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逆転ロワイアル ◆R6mEVCaX3c




「なんでこんなコトに……」

成歩堂弁護士事務所所長、成歩堂龍一。
まだまだ青さは残るものの、ようやく弁護士としての活動も軌道に乗っていた。
その矢先に、青い狸の開催する謎の殺し合いとやらに巻き込まれたのだ。
自分だけでない、あの中には様々な人間が集められていた。
確認しきれていないが、確か小さな子どもまで混ざっていた気がする。

「……とりあえず殺人罪に未成年者誘拐罪に……えっと、とにかくたくさんかな」

多くの犯罪に関わり、イノチのやり取りまでも経験してきた成歩堂には解る。
ドザエモン……いやドラエモンだったか。
彼は法も、そして人の道も大きく踏み外している。
弁護士として、それは何より先に倒さなければならない相手だ。

(ぼくの弁護士としての力で、どこまでやれるかわからない。だけど……)

考えを巡らせながらデイパックを開き、自分の今の状況をしっかりと確認する。
情報がモノを言い、やがて真実へと導いてくれる。
法廷だけでなく、いつだってそうだった。

(できることをするんだ。真実を追い求めて、ドラエモンのところまでたどり着いてやる!)

相棒とも呼べる弁護士バッジをしっかりと見つめて意気込んだ。
意気込んだ、は、いいが。
デイパックの中身を見て、冷や汗が出た。

(…こ、これは……)

どうやって収まっていたのかは知らないが、大きく、赤い、金属質の物体。
地面に置けばゴトリと鳴るほど重たいそれは、成歩堂にとって因縁があるとも癒えるあんちきしょうであった。

「こんなトコロで出くわすとは……」

思わずアタマを抱えたくなったそれは、消火器。
消防法施行規則により設置が義務付けられ、一般社会でも至るところで見られる。
そして成歩堂の頭にキツい一撃を食らわせた経験もあるそれが何の因果か支給されたらしい。

「武器として配ったつもりかな……消防の人に怒られるぞ、ドラエモン」

ギザギザ頭をくしゃっと撫でながら、独りごちた。
大きめのそれをとりあえず地面に置いて、これだけか…と続けて探ろうとしたその時。
視界の端で何か光が動いた。

(な、何かいるのか)

大の男がみっともないが、消火器をとっさに前に抱えて警戒する。
果たしてその正体は、桃色の髪を揺らす美少女がランタンを片手にふらふらと歩いて行く姿だった。
そう、その先が急斜面とも知らぬ様子で。

(ま……)


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        ヽ ミ、_ノ)  .`:_,,ノ ..'`  ヽ'
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       ノ,'_,,ョ,〆j  .|'~~ ____ ~  `.)i/
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       )~ ヽ、  ,,,,,,,,,、 .\_,・‐ェ~'  ノ.j,'
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     .c'   ,/.,| `ー' ..__,,,,‐',・'ー'・ー、、(
     ..,i  /.'´ゝェュ ../、‐゙゙゚´,,,.  ,,,Jjヽ、
     ..| /./´   / ..ノノヽニ〆,*´~‐´_,・‐
     ..| |/‐、  /  ///.´、____ノ゙' ̄ヽ`。
    ..i´  `j,i ..r´ ..//..|、.      ..,,ノ..ノ
    ..ゝ__/,゙/~、__ノ/,。‐、エェニニニニニミv'、'
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            |./    ヽ/      `'`
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「ひぇっ!?」
(気づけば叫んでいた……腹の底から……人差し指……はさすがに突きつけるヒマもない)

ともかく危なっかしい足取りの女子高生らしき人物は驚いて立ち止まってくれたようだ。
早くそっちは危ないと教えてあげよう、と成歩堂は消火器片手に駆け寄る。

「きみ、そっちは危ないぞ!」
「あ、あの、どなたですか?」

振り向いたのはとても穏やかそうな雰囲気をまとった美少女だった。
視線が泳ぎ、目線が合わないことを成歩堂は不思議に思う。

「あっ、いきなり大声を出してごめんよ。ぼくは成歩堂龍一といいます」
「成歩堂さん、ですか。ご丁寧にありがとうございます。私、高良みゆきです」

(ミユキ、……例の事件で関わったオウムを思い出すけど、今はそれどころじゃないな)

などとどうでも良い考えが浮かぶ自分に、みゆきはうやうやしくお辞儀をしている。
が、やっぱり方向が定まっていない。

(うーん、やっぱりこっちが見えていないのかな。
暗いとは言え明かりもあるのに……彼女は何かを探すのに手間取ってふらついていたみたいだ)

「もしかしたら、きみは……」
「あの、私目が悪くて。それなのに先ほど眼鏡を落としてしまったみたいで、困っていまして」
(先に言われてしまった……)
パッとしないのは相変わらずで、トンガリ頭もしなびそうなイキオイで落ち込む。
でもとりあえずは眼鏡を探してあげよう、そう思い成歩堂はさっそく自分のランタンを持ちあげ周囲を見渡した。
そして見つけたのは……この世界で最初の『ムジュン』。

