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7願い事

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7/7願い事【しちがつなのかねがいごと】



世間は七夕で、心なしかきらきらしてる街にため息がでる。

今日は皆で飲み会で、待ち合わせ場所には大きな笹がある。早く来すぎたのかまだまだ誰も来る気配が無く。笹を見上げて沢山の短冊に思わずすげぇと声が出ると女性が歩いてきて「願い事、書きませんか?」と紙とペンを渡され、剥き出しのテーブルに誘導された。

正直いくつだと思ってんですかって言いたくなったけど、暇だし。

願い事かぁ…。こんなん書くのいつぶりだろ。そんな簡単に思いつかないよなぁ。

早くみんなが来ますように。こんなもんでいいかな。…うん、オッケー。

「書けましたら好きな所に掛けてくださいねー」
「あ、はい」

今誰かに見られたら気まずいし早く終わらせちゃおう。手の届く所に短冊を括ると変に達成感。


「お前何やってんの」

ガサガサした低い声が聞こえて焦って振り向いたらそれは待ち人で、一番見られてやっかいな人だった。

「書きませんかって言われたから」
「へー。どれ?どこ?」
「探さないでくださいよ!」

いたずらっぽく笑いながら探すふりをしたりして、そんなのがすげぇ幸せだったりした。

「あ、加藤さん書きません?」
「書きませーん」
「書いた俺馬鹿みたいじゃないすか」
「馬鹿でいいじゃん」
「ひどくないですか?」

このままちょっとだけ時間止まればいいと思った、まだみんな来るなとも思った。

(早くみんなが来ますように
二人きりになる時がありますように 前田)

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