見つけることは出来なかった。  くそっ、一体どうなってんだよ。  仕方がなく部屋に戻ると、先輩はまだスカートをたくし上げた格好で、俺に下着を見せた状態で立ち尽くしていた。 「もういいですから先輩、いい加減その手を放してください」  そう俺が言うと、小刻みに震えていた手を素直に広げて、ふわりと布が下りた。 「……わけを聞かせてください」  こくん、と先輩は頷く。 「……はい」 「敬語はいりませんから。いつもの話し方でお願いします」  もし蓬山先輩が密かに俺に好意を寄せていたとしても、  それで俺への想いが抑えきれなくなってなりふり構わずモーションをかけようとしたとしても、  さすがにこれは頭がイカれているとしか思えない。  こういうのはフィクションの世界かVIPだからこそ通用するノリなのであって、  現実に実行されても、はっきり言って引くだけだ。 「……稔くんに嫌われたくないから」  先輩は、つぶやくように言い、俺を虚ろな視線でつらぬく。 「ひめっちが事故にあって……意識が戻らなくなってから、あたしは気が気じゃなかった」  ゆっくりと俺に近づいてくる。 「他の人ならまだ我慢ができるけれど、稔くんに恨まれている。そう考えると、ごはんものどを通らなくなってしまう」  なぜか、部屋の空気の色が黒く染まっていくように感じられる。 「本当だよ。だから最近はほとんど何も口にしていないし、眠ることだってできない。  稔くんに拒絶されていると、何にも手が付かなくなってしまう――あたしは稔くんのことが好きだから」  俺に嫌われたくない?  俺が先輩を拒絶している?  恨んでいるだって?  そんなことは……ないっ! 「違うっ! あれは先輩のせいじゃないって何度も……」 「うわっつらで気休めはよしてよっ!」  突然、先輩は大きな声で俺に怒鳴りつける。  その声に押されて、おもわず出掛かった言葉が止まってしまう。 「……たしかに、最初のうちは稔くんが言った言葉をあたしは信じた。けれど、それはすぐに嘘だとわかってしまった」  先輩の言葉には、俺の意思を否定から肯定に変えてしまうかのような魔力があった。  俺はその魔力に押されて声を出すことが出来なかった。 「だって、稔くんはあたしを避けるようになっていったから。  あたしが話しかけたときだけはいつもと同じように装うけれど……やっぱりどこか違う」  ゆらゆらと体を動かしながら、虚ろな瞳には不気味なほど強い悲しみを表した光が灯っているのが見える。 「今日だって、みんなと遊んでいるときはすごく楽しそうだったのに、  あたしにだけは気持ち悪い虫を見ているみたいな目をしてた」  違う。 「だから、稔くんは本当にあたしをゴキブリ同然に思っているんだってわかった!  あたしなんてこの世に存在しなければよかったと思っているんだって! ……こんなのもう耐えられないっ!」  違うんだ。  そうじゃないんだよ……!  心の内側の苦痛に俺は呻く。  だが同時に、俺の頭に疑問の声が流れる。  じゃあなんで、何も言い返すことが出来ないんだ……? 「だからお願いします」  先輩はひざまずいて俺に懇願する。 「稔くんの言うことならなんでもします稔くんが望むなら身の回りの世話だってなんでもします  これからは稔くんの奴隷になります。だから――」  涙を流して告白する先輩のあわれな姿が、俺の心になにか冷たい感情の種を植え付けていく。 「嫌いにならないで……ください。あたしを見てください……ご主人様」  狂気を含んだ感情だった。  狂気とは、先輩を俺の奴隷にしたいという欲望だった。  先輩をもっと辱めてみたい、虐めてみたい、  羞恥心に耐えながら震えて頬を赤く染める姿を愉しみたいという歪んだ欲望だった。  だがそれは、先輩をだますということでもある。  俺が先輩のことを拒絶していたと認めることになる。  そうでなくても、先輩を物扱いしようなんてこんな考えはばかげている。  本当にそうなのか?  先輩が自分からそれを望んでいるのだから構わないじゃないか。  それに……俺は、本当は姉さんを意識不明にした先輩を恨んでいるんじゃないのか?  そうじゃなきゃ、ここまで先輩を追い詰めておいて気付かなかった、なんてことがありえるだろうか?  恨んでいるから、本当はわかっていたのに、気付いていないふりをしていたんじゃないか?  日に日に心が弱っていくところを見て悦んでいたんじゃないのか?  植えつけられた狂気の種が次々と芽を出し、俺の心に絡み付いてくる。    先輩は目を閉じて震えながら、じっと俺の答えを待っている。  A.俺は先輩の頬を平手で叩いた。  B.俺は先輩の願いを聞き入れた。  C.俺は先輩に2ちゃんねるネタを言った。 ――――――――――――――――――――――――――  ここから安価で>>40が選んだ選択なwww 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/31(木) 21:39:51.64 ID:9a1aNhRj0 A  俺は先輩の頬を平手で叩いた。  ぱしんっ! と部屋中に音が響く。  先輩は何が起きたのかよくわからなかったようで、叩かれた頬に手を当ててぼうっとしている。  そして時間が経ってから、魂の抜け落ちたような表情で俺を見上げる。   つい、頭にきて手が出てしまった。  ……くそっ!  俺は黙ったまま先輩の部屋を飛び出した。  少し、悲しかった。  俺だけじゃない、みんな先輩のことを大切に思っているんだぞ!    恨んでいるだとか、そんなことは絶対にあるものか!  あんな姿の先輩に腹が立ってくる。  くそっくそっくそっ!  わけのわからない狂気に操られそうになった自分にも腹が立つ。  家に帰るまでの間、俺はずっと心で、くそっくそっ、と念じ続けていた。  やあ (´・ω・`)  ようこそ、バーボンハウスへ。  このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。  うん、「ここまで」なんだ。済まない。  仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。  でも、ここまでのお話をを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない 「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。  ヤンデレと化したヒロインに囲まれた中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい  そう思って、このS Sを作ったんだ。  じゃあ、頑張って完成させようか。

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