「……あのさ、もう一度確認してもいいかな」
「はい?」
「君は眼鏡を探しているんだね?」
「ええ、そうなんです。この辺りには落ちてないのかしら……」


             ヘ     /ヽ      、
      ',ヽ    / l    /  !   __/./
       ',<""\ ,'  'r―‐'--―`''''''´  ヽi
        ヽ!  ,!ニ:' ̄ヾ!  r―;  !ニニ! l´
.    ヾ''ー '''゙  _,,..-、‐--.'!.  二、.  r―;  !
     `-.,,,.r;.  '‐7 `'ー.、.|  'ー' ,,,  ̄,......!
      ,. ‐'´,、 ‐' ,.ヽ  ヾ=‐'  '‐'_ " ̄ヽ _,. -ッ
     i´ / )  ./ , '´ .、!..,,.-  '"  _ ̄ ̄`ヽ/
     `ヽ`'" _,..、!r'´__,.-、´"    、-、゙ "'ー=--'
.     ._,.`‐,  \ヽ.  ヽ `ー7   ノ ゝ   `!
     \.,'  r‐、 !  { く -、‐',--,'‐;- r.く
.      l  l// |  |__,,.l  '‐''ヾ l''! __',ニゝ\,
.        ',   ( ノ  ,'、 ,,.. --、r'-‐' ,,,,_ ヽ_,.‐'
          ノ`>'"   l iニ. -‐ー'=ー''' __ -、、 ',
     =,´-.'´ _,r―=、'´ ,.= -‐''''ー;:- ,.!_,! =-  '、
    、'´ ,.-r'" ,'   .). `!  r‐i    ニ.- ‐ =,-‐'
      ̄ ノ  l   /   |  .L.! イ r/  r' !ヽ、
.     r'_,,. -、! i´    .! ,.‐、__r   , ‐ヽ `´ ヾヽ
    ´   ,.! `i    `"   ヽ/    lヽ __ ノ´
        /,.`ー.'ヽ   ,.--、    ,. ―- ,. ヽ
      `'ー,-__l  ./   ヽ  /    \ヽ
           ヽ/     ヽ. ,'      ヽl
                  .!/



(……とは、ツッコめないよな。フンイキ的に)
「高良さん。探しものっていうのは意外と近くにあることが多いんだよね」
「?確かに、よく言われていますね」

首をかしげるみゆき。
まだ気がついていないようだ。

「今回もそのケースに該当するみたいだ」
「ひょっとして、見つけてくださったんですか?どこでしょう」

(こうなったら、彼女の眼鏡のありかを指摘してあげよう)
「きみの眼鏡は……ここだ!」
「……すいません、どこを指してらっしゃるのか、おぼろげにしか……」
(ううう、チョーシが悪いな。いつものことだけど)

とは言え場所が場所だけにデリケートに伝えなければ。
この年頃の女の子というのは、大抵難しいものだ。
ヘタをすれば、ムチがどこからともなく飛んでくる気もする。
何はともあれ、成歩堂はあくまで紳士的に伝えた。

「きみの制服のスカーフにぶら下がっているよ。たぶん下に落として、引っ掛けたんだ」
「えっ?……こ、こんなところに……」

みゆきはばつが悪そうに慌てながら、眼鏡をかけ直す。
恥ずかしそうに顔を赤らめ上目遣いでこっちを見る姿は、否が応にも庇護欲を掻き立てるさながら小動物だ。
ここは年長者としてしっかりしなくては、と成歩堂は咳払いをして背筋を伸ばす。
二人は情報を整理するために、どこか腰を落ち着けられる場所を探すことにした。
薄暗い中で地図を開いて地形を確認する。
東西南北の向きに悪戦苦闘していると、みゆきが修正してくれた。
さっそく情けない気分になる。

「少し離れてるけど、高層ビルが見えるね。そこなら辺りを見渡せるかな……」
「行きましょうか……あら?」
「どうしたの?」

辺りをきょろきょろと見渡すみゆき。
振り向いた先には、特に何も見当たらない。

「あっ、ごめんなさい。何か声が聞こえたような気がしまして」

『……ほどくん、なるほどくん』

「!ぼくを……呼んでる?」


(ぼくをこんな呼び方で呼ぶのは、千尋さんか真宵ちゃんくらいだ)

もしかしたら、そう思いながら茂みの向こうを覗きこむ。
そこにいたのは。


「スモークチーズはあるかい?」

マフラーに全身くるまれた、みゆき以上に小動物じみた女子高生(?)だった。


【H-2・岩山の麓 初日 深夜】

【成歩堂龍一@逆転裁判シリーズ】
[状態]:健康
[装備]:消火器@逆転裁判2
[道具]:支給品一式、ランダム支給品0~2
[思考・状況] 基本:ドラえもんの野望を追求
1:目の前の生物?に対応
2:高良みゆきと一緒にG-2を目指す

※少なくとも逆転裁判2以降からの参戦

【高良みゆき@らき☆すた】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本:参加しているかもしれない友人の無事を確認したい?
1:目の前の生物?に対応
2:成歩堂龍一と一緒にG-2を目指す

【ちゅるやさん@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:健康
[装備]:ストレイツォのマフラー@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:支給品一式、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本:???
1:スモークチーズが食べたい

※成歩堂の名前は直前の会話を立ち聞きしました

【消火器@逆転裁判2】
消火器(しょうかき)とは、初期の火災を消すための可搬式または半固定式の消防用設備。
これは一般にも広く流通している「粉末消火器」に分類されるもの。
消火器の中には、炭酸ガスのボンベとリン酸アンモニウムの粉が入っている。
原理としては消火剤が燃焼物の熱によって炭酸ガス(二酸化炭素)へと変化し、
燃焼物を覆い空気から遮断して消火する仕組み。
鈍器として使うと痛く、成歩堂が一時記憶障害を起こす原因となった。

【ストレイツォのマフラー@ジョジョの奇妙な冒険】
東南アジアに生息する昆虫、サティポロジァビートルの腸の筋3万匹分を乾かして作ったマフラー。
この昆虫の腸の筋は人体よりも波紋の伝導率が高く、波紋使いはこれを武器として利用する。


18:空は黒く風は嗤う 時系列順に読む 20:殺し合うと言う事とは
18:空は黒く風は嗤う 投下順に読む 20:殺し合うと言う事とは

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最終更新:2013年02月24日 01:33